就職浪人生のリアルな就活事情|把握しておきたい困難ポイントも解説

入社したかった第一志望の企業に落ちたときや、志望する業界の企業から内定をもらうことができなかったとき、卒業はできても就職先がないので、就職浪人の文字が浮かぶ学生は少なくないはずです。

第一志望の企業や志望する業界を諦めて、内定をもらえた企業で妥協するのか、あるいは就職浪人をして再度チャレンジするのかは、学生にとって人生を左右する大きな選択だと考えるでしょう。

この選択に正解はありません。しかし、選択した人生を後悔しないように、決意を固める前に就職浪人についてしっかりと理解しておくことが必要です。

本記事では、就職浪人のメリットやデメリット、浪人する際の就活対策について詳しく解説します。就活浪人を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

就職浪人とは内定先未定のまま学校を卒業した状態

2020年3月大学卒業者のその後の進路の割合

2020年3月大学卒業者のその後の進路の割合


就職浪人とは、大学在学中に内定をもらうことができなかった人や、志望業界や希望する企業に再度チャレンジするために他の企業での就職を選ばなかった人など、学校卒業後も就活を続けている人を指します。

文部科学省が2020年5月に学校に対しておこなった調査によると、2020年3月の大学卒業者は573,947人おり、そのうち進学者は全体の11.3%である64,627人、就職者は77.7%の446,082人です。

一時的や有期雇用者なども引き、全体の7.1%にあたる40,809人は就職も進学も選んでいないことが分かります。

留学を選択する人もいるかもしれないので、この全てが就職浪人として学校を卒業後に就活を続けているわけではありませんが、毎年少なからず就職浪人を選択する人もいることが考えられます。

令和2年度学校基本調査(確定値)の公表について|文部科学省

就職留年は学校に在籍したままの状態

就職浪人と似た言葉に「就職留年」がありますが、これは学校を卒業せずに、留年して就活を続けている人のことを指します。つまり、就職浪人との違いは、学校に籍を置いているかどうかです。

就職留年の場合は、基本的には就活を続けるために留年して就活を続けることです。
就職留年を選ぶメリットは、新卒として就活を続けられる点にあります。新卒のみを対象とした求人を出している企業も多く、(例)「20○○年~20○○年の卒業者が対象」と記載されていれば、卒年が該当すれば、新卒枠での応募が可能です。既卒と比較して応募できる企業の選択肢を増やせます。

一方、学校に在籍し続けるために余分に学費を支払う必要があり、金銭的な負担を強いられるというデメリットもあります。

早稲田大学の場合、休学や留学を除いて在学年数が4年を越える場合、授業料だけでも409,500円が必要です。(※2018年案内 政治経済学部の場合
お金がかかるだけでなく、留年をしたという事実が就活で不利に働く場合もあり、必ずしも就職浪人より有利というわけでもありません。
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就職浪人生が新卒採用枠に応募するのは不利?

就職浪人生は新卒枠に応募できる?

企業によっては就職浪人でも新卒採用として応募できるケースが増えてきています。
厚生労働省は、卒業後3年間の新卒採用を企業に求めています。厚生労働省は、既卒者は求人への応募機会が限定され、就職環境の厳しさがより増してしまう状況を問題視しており、これを改善すべく2010年に青少年雇用機会確保指針を改正しました。

これが、新卒採用枠の対象範囲を卒業後3年以内に拡大することを企業に要請するものです。

しかし、全ての企業が対応しているわけではなく、既卒者の就活状況が厳しいことは変わりありません。

また、新型コロナウイルスの影響を受ける学生の就職活動を支援するため、政府は2020年10月にも日本経団連等の経済4団体に対して、卒業後3年以内を新卒扱いとすることを改めて要請しています。

参考「「卒業後3年は新卒扱いで」政府が経済4団体に要請」|NHK政治マガジン

新卒・既卒の概念がないポテンシャル採用の広がり

ポテンシャル採用とは、即戦力を求めるキャリア採用と正反対の採用方法です。ポテンシャル採用は30歳くらいまでの若手を対象として、潜在的な能力を評価して採用をおこない、経験の有無を問いません。

ヤフー株式会社は、2016年から新卒一括採用を廃止して、通年採用の方式として新卒・既卒・第二新卒などを対象としたポテンシャル採用を取り入れています。

ヤフー株式会社の場合は30歳以下であればポテンシャル採用枠で応募できるので、もちろん就職浪人の方も応募できます。

新卒やキャリア採用に絞られずに採用の枠が広がるのは、就職浪人でも応募しやすいメリットです。

新卒枠に応募するのは不利?

新卒に比べると既卒者は内定が出にくい傾向にあります。
2020年9月に既卒者を対象にマイナビがおこなった調査によると、調査時点での既卒者の内定保有率は全体の34.4%となり、現役学生の77.6%と比較すると、半分以下の数値となっています。

このことから、新卒者と比べると既卒者は内定が出にくい傾向にあり、既卒者の就活環境はかなり厳しい状況にあることが明白です。

また、「既卒者を受け入れている企業を探すのに苦労したことはあるか」という質問に対しては、全体の60%程度が「はい」と答えており、選択肢が少ないことも既卒者を悩ませています。

既卒者の就活では、希望業界や職種、勤務地の幅を広げてエントリー先の選択肢を増やすことが必要になり、ある程度妥協しなければ内定獲得が難しくなる可能性があるので注意しましょう。

23卒の採用数は未定と答える企業が25%越え

2021年5月に全国の主要企業を対象に株式会社ディスコがおこなった「採用活動の感触等に関する緊急企業調査」によると、23卒の採用見込み数は「未定」と答える企業が25%を超えています。

「採用予定なし」の企業は0.3%と低く、「増える見込み」と回答した企業も5.4%であり、6割強の企業は「2022年度卒並み」であると考えています。

コロナ禍で先の見通しが利かない状況であり、とりあえずは現状維持で様子を見ようとの判断があるものと分析できます。

この調査では、8割超の企業はコロナ禍で採用活動への影響を受けたと回答しています。そのため、大半の企業はコロナ禍2年目の採用活動においても、プラス面とマイナス面を考慮しながら採用数を調整する選択をしていると考えられます。

業界別では「商社・流通」「IT」が増加傾向であるほか、1,000人以上の大手企業でやや「増やす」傾向が高いものの、従業員数による違いはあまりありません。もっとも企業によって傾向は異なるため、早めに志望企業の動向を把握しておきましょう。

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2021.07.01

就職浪人での就活対策

就職浪人を選んだ理由を具体的に話せるようにする

就職浪人を選んだ理由は、面接で高い確率で聞かれるので、「なぜ就職浪人を選んだのですか?」と質問されたら具体的に答えられるような準備が必要です。

回答内容がまとまらず、明確な理由がなければ、マイナスの印象を与えます。答えにくい質問でもありますが、自分の選んだ理由を説明するには、説得力のある回答が必要です。

そこで、答える際には次の4つのポイントについて注意してみるとよいでしょう。
・ネガティブにならない
・嘘はつかない
・失敗の経験から何を学んだか
・自分のビジョンをはっきりさせる
以上のポイントを押さえて、浪人を選んだ理由を明確に説明しましょう。

就職浪人生が気を付けるべきNG発言

就活生すべてにも言えることですが、特に就職浪人生に気を付けてほしい発言があります。それが ①「~のせいで」という他責②「必死に」「ちゃんと」「いっぱい」具体性の伝わらない頑張り、この2点です。

就職浪人になった事実や、就職活動が上手くいかなかったことにたいして「~のせいで」と人や事情のせいにしていては、就活はうまくいきません。

採用担当者は、就職浪人の事実よりも、そこで何を学び、どのように今があるのか、あなたの成長を過程を知りたいのです。

また、「必死に」「ちゃんと」「いっぱい」といった具体性のない言葉を用いたエピソードでは採用担当者に状況が具体的に伝わりません。数字や時間を上手につかって、具体的な取り組みが伝わるようにしましょう。

浪人時間を有効に使う

就職浪人で就活を成功させるには、限られた時間を有効に使うことが大切です。就職浪人をするメリットは、主に次の2つです。
・学生時代より就活に専念できる
・就活経験がある
まず、学業に割く時間がない分、集中して就活に使える時間が多くなります。学生では授業や試験などがあるため、なかなか思い通りに時間が使えません。

就職浪人中なら、説明会やOBOG訪問など、納得がいくまで就活に時間を使えますし、全ての時間を就活に充てられるため、幅広い活動が可能です。

前年度の就活経験を活かし、より効率的な就活準備もできますし、適正テストや面接も既に経験しているので、比較的落ち着いて臨めます。また、既に内定をもらい就活を終えた友人などの体験談やアドバイスを得るチャンスもあるでしょう。

このように、前向きに就活準備をしたり資格を取るなど浪人時間を有効に使えば、内定へと繋げられるでしょう。

OB訪問を複数する

OB訪問の目的は働くことについて知りたかったと答えた人が最も多い

OB訪問の目的は働くことについて知りたかったと答えた人が最も多い


調査期間:2021年6月11日~2021年6月14日
回 答 者:クラウドワーカー
回答者数:100名
賢者の就活で、キャリアパーク会員の就活生を対象にOB訪問の目的についてアンケートをとったところ、「志望業界や職種関係なく、働くことについて知りたかった」という回答が最も多く集まりました。

時間を有効に使い1人ではなく、複数のOBOGに話を聞きましょう。
同じ会社であっても、年代や部署が違う先輩社員たちの話は、より会社の雰囲気や業務内容をイメージしやすくなり、自分にマッチするかどうかも判断しやすくなりますし、仕事のやりがいや社会人としての心構えなどを学ぶためにもOBOG訪問は大きなメリットがあります。

また、複数のOBOGに話を聞くことで、自分がイメージしていた働き方とは違うビジョンやキャリアが見えてくるかもしれません。

これがゆくゆくは企業研究や選考対策に繋がる可能性もあるため、複数の社会人に働くことについて話を聞くことは非常におすすめです。

長期インターンシップに参加する

採用選考の場において、「~のせいで」という他人に責任をなすりつけるような発近年、インターンシップへの参加は珍しくなくなりました。

しかし、日本ではワンデーインターンシップから数日程度の短期インターンシップが一般的です。短期インターンシップは、企業説明会の前の企業と学生の接点としての意味合いが強く、業務や企業について深く学ぶことは難しくなります。

海外では数週間から数か月に渡るインターンシップも一般的です。実務経験を積んで、面接でもアピールできるスキルの獲得には、長期インターンシップが勝ります。

就職浪人中に実務経験を積もうと考える場合は、国内外を問わず長期のインターンシップに参加できることも把握しておきましょう。

参照:インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】|リクナビ
インターンシップを探したい人はこの記事もチェック
インターンシップの探し方|おすすめサイト付きで解説

就職に有効な資格を取得する

学生時代に時間がなかった人は、就職浪人中に、就職に有効な資格を取得するのもおすすめです。

資格と言っても何でもよいわけではなく、企業に入って即戦力となる資格、現在の能力よりもより深い知識を得て業務を効率化させる資格など、仕事で直接活かせるスキルを磨くための資格がおすすめです。

学生時代よりも時間があるというメリットを活かし、資格取得のための学校に通うなどして、専門性のある難関資格に挑戦するという方法もあります。
例えば、財務経理職志望なら税理士などの資格などが考えられます。

就職浪人生向けの質問対策

回答例①なぜ就職浪人を選んだんですか?

例文
就職浪人を選んだ理由は、自分の人生を決める選択で妥協をしたくないと思ったからです。
学生時代の就活期間中は部活動で忙しく、業界・企業研究に時間を割くことができませんでした。
内定を頂いた企業もあったのですが、どうしても旅行会社で旅の楽しさを伝えたいと考え、就職浪人を決意しました。就職浪人中は業界・企業研究を重点的におこない、御社のインターンにも参加させて頂きました。
そして、お客様に寄り添った企画提案を実際に体験し、ぜひ御社で働きたいと考えました。

Point:
変に誤魔化したりせず、失敗した理由は素直に伝えるようにしましょう。

もちろん、あまりにもマイナスな印象を与えるものはダメですが、嘘をつくのは良くありません。

そして、失敗に対してどのような対策をおこなったかを伝えるようにしましょう。失敗を上手くリカバリーしたことをアピールすることで、マイナスイメージをカバーすることができます。

何で就職浪人を選んだんですか?例②

例文
学生時代はしっかりとした研究成果を出したいと考えていたため、昨年の就活時期は研究に集中しており、満足に就職活動を行うことができませんでした。

そして、今年の2月に研究結果を論文にまとめることができたいので、そこから就活に専念して準備してきました。
この学生研究で得た専門知識と粘り強さを活かして、御社に貢献したいと考えております。

Point:
マイナスなイメージを与えるような理由は避けて、あくまでも前向きな理由で就職浪人をしたことをアピールしましょう。

例文のように、就活の他に頑張っていたことがあり、それが終わった後に就活に専念したと伝えれば、自然な流れで納得できる内容となります。

就職浪人を選んだ人におすすめの就活サービス

ハタラクティブ

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キャリアパーク就職エージェント

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就職浪人を簡単に選ぶのは禁物!入念な就活対策が必要

面接ではなぜ就職浪人を選んだのかを聞かれる可能性が多く、時には厳しいコメントもあるかもしれません。対象卒年ではない場合、新卒枠では希望する企業に応募できない可能性もありますし、大学の就職課のサポートも新卒のように手厚くは無くなるかもしれません。

それでも就職浪人を選ぶのならば、目標に向かってしっかりと計画を立て、前年の失敗を教訓に早めの行動が大切です。
1人で就活をするのではなく、就職エージェントも使いながら内定を目指しましょう。

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