社長面接での逆質問例|目的や押さえておきたい注意点も紹介

社長面接まで来たら、内定まであと一歩。入念に対策をして望みたいものです。
面接官によって評価する点は異なるので、一次や二次面接と同じように考えていると、面接は通過できません。

賢者の就活では、社長面接と一次二次面接の違いだけでなく、社長面接ではどんな質問をされるのかを重点的に解説します。

最終面接を控えている就活生は必見です。

最終面接では社長が面接官となるケースが多い

賢者の就活では、新卒就活を経験してきた就活の先輩59人を対象に、最終面接の面接官や質問内容、雰囲気についてのアンケート調査を実施しました。

アンケートの中で最終面接の面接官について質問したところ、「代表取締役社長」と答えた人が59名中19名と最も多い結果となりました。続いて多くの回答が集まったのは59名中18名の「その他役員」でした。

経営者との面接となると、これまで以上の緊張感やプレッシャーに襲われると考えられます。

一次・二次面接と勝手が違う部分も多いため、社長面接ならではの特徴を理解したうえでの対策が必要です。

【最終面接に落ちる人の特徴や傾向】就活の先輩に聞いた面接直前に効果的な対策

2021.07.01

社長面接と一次・二次面接の違い

まずは、一次・二次面接と最終の社長面接の違いについて解説します。

面接官

一次・二次面接では、主に人事部所属の社員や現場の管理職が面接官を務めます。就活生の人柄把握や、チームに所属した場合、どのように貢献してくれそうか、どんなポジションで活躍できるかを見極めるため、「人間性」や「価値観」について掘り下げられるのが特徴です。

一方、最終面接では上記のアンケートでも表れているように、社長自ら面接官を務める企業が多く存在します。自分のもとで働く人物を、自分の目で確かめておくためです。入社への熱意や働くことへの意欲をもとに、自社とのマッチ度を確かめていきます。

社長面接のときも、一次・二次面接と同様、1対1ではなく、他役員や人事部と一緒に2~3名程度の面接官が参加するケースもあります。

評価ポイント

社長面接まで進んだ学生は皆、既に企業の求める水準をクリアしているといっても過言ではありません。しかしながら企業が採用できる人数は決まっているので、社長面接で評価されるのは熱意や覚悟といったモチベーションの部分です。

例えば、一次・二次面接が「人間性」や「価値観」を見極める質問が多いのに対し、社長面接では「志望度の高さ」を見極める質問が多い傾向にあります。長期的に活躍してくれる人材を採用するため、意欲や覚悟を問うケースがほとんどです。

「社長面接は意思確認だけ」といった意見もありますが、その意見を鵜呑みにして本番に臨むのは危険です。社長面接に参加する面接官は、いずれも企業の経営に関わる人たちばかり。

一次・二次面接の評価が高くとも、社長面接で「求める人材と合わない」と判断されれば最終合格には至りません。
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社長面接で聞かれやすい質問とは

一次・二次と社長面接の違いを解説しました。
では、社長面接ではどんな質問をされることが多いのか、具体的に解説します。

志望動機や自己PRなどの鉄板の質問が多い

「社長が面接官なら、特殊な質問をされそう」と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。社長面接は一次・二次面接と評価ポイントこそ異なりますが、聞かれる質問自体は鉄板の質問が多めです。

実際、就活の先輩59人を対象に最終面接で質問された内容について質問したところ、9割の人が志望動機を質問されたと回答しました。志望動機に次いで、自己PRも聞かれやすい質問であると判明しています。

同じ面接官が次の面接も担当するケースはないため、社長面接でも志望動機や自己PRのような鉄板の質問が多くなりがちです。

面接ごとにわざわざ回答を考え直す必要はありませんが、内容をさらに深堀りされる可能性があります。突っ込んだ質問にも答えられるよう、社長面接に向けて回答をブラッシュアップしていきましょう。

具体的には、他の企業と比較して何に魅力を感じたのか、なぜその企業で働きたいのかを答えられるようにする必要があります。

社長面接前にやっておきたい対策

社長面接を迎える前に、やっておくべき対策について解説します。

念入りな企業研究

社長面接で論理的な受け答えをするためには、一次・二次面接のとき以上に念入りな企業研究が不可欠です。既に企業研究をひと通りやり終えた人も、社長面接の前にもう一度おさらいしておきましょう。

具体的には、以下のような媒体・手段での企業研究がおすすめです。
  • 企業ホームページ、採用サイトを見る
  • 就職四季報を読む
  • 公式ブログやSNSから情報収集
  • OB・OG訪問をする
  • 企業紹介パンフレットを読む
  • 企業が開催する説明会やイベントに参加する
企業研究は何度も繰り返しおこない、企業について理解を深めておきましょう。

志望動機・自己PRの深堀り

社長面接でも鉄板の質問が多いですが、一次や二次面接での内容も「申し送り」としてこれまでのヒアリング内容や面接官の所感が社長に届いています。

そのため、志望動機や自己PRがどういったものかある程度分かった上で、更に質問をしているということは、回答についてさらに深堀りされると考えておいてください。

以下のポイントを参考にしながら、志望動機や自己PRはより具体的な内容に仕上げてください。
(志望動機)
  • なぜこの業界を選んだのか
  • なぜこの職種を選んだのか
  • なぜこの企業を選んだのか
  • 入社して何を実現したいのか
(自己PR)
  • なぜそれが強みなのか
  • どんな考えに基づいて行動したのか
  • 経験から何を学んだのか
  • 入社後に強みをどう活かせるのか
志望動機と自己PR以外にも、ガクチカや長所・短所といった鉄板の質問は内容を再確認しておきましょう。
自分の回答に対して「なぜ」を繰り返し回答を深める方法がおすすめです。

社長の書籍やインタビュー誌のチェック

社長が書いた書籍やインタビュー記事があればチェックしておきましょう。社長本人の思いや考え方を知る方法のひとつです。

特にチェックしておきたいのは以下の5つです。
  • 社長の考え方や価値観
  • 今後の経営方針
  • 求める人材
  • その企業ならではの強み
  • 採用で重視するポイント
社長の話をもとに企業の強みや経営方針を知れば、自分の回答にも取り入れられます。

たとえば、「今後はネットショッピング事業を拡大していく」と社長が語っていれば、入社後やりたい仕事として挙げたり、事業について逆質問を考えるきっかけにもなりますよね。

社長本人の考えは企業としての考えでもあるため、企業への理解度の高さもアピールできます。

社長面接の回答例

社長面接の回答例を紹介します。

志望動機を教えてください

私は将来、「観光産業を必要とする地域の人々から頼られるサポーター的存在」になりたいと考えています。

そのために、まずはお客様を喜ばせる術、地域資源を発見して生かす術、そしてそれらから利益を生み出す術を身につける必要があると感じています。

その中で御社は原価率・顧客満足に拘る姿勢とその中で培った経営ノウハウ、また従業員一人一人が自ら企画を考え、それを実行に移すことができる環境があり、若い時から成長できると感じました。

またインターンシップの際に久本様が仰った「これからの時代は、旅がイノベーションを生み出す」という理念に非常に感銘を受けたこともあり、御社を志望するに至りました。

【ポイント】

自分の目指すもの、そのためには何が必要か明確に記載しています。
企業の取り組みにも調べられており、自分が目指すものと企業での取り組みを絡めて述べられています。

自己PRをしてください

私は飲み込みの早さに自信があります。大学時代に勤めていたカフェでは、通常は3ヵ月程度かかるレシピの暗記を1ヵ月で完璧にしました。

そのカフェではドリンクの種類が豊富なうえ、カスタマイズも非常に多かったので、新人にとってはレシピ暗記が最難関でした。ただメモを取るだけではとても覚えきれない量だったので、私はドリンクの写真と特徴を載せたノートを自作して覚えることにしました。

その結果、ドリンクとその名前を関連づけながら覚えられるようになり、わずか1ヵ月ですべてのレシピとカスタマイズを暗記できました。

入社後はカフェの仕事以上に覚えることがあると思いますが、自分なりに工夫しながら早く仕事を覚えて貢献していきたいです。

ポイント
一次・二次面接に続き、社長面接で自己PRを求められた場合でも、内容を大きく変える必要はありません。より深掘りされることを想定し、聞かれそうな質問への回答を準備しておきましょう。

想定される深掘り質問と回答例

・仕事を早く覚えるために心がけていることは
→「わからないまま仕事を進めないようにしています。理解不足のまま自己判断で進めてしまっては仕事を覚えるのも遅くなり、ミスの可能性も高まるので、不安点や疑問点は最初の段階でクリアするよう心がけています」

・他に飲み込みの早さを発揮したエピソードはあるのか
→「ゼミでスプレッドシートを用いた表を作成して発表する機会がありました。これまではスプレッドシートを使うことも多くなかったので、関数の知識もありませんでしたが、正確さとスピードを意識してインターネットで調べながら関数を用いた表を作成しました。
始めのうちに基礎を理解したので、複雑な関数にも対応でき、スピード感を持って表を完成させ、発表に臨めました。

弊社に入社してどんなことに取り組みたいですか?

入社後は、昨年始まった新規web事業立ち上げのプロジェクトに携わりたいと考えています。

既存プロジェクトと新規プロジェクト、どちらも企業にとって重要であることには変わりません。しかし、一丸となって前例のないことに取り組み、少しずつ成果を出していくプロセスは新規プロジェクトならではのやりがいだと思います。

若手社員でも早くから活躍している御社であれば、私の強みである積極性と前向きな姿勢が役立つと確信しています。

ポイント
入社後に取り組みたいことを聞くのは、自分の将来をきちんと考えているかを確かめるためです。どのような仕事に携わりたいか、どのような人と仕事を進めていきたいかを明確にし、働く意欲をアピールしましょう。

社長面接でも逆質問は用意しておく

面接には逆質問の時間がつきものですが、社長面接でも同様にほとんどの企業で逆質問の時間が設けられます

面接とは企業と学生が、「自分たちが雇う学生は誰か」と「自分が今後働く企業はどこか」を相互に確認しあうための場所です。

せっかく内定に近づいたのですから、逆質問の時間でどのようなことを質問するかをあらかじめ考えてから社長面接に臨むようにしましょう。

逆質問の目的は疑問点の払拭と入社意欲のアピール

社長面接での逆質問の目的1つ目は、就活生の疑問点を明確にするためです。
企業が採用活動において重視していることは、優秀な就活生を採用することだけではありません。

企業は採用活動に多くの費用や時間を投入するため、内定辞退は避けたいという考えや採用した就活生には長く働いてもらいたいという考えもあります。

そう考えるなかで、疑問や不安を残した就活生に内定を出し入社させてしまうと、内定辞退や入社しても早期退職に繋がる可能性があります

しかし入社前に就活生の疑問や不安を解消すれば就活生も安心して入社できますし、入社後にミスマッチが起こる可能性を下げます。

また、社長面接における逆質問の目的には、入社意欲を確かめるためというものもあります。
上記でも伝えたように、企業側には内定を出した就活生には内定を辞退してほしくないという考えがあります。

そして面接を担当する社長や面接官の中には、「入社意欲が強いなら企業研究や業界研究を多くしているはずだし、その分疑問も多く生じるだろう(=質問が無いならば、入社意欲もそれほど無いだろう)」と考える人が少なくありません。

そこで面接の中に逆質問の時間を設けて就活生に質問をさせることで、入社意欲がどれほど強いかを測っているのです。

社長面接で評価が高くなる逆質問内容

面接官によって逆質問は変えましょう。
立場や業務内容が違うので、答えられる内容も変わります。

社長相手の場合は事業や経営関係の逆質問

社長面接の逆質問では、経営や事業についての質問がおすすめです。
経営方針や事業展開の決定をするのは社長です。

例えば、西日本に拠点を置く企業で全国展開を視野に入れている場合、自分も全国区での営業を希望するのであれば、具体的なスケジュールや展開していく理由などを質問するのもいいでしょう。

反対に、自分は全国展開の営業をしていきたいのに、企業が一地域にとどまる場合は、ミスマッチが生じます。これから数十年働いていく会社です。事業展開や経営について社長の話を聞ける機会はそう多くはありません。社長面接に臨む前は経営方針や事業展開も含めて入念に企業研究をしましょう。

「企業にとって有益な人材である」と判断できる逆質問

社長面接において社長が学生のどこを見ているかというと、「企業にとって有益な人材であるか」を見ています。

ビジネスマナーや資質、能力や知識を見るのは、それまでの面接における面接官です。
社長はこれから採用する学生に対して、長期的に働いて企業を支えてほしい、一緒に企業を盛り上げてほしいという思いがあります。

トップとして企業を末永く繁栄させることは重大なミッションであり、採用には大きなコストがかかるため、短期で退職されてしまっては採用にかけたコストが無駄になるのです。

したがって、社長面接では入社後に描いているビジョンや企業に対する熱意をアピールできると、プラスの評価をもらえる可能性を高められます。

企業研究をしたうえで弱点を突く逆質問

企業研究をしたうえで弱点を突く逆質問は、高い評価に値する場合もあります。
企業にはそれぞれに強みがあるのと同様に、弱みもあります。たとえば商品の品質は高いが企業の知名度が低かったり、国内での知名度は高いものの海外での展開が伸び悩んでいたりなど、企業によって弱みは様々です。

企業研究を進めていく中でそうした弱みを見つけて逆質問に臨むと、「良く企業研究ができている」と評価されるケースもあるのです。

この弱点を突く逆質問をする場合は、入念な企業研究が必要です。的外れな質問をすると、高評価とは反対に企業研究ができていないとマイナスの印象を与えますので注意しましょう。

中期経営計画等、投資家向けの資料を見ると企業の強み・弱み・それを軸にした経営計画が記されていることが多いです。

投資家向けの資料は多くの企業がホームページに掲載しているので、企業研究をする際には目を通すようにしましょう。

逆質問の例

  • 「〇〇社長から見て、御社の一番の魅力は何ですか?」
  • 「〇〇社長が描いている夢やビジョンを教えてください」
  • 「社長に至るまでの社会人人生を通して、どんなことに最も苦労しましたか?」
  • 「〇〇社長は従業員に対し、どのような姿勢で仕事に臨むよう求めてらっしゃいますか?」
  • 「入社後は〇〇のプロジェクトに参加したいと考えています。新入社員が参加するために必要なことは何かありますか?」

社長相手に現場業務に関する逆質問をしない

社長面接では、現場業務に関する逆質問も控えましょう。

社長は主に企業の事業や経営を推進する立場であり、実務を担当するのは、現場の社員です。

たとえば「顧客の要望や状況に応じて、当初の納品日が大幅に変更されることもあると思います。そのときはどのように対応されますか?」といったような質問を投げかけてしまうと、現場ではない社長は話しにくくなります。

相手に適した質問をするのは、当然です。
現場の業務に関する逆質問は一次・二次面接、事業展開については社長面接で質問しましょう。

社長面接で評価が高くなる逆質問の仕方

質問の仕方によって、入念な企業研究ができており、入社志望度が高いといった好印象を残せます。
ここからは、逆質問であなた自身の考え方や入社志望度の高さを印象をつける方法について解説します。

自分の考えを伝えたうえで社長の意見を聞く

社長面接の逆質問では、自分の考えを伝えつつ社長の意見を伺うと、自分のアピールにつなげられます。

たとえば自分の熱意をアピールしたいときは、
「今まで社会に出て営業職として活躍することを目指してきました。〇〇社長は以前に営業職をされていて、トップの成績を収め続けたと存じております。今から意識しておくべき営業職としての心得や、読んでおくべきおすすめの書籍があったらお教え頂けませんでしょうか?」
「私もいつか社員をまとめる立場になって、御社を末永く繁栄させる一助になりたいと思っております。〇〇社長が今までコミュニケーションについて心がけていたことがあれば、ご教示いただけませんでしょうか?」
という質問が例として挙げられます。

このように逆質問を上手に利用すれば自分のアピールにつなげることが可能なので、逆質問では自分の考えを述べつつ、社長へ質問することを心がけると良いでしょう。

社長面接でも聞かれる質問は同じだが答え方や逆質問は役職に合わせよう

選考最後の関門である社長面接では、いかに志望度の高さをアピールできるかが鍵になります。聞かれる質問は一次・二次面接とほとんど同じですが、より内容を深掘りした受け答えをしなければなりません。

突っ込んだ質問にも論理的に答えられるよう、事前に企業研究と回答の深掘りをしっかりとおこなってください。既に企業研究や自己分析はひと通り済んでいると思いますが、社長面接は細部まで徹底した準備が欠かせません。

軸がぶれた受け答えにならないよう、もう一度面接対策を一からやり直すのがおすすめです。

また、面接官の役職に応じた受け答えや逆質問を心がけることが大切です。面接官が社長なら、社長にしか答えられない逆質問をすると印象に残りやすくなります。

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