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「就活は自己分析が大事」とは耳にするものの、どのように進めていいかわからず困っていませんか?
リクルートの調査により、企業は採用において学生の「人柄」「企業への熱意」を最も重視することが分かっています。
「私はこんな人間です」「私はこんなことがやりたいです。だから御社を志望します」と言えるようになるためには、入念な自己分析が必要です。
「 入念な自己分析・・・」どのようにしたらいいのでしょうか。
そこで賢者の就活では、内定に近づく自己分析のやり方をご紹介します。なお、ここで使用するワークシートはこちらからダウンロードできます。
STEP0 自己分析の目的を理解しよう
まずは、自己分析の目的を理解しましょう。そもそもなぜ自己分析をするのか?を理解しておかなければ、意味のある自己分析にはなりません。
企業が「本当に知りたいこと」を伝えるため
自己分析のゴールを理解するには、「企業はどんなことを採用で重視しているのか?」を知る必要があります。
企業はどんなことを採用で重視しているのか? リクルートの就職活動意識調査「就職白書」によれば、企業が採用にあた理重視している項目は、以下の順になっています。(図グラフ左側)
この図のように、1位「人柄(93%が重視)」2位「企業への熱意(78%が重視)」3位「今後の可能性(72%)」です。学生がよくアピールする「ゼミ」「サークル」などに比べて、いかにこの3つが重視されているかがわかると思います。つまり、企業は
「なぜその企業に入りたいのか?」
「どんな風に会社で活躍してくれそうか?」
この3つを知りたいと考えているのです。
この3つの疑問にしっかり答えられるようになれば、内定がぐっと近づきます。
自己分析とは、この3つの疑問に上手く答えるために実施するものなのです。
自己分析で自分の強みと弱みが分かる
自己分析をする一番の目的は、過去に経験してきたことを振り返り、今の自分を深く知ることです。
同じことを経験をしていても、人によって考え方や感じ方、どんな行動をするのかは様々です。
過去を振り返り、印象に残っている出来事をひとつひとつ思い出していくなかで、学んできたこと、自分の強みなどが分かります。
また、失敗したと思うことや後悔している点を探っていけば弱みも明確になるでしょう。
自分の強み・弱みの理解は、上記で説明した企業が採用をするうえで知りたいと考えている人柄を知ってもらうために必要です。
企業選びの軸を明確にできる
多数の企業からエントリーする企業を絞る場合や、選考が進むにつれて企業の優先順位をつけなくてはいけない場合、企業選びの軸があることで選択しやすくなります。
また、志望動機のような企業を選んだ理由やキャリアプランについて質問されたときも、これらは企業選びの軸から考えられます。
- 大規模公共システムの開発に携わり、人の暮らしを支えたい
- 身近な人を笑顔にさせる仕事に就きたい
- 長く働き続くために家庭と仕事の両立ができる企業で働きたい
- スキルや経験が積める場所で働きたい
- 主体的に働き個人が評価される企業で働きたい
自己分析により、自分がやりがいを感じることや、興味があり挑戦したいもの、モチベーションや希望する働き方など、強みや弱みだけでなく企業選びの軸となるものも見えてくるのです。
自己分析によって自己PR・志望動機が作成できる
上記でも少し触れていますが、自己分析によって自己PRや志望動機が作成できます。
- 自分は〜な人間です。(自分はどういう人間か、何が得意かを説明する)
- 自分は〜なことにやりがいを感じる(自分のやりたいことを説明する)
- だから、御社で〜にチャレンジしたい(会社でチャレンジしたいことを説明する)
この3つを上手く答えられるようになれば、企業の知りたい「人柄」「企業への熱意」「今後の可能性」の3点も作成しやすくなります。つまり、自己PR・志望動機が作成できるのです。
STEP1…過去の経験を棚卸しにする(自分史の作成)
就活において必要な自己分析。さっそくやり方を紹介します。
自己分析をするためには、まずは過去に「頑張った経験」「真剣に取り組んだ経験」を棚卸しして、「自分史」を作成していきましょう。
「この経験は面接でPRできないから…」と排除せずに、「真剣に取り組んだ経験」なら何でも良いので、ひたすら箇条書きにしていきましょう。
なぜ「頑張った経験」を振り返るのか?それは、「頑張った経験」を分析すると「自分はこんなことが得意だ」「自分はこういう時に燃えた、モチベーションが上がった」等の、「自己PR」「志望動機」のヒントを見つけるためです。
どんな小さなことでも良いので、あなたが主体的に打ち込んだ活動を洗い出し、箇条書きにしていきましょう。面倒臭がらずにこの過程をしっかりやっておくと、自己PR・志望動機の作成で苦労しなくなります。
STEP2…過去の経験を分析する
次に、記載した打ち込んだ内容から、頑張った経験を掘り下げていきましょう。
あなたが打ち込んだ活動の中には、「あなたがどうやって問題を解決する人間か(長所のヒント)」「あなたが燃えるのはどんな時か?(やりたいこと・志望動機のヒント)」が見つかります。
具体的には、以下のポイントを分析しましょう。
- なぜその活動に取り組んだのか?(始めた動機)
- なぜその活動を頑張れたのか?(モチベーションの理由)
- その活動の中で、どんな問題・課題に取り組んだのか?(課題・問題)
- その課題・問題に対して、あなたはどのような対処をしたのか?(対処法)
- 対処した結果はどうだったか?(結果)
- その結果から、どんなことを学んだのか?どんな影響を受けたのか?(成長・学び)
- その活動の中で、辛い壁にぶつかったか?その壁を乗り越えられたか?なぜ乗り越えられたのか?(挫折と継続できた理由)
これらのポイントを分析してきましょう。上記のポイントを分析すれば「自分はどんな時・環境なら頑張れるのか?(やりたいこと・志望動機のヒント)」「自分はどうやって課題を解決する人間なのか(長所のヒント)」が見つかるでしょう。
STEP3…過去の経験から長所を見つける
複数の経験に共通する行動パターンを探す
2で掘り下げた中で、「自分が課題・問題にどうやって取り組み、どうやって結果を出すか」ということがわかってきたと思います。
次に複数の経験の中で、共通している行動パターンを探しましょう。
たとえば、「自分は、対立している人間関係の間をとりもって、関係を改善する立場になることが多いな」とか「問題を解決する最短の方法を考えて、課題に取り組んでいるな」等の、共通する行動パターンが見つかるはずです。
長所を名づける
複数の経験に共通する行動パターン・問題への対処法を一言でいうと、どんな長所なのかを考えます。
この表からしっくりくる表現を探してください。 これを仮の長所とします。
的確なキャッチフレーズをつける
上記の表で「責任感がある」や「協調性がある」等の長所が見つかったはずです。
ただ、自己PRで「私の長所は責任感があることです」というと、どうしても凡庸な印象になります。
たとえば、責任感といっても、「一度決めたら投げださない」「人の嫌がることも厭わない」「求められている以上の付加価値を出せるように努力する」等のいろいろな責任感がありますよね。
「 あなたの「仮の長所」をもっと的確なキャッチフレーズで表現できないか?ふさわしい言葉を探してください。
STEP4…「やりたいこと」を見つける
- それぞれの経験に共通して出てくる「頑張れた理由」「続けられた理由」に着目する
- 複数の経験に共通する「頑張れた理由」から「自分はどんな時に燃えるのか?」頑張れるのか」を言語化していく
- 「燃えること」を重視して仕事をするなら、どんな業界でどんな仕事が向いているのか?
頑張れた理由を詳しく掘り下げていけば「自分はこんな時・環境で燃えている」というモチベーションの源泉が見つかります。
複数の頑張った経験の中で共通する「モチベーションの源泉」を探していきましょう。
それがあなたの「やりがいを感じるポイント」になります。
次に、その「やりがいを感じるポイント」を社会で実現するには、どんな仕事・業務につけばいいか、を具体的に考えていきましょう。 といっても、イメージが沸かないかもしれません。そんな人のために、「やりたいこと分析」の例を紹介します。
中学時代…総合学習で「●●市のラーメン特集」というレポートをつくるのに夏休みをまるまる使った
高校時代…最短時間で結果を出すための「勉強法」を編み出したり、良い参考書探しにハマり、学習法のサイトをつくった
大学1〜2年…深夜ラジオにハガキを投稿するのに夢中になった
大学3年…ベンチャー企業での新規事業開発のインターンに夢中になり、深夜まで働くことも
大学3年の冬にはiPhoneアプリの開発にも打ち込んだ
アイデアを出すのが楽しかったから
自分のアイデアを世に問う。発表する。試すのが楽しかった
自分なりにアイデア・企画を考えて、それを形にすることに喜びを感じていた
「新しいアイデアを試せる環境」には、「若手が裁量を持てる」「ビジネスモデルがかたまっていない産業」「サービスを始めるのに設備投資がかからない環境」が必要だろう
それが実現できるのは、webサービスやモバイル・アプリの開発会社ではないか?逆に、金融業界やインフラ業界はサービスがカッチリ固まっているので軸には該当しないのでは?
このような形で「自分がやりがいを感じるのはどんな時・環境か?」「それを仕事で実現するには、どうすればいいか?」を考えましょう。
「やりたいこと」「志望業界」が自然と見つかってくるはずです。
STEP5…自己分析から「自己PR」「志望動機」をつくりだす
リクルートの調査によれば、企業が採用で重視している項目1位は「人柄(93%の企業が重視)」2位は「企業への熱意(78%の企業が重視)」となっています。ちなみに、語学力は15%、所属クラブ・サークルは10%に過ぎません。いかにこの項目が重視されているかがわかると思います。
「人柄」に答えるために「自己PR」を。「企業への熱意」に答えるために、「志望動機」を用意する必要があります。
自己分析の結果を活かすことで、採用担当に響く自己PR・志望動機を生み出すことができます。以下の記事を参考に、内定レベルの自己PR・志望動機をつくりましょう。
自己分析から自己PRをつくるやり方
今までにやった自己分析の結果から、企業の採用担当に響く自己PRを作るやり方を解説いたします。例文つきなので、直感的に内定する自己PRのイメージがつかめると思います。
ここでは、1つ例文を紹介します。「イベント出展のアルバイトで販売数関西No.1になる」という経験が最も満足度が高く、企画力の長所を持った場合に作成する志望動機です。
私は貴社を志望する理由は、お客様に新たな価値を提案して、また足を運びたいと思ってもらえるような接客をしたいからです。
私は大学時代、イベント出展のアルバイトをしていました。そこで、お客様1人ひとりの要望に合わせた最適な提案を心掛けることで、販売数関西No.1の実績を残すことができました。そして、自分の提案や対応がお客様の喜びに直接つながる接客業に興味を持つようになりました。
貴社は、店舗のデザイン性や商品の質に強いこだわりを持っており、見るだけでも楽しめるような空間づくりに力を入れています。また、貴社のインターンシップに参加して、お客様との会話から潜在ニーズを引き出し、新たな価値や感動を提供する先輩社員の接客術に感銘を受けました。
貴社でなら、お客様に期待以上の感動を届けることができ、リピーターを獲得することで貢献できると考え、志望しました。
自己分析から志望動機をつくる方法
今までにやった自己分析の結果から、企業の採用担当に響く志望動機を作るやり方を解説いたします。
ここでは、自分の長所がコミュニケーション能力だった場合の自己PRを紹介します。
私は初対面の人でもすぐに意気投合でき、円滑な人間関係が築けます。
私は多くの人と喜びや興奮を共有できるスポーツ観戦が好きで、バレー部に所属していたこともあり、よくバレーの試合観戦に行っていました。
好きなチームのファンが周りにいなかったこともあり、基本的には1人で行くことが多かった私は、もっと仲間と一緒に盛り上がりたいと思い、積極的に近くのサポーター仲間に話かけ、一緒に応援するようにしていました。また、サポーター同士が意見の食い違いで衝突することも時にはあり、その際は積極的に仲裁に入ることで、皆で一緒に楽しめる空間づくりも心掛けました。今では多くのサポーター仲間を作ることができ、ほとんどの常連サポーターと親しくなることができました。
貴社においても、社内外の人間関係や顧客との信頼関係を築くうえで、この強みがプラスに働くと考えています。
自分史以外のおすすめの自己分析方法
自分のことを深く知るためにおこなう自己分析ですが、自分史の作成以外にもいくつかの方法があります。
現在までの経験を書く方法としては、自分史以外にもライフラインチャートというものもあります。その他エニアグラムなども一般企業で利用されているメジャーな方法です。
自己分析をおこなう際にはぜひ参考にしてみてください。
おすすめの方法①ライフラインチャートの作成
ライフラインチャートとは、自分の過去の経験とそれに対する満足度をグラフにまとめ、自分の人生における満足度の起伏が一目で分かるようにまとめたものです。自分の大切にしている価値観やモチベーションを高める要因を知れます。
ライフラインチャートの作成方法は以下の通りです。
②それぞれの出来事について、直観的に満足度を設定します。
③横軸を年齢、縦軸を満足度としたグラフを作成し、それぞれの出来事を配置して曲線で繋げば完成です。
おすすめの方法②マインドマップの作成
マインドマップとは、メインテーマから連想される考えや情報を放射状に書き出していくことで、思考を具現化する方法です。モヤモヤした脳内を整理する時や物事の理解を深めるときにも役立ちます。
マインドマップの作成方法は以下の通りです。
②メインテーマに繋がるキーワードを書き出していきます。「自分」を中心とした場合は、趣味・将来の夢・性格・好きなこと・苦手なこと等を最初に書き、そこから派生させていきましょう。
③それぞれのキーワードをに対して、自分が連想する事柄を書き出していき、思いつく限り細分化と深掘りを繰り返します。
④マインドマップは一度全てを書き出したら終わりではありません。後で思いついたことがあればどんどんと書き足していくことで、内容を充実させられます。
書いた言葉に対して、どうしてそのように思ったのか、なぜその行動をとったのかを更に記載していくことで、自分の興味のあるものや、譲れないもの、強みや弱みが見えてきます。
おすすめの方法③診断ツールの利用
就活サイトやアプリで提供されている自己分析用の診断ツールを使用すれば、AI診断によってあなたの職業適性や強み・弱みを客観的に分析してもらえます。質問に答えるだけで簡単に自己分析ができ、時間もかからないので非常におすすめです。
診断ツールには様々な種類あり、どれをすべきか迷う就活生におすすめの自己分析ツールを紹介します。
1つ目は、36の質問で自己分析が簡単にできる「My analytics」です。
あなたに当てはまる性格を12タイプの中から分析し、あなたの強み・弱みと適職を診断できます。質問数が少なく、いつでもすぐに自己分析ができるので、とりあえずサクッと診断を済ませたい就活生におすすめです。
簡単に自己分析ができる『My analytics』はこちら
2つ目は、スカウト型就活サイト「キミスカ」で利用できる無料の適性検査です。
質問数が150問と他社の適性検査と比較して設問が多いのが特徴で、より精度の高い診断ができます。
「性格の傾向」や「意欲の傾向」等の9つの観点から、あなたの人間性を分かりやすいデータで示してくれます。さらに、適性検査の結果を見た企業からスカウトが届く場合もあるので、就活を効率的に進めたい就活生にとてもおすすめです。
無料であなたの強みを徹底解説
おすすめの方法④エニアグラム診断
エニアグラム診断とは、出される質問に対してYesかNoで答えていくテストです。
回答によって、自分自身を9つの性格パターンに分類することができます。
心理テストのようですが、一般企業も採用している信ぴょう性の高い診断です。歴史は古く、およそ2000年前のアフガニスタン地方で生まれたと言われている診断方法です。 どのような考え方をするのか、どのような傾向にあるのかなど、客観的に自分を知ることができ、自己分析に役立ちます。
エニアグラムの診断だけで、自分の性格をすべて把握することはできません。診断結果を元にして、そこからさらに深く自分を掘り下げていくことをおすすめします。 自分の性格がはっきりと分からないという場合にも、エニアグラム診断を活用できます。
自己分析の注意点
「希望」や「思い」ばかりではなく「事実」「実績」を記載する
自己分析をする際にあなたの「希望」や「思い」を含めてしまうと、本来の人柄や性格を把握できなくなってしまい、正確な結果が導けません。
そのため、自己分析をする際は「事実」や「実績」をもとにした記載を意識しましょう。
また、志望企業の求める人物像に合うように分析をしたり、勝手な思い込みで決めた強みや弱みに当てはまるような経験を探したりと、結果ありきで自己分析を進めてしまうのも就活生によくありがちな間違いです。
理想や思い込みを捨てて、正しい手順を踏んで事実ベースで分析をおこなうことが、自分で気付いていない新しい自分に出会うための自己分析と言えます。
自己分析は誰かに評価してもらうものではなく、あなたの人間性や職業適性を測るためのものだと忘れないようにしましょう。
おすすめの自己分析の本
自己分析をするのに、手元に書籍を置いて導いてもらったほうがやりやすいという人もいるでしょう。
ここでは自己分析の本を3冊紹介します。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
この『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』には、シリアルコードがついており、アクセスするとWeb上で性格診断テストを受けることができます。
本では、テストの診断結果が詳しく説明されていて、自分の該当するページを読むと、性格や特性がよく分かるようになっています。
就職活動用の自己分析のために書かれた本ではありませんが、ビジネス書として人気があり、テストの精度も高いといわれています。
自分の才能や強みなどを見出し、さらにそれをどのように活かすべきなのかを解説しているのも特徴です。 2001年に出版され世界中で大ヒットして、話題になりました。
2017年に新版が発売されています。とても長い診断テストになっていますが、深く自分の性格を知ることができ、自己分析をする手助けになるはずです。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
株式会社ジコリカイの代表取締役八木氏が、本当にやりたいことを見つけるために編み出した独自の手法を発信した超人気ブログを書籍化した『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』。
やりたいことを論理的に見つける自己理解のメソッドが具体的に解説されており、フローチャートや図を用いた分かりやすい説明で、あなたの心のモヤモヤを簡単に消し去ることができます。
本書の内容通りに実践すれば、自己理解を深められ、本当にやりたいことを見つられるので、自己分析のやり方に迷う学生におすすめの本です。自分の価値観や得意なこと、好きなことを見つけるための質問集や、価値観・才能・情熱をまとめたリストも付属しており、自分の強みや弱みを言語化する際にも便利です。
1週間でできる自己分析2021
大学での就職指導の実績が豊富なカリスマ講師が、就活用の自己分析方法を分かりやすく解説した『1週間でできる自己分析2021』。1週間で無理なく自己分析ができるので、学業や部活で忙しい学生や効率的に就活を進めたい学生におすすめです。
解説に沿って、7つのワークシートを使いながら自己分析を進めていけばいいので、やり方に困ったり、途中で詰まったりすることもありません。解説とワークのバランスもよく、1週間でやったとは思えないクオリティの高い自己分析が可能です。
自己分析に失敗したくない学生は、本書を活用して就活を有利に進めましょう。
他己分析も効果的
自己分析をおこなう時には、他の人に自分を分析してもらう、他己分析もおすすめです。
自分自身で考えている性格と、他の人から見た性格には大きな違いがあるかもしれません。
客観的な意見を聞くことで、今まで気付かなかった新しい発見があります。
自分の強みだと思っていたことが、人に聞いてみたら、実はそう感じられていなかったという場合も多く見られます。
4人に1人は他己分析をしている
自分ひとりでやる自己分析では、どうしても主観が入ってしまい、客観的な視点から分析することは困難です。そのため、自分の性格や長所・短所を他の人に聞いて考察する「他己分析」もあわせることで、より精度の高い自己理解となります。
賢者の就活編集部がキャリアパーク会員を対象に実施したアンケートでは、「他己分析をやったことがありますか?」という質問に、26.3%の人が「ある」と回答しました。
また、他己分析をやったことがある人の中で、71.8%の人が「やって良かった」と答え、その理由として新たな気づきがあったという回答が多く寄せられました。
自分の強みや弱みが見つけられない人は、積極的に他己分析をお願いすると良いでしょう。周囲の人があなたに抱くイメージは、同じ他者という意味で採用担当者があなたに抱くイメージと一致する可能性も高く、面接対策にも役立ちます。
他己分析をする場合は就活経験者の社会人にお願いするべき
他己分析をする場合、同級生や家族など、自分をよく知る身近な人物にお願いする学生が多いです。しかし、身近な人物にお願いすると、問題点をあまり指摘されなかったり、意見が偏ってしまったりする場合があります。
そのため、キャリアセンターの担当者や大学の先輩など、就活経験者の社会人や就活に精通したプロにも他己分析をお願いするのがおすすめです。
就活の知識があるので、選考や志望企業を意識した意見がもらえ、自分とマッチする企業や職種の相談もできます。自己分析のチェックやアドバイスをお願いしてみても良いでしょう。
また、他己分析は1人ではなく出来るだけ複数人にお願いするようにしましょう。様々なタイプの人にお願いすることで、回答の偏りがなく多視点からの意見をもらえるので、より深い考察が可能になります。
自己分析のやり方は過去を振り返り深堀すること!他己分析も合わせると効果的
就活の自己分析は、自分の過去の経験を振り返り、それぞれの経験を深掘りしていくことで自己理解を深める作業です。
自己分析の結果により、適職が見つかるケースもあれば、強み・弱みを把握して履歴書やES作成にも活用します。そのため、自己分析の正確さはそのまま就活の成否に直結すると言っても過言ではなく、焦らずじっくりと時間をかけて分析することが重要です。
本記事で紹介した方法の中から自分に合った方法を選んで、出来るだけ早めに自己分析に取り掛かるようにしましょう。いくつかの方法を併用して自己分析を進め、他己分析も合わせるとより効果的です。
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時間がかかりがちな自己分析が簡単にできちゃうツールがあるのをご存知でしたか?
パッと自己分析を終えたい時に使えるのが、使えるのが適職診断テスト「AnalyzeU+」です。
「AnalyzeU+」は、251問もの設問に答えていく本格的な適職診断テストです。設問に回答をすると、経産省の定めた「社会人基礎能力」のうち、あなたがどの面に秀でていて、どの面に弱点があるのかを教えてくれます。
これは、私がテストした時の診断結果です。この通り、かなり詳しく教えてくれます。
偏差値形式で表示してくれるので、「自分の強みは何なのか?」「向いている仕事は何なのか?」「どんな弱点があるのか?」「向いていない仕事は何か?」が一発でわかります。自分の向き・不向きがわかるので、自己分析で適職について考える時にとても役立ちます
「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への無料会員登録が必要です。OfferBoxは、プロフィールを登録しておくだけで、あなたのプロフィールに関心を持った人事から選考のオファーがもらえるサイトなので、登録して損はありません。
AnalyzeU+で診断するついでに、プロフィールを詳しく入力しておくと、有名企業からの選考のオファーまで届くようになります。
「AnalyzeU+」を活用して、最速で自己分析を終わらせましょう。