はじめに
就活に必須の自己PR。自己PRの出来次第で、就活の成否が決まるといっても過言ではありません。しかし、採用担当に響く自己PRができている就活生は、意外と少ないもの。多くの就活生が、ひとりよがりの自己PRをしてしまっています。
そこで、「企業は自己PRに何を求めているのか?」「内定する自己PRはどう書けばいいのか?」「どんな長所をアピールすればいいのか?」など、説得力のある自己PRをつくるために必要な情報を全て解説しました!
これを読めば、自己PRの心配は無くなります。
目次
STEP0.就活生が自己PRで犯している勘違いとは?
自己PRで「サークルの実績」「アルバイトの実績」「部活の実績」をアピールしていませんか?これらをメインでアピールしている場合、人事に響かない自己PRを作成している可能性があります。
リクルートの調査「就職白書」で明らかになった「新卒採用で、企業が本当に重視していること」を理解し、企業に響く自己PRのポイントを理解しましょう。
STEP1.説得力が段違い!内定する自己PRの書き方
自己PRの書き方がわからず、困っていませんか?魅力的な自己PRが書けなければ、書類選考の突破は難しいでしょう。
でも、大丈夫。難関企業内定者の自己PR例をもとに、「説得力がある自己PR」の書き方を徹底的に解説します。この記事を読めば、内定する自己PRの文章構成が完璧にマスターできます。
私の強みは、何事にもしっかりと計画を立てて行動することです。
私は通信制の大学に通っていましたが、通信制の大学は一人で学習することが多いため、モチベーションを維持するのが難しく卒業率が低いという問題点がありました。
そこで私は、卒業するという大きな目標だけでなく、いくつかの短期目標を設定しました。具体的には、一週間や一日などの短い期間で受ける授業数や、解く問題の量を定めるというものです。さらに、目標が達成できた場合には、友達と遊びに行くことができるなどのご褒美をつくることで、ただ漠然と勉強するよりも高いモチベーションで勉強することができました。
結果的に、卒業に必要な単位数を3年次のうちに取り終えることができました。
貴社に入社してからも、大きな目標を達成するためにただ漠然と行動するのではなく、計画をしっかりと設定することが重要だということを忘れず、貴社に貢献していきたいと考えています。
冒頭で「私の強みは〇〇です。」と伝えることで、面接官が聞き取りやすい自己PRでしょう。
過去の経験をもとに自己PRの裏付けも出来ているので説得力があります。
私は目標を達成するための行動力に自信があります。
将来的に海外でもビジネスをするため、大学卒業までに英語を話せるようにしたいと考えていました。
目標を達成するためには、実際に英語を話せる人とコミュニケーションをとることが一番の方法だと思い、観光地で外国人を案内するボランティア活動を始めました。
始めは、身振り手振りでしかコミュニケーションをとることができませんでしたが、活動を続けるうちに、相手の言っていることが理解できるようになり、今では自分の言いたいことを相手に伝えられるようになりました。
さらなる英語力をつけるために、現在も外国人を案内するボランティア活動を続けています。
このように、私は目標に向けて行動できる人間です。貴社に入社してからも自分から行動する姿勢を忘れず、努力を積み重ね、貢献していきたいと考えています。
こちらの例文も結論から述べることで面接官が聞き取りやすい自己PRでしょう。
また、自分の中である課題をどのように解決したのか、を具体的に述べているため好印象です。
自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう
ここまで自己PRを作成する方法を解説してきましたが、文章を考えるのが苦手で、上手くまとめる自信がない人も多いはず
そんな時は、「自己PR作成ツール」を活用してみましょう。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、説得力のある自己PRが完成します。
自己PR作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
STEP2.要注意!人事をげんなりさせる自己PRのパターン
気がつかない内に、「採用担当に全く響かない」自己PRの落とし穴にハマっていませんか?
一見、良い自己PRに見えても、企業に評価されない自己PRというものがあります。評価されない自己PRのパターンをしっかり理解し、失敗を避けましょう。
- ①塾講師の自己PRの例文では、具体的に何をしたのかわかりません。結果に説得力をもたせるためには、過程を具体的に話す必要があります。どのように行動したのかを話すことで、あなたの人柄や考え方を相手に伝えることができます。
- ②個人指導塾アルバイトの自己PRの例文では、「その子の立場にたった指導を続けた」という当たり前のことしか述べていません。個人指導塾のアルバイトであれば、生徒に指導することは当たり前なので、まったくアピールになりません。生徒に指導したことをアピールするのであれば、成績を上げるために、具体的にどのような取組を行ったのかも含めてアピールするようにしましょう。
- ③喫茶店でデザートのメニューを増やして売上を伸ばしたという自己PRでは、どのような根拠があって、デザートのメニューを増やしたのかわかりません。説得力をもたせるために、自分の行動の理由も話すようにしましょう。
STEP3.自己PRでアピールする長所の選び方
自己分析で自分の長所を見つけよう
自分の本当の長所が理解できていますか?自分の長所を理解しないまま、適当に自己PRをしても、良い結果は望めません。
そこで、自己分析で自分の本当の長所を見つける方法をご紹介します。
企業の「求める人材像」を意識しよう
自己PRをする時は、「企業がどんな人材を求めているか」を理解しておく必要があります。「企業の求める人材像」を意識しないまま自己PRをしても、いまいち相手に響かない自己PRになってしまいます。
企業の求める人材像を理解し、相手に響く自己PRをしましょう。
企業研究が重要な項目例3~5つ
企業研究の際に重要な項目を3つご紹介します。
第一に、企業の経営理念を知っておくことが重要です。企業の考え方や将来展望について前もって理解しておき、入社した後で自分の価値観と合わなかった、ということにならないようにしましょう。
面接でのアピールとして使えるだけではなく、自分が長く仕事を続けることができそうかを判断する指標にもなります。
第二に、企業の強みも調べておきましょう。
企業の強みを知っておくと、面接でも志望度の高さをアピールすることができるため、自分が志望する企業だけの強みを探しましょう。
同じ業界にいくつもの企業があるため、企業の差別化を図るためにも、志望する企業だけの強みを探すことはとても重要です。
第三に、年収や福利厚生などの待遇面も大事です。
いくら業務内容が魅力的な企業であっても、待遇面が希望するほどのものではないかもしれないので、しっかりと確認しておきましょう。
自分を表現するキャッチフレーズを見つけよう
魅力的なキャッチフレーズがあると、自己PRのインパクトが倍増します。とはいっても、良いキャッチフレーズはなかなか思いつきませんよね。
キャッチフレーズの回答例つきで、魅力的なキャッチフレーズの作り方をご紹介します。
STEP4.自己PRで使うエピソードの選び方・伝え方
自己PRで使うエピソードの選び方
自己PRの説得力は、「長所を発揮したエピソード」の説得力にかかっていると言っても、過言ではありません。
「どのエピソードを伝えるか?」が内定の鍵になります。失敗しない自己PRエピソードの伝え方を解説しました!
大きい目標のために『計画を立てて行動できる』のが私の強みです。家庭教師のアルバイトだけでなく、勉強にもこの姿勢を活かし、卒業に必要な単位数を、3年次のうちに取り終えることができました。仕事においても「計画を立てること」を大事にして、自身を高め、貴社に貢献したいです。
計画を立てて行動できるという点を強みは仕事にそのまま使えますし、応用できる強みなので、とてもいい自己PRのエピソードといえるでしょう。
目標達成のために『行動すること』が私の強みです。英語力をつけるために、観光地で外国人を案内するボランティア活動に参加し、英語だけでコミュニケーションをとることができるまでに成長しました。仕事においても「自分から行動すること」を大事にして、自身を高め、貴社に貢献したいです。
仕事は自ら行動しなければならないことが多々あります。
行動力があることを強みにアピールする点は、仕事において重要視されることが多いので良い自己PRといえるでしょう。
私の強みは『協調力』です。ゼミ仲間同士で意見がぶつかりあうときもありますが、どちらかだけの意見を取り入れるのではなく、両方の意見を聞き入れるように心がけています。仕事においても「他人の意見を否定しないこと」を意識して、自身を高め、貴社に貢献したいです。
仕事は1人で行うことよりもチームで行動することが多く、協調力は仕事において必須スキルだと言えるでしょう。
そのため、面接官へのアピールになるよい自己PRでしょう。
自己PRに使うエピソードの上手な伝え方
「自己PRのエピソードをいかに魅力的に伝えるか?」が内定の鍵になります。そこで、失敗しない自己PRエピソードの伝え方を、例文つきで解説しました。
STEP5.魅力的な自己PRをつくるための5つのポイント
自己PRにオリジナリティを加える方法
就活生の自己PRは、どれも似たり寄ったり。「サークルの合宿運営を頑張った」「塾講師を頑張った」…正直、人事は聞き飽きています。
でも、少し工夫をするだけで、あなただけのオリジナリティのある自己PRをつくれるようになります。その秘訣を解説しました!
自己PRは「プロセス」に焦点をおこう
「こんな凄いことをやりました」と自己PRしても、企業には受けません。企業に受ける自己PRをするには「物事に取り組むプロセス」を詳しく伝え、そのプロセスから「自分がどんな人間なのか?」を伝える必要があります。
ダメな自己PRの例と改善例を比較しながら、採用担当に響く自己PRを書く方法を解説します。
ダメな例と比較した際の良い点の特徴
例文の良い点は、塾講師のアルバイトで、より良い授業をするために何をしたのか、具体的に述べている点です。
自分の授業を録画して何度も見直したり、先輩のフィードバックを受けたりしたというエピソードから、向上心がの高い人物ということが伝わってきます。
また、生徒のアンケートで「授業のわかりやすさ1位」をとることができたという結果についても、具体的に述べています。
自分の行動が何かしらの結果につながったのであれば、大きなアピールになるため具体的に話しましょう。
さらに、経験を仕事にどのように活かせるのかについても述べています。
採用者側は、入社してからどのような活躍をしてくれるのかということを重視しているため、自分が企業に貢献できるとしっかりアピールにしましょう。
自己PRは具体性が鍵だ
魅力的な自己PRをつくるには「具体性」が鍵になります。文章からでも、あなたの頑張る姿が浮かび上がるくらい、自己PRは具体的に書かなければなりません。
ダメな自己PR例と、改善例を比較しながら、人事に響く「具体的な」自己PRを書く方法を解説します。
自己PRは「仕事への活かし方」に触れよう
自己PRは「私はあなたの会社に役に立ちます」とアピールするための文章です。だから、長所をアピールするだけでなく、「その長所は御社でこんな風に活かせます」までアピールしなければなりません。
効果的な「長所を会社でどう活かすか?」の伝え方を解説しました。
何事にも計画を立てて行動するという強みを活かし、貴社でより大きな目標を達成するために、まずは小さな目標から計画的に達成していきたいと考えています。
自分から行動するという強みを活かし、受動的に行動するのではなく、能動的に行動して貴社に貢献していきたいと考えています。
上記2つの例文では、自分の強みに加え、仕事にどう活かせるのかについても触れています。
強みを説明するだけではアピールとして弱いので、例文のように、具体的な活かし方も合わせて説明しましょう。
誇張はせず、正直に伝えよう
就活生からよく「自己PRで誇張をしてもOKですか?どのくらいの嘘ならバレますか?」と質問を受けます。
そこで、「面接の自己PRでつく嘘は本当にバレるのか?」「誇張をした方が得なのか?」について詳しく解説しました!
結果よりどんな人なのかをアピール
自己PRでは、いかに凄いことを成し遂げたかをアピールすることが重要だと思い込みがちです。
しかし、採用は結果ではなく、過程を重視します。どのように考え、どんな行動をとったのかを見れば、本人の人柄を知ることができるからです。
そのため、結果をアピールすることばかりに焦点を置くのではなく、自分の考え方や行動について詳しく話すようにしましょう。
自己PRがただの自慢になってしまっては、採用者側の心には響きません。
自慢話ではなく、自分の人柄を伝えることができる自己PRにするために、結果に至った過程を重視しましょう。
STEP6.自己PRが書けない時の対処法
「自己PRが書けない…自己PRに書くような凄い経験をしていないし、自信がない」と悩んでいませんか?
でも、大丈夫。凄い経験をしていなくても、難関企業の選考を突破する自己PRをつくることは可能です。自己PRが書けない人が、ゼロから魅力的な自己PRをつくる方法を解説します。
STEP7.すぐ使える!自己PRのサンプル例文集
「自己PRの書き方を解説されても、結局、どう書けばいいのかわからない…」と悩んでいませんか?
そこで、就活生がよくアピールする長所(協調性、行動力、継続力、向上心…)ごとに、自己PRのサンプル例文を用意しました!ほぼ全ての長所を網羅しているので、参考になる自己PR例文が必ず見つかります。
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