面接を雑談形式でする目的とは?会話のポイントや注意点を紹介

就活の面接といえば、「志望動機を教えてください」や「自己PRをしてください」といった質問を想定している人が多いでしょう。

これらの一般的な質問をして型通りの方法で面接をおこなう企業がある一方で、ざっくばらんに雑談形式で面接をする企業もあります。

SNSでも雑談面接を経験したと22卒の就活生がツイートしています。

雑談形式とはいえ、型通りの面接と同様に選考であることは変わりありません。では、雑談形式で志望度を伝えるにどういった点に気を付けるべきでしょうか。

この記事では、雑談形式の面接ならではの特徴や攻略のポイントを解説します。

雑談形式はスキルの高い採用担当者の選考方法

雑談形式では、自分の考えが正確に採用担当者に伝わっているのか分からないと考える人もいるかと思いますが、雑談形式での面接は実はスキルの高い採用担当者がおこなう形式です。

「志望動機を教えてください」「あなたの長所はなんですか?」の質問の振り方を就活生は当然想定しており、回答も準備しています。
入念に練って暗記してきた回答をそのまま伝えるでしょう。

準備してきた言葉では、就活生の本質は分かりかねます。就活生の人柄や仕事の選び方など、本質を探るためには雑談形式で深ぼる面接のやり方は効果的なのです。

採用担当者が面接で見たいのは就活生の人柄

面接で採用担当者が見たいのは、就活生の人柄です。就活生の人柄を見るために雑談形式を取っています。

雑談形式だと就活生の本心が見えやすい

雑談形式の面接では、就活生もリラックスして話しやすくなります。

趣味や大学生活の話しなど、自分が比較的話しやすい内容から話題を振られると、「志望動機を教えてください」とガチガチの質問をされると、用意していた丸暗記のテキストを伝えるか、ガチガチで上手く言葉が出てこない場合があります。

しかし、雑談ベースだと緊張がほぐれます。予想していた展開ではないため、始めは慌てるかもしれませんが、面接なので何か回答しなくてはいけないという気持ちと、リラックスムードの雰囲気から次第に自分の言葉で話せるようになります。

この用意してきた言葉ではない、そのとき伝える言葉こそが本心であり、面接官が評価したい部分なのです。

コミュニケーション能力のチェックにもなる

雑談形式の面接では、就活生の本音を知ることが大きな目的ですが、コミュニケーション能力をチェックする方法でもあります。

事前に準備ができる通常の面接とは違い、雑談形式では質問に対してその場で対処しなければなりません。
コミュニケーション能力がないと会話を続けることが難しいです。

準備をしていることならスムーズに回答できても、予測していないコミュニケーションとなると苦手な人も多いです。

コミュニケーション能力が求められていると分かると、すぐに答えなくてはいけないや、面白い会話をしなくてはいけないと思いがちですが、そうではありません。質問されたことへ、的確に回答できるかが求められています。

そのため、質問に対してスムーズに回答出来ない場合は、「少し考えさせてください」や「○○ということですか?」と時間をもらっても、聞きなおしても良いことを把握しておきましょう。

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雑談面接の注意点

選考だと忘れてルーズになり過ぎない

雑談形式の面接が始まったら、自分が選考を受けていることを忘れずに、ルーズになりすぎないように注意しましょう。

面接はどうしても緊張するものですが、採用担当者が気さくに話しかけてくると、急に緊張がほどけがちです。

しかし採用担当者がフランクだからと言って、気を抜きすぎて失礼な態度をとらないように注意しましょう。

リラックスしすぎてしまうと、回答や口調がルーズになってしまったり、うっかり足や腕を組んでしまうなど、普段の様子が面接の場で現れて減点要素になってしまいます。

「はい」「いいえ」と単語で終わらせずに自分の考えを伝える

雑談形式の面接では、普段の会話と同じように進むため、質問内容次第では「はい」と「いいえ」の意思表示だけで回答できるものもあります。

しかし、意思表示の言葉だけで完結に回答してしまうと、会話のキャッチボールになりません。

面接官はただ雑談をしているわけではなく、雑談の中で就活生の人柄を知り、コミュニケーション能力を見ています。

そのため、「はい」や「いいえ」だけで回答してしまうと、人柄が伝えられないだけでなく、コミュニケーション能力がないと思われてしまいます。
場合によってはアピールする意思がないとみなされ、志望度が低いとも判断されかねません。

会話を広げ、自分を知ってもらうことが重要であるため、一言で完結してしまう回答は避けましょう。

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雑談面接の質問と答え方の例

サークルの幹部って人数多くて大変じゃなかった?(回答例)

例文

はい、正直に申しますと大変でした。そもそも大人数をまとめた経験はそれまでに無かったので悩みは多かったです。

十人十色の人たちを相手に自分はどのように振舞えばいいのか、どうしたら誰一人も辞めずに、サークルを一緒に盛り上げてくれるのか、一つのイベントをするにも全員の意見をどのようにまとめればいいのかなど、悩んだことを数えればきりがありません。

しかし共通して学んだことは、一人で背負い込んではいけないということです。
私一人でできることも、思いつくことも限られています。こういうことで悩んでるんだ、と人に相談するのは勇気がいりましたが、勇気さえ出せればみんながしっかり話を聞いてくれます。

人は自分をアピールするときは長所だけを話しがちですが、短所や悩みについても話すことで、聞き手に親近感を持たせることができるのです。

登山キツいのによく続けられるね!(回答例)

例文

登山はキツいからこそ、続けられていると思っています。初心者の頃は山の歩き方もまったく知らず、無駄な手足の動きで体力を必要以上に使うことばかりでした。

登っている間に”私はなんでこんなことをやっているんだろう”と思う瞬間もありました。でも、登り切った後の爽快感は格別です。友達と登りきると共通の良い思い出が作れて、信頼関係が深まる気がしています。きっとこれは、仕事にも通じるものがあるのかなとも思っています。就職後は仲間と大きな仕事を成し遂げてみたいです。

もしよろしければ、〇〇さまのご趣味も聞かせて頂けませんか?新しい趣味を発見したいと最近思っていたので、ぜひ参考にさせてください。

この回答では仕事にも通じる話を、自分の趣味に絡めて伝えられています。さらに雑談形式の面接なので、採用担当者に質問を返すことで、自然なコミュニケーションを生み出せています。

雑談形式の面接も評価の対象!気を抜かずに人柄のアピールをする

仕事や選考とは関係のない話題で進むことも多い雑談形式の面接ですが、ただ会話をしているだけではアピールになりません。

そのため、雑談の中で何を伝えたいのかを意識する必要があり、アピールしたい内容は何らかの形で盛り込むようにしましょう。

例えば「大学は楽しい?」と聞かれた際には、学生時代に力を入れたことを述べ、どのように取り組み、何を得たのかまで伝えると、自分らしさもアピールできて評価されやすいです。
表面的な会話のみで終わらないように注意して、必ず伝えたい内容はどこかに組み込んで伝えることが大切です。

雑談形式の面接を実施する面接官はコミュニケーション能力が高いことも多く、短い時間で打ち解けて話が盛り上がることもあります。

好きなスポーツやバンド、映画など共通の趣味が見つかり、距離が縮まることもありますが、話が盛り上がった=評価されるというわけではありません。

ただ楽しいだけの雑談の時間になってしまうと、自分の強みや採用メリットをアピールできず、評価されないこともあります。

テンポよく会話をし、距離感を縮めることも大切ですが、それ以上に自分らしさをアピールし、採用メリットを示す重要性のほうが高いことは意識する必要があります。

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