もう手遅れなのではと半ば諦めてしまっている人もいるかもしれません。
しかし、就活は出遅れたとしても、やり方次第で十分に挽回できます。周りの状況が気になってしまうかもしれませんが、就活で大切なのは早く終わらせることではなく、自分に合った企業と出会うことです。
この記事で紹介する就活の出遅れを挽回するコツを活かして、効率よく就活を進めて内定を勝ち取りましょう。
就活はいつから出遅れになる?
そもそも就活はいつからが出遅れになるのでしょうか?就活ルールでは3月1日からエントリーが開始され、6月1日から面接が解禁されます。そのため、6月までに始めれば大丈夫なように思えますが、実際は早めに採用を進めて6月以前に内定を出す企業も少なくありません。
2022年卒の学生を対象にしたリクナビの調査では、6月1日時点の就職内定率が68.5%となっており、約7割の就活生は6月以前に内定を獲得しています。
このことから、4〜5月の時点で選考を進めている企業がない場合は、周りと比べて少し出遅れていると言えるでしょう。
また、外資系企業やベンチャー企業は選考時期が早い場合が多く、大学3年生の間に早期内定を出す企業もあるので注意してください。
ほとんどの就活生が大学3年生の3月までに就活を始めている
就活を始めるのは早ければ早いほど良いのは言うまでもありませんが、周りの就活生がいつ頃から就活を始めているのか気になる人も多いはずです。リクナビが2021年卒の学生を対象におこなった採用活動振り返りの調査では、大学3年生の2月までに就活を始めたと回答した学生は76.2%、エントリーが解禁される3月を合わせると全体の90%となりました。
つまり、ほとんどの就活生は遅くとも大学3年生の3月には就活を開始しています。
また、大学3年生の2月までに就活を始めた学生の割合は、2019年卒で61.3%、2020年卒で65.7%と年々増加傾向にあります。
優秀な学生を囲い込むために採用日程を早めたり、通年採用を取り入れたりする企業が増える中、今後も就活の早期化が加速する可能性が高いです。そのため、今まで以上に早めの行動を心掛ける必要があるでしょう。
就活の出遅れを挽回する5つの方法
就活に出遅れたとしても、挽回するために特別なことをやる必要はありません。大切なのは内定を獲得するために何をすべきかを整理して、就活を効率よく進めていくことです。
出遅れた場合は他の就活生と比べて就活に使える時間が少ないため、詰め込みすぎてしまうとエントリーシートの作成や面接対策の時間が足りなくなってしまいます。何もかも満足した内容にするのではなく、時にはやらないという決断も必要です。
やるべきことの優先順位を考えて、優先度の高いものからこなしていくようにしましょう。
ここでは就活の出遅れを挽回できる5つの方法を紹介します。
1.今からでも受けられる企業を探していこう
実は、多くの企業のエントリーシート締切日は「3月下旬〜4月初旬」に集中しています。3月1日開始になったら、すぐにエントリーをしないといけないのですね。だから、5月くらいにボチボチ始めればいいかな、としていると、お目当ての企業のエントリーが締め切られている場合があります。
志望業界をザックリ決めてどんどん受けていく
中には「そもそも志望企業・業界が決まっていないので、動き出せない」と悩んでいる人もいるかもしれません。しかし、就活に出遅れたけれど卒業した年の4月から就職をしたい場合、就活は短期決戦となるので、ゆっくりしていると志望企業の選考が終わってしまうリスクがあります。
やりたいことがない場合は「消去法」でもOKです。
たとえば、「個人との人間関係をつくっていく個人営業は無理。法人営業で」「ノルマがあるのはキツイ。ルート営業にしよう」「金融系は上下関係がキツそうだから外す」このように、消去法で決めていくと、意外とすんなり志望業界が絞り込めます。
志望業界をザックリ決め、色んな企業を見ていけば、そのうち「これは本当に興味があるかも」という仕事が見つかるものです。消去法でザックリ志望業界を決め、どんどん企業を受けていきましょう。
あまりこだわりすぎずにバンバン受けていこう
出遅れている人は、他の就活生に比べて、面接を受けた経験が圧倒的に不足しています。そのため、あまり選り好みせず、バンバン就職したい企業を受けていきましょう。もし、気に入らなければ、内定を蹴れば良いのですから、最初からこだわっても仕方ありません。
選り好みをせずに、バンバン企業の説明会に参加、面接を受けていけば、面接も上達しますし、朧気ながら「こういう仕事がしたい」というビジョンも見つかるでしょう。「とにかく行動」です。
スカウトサイトを使って選択肢を増やそう
業界や職種の幅を広げたい、自分の知らない優良企業を探したいと思っている就活生におすすめなのが、企業からのオファーが届く「スカウトサイト」です。一般的な就活サイトでは、就活生が自分で希望に合う求人を検索してエントリーします。一方、スカウトサイトは、企業が欲しい人材を見つけてオファーを送るという仕組みです。
プロフィールを登録して待つだけなので自分で企業を探す手間が省けます。気に入ったオファーだけに返事をすれば良いので、とりあえず登録しておくのがおすすめです。
興味がある方は、まずは学生利用率4年連続No.1の「OfferBox」に登録してみましょう。
登録企業数が9,500社以上と圧倒的で、誰もが知る大手企業からオファーが届くことも。プロフィール入力率80%以上でオファー受信率93.6%という実績もあり、特別な選考枠に招待される場合もあります。
OfferBoxを使ってみる
質問に答えるだけで志望動機を完成させよう
志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。
志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に志望動機を完成させましょう。
2.自己分析は後回しにして最速でエントリーシートを完成させよう
「就職はまず自己分析から」と言われていますが、出遅れている場合は、自己分析をしっかりやっている時間はありません。その前に、企業のエントリーシート締切日が終わってしまいます。
挽回するためには、「とりあえず、それなりのエントリシートを書けるようにしておく」必要があります。
最速でエントリシート対策&自己分析ができるおすすめ書籍
エントリシート対策本としては「内定勝者…私たちはこう書いた エントリシート編」がおすすめです。豊富な内定者のエントリーシート例をもとに「どう書けば内定するのか」を習得できます。
この本では、エントリーシートの材料集めのために簡単な自己分析シートもついています。4〜5時間で終わる分量ですが、十分、就活に必要な自己分析を終えられます。
この本でしっかり対策をすれば、2〜3日程度で、書類選考通過レベルのエントリーシートは書けるようになります。すぐに対策に入りましょう。
3.筆記試験対策は何をしておけばいい?
書類選考に通っても、筆記試験に落ちると面接に進めません。そのため、最低限の筆記対策はしておく必要があります。筆記の形式は様々ありますが、特に頻出なのが「SPI」「玉手箱」の2つです。頻出テスト形式の「テストセンター」「Webテスティングサービス」は「SPI」と同じ問題傾向なので、SPIを対策しておけば事足ります。
また、「玉手箱」は、多くの企業のWebテストとして課されているので、これを対策しておけば、かなりの企業に応用可能です。最優先事項として、「SPI」「玉手箱」をやりましょう。
おすすめの書籍は「SPIノートの会」
参考書は、SPIノートの会シリーズがおすすめです。イラストつきでわかりやすい解説があり、ゼロから短期間で筆記試験の対策ができます。
このシリーズの「SPI3」「玉手箱」をこなしておけば、最低限の対策は済ませられます。
4.模擬面接を受けてみよう
出遅れていると、面接の練習をする間もないまま、志望企業の本番面接に突入してしまいます。練習をしないままぶっつけ本番では、良い結果は期待できません。
他の学生が、中小企業などで面接を練習しているのに比べると、不利になってしまうでしょう。
キャリアセンターで模擬面接を受けよう
面接の練習をするために、大学のキャリアセンターで模擬面接を受けてみましょう。キャリアセンター職員に「面接が不安なので、模擬面接をしたいのですが」といえば対応してくれます。キャリアセンター職員は、必ずしも人事経験者ではありませんが「言葉遣い」「身だしなみ」「話し方」「話が長すぎないか?」「質問に答えられているか?」など、最低限のチェックはしてくれます。これを押さえておくだけでも、大分、企業の面接に受かりやすくなります。
ガンガン活用して下さい。
5.就活のプロにサポートしてもらう
就活は1人で進めることもできますが、1人で出来ることには限界があります。出遅れてしまっている場合はなおさら負担が大きくなるでしょう。そのため、就活支援サービスを上手く利用して、就活のプロにサポートしてもらうことで効率よく就活を進めることが大切です。
企業探しや面接練習をしてもらえるのはもちろん、最近では面接のスケジュール管理や内定後のフォローまでしてくれるサービスもあります。どのサービスも基本的に無料で利用できるため、積極的に活用していきましょう。
キャリアセンターやハローワークを利用する
大学生が近場で利用しやすいのは、自分の大学のキャリアセンターです。キャリアセンターでは、就職セミナーや合同説明会の開催、選考対策、キャリア相談などを実施しています。キャリアセンターを利用するメリットとしては、所属大学におけるOB・OGの進路情報や大学に向けた求人情報を入手できるところです。
一方、キャリアセンターで働くのは大学の職員なので、アドバイザーとしての知識や経験が少ない場合もあるので注意してください。
信頼できる就活のプロにES添削や面接練習をお願いしたい就活生には、ハローワークがおすすめです。ハローワークは仕事を辞めた人が行くところという印象があるかもしれませんが、新卒者を対象とした新卒応援ハローワークがというものが各県に設置されています。
ハローワークに集まる全国の求人を探すこともできるので、民間企業にはない優良企業の求人を見つけたい場合にも有効です。
就職エージェントを利用する
何から始めればいいのか分からない人や、就活に使える時間が少ない人におすすめしたいのが、就職エージェントです。就職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーが一緒に就活を進めてくれるサービスです。職業適性分析や企業紹介、エントリーや面接の日程調整の代行、面接練習など、内定が獲得できるまで全面的にサポートしてもらえます。
最近では多くの企業が就職エージェントを提供していますが、その中でも出遅れた就活生にピッタリなのが、レバレジーズ株式会社が運営する「キャリアチケット」です。
キャリアチケットは登録企業に独自のヒアリング調査をおこなっており、各企業の選考情報や活躍できる人物像を明確にしています。 そして、キャリア形成を見据えた企業選びにより、本当に活躍できる企業だけを厳選してもらえます。
さらに企業別の選考対策により、少ないエントリー数でも確実に内定が獲得できるため、短期間で効率的に内定が狙えるのです。
キャリアチケットを使ってみる
就活で出遅れたときの注意点
就活で出遅れて焦ってしまい、遅れを取り戻そうと無理をしてしまう就活生は少なくありません。しかし、十分な準備もせずにやみくもにエントリーを繰り返しても内定を勝ち取るのは難しいでしょう。また、急いで選考を受けようと自己分析や企業探しを適当に済ませてしまうと、入社後にミスマッチが起こってしまう可能性が高いです。
ここでは出遅れたときに特に気を付けてほしい注意点を解説します。この注意点をしっかりと意識して、堅実な就活で遅れを取り戻しましょう。
スケジュールを詰め込みすぎない
出遅れた就活生が最もやってしまいがちなミスが、スケジュールを詰め込みすぎることです。遅れを取り戻そうと時間いっぱいに予定を入れたい気持ちも分かりますが、スケジュール通りに選考が進むとは限らないので、余裕を持っておかなければ何かあった時に対応できません。
また、就活は精神的にも肉体的にもハードなため、疲れを取るために適度な休息も必要です。体調を崩してしまって就活ができなくなってしまっては元も子もありません。
数をこなすことも大事ですが、ただ選考を受け続けるだけでは効率的とは言えません。1回1回の選考を大切にして、面接後には振り返りをして次に活かすように心がけましょう。
就活の軸を明確にする
出遅れた時はすぐに企業探しを始めたいと思うかもしれませんが、その前に就活の軸だけは明確にしておくようにしましょう。就活の軸とは、企業や職種を選ぶ時の基準のことです。社会に新しい価値を提供したい、若手でもチャレンジしたい、海外で働きたい等、会社選びで優先したい事柄を決めておくと、企業選びで迷う時間を減らせます。
また、就活で思うような結果が出ないと、企業選びや就活の進め方に迷いが生まれるときがあります。場合によっては自己分析をやり直したり、業界や職種の幅を広げたりと、就活の進め方を見直す必要が出てくる時もあるでしょう。
そのような時に、就活の軸をしっかりと決めておけば、就活の方針がブレてしまうことを防げます。
採用が終わっていても追加募集をする場合がある
就活に出遅れてしまうと、希望に合う企業を見つけていざ応募しようと思ったら、既にエントリーが閉め切られていたという場面に遭遇することがあります。しかし、追加募集をする可能性があるので、採用が終わっているからと諦めないようにしましょう。
採用数の多い大手企業では、一度の募集で予定数を確保するのが難しいため、2〜3次募集で追加採用を行う場合が多いです。また、例年は1回しか採用を行っていない企業でも、採用数の変更や内定辞退者の補充のために急遽募集をする場合があります。
もし追加募集があったら直ぐにエントリーできるように、志望企業の選考情報は細目にチェックしておくようにしましょう。
就活の出遅れはやり方次第で挽回できる
就活で出遅れたとしても、限られた時間を有効に使って効率的に就活を進めれば十分に挽回が可能です。そのためには、やるべきことをしっかりと把握して、優先度を見極めることが大切です。焦りから時間をかけるべきところを省いてしまうと、面接の受け答えが曖昧になったり、入社後にミスマッチが起こったりと、傷口を広げてしまう結果になりかねません。
出遅れたことを後悔しても仕方ないので、しっかりと現状を受け止めて、冷静になって今できることを着実にこなしていくようにしましょう。
関連記事
自己分析の第一歩!50万人が使った適職診断テスト「AnalyzeU+」

時間がかかりがちな自己分析が簡単にできちゃうツールがあるのをご存知でしたか?
パッと自己分析を終えたい時に使えるのが、使えるのが適職診断テスト「AnalyzeU+」です。
「AnalyzeU+」は、251問もの設問に答えていく本格的な適職診断テストです。設問に回答をすると、経産省の定めた「社会人基礎能力」のうち、あなたがどの面に秀でていて、どの面に弱点があるのかを教えてくれます。
これは、私がテストした時の診断結果です。この通り、かなり詳しく教えてくれます。

偏差値形式で表示してくれるので、「自分の強みは何なのか?」「向いている仕事は何なのか?」「どんな弱点があるのか?」「向いていない仕事は何か?」が一発でわかります。自分の向き・不向きがわかるので、自己分析で適職について考える時にとても役立ちます
「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への無料会員登録が必要です。OfferBoxは、プロフィールを登録しておくだけで、あなたのプロフィールに関心を持った人事から選考のオファーがもらえるサイトなので、登録して損はありません。
AnalyzeU+で診断するついでに、プロフィールを詳しく入力しておくと、有名企業からの選考のオファーまで届くようになります。
「AnalyzeU+」を活用して、最速で自己分析を終わらせましょう。