就活で使える!『自分のキャッチフレーズ』の考え方と回答例

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就活の面接やエントリーシートで「自分を表現するキャッチフレーズを教えて下さい」と質問されることがあります。また、自己PRをわかりやすくするために、キャッチフレーズが必要になることもあります。

しかし、「自分を表現するキャッチフレーズ」と言われても、中々ぱっとは思いつきませんよね。

そこで、わかりやすい実例をもとに、就活で使える「自分のキャッチフレーズ」の作り方をステップバイステップで徹底的に解説いたします!

就活で使える!自分のキャッチコピー例20

  • 私は「話さないリーダー」です。(トップダウンではなく、ボトムアップで意見を聞き、チームを動かしてきた経験から)
  • 私は「走りながら考える男」です。(関心のあることにまずチャレンジする長所から)
  • 私は逆境ダイバーです。(厳しい環境に飛び込んでいく行動力・向上心をアピール)
  • 私は「万能歯車です」(場面に応じて適切な役割を探し、チームワークを発揮できる長所をアピール)
  • 私は「考える足です」(行動すると同時に思考する長所をアピール)
  • 私は「アグレッシブな怠け者」です(面倒を減らすため効率的な作業を提案してきた経験から)
  • 私はMr.ポジティブです(何事にも前向きに考える長所から)
  • 私は私は「やると決めたら、やり抜く」人間です(目標を達成する実行力をアピールする)
  • スケジュール帳が私の友達です(計画的に日々を過ごす力をアピール)
  • 私は「逆境を栄養に成長する人間」です。(逆境から立ち直り、成長した経験から)
  • 私は接着剤のような人間です(人間関係をまとめる力、チームワークをアピール)
  • 「舞台裏が私の舞台」です(裏方にまわり、行動するチームワーク力をアピール)
  • 私は「刺し身のつまのような人間」です。(裏方に徹して周りを引き立てるという長所から)
  • 私は不屈の努力家です(厳しい条件の中、努力を続けてきた経験から)
  • 私はできない理由より、できる方法を考える人間です(主体的・能動的に行動し問題を解決する姿勢)
  • 私は負ければ負けるほど強くなる人間です(負けず嫌いをアピール)
  • 私は「チア」リーダーです。(周りのモチベーションを高めるために働きかけるリーダーシップをアピール)
  • 私は1000人に叱られた女です。(クレーム処理のアルバイト経験から)
  • 私は「万年2位」の男です。(運動サークルの個人戦や、ビジネスプランコンテストで2位になった経験から)
  • 私は1000回負けても心が折れません(部活で万年補欠からレギュラーを勝ち取った経験から)

キャッチコピーとは読み手や聞き手の注意をひくもの

キャッチコピーまたはキャッチフレーズとは、読み手や聞き手の注意をひくためのものです。

お菓子やレトルト食品、ジュースなどのキャッチコピーが思いつきやすいでしょう。いずれも印象に残りやすく、購買意欲をそそるように工夫がこらされているため、キャッチフレーズがあると覚えてもらいやすいというメリットがあります。

就活では「自分」という商品を売り込む必要があります。そのため、本来は「モノ」を売るためのキャッチコピーやキャッチフレーズが就活で使われているのも、「売り込む」目的としては同じです。

ただ、商品に関しては、多少大袈裟でもインパクトがあればよいのですが、採用面接では、盛り過ぎたキャッチフレーズはマイナスです。就活の際は、等身大の自分を表現するキャッチフレーズを使うようにしましょう。

キャッチフレーズは、言いたいことをコンパクトにまとめて、一言でメッセージを伝えられるようにするとよいでしょう。

また、インパクトがあり印象に残る表現や、想像力を掻き立てられる表現、人物像が一瞬でイメージできる表現を選ぶと、興味を持ってもらいやすくなります。ウケ狙いではなく、自分の良さが一言で分かる表現を選ぶのが、就活でのキャッチコピーの鉄則です。

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キャッチコピーを用意する理由

面接での質問や自己PRで使える

自分のキャッチコピーを用意しておくと、面接でキャッチコピーを聞かれた時の対策ができるだけでなく、自己PRに使えば強いインパクトを残せます。

自己PRであなたのアピールポイントを伝える際、ありきたりで曖昧な表現を使ってしまうと採用担当者の印象には残りません。

一方、キャッチコピーを効果的に用いてアピールできれば、あなたの長所をイメージしやすくなり、自己PRの冒頭から採用担当者の心を掴めます。

後ほど具体的に解説しますが、キャッチコピーを作るにはあなたの強みや長所をより具体的で分かりやすい表現にまで落とし込むことが必要です。つまり、キャッチコピーを用意する過程では、自己分析が必要なのです。

キャッチコピーと言っても、企業広告のような技巧を凝らしたフレーズを用意する必要はありません。難しく考えず、伝わりやすさや分かりやすさと人物の印象を残すことを意識したシンプルな表現を目指しましょう。

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これで完璧!就活の自分キャッチフレーズをつくる3つのステップ

では、上記のようなキャッチフレーズはどのようにすれば作れるのでしょうか?3つのステップを押さえるだけで、自分のキャッチフレーズをつくれるようになります。

1.自分の長所を探す

「自分のキャッチフレーズ」では、自分の長所を「キャッチフレーズ」にして伝えましょう。就活は「自分を売り込む場」ですから、自分の良い側面をキャッチフレーズ化して伝えるべきです。

そのためには、まず、自分の長所がわかっていなければなりません。自己分析が終わっていない人は、まずは自己分析により自分の長所を把握したうえでキャッチコピーをつくっていきます。

自己分析で自分の長所を見つける方法

  • 学生時代に頑張ったこと・打ち込んだことを箇条書きにして洗い出す
  • それぞれの経験について、「なぜ頑張れたのか?」「どんな課題があったのか?」「その課題にどう対処したのか?」を書き出す
  • それぞれの経験の中で、共通して発揮されている長所を見つける

この3ステップを押さえるだけで、自分の長所を見つけられます。

2.長所を的確に表現する言葉を探す

次に、1の自己分析で見つかった長所を、より具体的な言葉で表現します。自己分析を終えた就活生は「行動力が長所」「協調性が長所」「継続力が長所」のような、自分の長所が見つかっているはずです。

しかし、「行動力」のような表現は抽象的すぎます。というのも、「行動力」にしても色々あるからです。たとえば、「気になったら、すぐにチャレンジする」行動力なのか、「周りを巻き込んで企画を実現する」行動力なのか、「行動力」と一言にいっても、様々な「行動力」がありますよね。

「行動力」のような抽象的な表現では、あなたの持つ長所がどんな長所なのか、相手に伝わらないのです。(他の長所も同様です)
自分の長所は「具体的な言葉を使って」詳しく表現してください。具体的な言葉で自分の長所を表現できたら、あとは、それをキャッチフレーズ化するだけです。

3.長所をキャッチフレーズ化する

さて、「逆境に自ら飛び込んで、自身を高めることができる」これは、まだキャッチフレーズではありません。

キャッチフレーズとは「アピールポイントを短い言葉で表現する」フレーズです。キャッチフレーズをつくるには、自己分析で見つかった長所をより短い言葉でインパクトのあるキャッチフレーズにする必要があります。

たとえば、「逆境に自ら飛び込んで、自身を高めることができる」という長所を「私は逆境ダイバーです」とキャッチフレーズに変えるわけですね。

ここでは、長所をキャッチフレーズに変更する方法を紹介します。

方法1.言葉を短くする

まず、一番簡単な方法をご紹介します。それは自分の長所を15文字程度の歯切りのいい言葉で表現するです。

たとえば、私は「走りながら考える男」です。(関心のあることにまずチャレンジする積極性をアピール)
私は「やると決めたら、やり抜く」人間です(目標を達成する実行力をアピールする)

このように、自分の長所を短く歯切れの良い言葉で表現してみましょう。インパクトにはやや欠けますが、一言で概要が伝わります。

方法2.比喩を使う

比喩を使うことにより、相手がイメージしやすくなります。

私は「万能歯車です」(場面に応じて適切な役割を探し、チームワークを発揮できる長所をアピール)
私は接着剤のような人間です(人間関係をまとめる力、チームワークをアピール)

自分の長所を持つ動物にたとえてたり、自分の長所をモノ・道具にたとえたりして考えてみましょう。

方法3.反対の言葉をかけあわせる

  • 私は「話さないリーダー」です。(トップダウンではなく、ボトムアップで意見を聞き、チームを動かしてきた経験から)
  • 私は「アグレッシブな怠け者」です(面倒を減らすため効率的な作業を提案してきた経験から)
  • 「舞台裏が私の舞台」です(裏方にまわり、行動するチームワーク力をアピール)

少し難しいですが、「反対の性格を持つ言葉をかけあわせる」と面白いキャッチフレーズになります。

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2021.05.25

長所からもキャッチコピーが思いつかないときは?

CMや映画のフレーズでパロディーを作る

言葉選びや言い回しに迷っているときは、CM・映画のフレーズ、企業のキャッチコピーを参考にして自分のキャッチコピーを考えてみるのも良いでしょう。

希望業界や職種に関係するキャッチコピーや有名なフレーズ等、採用担当者にとって馴染み深いキャッチコピーのパロディを作ることができれば、より印象に残りやすくなります。

ただし、パロディ元の品位を損なうような表現を使ってしまう、ライバル企業のキャッチコピーを使ってしまう等、逆効果となってしまうようなキャッチコピーを作らないように注意が必要です。

また、企業が作るキャッチコピーのなかには、ウケ狙いや意図的に難しい表現を使い興味を持たせることが狙いのキャッチコピーもあります。そのようなキャッチコピーは分かりやすさを重視する就活には不向きですので、参考元にも気を配るようにしましょう。

例文

私のキャッチコピーは、「昨日の自分に勝ち続ける」です。

これは向上心をアピールしたキャッチコピーです。大手予備校である河合塾の「昨日の自分に差をつける」というキャッチコピーを参考にしています。

キャッチコピーに合わせて過去の自分を超えるような取り組みを行ったエピソードを取り入れれば、全体にまとまりが出て説得力が増すでしょう。

自分の長所やエピソードに合わせて言葉を選ぶことで、自分なりの表現を目指すようにしてください。

例文

私は、「〇〇時間戦える」体力が自慢です。

忍耐力をアピールしたこのキャッチコピーは、第一三共が提供する栄養ドリンク「リゲイン」のCMのキャッチフレーズ「24時間、戦えますか?」のパロディです。

注意してほしいのは、働き方改革が進められている現代では、長時間労働を連想するこのフレーズは否定的な意見を持たれる可能性があることです。そのため、「24時間」という表現をそのまま使うのは避けるほうが無難でしょう。

このように、表現の仕方に問題がないかを確認しながら慎重に言葉を選ぶことが大切です。

性格や自分の「好きなところ」や短所の反対から考える

自分の長所が思いつかない人は、見方を変えて自分の性格や好きなところ、短所の反対から考えてみるようにしましょう。趣味や得意なことから掘り下げていくのも1つの方法です。

例えば、「人と話すのが楽しい」という人は、「誰とでもすぐに打ち解けることができる」「聞き上手」のような表現を使ってアピールすることができます。

また、短所から考える場合は、「飽きっぽい」という人は「好奇心旺盛」と言えますし、「緊張しやすい」という人は「責任感が強い」「慎重派」と言い換えることができます。

このように色々な角度からアピールできるポイントを探して、キャッチコピーに使えないかを検討するようにしましょう。

例文

私のキャッチコピーは、「想定外が想定内」です。

例では、「計画性がない」という短所の反対から考えて、計画性のなさから起こった想定外のことにも機転を利かせて対応できるという長所に繋げてキャッチコピーを作っています。

短所の反対からキャッチコピーを作る場合は、自分の短所の言い換えを考えたり、ネットや書籍で検索したりすることで、長所としてアピールできるパターンをいくつか探し出して、その中から自分に合った表現を選ぶようにしましょう。

例文

私は「年間200冊以上を読破する好奇心お化け」です。

例では、趣味である読書をキャッチコピーに取り入れています。趣味や得意なことがある場合は、そこから連想されるアピールポイントを探してみましょう。

また、趣味や得意なことからキャッチコピーを作る場合は、例のように実体験をそのままキャッチコピーに取り入れると具体性が増すのでおすすめです。

就活用に自分のキャッチフレーズを作る時の注意点

就活で自分用のキャッチフレーズをつくるときには、いくつかの注意点があります。

仕事に役立たないことはアピールしない

キャッチフレーズは、自分の売り込みたい長所をアピールできるものにするべきです。面接・エントリーシートは、自分を売り込むものであり、全てのメッセージは「企業が採用して利益をもたらす人材」と思われるものでなくてはいけません。

しかし、学生の中には、以下のような「仕事にどう役立つかが、いまいち伝わらないキャッチフレーズ」を使っている人が多いです。

  • 私は風邪に嫌われる男です(病気をしないという長所をアピール)
  • 私は水泳一筋の人間です(水泳を長く続けてきた経験をアピール)
  • 私は読書家です(年間100冊以上本を読むことをアピール)
  • 自転車で日本一周をしました(自転車で日本一周した経験をアピール)

このようなキャッチフレーズにしても、それが仕事にどう役立つのかが、いまいちイメージしづらいです。

「仕事に役に立つ長所」を上手く表現したキャッチフレーズを伝えるようにしましょう。

ハードルを上げ過ぎない・誇張しすぎない

「インパクトのあるキャッチフレーズ」を意識しすぎるばかり、やや大げさなキャッチフレーズを考えてしまう就活生が少なくありません。たとえば、

  • 私は不可能を可能にする人間です(無理だと言われた企画を実現した経験から)
  • 私はグローバル人間です(英語力に自信があるアピール)

このような表現を使ってしまう人がいます。しかし、学生の語るエピソードは、社会人からすれば、大したことがないもの。なのに「不可能を可能にする人間です!」というと、「何を大げさな…」と却ってマイナスに評価されてしまうリスクがあります。

ハードルが上がりすぎて、反対に評価に値しない場合もあります。あくまで、あなたの学生時代のエピソードから引き出せるキャッチフレーズを使ってください。

面接では周りくどい表現を使わない

面接で「自分のキャッチフレーズ」を使うときは、あまり凝った表現は使わない方がベターでしょう。たとえば
私は考える足です(行動すると同時に思考する長所をアピール)
というキャッチフレーズは、エントリーシートなら悪くはないのですが、面接だとイマイチ伝わりづらいです。

文章なら遡って「あぁ、なるほどね」と納得できるのですが、面接だと遡って確認することが出来ないので、周りくどい表現はわかりにくいだけです。面接では、あまり凝ったキャッチフレーズは使わず、簡潔でわかりやすいキャッチフレーズを使ってください。

面接や自己PRで使えるキャッチコピーは長所や短所・性格から考えよう

面接や自己PRで使えるキャッチコピーは、長所からだけでなく、自分の性格や好きなこと、短所の反対から考えてみる等、様々な角度から自分の魅力が最も伝わるフレーズを探してみましょう。

そして、キャッチコピーを作る上で、シンプルに自分の魅力を伝えること、イメージしやすく分かりやすいフレーズを使うことを忘れないようにしてください。

差別化やインパクトを重視するあまり、言いたいことが分かりづらい表現になってしまっては意味がありません。

自分のキャッチコピーは、面接の場でいきなり考えるのは至難の業なので、就活に臨むにあたって事前準備が必須な項目の1つです。理由付けを説明できるようなエピソードも含めてしっかりと準備しておくようにしましょう。

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