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就活の選考で、自己PRについて聞かない企業はありません。就活生も皆、自分なりに考えた自己PRを用意しているでしょう。しかし、学生時代に力を入れてきたことや自己PRに使える経験がいくつかある場合、どれを話せばいいか?迷いますよね。
学生時代にアピールできるものを考えたときに、中学時代の部活の主将や、小学校から続けているピアノなどを考える人がいるかもしれません。
自己PRで採用担当に評価されるには、どんな経験を選んで話すのがいいのでしょうか?
この記事では、自己PRでアピールする経験の選び方について解説します。
自己PRでアピールする経験の選び方
大学時代の経験にする
新卒採用の場合、自己PRでアピールする経験は、基本的には大学時代のエピソードを用いましょう。
大学生以前のエピソードを使ってはいけないわけではありませんが、いくら高校時代のエピソードの方がアピールしやすかったとしても避けるほうが無難です。
高校時代の経験を使ってしまうと、大学時代は何も学んでこなかった、印象に残る出来事がなかったというイメージをもたれてしまいます。
また、高校時代から何も成長していない、向上心がないと受け取られてしまうかもしれません。
企業が知りたいのはあくまで「今のあなた」であり、あなたの将来性に期待して採用をおこないます。そのため、あなたが大学時代をどのように過ごして、どのように成長したのかが重要です。
高校時代からずっと継続していることや、大学時代の経験の補助エピソードとして、大学以前の話をするなら問題ありませんが、メインに置くのは大学時代の経験にするようにしましょう。
主体的に取り組んだ経験にする
自己PRに取り入れる経験は、「主体的」に取り組んだ経験を選ぶようにしましょう。
「主体性」とは、課題の解決や改善のために自分の意志でやることを決め、責任をもって行動することを指します。
「自主性」と間違われることがよくありますが、「自主性」は取るべき行動が決まっている事柄に対して、積極的に行動することを意味します。
つまり、アルバイトで客足が増加したことをアピールする場合、アピールするのは客足が増加したことではなく、客足が増加するためにあたなが自らとった行動です。
客足が増加した事実や、店長に言われて取った行動ではなく、あながた自ら考えて取った行動が評価に値します。
主体的に関わったかどうかのチェック方法
どんな経験が「主体的な経験」なのか、なかなかイメージができないですよね。
以下の質問に答えていくことができれば、それは主体的な経験といえます。
あなたはその活動にどんな目的をもって取り組みましたか?
あなたはその活動の中でどんな役割を担っていましたか?
あなたはその活動の中で取り組んだ課題・問題はなんですか?
その課題を解決するために、どんな行動・工夫をしましたか?
なぜ4のようにしようと思ったのでしょうか?
自分の選んでいる経験が、これらの質問に答えられるものかどうかチェックしてみましょう。
取組みが具体的に伝えられる経験にする
自己PRに使う経験の選び方として、取り組み内容がより具体的に伝えられるかどうかが判断材料です。
自分なりのやり方であったり、創意工夫を図ったことであったり、自分で最適な方法を考えて行動したことがより伝わる内容であるかどうかに焦点を置くようにしましょう。
どうしても取り組み内容や結果のインパクト重視で経験を選んでしまう就活生が多いですが、エピソードの派手さだけが目立って中身が伴っていない薄っぺらい自己PRは、すぐに見抜かれてしまいます。
その時の状況が分かりやすく伝わるように、5W1Hを意識して具体的な数値やセリフ、固有名詞などを使って説明することで、エピソードの具体性を高めるようにしましょう。
再現性のある経験にする
アピールするエピソードは、再現性のある経験を選びましょう。
その経験が一次的なものや、本人ではなく周囲の助言ありきでなしえた行動の場合は、その場のみの実績です。
社会に出て、同じ状況のときに経験が活きて対応できた、というような再現性のある自己PRが求められます。
穴埋めで自己PRを完成させよう
自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。
言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ「自己PRジェネレーター」を活用しましょう。
自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。
自己PRの伝え方
結論→具体的なエピソード→企業での活かし方
自己PRの伝え方は、まず結論を伝え、具体的なエピソードを話し、上記でも社会で出て同じ状況になった時どのように対応するのか、述べた企業での活かし方を伝えるようにしましょう。
エピソードから伝え始めると、何について話すのか結論が不透明なのでエピソードのイメージが掴みづらいです。
しかし、結論から話すことによって、エピソードも「この結論にむかっている仮定」として話しがきけるので、イメージがるきやすくなります。
経験が十分に評価される! 自己PRの参考例
私の長所は、相手の気持ちになって行動できるところです。
私はボランティアサークルに所属しており、大学2年の時から障がい者施設に通っています。
当初は上手くコミュニケーションを取れなかったのですが、職員の方の対応を観察する中で相手への配慮が足りていないことに気づきました。そして、相手の立場に合わせたコミュニケーションを意識するようにしました。
例えば、視覚障がいの方と話す時は、急に会話を始めるのではなく名乗るところから話をはじめ、指示語は避けようにしました。
また、車いすの方との会話はかがんで目線を合わせるようにし、発達障がいの方との会話は曖昧な表現を避け、どうしたらいいのか具体的に伝えるようにしました。
今では施設の方と楽しくコミュニケーションを取ることができるようになり、多くの方が私の訪問を楽しみに待ってくれていると職員の方に教えてもらいました。
貴社のサービスをお客様に気持ちよく利用してもらえるように、この長所を活かして相手の気持ちに寄り添った接客をしたいと思っています。
私の強みは、課題解決のために自分で考えて行動できるところです。
大学ではバスケ部のマネージャーとして、新入部員の勧誘に尽力しました。
近年、部の人員不足が深刻化しつつあり、試合メンバーの確保も難しい状況が続いていました。
今まで部員の勧誘は、特に決め事もなくメンバー皆で適当にこなしていましたが、私が担当者として立候補し、部員を確保するための施策を考えることにしました。
まずは部活の認知度を高めるために募集チラシ配りの回数を増やして、新入生に積極的に声かけを行うようにしました。
また、食事会や景品付きのビンゴ大会、初心者限定のミニゲーム大会等、部活体験に来てくれた新入生に楽しんでもらえるイベントを企画しました。
その結果、例年の2倍以上である15人の新入部員を確保することができ、私が担当を務めた3年間で計50人の新入部員を迎え入れることができました。
社会人となっても、問題点に対して積極的に解決策を提案し、責任を持って遂行していきます。
私のセールスポイントは、分からないことに対して粘り強く探求し続けられるところです。
私は大学で混合物質を分離するための吸着素材の研究に取り組んでいます。
ある新素材の性能評価を行っていたところ、研究室でいつも使用している評価方法では正確なデータが得られませんでした。
装置の故障等ではなく、教授に相談したり文献を調べたりしましたが、原因は分かりませんでした。
そこで、学会に参加して同じ素材を用いた実験をしている研究室を探し、そこの教授にアポイントをとって、その課題についての相談をしました。
そして、新素材の特殊な性質が原因であることを突き止め、評価に用いる溶媒を変更することで、正確なデータを得ることに成功しました。
社会人となって、多くの困難な問題に直面すると思いますが、その時にこの粘り強い探求心は活かせると考えています。
自己PRでは大学時代の社会に出ても再現性のある経験をエピソードとして用いよう
自己PRのエピソードの選び方について解説しました。
エピソードは、なるべく直近の大学時代の経験を選びましょう。
幼少期や義務教育のエピソードの場合、両親や学校の先生によって決められたりサポートを受けたりして成しえた経験のほうが多いです。
しかし、大学時代は自分で考え行動を取った経験が多くなります。
また、大学時代の経験を選ぶだけでなく、主体的に行動して社会に出たときも再現性のある経験をおすすめします。
これらを参考に、企業から評価されやすい自己PRを作成してください。
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