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面接は緊張度が高く、話し慣れていない場合は泣いてしまう就活生もいます。
原因は何であれ、面接で泣くことにより気になるのは泣いたことに対する評価ではないでしょうか。「泣いてしまったことにより、マイナス評価となって面接に落ちるのでは?」という恐怖心を抱く学生は多いでしょう。
しかし、必ずしも面接で泣いたことがマイナスになるとは限りません。実はプラスに作用する可能性さえあるのです。
この記事では面接官が抱く印象や泣いてしまった場合の対処法、そもそも泣かないための対策などを解説していきます。しっかりポイントを押さえて、落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。
泣いたことで不採用になるとは限らない
面接で泣いてしまったからと言って、選考の結果が不採用になるとは限りません。なぜなら面接官によって評価の仕方も違い、就活生が泣く理由もさまざまだからです。
面接中に泣いてしまう学生に対しては一貫して「ストレス耐性がない」と判断する面接官もいれば、志望度が強いあまりに泣いてしまった学生に対しては「そこまでわが社への気持ちが強いのだな」とプラスの評価をしてくれる面接官もいます。
したがって、面接の最中に泣いてしまったからといって諦めてしまうのはもったいないことです。気持ちを切り替えて、質問に対する回答を継続できるように心がけましょう。
面接で泣く理由
面接で泣く理由は人によってさまざまです。なぜ泣いたかという理由によって面接官が受ける印象は変わるため、まずは自分で理由をはっきりさせる必要があります。
ここからは面接で泣いてしまう理由を6つ解説します。面接で泣いてしまった場合に冷静に判断して対応するためにも、まずはどのようなパターンがあるか把握しておきましょう。
- 企業への志望度が高く、あふれ出す熱意を抑えられないから
- 緊張してしまい、自分の考えを思うように伝えられないから
- 今までの困難や挫折についての話をしている際、当時のことを思い出してしまったから
- 失敗できないという気持ちから、プレッシャーを感じてしまったから
- 周りの学生と自分を比べて、劣等感を感じてしまったから
- 圧迫面接を受け、面接官からの追究に耐えられなくなってしまったから
企業への志望度が熱くて泣く
志望動機や志望度合いについての質問に回答している場面で、企業に対する志望度があまりに強いために涙がこぼれてしまう就活生がいます。
面接中に泣いてしまう他の理由と比較して、この場合では不安や恐怖が就活生を襲ったからではなく企業に対する切実な想いで涙が流れてしまっただけなので、気持ちを切り替えることは容易です。
もし志望度が強いあまりに涙が流れてしまった場合は、「申し訳ありません、御社へ本当に入社したいと以前から考えていたもので~」と素直にそのことを伝えて謝罪し、気持ちを切り替えましょう。
志望度が強いあまりに涙が流れたということを面接官に伝えられれば、面接官によっては志望度の強さに対して印象が残る可能性もあります。
緊張してうまく伝えられずに悔しくて涙
面接で緊張して自分の考えをうまく伝えることができず、悔しさのあまりに涙をこぼしてしまう就活生もいます。
志望度が高い企業ほど「うまく話さなければ」「失敗したら終わり」という気持ちが強く、予想外の質問が来てうまく答えられなかったときに焦ってしまいがちです。
また、面接の場に慣れていないために雰囲気に飲まれて頭が真っ白になり、準備していた内容でも答えられなくなる場合もあります。
「どうにかしなければ」と思うほどさらに追い詰められて悪循環に陥り、想いを伝えられないもどかしさから涙が出てしまうのです。
準備をしっかりして臨んだ人や、就職活動へのモチベーションが高い人に多いパターンです。
これまでの困難を思い出して涙
面接では、これまでの困難を思い出して涙を流す就活生も見受けられます。
面接で問われることが多い質問として「今までの挫折経験についての質問」や「困難だった経験についての質問」がありますが、それらの質問に答える際、これまでの困難を思い出して涙が出てしまうことがあるのです。
喜怒哀楽どの感情にも言えることですが、大きく感情が動いた出来事ほどその後のあなたの行動や考えに与える影響は大きいものです。説得力のあるエピソードになるのに加え、面接官の印象にも残りやすくなります。
しかし影響力の大きさゆえに、話しているうちに当時の感情が鮮明に蘇ってくることもあるものです。過去のこととはいえ、思い出すことで「つらい」「悔しい」といった気持ちが再び溢れてしまってもおかしくはありません。
この場合、涙が出る原因は緊張や不安、面接官に対する恐怖などではないため、面接官に対して、「申し訳ありません、当時のことを思い出してしまって。(呼吸を落ち着けてから)回答を続けさせていただきます」などと告げれば、対応として十分です。
気持ちをできるだけ早く切り替え、冷静に回答を続けられるように心がけましょう。
緊張やプレッシャーに負けて涙
学生から社会人になるというのは、それまでの人生で最大の変化といっても過言ではありません。
入試やアルバイトのために面接を受けた経験があったとしても、就活生の多くはそれまでとは比較にならないほどの緊張や不安を持って面接に臨んでいます。
そのため、上がり症の人や話すことが苦手な人は、「うまく話さなければ」と思うあまり緊張で涙が出ることがあるのです。
また、話すこと自体は苦手ではなくても、志望度が高い企業の場合は「失敗できない」という気持ちが強すぎるために、プレッシャーに潰されそうになって涙が出てしまうこともあります。
このパターンでは涙が出てしまったことを気にするあまり、「挽回しなければいけない」とさらなるプレッシャーを感じて涙が止まらなくなる危険性があります。
他人の対応と比較して涙
選考の序盤では、複数名が同時に受ける集団面接も珍しくありません。精一杯の準備をして臨んだ面接で優秀な人を目の当たりにすると、その対応や受け答えの様子に圧倒されて泣いてしまうことがあります。
自分がうまく対応できなかった質問にスムーズに答えている人や、輝かしい経歴やスキルを持っている人、堂々とした様子で面接に臨んでいる人を見ると、不安を抱えている就活生からするととても優秀に映るかも知れません。
他人と比較することで「自分はこの人に敵わない」という劣等感を抱き、その結果「自分はどこにも内定をもらえないのではないか」と自信をなくしてしまうのです。
面接が圧迫のため怖くて涙
就活において、圧迫面接で恐怖や不安を感じてしまい、涙を流す就活生も見受けられます。
圧迫面接とは厳しい状況での対応力やストレス耐性を確認するために、面接官が威圧的な態度で就活生の回答を否定したり、答えにくい質問を投げかけたりするものです。
近年ではコンプライアンス違反やハラスメントが問題視されていることから減少傾向にあります。とはいえ一切なくなったとはいえませんし、面接官側が意図せず威圧的な態度をとっているケースもあります。
そもそも就活生は今まで味わったことのない緊張と不安を抱えながら面接に臨んでいます。そこにさらにネガティブなことを言われ続けたりイライラしている様子の面接官と対峙し続けたりすると、自分自身が否定されているような気持ちになり、悲しみや苦しさから涙が出てしまうのです。
泣いた場合に面接官はどんな印象をもつ?
前述したように、面接で泣いてしまったからといって必ずしもマイナスに受け取られるわけではなく、泣いた理由によって面接官が受ける印象は変わります。
実際に面接官はどのような印象を持つのかを押さえておきましょう。好意的に受け取られたり評価が下がったりするのはどのようなパターンがあるのか、その理由とともに解説します。
- 特別な印象は抱かないがその後の立て直し方次第で印象が変わる
- 自社への熱意があると思われる
- 業務上の厳しい環境でこの子は頑張りきれないと感じられる
- 感情のコントロールができない人のイメージを持たれる
特別な印象は抱かない
面接で就活生が泣いてしまっても、面接官は就活生に対して特別な印象は抱かないという場合があります。
その理由は主に下記の2つです。
面接とは多くの就活生が不安を感じてしまうものです。面接官もそのことを理解しているため、もし就活生が面接中に泣いてしまった場合はその後の状況の立て直し方で判断をしようとする場合があります。
面接官はそれまでに何人もの面接を経験しているので、面接中に泣いてしまう就活生を見慣れている場合があります。そのため、泣いてしまう就活生に対して特別な感情を抱かない面接官も存在します。
状況を早く立て直すほど面接通過の可能性を高めることができるので、泣いてしまった場合は気持ちを切り替えることに集中しましょう。
自社への熱意を認めてくれる
面接で泣いてしまう理由として「企業への想いが強すぎる」と挙げましたが、これは好意的に受け取られることがあります。
企業によって採用基準は異なりますが、自社で働きたい気持ちが強い就活生を採用したいという点は共通しています。
さほど志望度は高くなくても、「とりあえず内定が欲しい」「練習として場数を踏みたい」という理由で面接を受けている就活生は多くいます。その中で涙が出るほどに熱い想いを持っている人がいれば、強く印象に残るものです。
企業が求めるスキルや資質を備えていることが前提ではありますが、熱意を重視している企業であれば内定が一気に近づく可能性もあります。
業務上の厳しい環境で頑張り切れないネガティブな印象
面接中に就活生が泣いてしまうと、業務上の厳しい環境で頑張りきれないというネガティブな印象を抱く面接官もいます。
社会で働くと大きな責任やプレッシャー、不安などを感じることがあります。面接という場もまた、就活生にとってプレッシャーや不安を感じる場であるため、面接で泣いてしまうようでは業務上の厳しい環境でも泣いてしまう可能性が高いと判断されてしまうのです。
面接終了まで泣いてしまったままでは、面接官が一度抱いたネガティブな印象から好転することは難しくなります。
感情のコントロールができない
面接は本来泣くべき場ではありません。そこで涙を堪えられないと、感情がコントロールできないと思われマイナスの評価につながってしまう場合もあります。
たとえば営業職やサービス業のように顧客と直接かかわる仕事の場合、クレームや無理な要求など厳しい状況に直面することもあります。しかし、顧客の前で泣いてしまっては相手も困りますし、お金をいただいているプロとして歓迎されることではありません。
また、社内で他の社員とかかわるうえでも、注意する度に泣くようでは指導しづらいうえ成長が見込めなくなります。
面接で泣くということで、仕事をするうえでも同じように厳しい直面に当たった際に同じことが起きると判断される可能性があるのです。そのようなリスクを踏まえると、採用にはつながらないかもしれません。
立て直し方が超重要!面接で泣いてしまったあとにとるべき手順
「泣くことがマイナスになるとは限らない」と説明しましたが、とはいえいつまでも泣き続けているようでは面接官は困惑しますし、それによって不採用につながる可能性はあります。
泣かないための対策をすることはもちろん必要ですが、一番大切なのは「泣かない」ことではなく「泣いたあとにどう対応するか」です。
具体的にどうするべきか段階を踏んで解説するので、もしものときのために頭に入れておきましょう。
①一度面接を中断して謝罪する
面接で泣いてしまった場合は、まずは面接を中断しましょう。気が動転して思うような回答ができないほか、うまくコミュニケーションも取れない恐れがあります。さらに「質問に答えられていない状況」を重ねるのは避けたいところです。
「申し訳ございませんが、少しお時間をいただけますか?」と伝えれば、一時的な中断は問題ありません。逆に無言で泣き続けると面接官を困惑させるため、早めに一言断りを入れたほうがイメージダウンを避けられます。
勇気がいることかも知れませんが、無理に続けようとしても頭が真っ白になって状況が悪化するだけだと割り切ることが必要です。
②理由を告げる
面接で泣いてしまった場合は、理由を告げるようにしましょう。
突然泣いてしまっては相手が驚く可能性があり、理由次第では面接官が就活生に対して抱く印象がネガティブにはならないためです。
理由の説明の仕方として、下記のような例が挙げられます。
申し訳ありません。ずっと前から御社に入社したいと夢見ていたので、感極まってしまいました。
大変失礼いたしました。当時のことを思い出しておりました。
申し訳ございません。己の準備不足に大変反省しております。できるだけ的確に答えるよう努め回答いたします。
③身なりを整える
面接を中断してもらったら、涙を拭いて身だしなみを整えましょう。そのときに慌てずに済むよう、清潔なハンカチやティッシュはサッと取り出せる場所に常にしまっておいてください。
見つからずにいつまでもバッグの中を探していたり手やスーツで拭くようでは、だらしない印象を持たれてしまいます。
女性でメイク崩れなどが気になる場合は、鏡を使って確認してもかまいません。その際はポケットに入る程度の小さめの鏡を用意し、面接官のほうを向いたまま堂々と見るのではなく、横や後ろに体を向けてチェックすると良いです。
また、落ちたメイクを整える程度にし、メイク道具を取り出して直すのは控えましょう。泣いてしまう可能性を想定してウォータープルーフタイプの化粧品を使用しておくと安心です。
④気持ちを切り替えて再開する
身なりを整えたら、深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。「ここからどう立て直そう」と焦っては逆効果なので、泣いてしまったことを気にするよりも、「終わったこと」と割り切ってしっかりと気持ちをリセットすることが大切です。
準備ができたら「大変失礼いたしました。落ち着きましたので、再開をお願いいたします。」と伝え、面接に戻りましょう。
状況によっては一度部屋から出て休憩する時間を設けてくれる場合もあります。軽いストレッチをしたり水を飲んだりして、笑顔で再開できるよう気持ちを切り替えましょう。
面接で泣かない対策①緊張を減らす
ここからは面接で泣かないための対策について解説していきます。とはいえ対策といっても泣いてしまう理由によって取るべき対策はそれぞれ違います。自分の理由に当てはまる対策を選んでとるようにしてください。
まず緊張やプレッシャーに負けて泣いてしまうということを避けるためには、少しでも緊張を減らすための対策をしておく必要があります。
性格によるところも大きいため緊張を完全になくすことは難しいですが、適度な緊張感で面接に臨めるようにしておきましょう。
具体的な対策を2つ紹介するので、面接に対して大きな不安やプレッシャーを抱えていると感じている場合は試してみてください。
模擬面接を繰り返す
面接で話し慣れていないと、緊張から思わず泣いてしまうことも考えられます。話し慣れていない人におすすめの方法が模擬面接です。
泣く確率を下げるためには、念入りな準備が必要です。模擬面接を含む面接対策をしておくことにより、面接に対する自信がつき、本番でも平常心を失うことが少なくなります。
慣れない環境でプレッシャーや恐怖で泣くことを避けるためには、プロの手を借りて面接対策をしておくことが有効です。
面接で泣かないために、模擬面接として有効な方法をさらにいくつか紹介します。
ハローワークの面接対策
ハローワークというと、求人情報を得る場所と思うかもしれません。実際には、ハローワークでは、模擬面接を含む面接対策の講座も実施されています。
面接で気をつけることなどの心構えや注意点をプロの目線で丁寧に教えてもらえるため、面接に対する不安が大幅に軽減します。
また、対面で模擬面接を受けることも可能なため、本番の面接に備えたノウハウを学ぶことができるため、面接に対する苦手意識がなくなります。
ハローワークの面接対策講座は、一般的に無料であるため、安心して利用できる面接対策向けのサービスです。是非、一度、お近くのハローワークに問い合わせてみましょう。
大学の就職課
大学の就職課でも面接対策が可能です。
普段通っている大学で相談ができれば相談先を探す手間が省けますし、その企業に大学の卒業生がいるかどうかの情報も得ることも可能です。その卒業生とつながりを作ってくれ、その企業の面接経験者とのさらなる模擬面接の機会が生まれるという付随効果も期待できます。
しかし、大学ごとに就職支援の手厚さやレベルに大きく差がある点は注意しましょう。一般的には国公立大学よりも私立大学の方が学生獲得の競争が激しく、高い就職率は売りの一つになるため就職支援に力を入れている傾向があります。
もちろん国公立はサポートが受けられなくて私立なら安心、と一概にはいえないため、相談に行ってみて親身に対応してくれるかどうか判断しましょう。
エージェントでも選考対策は受けられる
面接対策は、就活エージェントでも受けられます。就活のプロが、模擬面接を通してフィードバックをしてくれるため、面接に慣れるだけでなく、改善点も見つけられます。
その他にも、面接対策に関する情報が得られますし、面接に対する不安の相談にも乗ってもらうことができるため、本番の面接に備えられます。
エージェントで面接準備をすれば、本番に向けての対策ができるため、「対策不足で不安や緊張から泣く」可能性を軽減し、安心して本番に臨めます。
初対面の人と話す機会を増やす
面接官は初対面の場合が多く、そもそも面接以前に「知らない人と話す」ということに緊張してしまう人も多いでしょう。コミュニケーションをとることが苦手で人とのかかわりが少ない仕事を選ぶ人もいますが、そもそも就職活動では人と話すことは避けて通れません。
少しでも面接での緊張を減らすために、事前に初対面の人と話す機会を増やしてみましょう。学校やアルバイトなどさまざまなところでチャンスはありますが、インターンシップや会社説明会に参加している他校の就活生と話してみることもおすすめです。
同じ企業に興味を持っているということは似た考えを持っていることも多く、情報交換の場としても有効です。実際にその場で親しくなって連絡先を交換したり、説明会終了後に一緒に食事に行くといった例もあります。
面接で泣かない対策②回答の手札を増やす
続いての面接で泣かないための対策として、さまざまな回答のパターンを知っておくことも効果的です。「質問されたらすぐに回答をスムーズに伝えなければいけない」と思うから焦ってしまい、できなかった場合に涙につながってしまうのです。
回答の手札をたくさん持っておくことでどんな質問がきても慌てずに対応することができますし、失敗するリスクも減らすことができます。ここからは回答パターンを増やす方法を解説していくので、焦って泣いてしまうのを避けることができるよう対策しておきましょう。
頻出質問の回答を準備しておく
面接で聞かれる質問すべてを予想して対策することはまず不可能です。しかし、どこの面接でもされることの多い頻出質問というのはいくつかあります。これらの頻出質問にはスムーズに答えられるように準備しておくことで、答えられない回答を減らすことができるでしょう。
よくある質問を一部紹介しますが、この回答を考えるだけでもじっくりと自己分析をして自分について考える必要があります。また、自己分析を進めるなかで、質問に対する答え以外にも新たな気づきが得られることもあるでしょう。それによって想定外の質問への対応力も上がることが期待できます。
ただし、もちろん企業によって回答を変える必要があります。回答の大枠は共通として、そのうえで企業研究をして志望企業の業務内容や社風、求める人物像に合わせた回答を用意しておいてください。
面接で良く聞かれる質問は、以下の通りです。
- 志望動機
- 長所と短所(強みと弱み)
- 就職活動の軸
- 現在見ている業界や職種
- 将来像(5年後・10年後など具体的に指定される場合も)
- 入社後にやりたいこと
- 学生時代に頑張ったこと
- 挫折した経験
- 自分を〇〇に例えると(もの・動物・色など)
- 学生と社会人の違いとは
- 好きな言葉・座右の銘
- 苦手な人のタイプ
- 尊敬する人
- 働く上で大切なことはなんだと思いますか
- 聞きたいことはありますか(逆質問)
丸暗記した内容を完璧に話そうとしない
面接で話す内容を丸暗記して、本番に話そうとすると少しつまづいたとしても失敗したと思い込んでしまいます。一度のミスで暗唱を中断すると、次はなかなか出てこないものです。
特に面接時は緊張により、頭が真っ白になるのはよくあることです。自信を持って一字一句完璧に覚えたものの、言葉が出てこない焦りから思わず涙が出てしまう場合もあります。
面接の準備をするときは、大まかな流れを覚えるだけに留め、文章自体をそのまま暗記することは避けましょう。
どうしても書き留める必要があるのであれば、要点のメモ書き程度にとどめ、自分の言葉で文章を考えるようにすれば、焦らずに答えられます。
熱意を伝えられる細工をちりばめる
熱意が強すぎるあまり泣いてしまうことを避けるには、一度に熱意のすべてを伝えようとしないことです。
たとえば、過去にその企業が開発した商品に助けられた経験があるとして、志望動機としてそのときのエピソードを伝えようと細かく話しているうちに想いが溢れて涙が出てしまうことがあります。
それを避けるためには志望動機では軽く「以前助けられた経験がありました」程度のエピソードにとどめ、別のタイミングで商品への想いを語る方法があります。
将来やりたいこととして「自分がこう助けられたように私も誰かを助けたい」と話したり、好きな言葉という質問では「過去の助けられた経験をきっかけとして」という前置きを挟みつつその企業の社長や好きな商品に関連する言葉を選んだりなどです。
またバッグに入る程度のものであれば実物を持って行って、愛用していることを伝えるのも一つの方法です。志望企業での思いは一度に伝えるのではなく、さまざまな質問に織り込みながら答えると良いでしょう。
「考える時間をください」を使う
想定外の質問がきた場合に、焦って答えようとすると言葉がまとまらず、自分でも何を言っているかわからなくなってしまうことがあります。
そうならないよう、回答に困ったときは「考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と言って頭を整理することも一つの方法です。何も言わずに長い時間黙り込んでしまうと印象はよくないですが、考えること自体がマイナスになることはないため断りを入れれば問題ありません。
しかし、頻繁に時間をもらうようでは「準備ができていない」と判断されてしまうため、いざというときの対処法と考えてください。
本当に困ったときだけ使い、できれば1〜2回程度に抑えたいものです。すでに解説した頻出質問への回答をしっかり準備しておくことで、この方法を使うタイミングを減らすことができます。
使えるエピソードを複数用意する
過去の経験を思い出して泣くことを避けるために、使えるエピソードが複数ないか考えてみましょう。
たとえば、強みとして「継続力」をアピールしたい場合に、つらい思いをして泣いてしまうかもしれないと感じたら継続力につながる他のエピソードを探してみてください。
面接準備の段階では涙が出なかったとしても、当時の感情を思い出してひどく落ち込んだり気持ちが暗くなるエピソードは避けた方が無難です。
泣かなかったとしても面接中に話しながら表情が暗くなるようでは、面接官は心配になってしまいます。エピソードとしては弱くなるとしても、別のものを選ぶことで安心して面接に臨むことができはずです。
どうしてもそのエピソードを使いたいのであれば、何度も繰り返し口に出して話すことで耐性をつけておきましょう。
面接で泣かない対策③面接の捉え方を変える
面接で泣かないためには、過度に緊張しないことが大切です。しかし、「緊張するな」とだけ言われても、余計にプレッシャーを感じてしまう人もいます。
緊張してしまう人の思考には特徴があるため、面接の捉え方を変えることも泣かないための対策として有効です。根本から考え方を変えるのは難しいですが、これから紹介する捉え方を意識的に自分に言い聞かせてみるだけでも、少しは気持ちが落ち着くはずです。
面接はコミュニケーションの場と考える
「面接=自分を判断される場」と考えると、よく見せなければという気持ちからプレッシャーが強くなってしまいます。その捉え方も間違いではないのですが、逆にあなたが企業を判断する場でもあると理解しておきましょう。
恋愛に置き換えて考えてみてください。気になっている人と初めてのデートで自分をよく見せることばかり考えると、緊張してその場を楽しむことができませんよね。
それよりも「この人はどんな人なのかな?」と相手について知ることに重点を置いて会話を楽しんだほうが、結果的にお互い良い印象を持つことが多いはずです。
「自分をアピールする場」ではなく、「自分と企業のマッチングを確かめる場」と考え、コミュニケーションを楽しむように意識を変えてみると、過度なプレッシャーから開放されるはずです。
次の面接に活かせる部分を探す
集団面接では、周りの就活生の言動が気になるものですが、周りの人とは比較せずに、周囲の雰囲気に飲み込まれてしまわないようにしましょう。
とはいえ、「周りを気にしない」と頭で考えても簡単にできることではありません。その場合は、周りの人のいいところを盗む時間だと考えましょう。
面接対策セミナーや模擬面接などで知識を得る機会はあっても、実践の場で他の人の対応を見るチャンスはそう多くはありません。
「すごいな」と思う人がいれば、その人のどんなところがいいと感じるのか、自分のなにを改善すればよりよくなるか、次の面接で活かせる点を考えてみましょう。
回答の内容だけではなく話し方や振る舞い、表情など、参考になる点はたくさんあるはずです。
泣いた理由が圧迫面接のときは選考通過の場合も入社を考え直そう
圧迫面接で泣いてしまった場合は、仮に選考に通過したとしても選考を考え直しましょう。
圧迫面接をする企業には、その企業なりの理由があるものです。しかし、中には特段の理由もなく圧迫面接をする企業もあります。
そのような企業は、ハラスメントに該当してしまうような厳しいコミュニケーションの仕方が社内での日常になっているブラック企業の可能性があります。
泣いてしまうほどの圧力や不安の中で業務を継続することは、非常に困難です。圧迫面接で泣いてしまった場合には、その企業がブラック企業である可能性はないか、社風はどのようなものか、その面接官と働きたいと思えるかなどについて改めて考え直すことも重要です。
面接で泣くことはNGではないので早めに切り替えよう
面接で泣いてしまうことは、必ずしもネガティブな印象を与えるものではありません。問題なのは、気持ちを切り替えることができずにいつまでも泣いていることや、不採用になると決めつけて面接を諦めてしまうことです。
まずは泣かないための対策を十分におこない、そのうえで泣いてしまった場合にどう対応すべきかを押さえることで悪い印象を残さずに挽回できるように備えておきましょう。