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面接で嘘をついて、自分の学生時代のエピソードをを誇張したい、と思う学生は少なくありません。
確かに、面接で自分を少しでもよく見せるために、サークル・ボランティア・部活・アルバイトの経験を、嘘で誇張したくなるものですよね。
では、面接の嘘がどれだけ効果的なのか紹介します。
面接での嘘はバレやすい
面接での嘘はバレやすいため、嘘で乗り切ろうとすることはやめましょう。
面接官はそれまでに何百人もの就活生を見てきているプロです。そういった面接官に嘘をつきとおすことは非常に難しいため、面接で嘘をつくことは控えましょう。
たとえば、「サークルっていつもどんな場所で活動してたの?」のように、面接官に子細を深掘りされたときに答えに窮してしまいがちです。そうすると面接官からは、「この学生は嘘をついているかもしれない」と思われてしまいます。
具体的な取り組みや喜怒哀楽のエピソードが無い
面接での嘘がバレやすい理由のひとつに、嘘をつく就活生には具体的な取り組みや喜怒哀楽のエピソードが無いということが挙げられます。
嘘をついている就活生に対して深掘りをしても、具体的な取り組みや喜怒哀楽のエピソードがなかなか引き出せないことが多くあります。
嘘をついている就活生にとって、深掘りされた質問に対する答えは想像の範囲で答えるしかなく、具体的な取り組みや喜怒哀楽のエピソードをすぐに思いつくことは難しいからです。
取り組みや感情の具体的なエピソードを話せなくては、面接官は就活生を知ることができません。
具体的なエピソードが見えない場合、「嘘をついている可能性が高い」と判断されて不合格となるケースもあるのです。
目を見て話せず態度に出る
面接の場で嘘をつくと、人は相手の目を見て話すことが難しくなり、態度に出てしまいがちです。
人は嘘をつくとき、「右上を見る」と耳にしたことのある人はいると思います。そのくらい、目線は人の心理状態をよく表すのです。
面接の場でも同様に目線は就活生の心理状況をよく表しますが、真実を真剣に語る学生は面接官の目をよく見て堂々と話します。なぜかというと、自分が自信をもって語れる真実のエピソードは面接官に聞いてほしいと強く思えるからです。
一方で嘘をつく就活生は、「嘘だから具体的なエピソードを聞いてほしくなかった」と思いながら話します。このときに面接官の目を見て話すことができず、態度に出てしまう就活生は多いものです。
どんなに回答を前もって準備したとしても、視線や態度で嘘がバレてしまうことは多いです。そのため嘘で面接を乗り切ろうとすることは控えましょう。
あなたの面接力はどのくらい?
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面接で話を誇張するぐらいは面接官も想定内
就活生が面接の話を多少誇張するのは、面接官にとって想定内です。
何万人もの就活生が一斉に就活を開始する中で自分をより良く見せるためには、つい話を大げさに話したくなる気持ちも理解しています。
面接官は多少の誇張を想定しているため、面接の場では就活生のありのままの姿を見ようと多くの質問を投げかけます。
したがってその質問に対する回答に困ってしまうと誇張して部分や嘘の部分を、面接官に勘付かれてしまいます。
就活生の中には「少し盛るくらいなら問題ない」と考える人もいますが、判断をするのは面接官です。
なかには少しでも持っている部分を見つければ即時不合格にしてしまう面接官もいるため、話を誇張する場合は不合格になるリスクを念頭に置いてよく考えましょう。
選考への影響は面接官次第
面接の場での話の誇張による影響は、面接官次第です。
日本では何万人もの就活生が一斉に就活を開始するため、自分を少しでもよく見せるために話を誇張する人が多いことを面接官は想定しています。
そのため、「話をつい盛ってしまうことはあるから、多少誇張したくらいでは即時不合格にはしない」という面接官も中にはいます。
一方で、「少しでも話を誇張していることが判明した場合は印象はマイナス評価である」という面接官がいることも事実です。
就活生のなかには「少しくらい話を盛っても問題ない」という方も見受けられますが、リスクは小さくないと考えたほうが良いでしょう。なぜなら面接官次第では、話しの誇張がバレれば即時不合格になってしまう可能性があるからです。
面接で見られているのは「人柄」と「今後の可能性」
リクルートキャリアが発表した、就活白書2014の「企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目」で、企業側は「人柄」が89.4%、次いで「企業への熱意」や「今後の可能性」という結果でした。
なぜこれらの項目が重視されるのか。それは、実務経験のない学生同士では、実力差があまり無いので、「一緒に働らきたい人かどうか」等の点が重視されるのです。
どうしても嘘をつく場合は細部にこだわる
さて、それでも「学生時代に自信がないから、嘘をつくしかない」と思っている人もいるでしょう。
もし、嘘をつく場合は、細かい点をしっかり詰めていってください。面接官の採用マニュアルには「学生の嘘を見抜くために、当事者しかわからないことをどんどん聞いていけ」と書いてあるからです。
たとえば、サークルリーダーの経験が嘘っぽいと感じたら、面接官は以下のような質問をしてきます。
- サークルの規模はどのくらい?
- サークルの活動場所はどこ?
- (企画をしたことをアピールした場合)その企画に反対は出なかったの?どうやってまとめた?
- リーダーをやっていて、一番困ったのはどんなこと?
- 予算の切り盛りはどういう考えで取り組んだの?
このような「当事者でないと、答えにくい」項目を質問してきます。これらの細かい質問に対応できるように、嘘の細部を詰めてください。「こいつの嘘を暴いてやる」といじわるな視点で自分の自己PRを観察し、つっこまれそうなところを補完しましょう。
嘘で入社しても後ろめたさが残る
嘘をつきとおして入社しても後ろめたさが残るため、面接で嘘をつくことは控えましょう。
たとえば大学の部活でリーダーを務めたという嘘をつきとおして、見事入社できたとします。
その中でもし大学の同期や後輩が同じく入社を果たしてしまったら、「いつかあの嘘がバレるかもしれない」とびくびくしながら仕事をしなければいけなくなってしまいます。
学歴に嘘があった場合は学歴詐称であるとして、退職に追い込まれてしまう場合もあります。
このように面接でつきとおした嘘が大きければ大きいほど、入社したあとに後ろめたさが残ってしまうものです。
入社後に気持ちよく働くためには、面接の場で嘘をつかずにありのままの自分を見てもらうほうが良いため、面接で嘘をつくことは控えましょう。