面接での長所・短所の伝え方|質問される理由や答え方の例文を紹介

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就活の面接において、長所と短所は聞かれやすい質問です。

SNS上でも、長所や短所を聞かれて戸惑う就活生が見られます。

こうした気持ちを抱いている就活生にとっては、面接という自己アピールの場で短所を話すことは自分の価値を下げるのではないかと感じるのでしょう。

しかし長所と短所は誰もが持つ要素です。
面接で良く聞かれる質問のため、回答の準備をしておく必要があります。

面接で長所と短所を聞く理由

就活の面接において面接官が長所と短所を聞く理由は主に2つです。

・就活生が自己分析を通して自分の性格を理解できているかを確かめたい
・自分を客観視できる能力が測るため

自己分析して自分の性格を理解できているか

面接官が就活生に対して長所と短所を質問する1つめの理由は、その就活生が自己分析を通して客観的に自分の性格を理解できているかを測るためです。

長所と短所は誰もが持つ要素であり、自分が就きたい仕事を考えるには自己分析により自分の長所と短所の理解が重要です。

面接官は就活生を選考するにあたって、就活生の性格や人となりを知ることを重要視しています。

面接は自己アピールの場だからと言って短所についてあいまいな回答をしてしまうと、面接官は就活生の人柄の把握ができません。

したがって長所と短所については、面接の前によく考えて回答を用意しておくようにしましょう。

苦手に向き合い対応できるか

就活で長所と短所を質問される2つめの理由は、苦手を理解したうえで、それに向き合い対処できているかを評価するためです。

怒りっぽい、細かい作業が苦手といった短所を例にあげましょう。

新規イベントの企画の際、自分の考えが相手に思うように伝わらなかったり、意見が通らなかったりした場合、その都度怒っていたあ、信用を失う可能性もありますし、誰も見方になってくれません。

部署異動で営業の売上管理をすることになった際、細かい作業が苦手だからと大雑把になっては、企業の経営に関わります。

しかし、自分の短所を把握していると、対策が可能です。怒りっぽい性格と分かっていれば、発言の際に一呼吸おく、相手の考えを持ち帰って整理して考えてみることができます。

細かい作業が苦手であれば、苦手であるからこそ、日々のスケジュール用カレンダーに確認項目を出し、チェックしていくことで余裕を持って取り組め、抜けもありません。

このように、短所を理解し把握していれば、対応次第で自分のレベルアップができるのです。

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2021.05.25

長所と短所の答え方

面接で長所と短所について質問された際、どんなことを聞かれてどのように回答すればいいのか戸惑う就活生は多く存在します。

長所と短所への答え方次第では、更なる追及をされる場合もあります。

「具体的には?」「例えば?」の深堀質問の対策が必要

回答次第では、「具体的には?」「例えば?」「つまり?」と深堀る質問をされるでしょう。

面接官が回答を深堀する理由は、再現性があるのかを確認するためです。

こうした場合に面接官を納得させるには、自分の長所と短所の根拠を示す必要があります。

たとえば長所・短所それぞれについて実体験に基づいた具体例を述べると、回答に説得力を持たせられます。

したがって長所や短所の質問には単語での回答を避けましょう。

挫折・失敗→学び・成功の順に話す

長所、短所を問われたときの回答として実体験に基づくエピソードを述べる場合は、挫折や失敗のネガティブエピソード→学び・成功のポジティブエピソードの順に話しましょう。

たとえば、下記のような例が挙げられます。

「私の短所は優柔不断なところです。アルバイトを始めたころは何をするにも自信が持てずに次の行動が遅くなってしまい、お客様からお叱りを受けることもありました。しかし一度失敗したことを二度と繰り返さないために、あらゆる状況を想定して自分がすぐに決断できるようになるため知識を付けました。それにより、各お客様に柔軟かつ迅速に対応できるようになりました。」

長所は実績・短所は向き合い方への取り組みを伝える

面接で長所と短所への回答を説得力のあるものにするためには、長所は実績、短所は向き合い方や取り組み方を伝えてください。

実績を伝えることで、エピソードがイメージしやすくなります。向き合い方や取り組み方を伝えることで、向き合う強さと考える力を伝え、社会に出てからの再現性を示せます。

企業で働く上では自分の短所と向き合わなければならない場面も多いので、短所を乗り越える力のアピルは、面接官にポジティブな印象を与えます。

数字を使って前後の比較ができると伝わりやすい

就活の面接において長所や短所に関する実績や取り組み方を伝える場合、数字を使って前後の比較ができると、面接官が更に変化をイメージしやすくなります。

「私の長所は柔軟な判断ができることです。部活のマネージャーを始めたばかりの頃は、コートの片づけをする際に決まったルールに従い、毎日掃除に1時間を費やしていました。しかし、2年生になってからは優先順位と効率化を考えルールを変えました。その結果、同じ仕上がりなのに掃除の時間を30分に短縮しました。」
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面接での長所と短所の伝え方例

面接での長所や短所について質問された場合、伝え方で印象は変わります。

下記に複数の具体例を用意し、それぞれ評価ポイントを記載しています。

長所「行動力」

「私の長所は行動力です。私は”思い立ったが吉日”を座右の銘としており、何か行動を起こしたいと思ったらすぐに行動に移せます。その行動力を活かして、大学で文学同好会を立ち上げました。私は読書が趣味で小説をよく読んでいるのですが、当時は小説について語り合える友人がおらず、寂しく感じていました。そのときに他の大学には小説のサークルや同好会がることを知り、自分の大学にはそういった組織が無かったため、自分で創ろうと思ったその日にはメンバーを集めるためのポスター作製に取り掛かりました。

翌日にはまだメンバーは私一人でしたが、同好会立ち上げの申請書を大学に提出し、今では20人のメンバーが所属しています。」

実績として同好会の人数の増加を述べているので、行動をとった結果が分かりやすいです。

長所「傾聴力」

「私の長所は傾聴力の高さです。人の話を聞くことが大好きです。人の話をたくさん聞くに連れて、”人は自分の真意をなかなか言葉で表現できない“ことに気が付きました。そう気付いてからは、”この人の話の核はなんだろう?”と論点整理をしながら話を聞くようにしました。耳を傾け、話しを整理する強みを活かし、大学ではディベートの大会に出場しています。現在までに5回入賞した経験があります。」

この回答では傾聴力の高さを長所として伝えています。

単に「人の話を聞くのが好き」という話だけでなく、そこから「論点整理をしながら話を聞く」というビジネス上でも使える資質に繋げています。

長所「素直さ」

「私の長所は素直な性格です。アルバイト先やサークルで先輩に注意された際には、指摘をすぐに行動へ反映します。私は、その素直な性格を活かして多くの意見を取りまとめることも得意です。
私が所属するアルバイトでは社員の方々とアルバイトの先輩方が揉めることが多いのですが、間に入って話を円滑にまとめることがいつの間にか私の役割になっていました。長所を活かし、後輩の相談事に載る機会も多くなったのでアルバイトやサークルの後輩の退職率は低い傾向にあります。」

素直さをアピールしたこの回答では、「先輩方には〇〇と言われることもありますが」と第三者からの評価を説明に交えています。

面接では「周りの人からなんて言われる?」という質問もよく聞かれる質問であるほどに、第三者からの評価を述べることで説得力が生まれます。

面接での短所の答え方|マイナス印象にならない方法を例文付きで紹介く

短所「慎重さ」

「私は慎重すぎるところがあり、そこが短所であると認識しています。”石橋をたたいて渡る”という言葉が好きなのですがどうやら叩きすぎているようです。一つの作業をするにもダブルチェック、トリプルチェックの時間がかかります。しかし、アルバイトでは1つの作業に時間をかけていると周囲に迷惑をかけるので、より短い時間で完璧に取り組めるよう、1度経験した作業についてはどのように効率化できるかを徹底的に分析します。

それにより、所要時間を25%から50%ほど削減できるようになりました。」

慎重さを端緒としたこの例文では、短所に対する取り組み方を論理的に表現できています。その取り組みによる実績も数字で表現しており、面接官にとって理解しやすい回答です。

短所「計画性がない」

「私の短所は計画性に欠けるところです。思い立ったらすぐ行動に移してしまう傾向のある私は、後先の計画を立てずに突っ走りがちです。アルバイトではお客様のためを思って行動に移したことでも店内のプロセスに反してしまい、お叱りを受けたことがありました。そのときに、後先のことを考えない行動では周囲へ影響を与えてしまうと学びました。

それからは何をするにも事前の計画をするように心がけており、今ではピンチの局面でも焦らず、計画性を持って行動することができています。」

計画性の無さが短所のこの回答は、失敗のエピソード→成功(改善)のエピソードの順で述べています。

短所「頑固」

「私の短所は頑固なところです。自分の行動には責任を持ちたいので、一度何かを決めてしまうと周りの意見を聞き入れないことがありました。この頑固さから、部活の先輩からアドバイスをもらっても聞き入れられませんでした。振り返ってみると作業効率が悪く、人の話を聞けないという自分の短所に気付かされました。

それ以降、どれだけ自分の行動や考えに自信があっても第三者のアドバイスを受け入れ、一度言われた通りにもやってみるようにしています。
日常の中でも意外な発見もあり、以前よりも柔軟な対応ができるようになりました。」

頑固さを短所としたこの回答では、頑固の理由を「自分の行動には責任を持ちたい」としています。
頑固すぎるのも良くありませんが、責任感が強い様子がうかがえます。

最後には頑固さと向き合っているエピソードも述べられており、短所で終わらせずに向き合い肩が評価できる例文と言えます。

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