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キャリアパークの会員151名に自分の強みを把握しているかアンケートをとったところ、7割近い就活生が「はい」と回答しました。(※調査期間2021年5月1日~2021年5月12日)
長所については、面接で聞かれやすい質問の1つです。そのため、選考が本格化する前に自己分析などをして、長所について質問されたときに回答できる状態にしておくことをおすすめします。
「気配りができる」という長所は、チーム仕事が多い企業にとって、非常に魅力的です。しかし、自己PRの回答に使われやすいので、内容次第では周りに埋もれてしまいますし、伝え方を間違えると短所として捉えられる場合もあります。
ここで紹介でする解説ポイントをしっかりと押さえて、長所「気配り」を効果的にアピールしましょう。
気配りとは
「視野が広く相手の立場に立って必要とされる対応ができる」こと
気配りは、「視野が広く、相手の立場に立って必要とされる対応ができる」ことを指します。
必要以上に相手にフォローをしたり、意見の違いを感じても相手の言うままに従うことは気配りとは言いません。
聞き分けがいいことや、流されやすい性格を気配りだと意味を履き違えていないか確認しましょう。
長所「気配り」が評価される理由
組織の中で人との関わりを持って働くには気配りが必要
もし仕事が1人で完結するようなものなら、「気配り」という長所よりも、計画性や粘り強さ、課題解決力のような自分で状況を打開できる能力の方が重要でしょう。
しかし、会社では多くの仲間と協力して仕事をします。同じ部署のメンバーやプロジェクトチームで一緒に仕事をするのはもちろん、会社全体を1つのチームとしても捉えられます。
会社が組織である以上、スムーズかつ効率的に仕事を進めていく上では、解決力のような自分で状況を打開できる能力だけでなく、チーム内で良い関係を構築するための能力が非常に重要です。そのため、そのような長所は組織だからこそのサポート役に求められる能力でもあります。
気配りはすぐに身につくものではない
早起きのように、習慣づけで身につくものや、コミュニケーションのように意識すれば行動に移せるものもあります。
しかし気配りのように、その場その場で相手が必要としているものは何か考えられる能力というのは、意識していれば身につくものではありません。
簡単な努力で身につけられるものではないので、気配りのある人柄は、企業の採用において評価されやすいといえます。
気配りを長所で伝える際のポイント
具体性のあるエピソードを伝える
「長所は気配りができるところです」といくらアピールしても、その根拠がなければ意味がありません。
そのため、長所である気配りができることが疑いなく伝わる具体的なエピソードを添える必要があります。
具体性のあるエピソードは聞き手にとって分かりやすいだけでなく、エピソードの信ぴょう性が高まるため、自己PRの説得力が増します。さらに、エピソードのオリジナル性を高める効果もあります。
エピソードに具体性を持たせるためのポイントは、数字を用いることです。量や期間、結果など、数字を用いて説明できる場合は積極的に使用すると良いでしょう。
また、5W1Hもエピソードを伝えるときに大切です。なぜその行動をとったのか、どうしてそう考えたのか記載すると採用担当者に考えが伝わりやすくなります。
社会に出てからどのように活かしたいのかを伝える
自己PRで長所を伝えるとき、その長所や根拠となるエピソードを伝えるだけでは不十分であり、入社後にどのように活かしたいのかを伝えることも重要です。
企業が新卒採用をおこなう目的は、自社の成長や利益に貢献してくれる人材の採用です。
そのため、あなたがどれだけ優れた能力を持っていたとしても、会社にとって利益に繋がらない能力であれば、採用選考で評価に値しません。
就活は言わば、あなた自身を企業に営業する場です。そして、何かを営業するときに大切なのは、売り込むものがどれだけ優れたものかのアピールだけでなく、それが相手側にどのようなメリットをもたらすかを伝えることです。
長所をアピールする時は、入社後にどのように活かせるかを伝えるようにしましょう。
伝わりやすい構成で記載する
長所を伝えるときは、この型に従って構成すると相手に伝わりやすい文章になります。この構成を意識して作ってみましょう。
自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう
自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。
そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
気配りを長所で伝える際の注意点
気配りを発揮したエピソードは2~3個用意しておく
気配り力が伝わるエピソードは、2~3個用意しておくようにしましょう。
用意していた気配りのエピソードを伝えたあとに、「気配りの長所が伝わるエピソードは他にもありますか?」と質問をされる場合があるからです。
その際に答えに詰まってしまうと、1つめのエピソードは周りの影響やいくつもの偶然が重なっただけであり、個人の長所が発揮されたケースではないと捉えられる可能性があります。
一方で、エピソードを複数用意してしっかりと対策しておけば、答えに困らずに対応ができ、個人の長所として発揮されたものと採用担当者が納得しやくなります。
履歴書に記載するように最初から最後までを綺麗に仕上げておく必要はありませんが、自分の気配りを発揮したエピソードは複数用意しておくことをおすすめします。
エピソードの内容によっては短所「顔色を見る」と捉えられてしまう
エピソードの内容によっては、気配りができるという長所が「顔色を見る」と捉えられてしまう可能性があるので注意が必要です。
「顔色を見る」というのは、他人の表情を伺って自分の行動を決めるという意味合いを含むため、場合によっては主張性がない、自分の意見が言えないというマイナスの印象を与えてしまいます。
長所と短所は表裏一体の関係となる場合が多く、エピソードの選定には細心の注意を払うようにしましょう。自分の経験から使えそうなエピソードをいくつか考えて、その中から気配りの長所が最も効果的に伝わるエピソードを選ぶようにしましょう。
気配りは別の言葉にも言い換えられる
長所の気配りは、別の言葉にも言い換えられます。
自分の長所がより的確に伝わるような、具体的な言葉に置き換えるようにしましょう。
例えば、「相手の身になって考えられる」や「周りの状況を冷静に分析して対応できる」「困っている人に率先して手を差し伸べられる」などと言い換えができます。
「気配り」という言葉に捉われすぎないようにして、自分の長所を見つめなおし、自分の良さが最大限に伝わる言葉を探しましょう。
長所「気配り」の例文
例文①
私はメンバー1人ひとりの状況に気を配り、チームをまとめあげることができます。学生時代、私は吹奏楽部に所属しており、大学3年生の時には総部員数60人をまとめる部長に任命されました。コンクールに向けて厳しい練習が続く中、部員同士の衝突が多くなったことがあります。その影響は全体の演奏にもあらわれ、演奏が上手くかみ合わないことが増えていきました。
私は部長として自分に何ができるかを考えて、部員1人ひとりと話をする時間を設けました。そして、部員の悩みや不満を吸い上げて、各パートリーダーと協力して問題点を改善するようにしました。
その結果、全体練習でのミス回数が減っていき、コンクールで入賞できました。
私はこの強みを活かして、貴社に入社した際もスタッフ1人ひとりの状況を的確に把握して、チーム全体の士気と仕事効率が上がるように貢献したいと考えます。
この例文では、「気配り」という長所を、「1人ひとりの状況に気を配って、チームをまとめあげることができる」と言葉を変えて具体的に表現しています。このように自分の言葉に置き換えたほうがイメージがわきやすく、あなたの伝えたい内容と採用担当者の解釈にズレが生じにくくなります。
例文②
私の強みは、相手の立場に立って物事を考え、その人の状況や能力に合わせてアドバイスできることです。私はこの強みを発揮して、個別指導塾で教え子全員を志望校合格に導きました。個別指導の難しさは、教え方の正解が生徒によって異なるところです。
個別指導のアルバイトを始めた当初は教えることに精一杯で、どの生徒にも同じように教えていました。しかし、生徒によって理解度と授業の進捗に差がうまれ始めました。
生徒には個人差があるのに、同じ教え方で良いわけがないと気付いた私は、生徒1人ひとりの情報をノートにまとめ、それぞれの生徒に合わせて授業のレベルや指導法を考えました。その結果、授業が分かりやすくなったと言ってもらえるようになり、塾でトップの合格率を収めることができました。
貴社に入社後も、営業として相手の立場に立って考え、お客様全員に満足して頂けるように、1人ひとりに合わせた最適な提案をしていきたいと考えています。
具体性のあるエピソードを伝えることが大切とお伝えしましたが、これはエピソードのみに限りません。
気配りという強みを具体的な表現に言い換えるのが大切なのはもちろん、入社後の活かし方についても、どのように活かしたいかを具体的に伝えるようにしましょう。
例文③
周りに困っている人がいれば、誰よりも早く気付いて手を差し伸べることが私の強みです。私は大学時代、月に2~3回のペースで近所の老人ホームを訪れ、ボランティア活動をおこなっていました。その施設で働くベテランの職員さんは困っている方のもとに駆けつけるのがとても早く、始めは相手の求めることが分かる職員さんに私は呆気にとられるばかりでした。
そして、職員さんの動きから学ぼうと観察する中で、ベテランの職員さんは普段の利用者さんとのコミュニケーションを大切にして、その人の性格や生活習慣を把握し、小さな変化に細心の注意を払っていると気付きました。そこで私も日頃からコミュニケーションを心掛け小さな変化に気付けるように気を払いました。
その結果、老人ホームの利用者さんが求めていることに周囲より一歩先に気付けることが多くなり、「よく見ているね」と職員さんから褒められるようになりました。
貴社でもこの強みを活かして、営業の方が働きやすくなることを目標に、コミュニケーションはもちろん、1人ひとりの望む働き方がサポートできるオペレーショングループの一員を目指します。
エピソードを伝える際、周りから言われた言葉やアクションを重点的に記載して、自分の考えやとった行動の記載が疎かになってしまう人も多く見受けられます。
長所は、自分の売り込みをする場面です。自分はどのように感じて、どんな行動をとったのかを具体的に記載するようにしましょう。
自己PRで部活経験のアピール方法を採用者目線から解説【例文あり】
気配りは長所として評価されやすい!短所として捉えられないようにエピソードを練ろう
気配りを長所としてアピールする場合のポイントを解説しました。
気配りは就活で評価されやすい長所である反面、エピソードの内容によっては短所として捉えられてしまう可能性もあるので注意してください。しっかりとエピソードを練って、自分の言葉で具体的に伝えられるように準備しましょう。
また、長所は何にするかも大切ですが、どのようにアピールするかが非常に重要です。あなたの長所がどのように企業に貢献できるかを伝え、採用メリットをアピールしていきましょう。
自分の強みは本当に「気配り」なのか、自己分析ツールで確認しよう
『気配り』を自己PRする人の中には、自分の強みを勘違いしている人もいます。強みを勘違いしていると自己PRは上手くいきません。
自分の本当の強みを見極めるには、自己分析ツール「My analytics」が便利です。36の質問に答えるだけで、あなたの強み・弱み→それに基づく適職をサクッと診断できます。
My analyticsで、あなたの強みが本当に『気配り』なのか確認してみましょう。もしかすると、思っていたものとは違う強みも発見できるかもしれません。
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