自己PRに部活を使う際の注意点! 採用者目線からまとめ方のコツを解説

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学生時代に何らかの部活やサークルに所属していた人や、部活動に力を入れていた人は多いです。

そのため、学生時代に頑張ったことや自己PRの内容で、部活動は取り入れやすい題材だといえるでしょう。実際、非常に多くの学生がエントリーシートや面接の受け答えで、部活動の経験をアピールしています。

また、「レギュラーメンバーに入る」や「大会で良い成績を残す」など、部活動は目標を明確に示しやすく、数字や実績といった具体的な事実も入れやすいため、書きやすいと感じる学生は多いはずです。

ただし、人気な題材であるだけに、他の学生との差別化には気を使わなければいけません。就活で部活動のエピソードを伝える際の注意点をしっかりと押さえて、効果的なアピールを狙いましょう。

自己PRで部活経験を使うのはあり! ただし…?

そもそも自己PRで部活の経験をアピールしてよいのか、気になる人もいるでしょう。

結論から先にいえば「アリ」です。ただし、ではどのような内容の部活経験であればOKなのかが、次に迷ってしまうポイントです。

部活の経験は、アピールの仕方次第ではむしろ逆効果になりかねません。まずはどのようなアピールの仕方を避けるべきか、以下に詳しく解説します。

役職や肩書は関係ない

自己PRで部活経験を使う場合によく見受けられるのが、自分が部活内で担っていた役職や肩書きをことさらに強調することです。

背景には「何らかの役職や肩書きがなければ薄い印象で終わってしまうのではないか」「就いていた役職や肩書で自分の優秀さが伝わるのではないか」といった恐れや狙いが働いています。

実際のところ、部活での役職や肩書きが採用の合否に影響することはほぼありません。役職や肩書きそのものが、応募者の人柄や強みにはつながらないからです

企業側は、応募者の部活での経験を通じて、応募者の人柄を知り、自社で活躍するかどうかの可能性を探ろうとしています。部活でその役職や肩書きを負いながら、どう考え、どう決断し、どう行動したか説明するとよいでしょう。

すごい成績は関係ない

たとえば「大会で一位を取った」「コンテストで優勝した」など、優れた成績ばかりをアピールするのも考えものです。役職や肩書きと同様、部活での成績や実績そのものは、合否にまったく関係ないからです。

採用担当者が興味を持っているのは、応募者の人柄です。部活のどのような場面でどのような経験をし、どのように判断して、どのような結果が現れたかを知ることで、応募者の人物像を推測できます。

むしろ、その素晴らしい成績や実績を残すために自分がどう考え、どのような取り組みをしたかのプロセスを説明できれば、部活経験が自己PRでフルに活かされます

部活の種類は関係ない

自己PRに部活動のエピソードを取り入れる際、部活動の種類が評価に影響する可能性は低いです。そのため、自己PRで部活動のカテゴリーを気にする必要はありません。

最も大切なのは、あなたがその部活動で経験したことと学んだことです。

マイナーな部活動だからと、部活動の説明に時間を割いてしまうと、せっかくのアピール時間が無駄になってしまいます。

課題を克服するために努力することやチームの一員として行動することは、運動系や文化系を問わずどの部活動においても共通の事柄です。あなたの努力や強みが率直に伝わる具体的なエピソードを語ることができれば、どのような部活動であろうと十分に高評価を狙えます。

「楽しかった」に終始しない

中には、ただ「楽しかった」「充実していた」など、部活経験に関する自分の感想や思い出話に終始するケースもあります。フィーリングを述べただけでは、わざわざ自己PRに部活経験を選んだ意図や結論がはっきり見えてこず、冗長な印象を与えてしまいます

採用担当者は、応募者の感想や思い出話が知りたいわけではありません。

むしろ、なぜ「楽しかった」という良い思い出になるまで部活を楽しめたのか。そこには人間関係や取り組みなど、具体的な理由があったはずです。どのような事情や行動、努力、工夫があったからこそ、楽しいと感じることができたのか、背景情報を説明するとよいでしょう。

自分の努力や頑張りをフォーカスする

部活動を一生懸命やっていた学生の自己PRに多いのが「自分のPRではなく、部活自体のPRになっている」というもの。たとえば。

私の所属していたグリークラブでは、●●コンクールで結果を出すために、1.〜時間の練習を欠かさない 2.一人ひとりの歌唱テープを録音し、弱点を認識する 3.〜 xxxx

このように「部活動全体でどんなことをやっていたか」を延々と説明する人がいます。しかし、企業が知りたいのは「あなたがどんな人か」です。部活動の説明をしても仕方がありません。

部活動を通して、チームのため、あるいは個人目標のために、あなたが何を考えて、どう行動したのかをメインに語りましょう。部活動への取り組みを通じて、あなたの人柄を伝えるのです。

企業は部活まるごと採用できるわけではありません。部活動全体でどうすごかったのかを語っても意味がないのです。「自分」を伝えましょう。

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2021.05.25

部活をアピール! 自己PRの構成

部活経験を用いた自己PRで避けるべきアピールの仕方がわかったところで、いよいよ実際の自己PRの作成編に入っていきましょう。

ここからは、部活をアピールする際の自己PRをどのような構成で組み立てるべきかを、3段階にわけて解説します。

自己PRの構成を知っておけば、無駄な情報を含めることなく、部活経験で打ち出すべきポイントをきちんと押さえて、端的かつ効果的なアピールが可能です。

①まずは自分の強みから伝える

自己PRの冒頭には、自分の強みを持ってきます。強みは最もアピールしたいポイント、つまり結論です。

結論から伝えることで自己PRのゴールが明確になり、話が横道にそれることなく目的を達成できます。読み手の採用担当者にも、スムーズな話の流れで読みやすい文章が出来上がります。

ビジネスの世界では論理性が大きくものをいいます。人と話すにも、文章を書くにも、どう端的にわかりやすく内容を説明できるかが問われます。自己PRでも論理性を遺憾なく発揮しましょう。

逆に結論を先に述べず、自分の強み以外の部分からスタートしてしまった場合、話が不自然な方向へ外れたり、無駄な情報が入ってしまったりする恐れがあります。結論が見えてこないと必然的に読みづらい文章になってしまうため、注意が必要です。

②その強みを裏付ける部活動のエピソードを伝える

次に、アピールしたい強みの裏付けとなる部活のエピソードを説明します。

部活動でどのような問題に直面したのか。何か達成したい目標があったのか。問題を解決するために、あるいは目標の達成に向けて何を考え、どのような行動を起こしたのか。その結果、何がどう変わったのか。目標はどの程度達成できたのか。何か新たに得られたり、学べることがあったのか。

順序よくエピソードをまとめましょう

ただし、長文にならないよう注意が必要です。長文は読むのに時間がかかるうえ、要点を把握しづらいのが難点です。無駄なく言葉を選んで、必要な情報のみを入れてまとめるのがポイントです。

③仕事でその強みをどう活かすか伝える

最後に、その強みを実際の仕事でどう活かすかを説明します。

強みが実際に活かされる様子を具体的に伝えることで、読み手の採用担当者も、応募者の人柄や入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。自社とのマッチング度が高く、長く働いてくれそうな人材という印象につながれば、自己PRの目的も達成され、結果は上々といえます。

ただ「こういう強みがあるので、入社したら頑張ります」といったアピールに終始した場合、話の落としどころが見えてきません。その強みが実際に仕事で活かされるという帰結があるからこそ、強みを冒頭に持ってくる意味があります。

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採用担当者が部活動で評価するポイント

次に、自己PRのエピソードに部活経験を選んだ場合、採用担当者はどのようなポイントに着目して評価するのかを解説します。

採用担当者の目の付け所がわ分かれば、自ずと自分が押さえておくべきポイントも見えてきます。逆に採用担当者の評価ポイントを押さえないまま自己PRを作成した場合、採用担当者の心に刺さらず曖昧な印象にまとめる恐れがあります。

ぜひ、この項で評価のポイントを押さえ、採用担当者の興味を喚起する魅力的な自己PRを文章を組み立てましょう。

個人の能力

継続力や主体性、協調性、課題分析力等、部活動への取り組み方から分かる個人的な強みは、採用選考で評価されるポイントの1つです。

部活動の中で得られる能力の中には、社会人となって活躍するために必要な能力が多くあります。また、部活動や目標が同じであったとしても、目標を達成するためのアプローチの仕方や考え方は人それぞれなので、学生の人柄や価値観を判断する材料にもなります

たとえば、以下の強みは次のように解釈されます。

  • 継続力 → 問題や嫌なことがあっても、あるいはどんなに地道で平凡な内容でも、途中で投げ出さずに最後までやり抜く
  • 主体性 → 周囲に流されず、自分の頭で考え、ゴールや結果を見据え、率先して行動する
  • 協調性 → 同僚や先輩、上司など周囲の人間と協力・連携しながら目標の達成に向けて前進できる

そのため、あなたの長所や人柄が見て取れる部活動エピソードを交えて、あなたの強みをうま上手くアピールできれば、高い評価を得られる可能性は高いでしょう。

ただし、企業が求める能力と、あなたのアピールしたい強みが嚙み合っていなければ、逆にマイナス評価となってしまう場合もあります。まずは企業がどのような人物を求めているのかを正確に把握するようにしましょう。

組織での働き方や役割

部活動やサークルという組織の中で、あなたがどのような役割を担って、どのような働き方をしたのかも、採用担当者が注目するポイントです。

リーダーとして組織を引っ張るのが得意な人もいれば、サポート役として組織を支えるのが得意な人もいます。

採用担当者はあなたの得意な役割や組織へのかかわり方を見て、あなたが企業という組織に属した際に、どのような働きをするのかを見極める判断材料とするのです

これは部活動での役職ではないので注意してください。

部長や副部長を務めたという事実だけでは、評価を得られることはありません。あくまでも大切なのは、あなたがどのような活動をしたのかです。逆を返せば、役職の有無が評価に影響する可能性は低いので、役職がなかったと心配する必要はありません。

課題の乗り越え方

部活動を自己PRでアピールする場合、最も重要なのが部活動で直面した課題の乗り越え方です。この部分がなければ、評価を得ることは難しくなります。

どのような部活でも、必ず何かしらの課題に直面するはずです。これは個人的な課題でも、チームとしての課題でも構いません。

その課題を克服するために、あなたがどのような考えのもと、どのような行動をしたのかを採用担当者は見ています。そして、社会人となって課題に直面した際に、乗り越える力があるかどうかを見極めています。

課題に立ち向かったエピソードを具体的に伝えて、あなたがアピールしたい強みの根拠づけとすることで、説得力のある自己PRを作ることができるでしょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう

自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。

そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。

無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

こんな時どうする!? イレギュラーなパターンも解説

自己PRに部活動のエピソードを使用する場合、なかには「本当にこれでいいのか」「かえって逆効果ではないか」など、判断に困るイレギュラーなパターンも出てきます。その内容で問題ないか迷う人もいると思いますので、以下を読んで、事前に自分の疑問点を解消しておきましょう。

①高校時代の部活でもいいの?

なかには、高校時代の部活経験を自己PRに持ってこようというパターンもあります。高校時代の経験がダメというわけではありませんが、できれば避けた方が無難です。大学時代の部活経験のほうが情報としてより新しく信頼が置け、新鮮味があります

とはいえ、もし高校時代の部活のエピソードが、あなたの強みや人柄をわかりやすく伝える内容である場合は、あえて活用する方法もあります。

ただし、もしほかに大学での部活のエピソードがあるのなら、それを使うほうが無難です。高校時代の部活の話をした後で、「大学時代は何をしていましたか?」「なぜ大学ではその部活を続けなかったのか?」といった質問がくる可能性はゼロではありません。

高校時代の部活体験を自己PRに活用する場合は、読み手からどのような質問がかえってくるかも想定し、またその質問へどう回答すべきかも合わせて考えておきましょう。

②やめた場合はどうすればいい?

途中で辞めてしまった部活動でも、自分の人柄が相手に効果的に伝わる内容であれば、自己PRに使用するのは問題ありません。

ただし、その後の対応に注意が必要です。「なぜ途中でその部活を辞めてしまったのか」という質問をされる可能性は大きいため、どう回答するかも合わせて準備しておく必要があります

単に「おもしろ面白くなかった」「飽きた」などでは短絡的な印象を与えるので避けるべきです。前向きな理由があったなど、できるだけポジティブな印象で収めましょう。

とはいえ、下手な対応で墓穴を掘る可能性もあるので、できれば別のエピソードを使用するほうが無難といえます。

間違った部活動のアピール方法

部活動に参加していただけアピール

既に述べたように、企業は「部活動自体には興味が無い」のです。だから「部活動でこんな凄いことをしました」とアピールしても、あまり人事の心には響きません。

知りたいのは「あなたがどんな人か?何を考え、どんな思いで取り組み、どう行動したか?」といういこと。部活動への取り組み方を通じて、あなたの人柄を知りたいのです。

部活動を自己PRするときは、部活動の参加をアピールするのではなく、自分がどんな取り組みをしたのかをアピールします。
例文を紹介します。

例文

部活では、経験者と大学からの初心者の技能の差が激しく、稽古をしても初心者部員は全く歯がたたないため、モチベーションが低下している状況でした。そこで、私は彼らが経験者にキャッチアップできるように以下の取り組みを行いました。

初心者が決定的に劣っているフィジカルを補うため、食事・筋トレのメニューを一人ひとりに作成。

各部員に毎週の「個人目標」を設定してもらい、「小さな達成感」を感じられる仕組みづくりをした。

不満・悩みを抱えていそうなメンバーは、こちらから積極的に食事に誘い、悩みを拾い上げ、対処する。

このように、かなり具体的に「初心者の力を引き出すために何をしたのか?」が書いてあります。このように書いてあれば「人のために尽くす子なんだろうな」「地道な努力ができそうだ」など、この就活生の人柄が伝わる自己PRになります。

部活動をやってきた学生に多いのが「〜で結果を出すために、必死に努力し〜」「〜をするために、チームが一丸となって練習に取り組み〜」という表現。しかし、「必死に努力し」なんて抽象的な表現からは何も伝わりません。

人事が知りたいのは、「努力の中身」です。できるだけ具体的に、部活動で結果を出すために、あなたがどんな取り組みをしたのか?を書いてください。

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部活動の自己PR例文

それでは最後に、部活動経験を用いた自己PRの例文を4つご紹介します。合わせて、それぞれの文章での評価につながるポイントについても解説します。実際に自分で自己PRをまとめる際の参考にしてください。見習うべき点を吸収して、採用担当者の心を動かす魅力的な自己PRにつなげましょう。

例文①

例文

私の強みは、困難な事柄にも臆せず立ち向かうチャレンジ精神です。

私は卓球部に所属していましたが、全国常連の強豪校で部員数は50人を超えており、2年生になった時点ではサブメンバーにも入れませんでした。レギュラー奪取を目標としていた私は、同じ練習をしていては追い付けないと考え、練習の量と質を強化することにしました。

部活が休みの日も無理のない範囲で自主練を取り入れ、毎日ラケットに触れる時間を作るようにしました。また、プロ選手が行う講習会に積極的に参加して、プレー内容の改善点と練習内容のアドバイスをもらい、練習に取り入れました。

その結果、大学3年生の時に念願のレギュラーメンバーに入ることができました。

【評価ポイント】
目標を達成するため取った行動や、その行動に至った経緯を明確にすることで、採用担当者が知りたい「学生の困難への向き合い方」が分かりやすく伝わる自己PRになるでしょう。

例文では、エピソードに具体的な事実を取り入れることで、目標達成の困難度合いをイメージしやすくなっており、強みであるチャレンジ精神をより印象付けることができています。

例文②

例文

私は自分に足りない要素を正確に分析し、その要素を補うための対策を考えることができます。

私は大学時代、アカペラサークルに所属していました。サークル内の同期メンバー5人でグループを結成しましたが、5人ともアカペラの未経験者でした。そのため、技術が未熟でアレンジができず、グループとしてのオリジナリティを出せないという課題がありました。

そこで、知見のなさを補うため、別大学のサークル活動に参加したり、ライブを見に行ったりと、他グループの技術やアレンジを学びました。また、自分たちも積極的にライブに参加して経験を積みつつ、様々な人に感想を聞いて、自分たちの良さを伸ばす努力をしました。

その結果、全日本大学アカペラ大会で全国大会に出場することができました。

【評価ポイント】
例文のように自分の強みを具体的な言葉で言い換えることで、採用担当者があなたの強みをイメージしやすくなります。

「協調性」のような広い意味を持つ言葉だけで強みを表現してしまうと、解釈のズレが起こってアピール度にかけてしまう場合があるので注意してください。

例文③

例文

私の長所は、自分の弱点を理解して、強みに変えられるところです。

大学時代はサッカー部に所属していました。身長が低かった私は、身体の大きな選手と戦うために、身体の小ささを活かしたスピードを武器として磨くことを目指しました。そして、足の速さを向上させることは難しいと考え、プレー判断や動き出し、トラップ後の動作を早くすることで、プレー全体のスピードを上げることに注力しました。

まずは基礎練習量を増やし、イメージ通りにボールを扱えるようにすることで、プレー動作を早めました。次に判断や動き出しを早めるため、試合動画を何度も見返し、最適な判断ができていたどうかを常に考えるようにしました。

その結果、スピードで相手選手を置き去りにできることが増え、身長の低さを強みと感じるようになりました。

【評価ポイント】
課題に対して、その原因や対策を論理的に導き出すことが重要です。「もっと努力することが大切と考えた」のような根性論では説得力がありません。

弱点を冷静に分析して効率的な解決策を導き出すことが、社会人に求められる能力です。その時に考えたことを言語化して、具体的に述べることを意識してみると良いでしょう。

例文④

例文

私は縁の下の力持ちとして、他の人を支えながら結果を出していくことにやりがいを感じます。

大学時代は野球部のマネージャーとして活動していました。備品の管理や選手の体調管理、練習スケジュール管理など、仕事は多岐にわたりますが、自分のサポートを通して円滑なチーム運営に貢献できるのが何よりの喜びでした。

チームスポーツではチームメイト同士のコミュニケーションが命です。私は忙しい中でもチームメイト一人ひとりに声をかけたり雑談したりするのを心がけました。その中で相手が抱える悩みに気づいたり、相手から課題を打ち明けられることも増えてきました。都度、相談に乗ったり、他のメンバーに相談したりするなどで、相手が悩みを解決できる方向へとつなげる工夫をしました。

もちろん、すべての取り組みが解決につながったわけではありませんが、チームメイト同士の連携は良好で、引退まで誰一人欠けることなく、一致団結して、楽しみながら部活に取り組むことができました。入社後はこの経験から学んだ気配りの仕方や洞察力を活かしながら、相手の立場に立って物事を考えて協力し、チームの成功に貢献していければと思います。

縁の下の力持ちは、言い換えれば利他精神です。自分のメリットよりも相手のニーズに立って物事を考え、行動を起こす力です。利他精神は実際の業務でも、周囲との連携や顧客ニーズを踏まえた対応などさまざまなシーンで活かされるので、良いアピールポイントといえます。

マネージャーはプレイヤーではないので、具体的な成果を伝える難しさがあります。この例文ではマネージャーという役割の本質を、うまく自分の長所や入社後の活躍イメージのアピールにつなげています。

部活動の自己PRはチームの実績ではなく自分の取り組みを伝える

部活体験は、自己PRであなたの具体的な人柄や強みのアピールにつながるので、良い題材です。しかし部活動の自己PRで重要なのは、あなた自身がどのように考え、どのような行動をとったかです。

部活での役職や実績に触れるのは問題ありませんが、そのアピールに終始せず、その役職を背負いながらどう考え、どう行動したのか、あるいはその実績を出すためにどのような工夫をしたのかなどを述べると、うまく自己PRがまとまります。

今回の記事で解説したポイントを押さえたうえで部活動アピールし、魅力的な自己PRを完成させましょう。

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