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就活の面接において、長所と短所は聞かれやすい質問です。
面接で長所と短所を挙げてください〜って言われて、短所…?となった いやコミュ障とかはあるけど面接で言うことじゃないしな…
— 嶋 (@mmmm80080044) April 8, 2020
SNS上でも、長所や短所を聞かれて戸惑う就活生が見られます。
こうした気持ちを抱いている就活生にとっては、面接という自己アピールの場で短所を話すことは自分の価値を下げるのではないかと感じるのでしょう。
しかし長所と短所は誰もが持つ要素です。
面接で良く聞かれる質問のため、回答の準備をしておく必要があります。
面接で長所と短所を聞く理由
就活の面接において面接官が長所と短所を聞く理由は主に2つです。
・自分を客観視できる能力が測るため
自己分析して自分の性格を理解できているか
面接官が就活生に対して長所と短所を質問する1つめの理由は、その就活生が自己分析を通して客観的に自分の性格を理解できているかを測るためです。
長所と短所は誰もが持つ要素であり、自分が就きたい仕事を考えるには自己分析により自分の長所と短所の理解が重要です。
面接官は就活生を選考するにあたって、就活生の性格や人となりを知ることを重要視しています。
面接は自己アピールの場だからと言って短所についてあいまいな回答をしてしまうと、面接官は就活生の人柄の把握ができません。
したがって長所と短所については、面接の前によく考えて回答を用意しておくようにしましょう。
苦手に向き合い対応できるか
就活で長所と短所を質問される2つめの理由は、苦手を理解したうえで、それに向き合い対処できているかを評価するためです。
怒りっぽい、細かい作業が苦手といった短所を例にあげましょう。
新規イベントの企画の際、自分の考えが相手に思うように伝わらなかったり、意見が通らなかったりした場合、その都度怒っていたあ、信用を失う可能性もありますし、誰も見方になってくれません。
部署異動で営業の売上管理をすることになった際、細かい作業が苦手だからと大雑把になっては、企業の経営に関わります。
しかし、自分の短所を把握していると、対策が可能です。怒りっぽい性格と分かっていれば、発言の際に一呼吸おく、相手の考えを持ち帰って整理して考えてみることができます。
細かい作業が苦手であれば、苦手であるからこそ、日々のスケジュール用カレンダーに確認項目を出し、チェックしていくことで余裕を持って取り組め、抜けもありません。
このように、短所を理解し把握していれば、対応次第で自分のレベルアップができるのです。
長所と短所の答え方
面接で長所と短所について質問された際、どんなことを聞かれてどのように回答すればいいのか戸惑う就活生は多く存在します。
長所と短所への答え方次第では、更なる追及をされる場合もあります。
「具体的には?」「例えば?」の深堀質問の対策が必要
回答次第では、「具体的には?」「例えば?」「つまり?」と深堀る質問をされるでしょう。
面接官が回答を深堀する理由は、再現性があるのかを確認するためです。
こうした場合に面接官を納得させるには、自分の長所と短所の根拠を示す必要があります。
たとえば長所・短所それぞれについて実体験に基づいた具体例を述べると、回答に説得力を持たせられます。
したがって長所や短所の質問には単語での回答を避けましょう。
挫折・失敗→学び・成功の順に話す
長所、短所を問われたときの回答として実体験に基づくエピソードを述べる場合は、挫折や失敗のネガティブエピソード→学び・成功のポジティブエピソードの順に話しましょう。
たとえば、下記のような例が挙げられます。
長所は実績・短所は向き合い方への取り組みを伝える
面接で長所と短所への回答を説得力のあるものにするためには、長所は実績、短所は向き合い方や取り組み方を伝えてください。
実績を伝えることで、エピソードがイメージしやすくなります。向き合い方や取り組み方を伝えることで、向き合う強さと考える力を伝え、社会に出てからの再現性を示せます。
企業で働く上では自分の短所と向き合わなければならない場面も多いので、短所を乗り越える力のアピルは、面接官にポジティブな印象を与えます。
数字を使って前後の比較ができると伝わりやすい
就活の面接において長所や短所に関する実績や取り組み方を伝える場合、数字を使って前後の比較ができると、面接官が更に変化をイメージしやすくなります。
面接での長所と短所の伝え方例
面接での長所や短所について質問された場合、伝え方で印象は変わります。
下記に複数の具体例を用意し、それぞれ評価ポイントを記載しています。
長所「行動力」
翌日にはまだメンバーは私一人でしたが、同好会立ち上げの申請書を大学に提出し、今では20人のメンバーが所属しています。」
実績として同好会の人数の増加を述べているので、行動をとった結果が分かりやすいです。
長所「傾聴力」
この回答では傾聴力の高さを長所として伝えています。
単に「人の話を聞くのが好き」という話だけでなく、そこから「論点整理をしながら話を聞く」というビジネス上でも使える資質に繋げています。
長所「素直さ」
私が所属するアルバイトでは社員の方々とアルバイトの先輩方が揉めることが多いのですが、間に入って話を円滑にまとめることがいつの間にか私の役割になっていました。長所を活かし、後輩の相談事に載る機会も多くなったのでアルバイトやサークルの後輩の退職率は低い傾向にあります。」
素直さをアピールしたこの回答では、「先輩方には〇〇と言われることもありますが」と第三者からの評価を説明に交えています。
面接では「周りの人からなんて言われる?」という質問もよく聞かれる質問であるほどに、第三者からの評価を述べることで説得力が生まれます。
面接での短所の答え方|マイナス印象にならない方法を例文付きで紹介く
短所「慎重さ」
それにより、所要時間を25%から50%ほど削減できるようになりました。」
慎重さを端緒としたこの例文では、短所に対する取り組み方を論理的に表現できています。その取り組みによる実績も数字で表現しており、面接官にとって理解しやすい回答です。
短所「計画性がない」
それからは何をするにも事前の計画をするように心がけており、今ではピンチの局面でも焦らず、計画性を持って行動することができています。」
計画性の無さが短所のこの回答は、失敗のエピソード→成功(改善)のエピソードの順で述べています。
短所「頑固」
それ以降、どれだけ自分の行動や考えに自信があっても第三者のアドバイスを受け入れ、一度言われた通りにもやってみるようにしています。
日常の中でも意外な発見もあり、以前よりも柔軟な対応ができるようになりました。」
頑固さを短所としたこの回答では、頑固の理由を「自分の行動には責任を持ちたい」としています。
頑固すぎるのも良くありませんが、責任感が強い様子がうかがえます。
最後には頑固さと向き合っているエピソードも述べられており、短所で終わらせずに向き合い肩が評価できる例文と言えます。