小売業界の面接対策|志望理由の答え方やおすすめの逆質問付き

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スーパーやコンビニエンスストア、ホームセンターやアパレルなど身近にある企業が属する小売業界を志望する学生は少なくありません。

書類選考は通っても、面接では履歴書やエントリーシートに記載している以上の内容を質問で深堀されるため、あらかじめ対策が必要です。

この記事では、小売業を志望する方のために、面接対策について解説します。
面接前に改めて把握しておきたい業界の特徴や職種から、面接で質問されやすい内容、答え方、考えておくべき逆質問について解説するので、ぜひチェックしてください。

小売業界とは直接商品を消費者に販売する役割

改めて小売業界について把握しておきましょう。
商品を仕入れ、消費者に直接販売するのが「小売業」の役割です。

代表的なものでは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、家電量販店、ドラックストアやホームセンター、メーカーから仕入れて販売するアパレルなどが小売業界の企業にあたります。「小売店=私たちが普段の生活で商品を購入する時に利用する店」と考えると分かりやすいですね。

商品が私たちの手元に届くまでには、基本的にメーカー⇒卸売業⇒小売業⇒消費者というルートを通ります。

キャリタス就活2022の業種別ランキング、小売・フードサービス部門では、ニトリとアマゾンジャパンが上位にあがっていることからも、消費者と直接関わる小売業界は、学生にとっても馴染み深い企業が多く、就活生人気が高いのも特徴です。

ちなみに卸売業とは、メーカーから商品を大量に入荷し各小売店に卸すことで、商品がスムーズに流通するように調整することを役割としている企業です。

商品の流通に関わる卸売業と小売業は、ひとまとめにして「流通業界」と呼ぶこともあるので覚えておきましょう。

小売業界の面接を通過するには業界・企業理解が必要

商業販売額内訳

商業販売額内訳

経済産業省の発表によると、日本の2020年の商業販売額は503兆1,160億円であり、そのうち3割に当たる146兆4,570億円は小売業界の販売額です。

小売業界の市場規模は大きく、多ジャンルの商品を揃える百貨店やスーパーマーケット、特定の商品を専門とする家電量販店や書店、ドラッグストアなど、様々な企業が属しています。

そのため、業界や企業の研究を入念におこない、選考を受ける企業の特徴や強みを理解しておくことが大切です。

小売業界は他社メーカーが作ったものを仕入れるため、同じ商品を売ることが多く、商品そのものでの差別化が難しくなります。つまり、ビジネスモデルや販売戦略、商品ラインナップなどの違いによって他社との差別化を図っており、その違いの把握が必要です。

最近では、企画・生産から販売までを一貫しておこなうSPAと言われる業態を採用する企業や、自社ブランドを展開する企業など、独自のビジネスモデルを武器にする企業も増えています。

企業HPや説明会を利用して、あなたが志望する企業の特色を多方面から探ることで、説得力のある志望理由を目指しましょう。

小売業界に属する企業一覧

小売業界に属する主要企業の一部を紹介します。

【百貨店】
・三越伊勢丹グループ
・そごう・西武
・高島屋
・エイチ・ツー・オー リテイリング(阪急阪神百貨店)
【スーパーマーケット】
・イオングループ
・イズミ
・バローホールディングス
・ライフコーポレーション
【ホームセンター】
・DCMホールディングス
・コメリ
・コーナン商事
・カインズ
【コンビニエンスストア】
・セブン‐イレブン・ジャパン
・ファミリーマート
・ローソン
・ミニストップ
【ドラッグストア】
・ウエルシアホールディングス
・コスモス薬品
・マツモトキヨシホールディングス
・スギホールディングス
【家電量販店】
・ヤマダホールディングス
・エディオン
・ビックカメラ
・ケーズホールディングス
・ヨドバシカメラ
【衣料品】
・ユニクロ
・しまむら
・アダストリア
・青山商事
・AOKIホールディングス
・良品計画
【家具・インテリア】
・ニトリホールディングス
・イケア・ジャパン
・大塚家具
・アクタス
【その他】
・メガネトップ
・ゾフ
・オートバックスセブン
・イエローハット
・大創産業
・セリア
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小売業界特有の職種

仕入・物流

消費者に販売する商品の買い付けや、在庫の管理が仕入・物流と言われる職種です。

商品の仕入れをする職種は、「バイヤー」とも呼ばれます。仕入れ先となるメーカーや卸売業者から商品を買い付けるのがメイン業務ですが、商品を買うだけが仕事ではありません。

仕入れ量を管理して在庫量を調整することに加えて、市場の動向やトレンドの分析、自社の戦略やコンセプトに合わせた商品の買い付け、価格交渉など、仕事内容は幅広いです。データをもとに売れる商品を仕入れることが求められ、会社の利益に大きく貢献できる職種でもあります。

また、物流は商品の受発注や在庫品の管理を担う職種です。自社が扱う大量の商品の輸送・配送や保管を効率化し、商品が私たちの手元に届くまでの一連の流れをコントロールします。

販売

販売は名前からもイメージできるように、レジや店頭販売、商品陳列など、直接消費者に商品を販売するのが仕事です。

レジ対応や商品陳列はアルバイトスタッフが担当する場合が多いですが、新入社員に現場経験を積ませるために、入社後数年は現場スタッフを任されることがよくあります。

また、店舗の在庫管理や発注業務など、正社員は店舗のマネジメントに関する業務も担当します。

さらに経験を積むにつれて、店舗の売上げ管理、現場スタッフの教育や管理、商品ラインナップの調整など、より責任の重い仕事も任されるようになるでしょう。

マネージャーや店長にキャリアアップして店舗を任される場合もあれば、エリアマネージャーのように特定の地域にある複数店舗を担当する場合もあります。

販売支援

売上を伸ばすために販売をバックアップするのが販売支援です。

具体的な業務には、販売戦略の立案、販売促進用のチラシや広告の作成、キャンペーンやイベントの企画などがあります。自社が扱う商品について、より効率的に売上を増やすための方法を考えて、現場に伝えることで会社に貢献します。

また、店舗レイアウトのリニューアルや新規出店の計画立案をする店舗企画を担当することもあり、SNSを利用して広報的な立ち回りをする場合もあります。

ただし、自社の知名度やブランド力の向上を目的とする広報とは違い、販売支援はあくまでも売上アップに繋がる方法を考え、他部署と連携しながら消費者に働きかけることが仕事です。

小売業界の面接対策

志望理由と入社後取り組みたいことを明確にする

最終面接で聞かれた質問

最終面接で聞かれた質問として志望動機、自己PR、ガクチカと答えた人が多かった

※調査概要
回答者数:59名
調査期間:2021年6月18日~2021年6月21日
回 答 者:クラウドワーカー

賢者の就活で、就活の先輩59名にアンケートをとったところ、最終面接でも志望動機は45人と8割弱が、入社後実現したいことは31名と5割以上の人が質問されたと回答しています。

小売業界は競合他社の数も非常に多いため、採用担当者も、自社を志望する理由と自社で活きる人柄にも注目します。そのため面接では、選考を受ける企業でなければいけない理由を明確にして、採用担当者にアピールしなくて内定はとれません。

例えば、「お客様との距離が近く、お客様の笑顔を直接見ることができることに魅力を感じました。」のような志望理由だけでは、小売業界の全ての企業に当てはまってしまい、その企業を選んだ理由としては不十分です。

その企業独自の強みを志望理由に取り入れたり、入社後のビジョンとしてその企業でしか成し遂げられない取り組みを述べたりと、その企業ならではの受け答えで面接通過を目指しましょう。

【最終面接に落ちる人の特徴や傾向】就活の先輩に聞いた面接直前に効果的な対策

2021.07.01

アピールポイントと結び付けて伝える

志望動機や入社後に取り組みたいことを伝える際には、その企業でなくてはいけない理由に加えて、自分のアピールポイントと結び付けて伝えることも必要です。

具体的には「私の~~~(長所となる点)を活かし、御社の○○(具体的に取り組みたい内容)に積極的に取り組んでいきたいと考えます。」というふうにアピールポイントを結び付けましょう。

アピールポイントと志望動機、入社後に取り組みたいことを結びつけることで、他の就活生の誰でもない、あなただからこその回答になります。

小売業界の面接対策【回答例】

志望理由例①

例文

私が御社を志望したのは、「近くて便利な」お店づくりに携わり、お客様に安心・安全を届けたいからです。

大学時代のアルバイト経験を通して、コンビニエンスストアは小さな子供からお年寄りまで多くの方に愛され、便利なものから必要不可欠なものへと変わったことを実感しました。そして、単に商品を売るだけでなく、お客様の暮らしを支える生活拠点になるべく挑戦を続ける姿勢に魅力を感じるようになりました。

御社は国内No.1のコンビニチェーンとして、商品の品質や安全性にこだわるだけでなく、環境宣言を掲げて、社会課題の解決にも貢献するための商品開発やサービス改善に取り組んでいます。

そんな御社でなら、地域の人々に安心・安全を提供しながら、未来の世代へ豊かな暮らしを届けられるような仕事をしたいという、私の欲張りな願いを叶えることができると考えております。
私の臆することなく、初対面の人とコミュニケーションをとれるという長所を、御社の地域に根ざしたお店作りに貢献出来ればと考えます。

志望理由例②

例文

私は人々の生活に彩りと楽しさをプラスするような家電を提案したいと思い、御社を志望しました。

私は休日によく家電量販店に出掛けます。新技術が詰まった家電や新発想の機能をもつ家電など、常に進化しつづける家電との出会いは、どんな時も私を楽しい気持ちにさせてくれます。そんなワクワクをもっと多くの人に共有したいと思い、家電量販店で働きたいと考えるようになりました。

そして、様々な家電量販店に足を運ぶ中で、ただ家電のセールスポイントを伝えるのではなく、お客様の生活スタイルや予算から総合的に判断して、一番良いと思えるものを提案する御社の接客をみて、ここで働きたいと思うようになりました。

私もアルバイトやサークルで物事を提案する際は、相手の立場に立って考えてから伝えるようにしています。
お客様の目線に立った接客をおこなう御社でなら、家電の魅力や楽しさをより多くの人々に伝えることができ、毎日の暮らしに笑顔を届けられると考えています。

入社後取り組みたいこと①

例文

私は見ているだけで楽しめる売り場づくりに取り組んでいきたいです。

私が大学時代に地元のスーパーマーケットでアルバイトをしていた時、元美術部出身ということで、売り場のPOP作りを任されました。そして、私の作ったPOPが初めて売り場に並んだ日、子供連れの家族が売り場の前で足を止め、POPを見て楽しそうに話をしている姿は今でも忘れません。

季節やイベントに合わせて売り場のリニューアルを積極的におこなう御社でなら、お店に訪れる全ての人を笑顔にできる売り場づくりができると考えています。

そして、スーパーマーケットを単に買い物をするための施設ではなく、行くのが楽しみになるような空間にしていきたいです。

入社後取り組みたいこと②

例文

私は御社に入社したら、バイヤーとして新しいブームを起こせるような商品の開拓に挑戦したいです。

私は小さい頃から洋服が大好きで、学生時代には古着屋や隠れ家的な服屋を巡って、珍しい洋服やお値打ち物の洋服を探し回っていました。友達から「その服どこで買ったの?」と聞かれることも多く、同じような服が欲しいと頼まれ、一緒に探しに行ったことは何度もあります。

御社は、業界トップのブランド力と商品ラインナップを活かして、新しいスタイルの提案を次々とおこなっています。私はそんな御社で経験を積んで、お客様の声と最新のトレンドを上手く融合させた、新しい価値を提案できるバイヤーを目指します。

小売業界の面接でおすすめの逆質問

面接官の志望理由や働き方を問うもの

おすすめの逆質問の1つは、面接官自身の経験や働き方に関する質問です。

面接官自身のことを聞くため面接官も答えやすく、社員の生の声を聞くことができるので、あなた自身の参考にもなる話を聞くことができるでしょう。

また、面接官の経験を参考にして自分の働く姿をイメージしようとしている姿勢も伝わるので、熱意の高さをアピールできます。

ただし、立ち入った話を聞いてしまったり、質問の仕方が失礼であったりすると、場合によっては面接官に不快感を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

質問例をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。

【逆質問例】

  • なぜこの企業をうけたのか?
  • どのようにステップアップしましたか?
  • 仕事の中でやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
  • 働く時に大切にしていることは何でしょうか?

企業の将来性を問うもの

企業の将来性を問う質問も、おすすめの逆質問の1つです。

業界や企業研究の入念さがが伝わるような、具体的かつ的確な質問をすることができれば、面接官にも好印象を与えます。

ただし、調べれば分かるような質問や面接官が答えにくい質問(違う部署や業種に関する質問など)、企業の問題点を批判するような質問は、マイナス評価を受ける可能性があるので注意してください。また、質問内容が漠然としすぎているのもNGです。

質問例を参考にしながら、自分なりの質問を考えてみてください。

【逆質問例】

  • これから○○事業に力を入れる中で、どのような人材が欲しいか?
  • 会社で活躍しているのはどんな人か?
  • 最大の強みである○○を活かして今後はどんな事業を展開していきますか?
  • 他社と比較して今後力を入れたい弱みと感じる部分はありますか?

小売業界の面接対策では業界研究が必要!他社と比較しながらの企業研究も入念に!

メーカーが製造する商品を仕入れて消費者に届けるのが役割の小売業界。

企業によって扱う商品は様々で、販売戦略やビジネスモデルも多岐にわたります。そのため、業界研究や他社と比較しながらの企業研究を入念にしなければ、企業の強みや特徴を知ることが難しいのも小売業界の特徴です。

一方で、その企業ならでは強みをしっかりと把握し、自分のアピールポイントを含めた回答ができれば、志望度の高さを伝えられます。

面接通過にグッと近づくためにも、企業研究にはしっかりと時間をかけましょう。

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