就職浪人生のリアルな就活事情|把握しておきたい困難ポイントも解説

入社したかった第一志望の企業に落ちた時や、志望業界で企業から内定をもらうことができなかった時に就活浪人が頭をよぎる学生は少なくないはずです。

第一志望の企業や志望する業界を諦めて、内定をもらえた企業で妥協するのか、あるいは就職浪人をして再度チャレンジするのかは、学生にとって人生を左右する大きな選択です。

この選択に正解はありません。しかし、その選択に後悔しないように、決意を固める前に就職浪人のことをしっかりと理解しておくことが必要です。

本記事では、就職浪人のメリットやデメリット、就活対策について詳しく解説していきます。就活浪人を考えている方は、納得がいく答えを出す参考にしてください。

就職浪人とは内定先未定のまま学校を卒業した状態

就職浪人とは、大学時代に内定をもらうことができなかったり、志望業界や企業に再度チャレンジするために就職を選ばなかったりで、学校卒業後も就活を続けている人のことです。

文部科学省が学校に対して行った調査によると、2020年3月の大学卒業者の内、進学も就職もしなかった人は全体の7%の約40,000人となっています。
また、2020年3月の大学院修了者においては、全体の10%の約7,300人が進学も就職もしていません。

もちろん、この全てが就職浪人として就活を続けているわけではありませんが、毎年少なからず就職浪人を選択する人はいることになります。

令和2年度学校基本調査(確定値)の公表について|文部科学省

就職留年は学校に在籍したままの状態

就職浪人と似た言葉に「就職留年」がありますが、これは学校を卒業せずに、留年して就活を続けている人のことを指します。つまり、就職浪人との違いは、学校に籍を置いているかどうかです。

就職留年の場合、基本的には就活を続けるために意図的に留年して就活を続けることになります。

就職留年を選ぶメリットは、新卒として就活を続けられることです。新卒のみを対象とした求人を出している企業も多く、既卒と比較して企業の選択肢を増やすことができます。

一方、学校に在籍し続けるために余分に学費を支払う必要があり、金銭的な負担を強いられるというデメリットもあります。また、留年をしたという事実が就活で不利に働く場合もあり、必ずしも就職浪人より有利というわけでもありません。

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就職浪人は新卒採用として不利なのか?

厚生労働省は卒業後3年間の新卒採用を企業に求める

厚生労働省は、既卒者は求人への応募機会が限定され、就職環境の厳しさがより増してしまう状況を問題視しており、これを改善すべく2010年に青少年雇用機会確保指針を改正しました。

これは、新卒採用枠の対象範囲を卒業後3年以内に拡大することを企業に要請するものです。

そのため、企業によっては就職浪人でも新卒採用として応募できるケースが増えてきています。しかし、全ての企業が対応しているわけではなく、既卒者の就活状況が厳しいことは変わりありません。

また、新型コロナウイルスの影響を受ける学生の就職活動を支援するため、政府は2020年10月に日本経団連等の経済4団体に対して、卒業後3年以内を新卒扱いとすることを要請しています。

参考「「卒業後3年は新卒扱いで」政府が経済4団体に要請」|NHK政治マガジン

担当者によってはポテンシャル採用に向かないと判断する人も

最近、ポテンシャル採用という採用形態が注目されつつあります。

これは中途採用の一種で、即戦力を求めるキャリア採用と正反対の採用方法です。ポテンシャル採用は30歳くらいまでの若手を対象として、潜在的な能力を評価して採用を行い、経験の有無は問いません。

ヤフー株式会社は、2016年から新卒一括採用を廃止して、通年採用の方式として新卒・既卒・第二新卒などを対象としたポテンシャル採用を取り入れています。

経歴が関係なく、経験やスキルを持たない業界でも応募ができるため、就職や転職の幅が広がるのがポテンシャル採用のメリットです。

ただし、社会経験があり、社会人としての基本的知識を身に付けている第二新卒が優先される場合もあり、社会経験を持たない既卒者はポテンシャル採用に向いていないと判断される場合もあります。

新卒に比べると既卒者は内定が出にくい傾向にある

2020年9月に既卒者を対象にマイナビが行った調査によると、調査時点での既卒者の内定保有率は全体の34.4%となり、現役学生の77.6%と比較すると、半分以下の数値となっています。

このことから、新卒者と比べると既卒者は内定が出にくい傾向にあり、既卒者の就活環境はかなり厳しい状況にあることが明白です。

また、「既卒者を受け入れている企業を探すのに苦労したことはあるか」という質問に対しては、全体の60%程度が「はい」と答えており、選択肢が少ないことも既卒者を悩ませています。

既卒者の就活では、希望業界や職種、勤務地の幅を広げてエントリー先の選択肢を増やすことが必要になり、ある程度妥協しなければ内定獲得が難しくなる可能性があるので注意しましょう。

就職浪人での就活対策

就職浪人になった理由を分析する

就職浪人になった理由の分析が、最も重要な就活対策です。就活に失敗した原因が分からないままでは、もう一度チャレンジしたところで、同じ失敗を繰り返してしまいます。

エントリーシートや履歴書の内容、面接の受け答えを見直して、反省点を洗い出して改善するようにしましょう。何が悪かったか分からない場合や、就活支援サービスを利用して、就活のプロに相談してみるのも手です。

また、自己分析からやり直したり、志望業界や企業を見つめなおしたりと、視野を広げて考えてみても良いかもしれません。

就職浪人のメリットは、就活に使える時間の多さです。そのメリットを存分に活かして、準備を万全にして2度目の就活に挑むようにしましょう。

分析結果を努力ポイントとして改善点を把握する

就職浪人となった理由を分析して改善点を把握したら、あとはその改善点の克服に注力しましょう。

一度就活を経験したことがあるので、就活のルールやマナーを勉強する必要もなく、履歴書やエントリーシートの記入にも慣れているはずです。そのため、就活にかける時間の多くを、反省点を見直す時間に割いてたとしても問題ありません。

初めて就活を経験する新卒の学生と比べて、就活の経験があることは大きなアドバンテージとなります。一方で、時間に余裕があるからと就活に使う時間を削ってしまうと、このアドバンテージを捨ててしまうことになります。

上でも述べたように、新卒と比較して既卒は選考で不利になる場合が多いので、就職浪人のメリットを上手く活かして立ち回っていくことが大切です。

就職浪人のネガティブポイントをポジティブに変える

就活浪人のネガティブポイントをポジティブな要素に上手く変えていくことができれば、志望企業の内定獲得に大きく近づくことができます。

例えば、自己PRで就職浪人中のエピソードを採用するのも1つの手段です。自分の強みをより印象付けられるようなエピソード作りのために、何かに取り組んでも良いでしょう。

また、希望業界のインターンやアルバイトを経験することで、業界に関する知見を深めるのもおすすめです。資格やスキルを得るための勉強をして、自分の成長につながる努力をすることでも、プラスの印象をもってもらえる可能性が高まります。

このように、就職浪人にマイナスイメージを持たれても、あなたの行動でプラスの印象を生み出して上書きすれば全く問題ありません。

就職浪人をすること自体は決してネガティブなことではないので、自信もって前向きに考えることが大切です。

PDCAが回せる人

「PDCAが回せる人」という自己PRで、就職浪人の経験を上手く強みに繋げることができます。

PDCAとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の頭文字を取ったもので、このサイクルを繰り返すことで業務を継続的に改善していく手法のことです。

元々は生産管理や品質保証における手法ですが、仕事では常に改善をしていくことが求められるため、業界や職種に関係なく、多くの社会人に必要とされるテクニックになります。

そして、就職浪人において、就活の失敗を分析して改善点を洗い出して次に繋げるという一連の行為が、PDCAに当てはまるのです。

失敗をすることは誰にでもあるので、大切なのはその失敗をどう活かすかです。上手く次につなげることができれば、失敗をプラス評価に変えることができます。

決めたことにはブレない芯の強さ

決めたことをやり通す芯の強さをアピールする場合でも、根拠として就職浪人の経験が使えます。

就職浪人を選択するのには大きな覚悟が必要です。そのため、希望する企業や業界に入るために、就活を続ける決心をしたという事は、芯の強さを強調するのには十分な理由と言えます。

ただし、芯の強さを強みとするためには、目的を成し遂げるために努力をし続けた事実も重要だという事に注意してください。単純に決めたことを曲げないだけでは、柔軟性のない頑固者です。

つまり、あなたが志望企業に入るために努力を続けてきたことが分かるようなエピソードを取り入れて、芯の強さをアピールするようにしましょう。

就職浪人の就活で伝えてはいけないNG発言

「~のせいで」という他責

採用選考の場において、「~のせいで」という他人に責任をなすりつけるような発言はNGです。

また、直接的な発言ではなくても、失敗した原因が周囲の人や環境にあるという他責思考が感じ取られるような発言も避けましょう。

就活が上手くいかないと、こんなに頑張っているのに結果が出ないのは社会や会社せいだと考えてしまうこともあるかもしれません。しかし、責任を他人に転嫁してしまっては、現状を打開することが出来なくなってしまいます。

企業においても、失敗の原因が自分にあるのではと考え、反省点を見つけ改善をすることで成長していく人材が求められることから、自責思考の人が好まれます。そのため、面接で就活に失敗した理由を聞かれた場合は、自分の足りなかった部分について述べるようにしましょう。

「必死に」「ちゃんと」「いっぱい」具体性の伝わらない頑張り

「必死に」「ちゃんと」「いっぱい」のような、具体性の伝わらない頑張りをアピールすることも避けてください。

これらの副詞を使用して頑張り度合いを強調してもあなたの主観でしかなく、説得力が全くありません。あなたの努力や頑張りをアピールするのなら、具体的な数字や事実を用いて、頑張った内容を詳しく述べるようにしましょう。

これは就活の全ての場面において言えることです。

履歴書やES、面接の受け答えにおいて、具体性に欠ける内容が採用担当者の心に響くことはありません。また、抽象的な内容は個性も失われるため、他の就活生の中に埋もれてしまって印象に残ることは難しいでしょう。

内容が多少不格好になっても構わないので、具体性を持たせることを常に意識することが大切です。

就職浪人生向けの質問対策

何で就職浪人を選んだんですか?例①

例文
就職浪人を選んだ理由は、自分の人生を決める選択で妥協をしたくないと思ったからです。
学生時代の就活期間中は部活動で忙しく、業界・企業研究に時間を割くことができませんでした。

内定を頂いた企業もあったのですが、どうしても旅行会社で旅の楽しさを伝えたいと考え、就職浪人を決意しました。就職浪人中は業界・企業研究を重点的に行い、御社のインターンにも参加させて頂きました。
そして、お客様に寄り添った企画提案を実際に体験し、ぜひ御社で働きたいと考えました。

【評価ポイント】
変に誤魔化したりせず、失敗した理由は素直に伝えるようにしましょう。

もちろん、あまりにもマイナスな印象を与えるものはダメですが、嘘をつくのは良くありません。

そして、失敗に対してどのような対策を行ったかを伝えるようにしましょう。失敗を上手くリカバリーしたことをアピールすることで、マイナスイメージをカバーすることができます。

何で就職浪人を選んだんですか?例②

例文
学生時代はしっかりとした研究成果を出したいと考えていたため、昨年の就活時期は研究に集中しており、満足に就職活動を行うことができませんでした。

そして、今年の2月に研究結果を論文にまとめることができたいので、そこから就活に専念して準備してきました。
この学生研究で得た専門知識と粘り強さを活かして、御社に貢献したいと考えております。

【評価ポイント】
マイナスなイメージを与えるような理由は避けて、あくまでも前向きな理由で就職浪人をしたことをアピールしましょう。

例文のように、就活の他に頑張っていたことがあり、それが終わった後に就活に専念したと伝えれば、自然な流れで納得できる内容となります。

就職浪人を選んだ人におすすめの就活サービス

キャリアパーク就職エージェント

キャリアパーク就職エージェントは、上場企業であるポート株式会社が運営している就活支援サービスです。

新卒向けと既卒・第二新卒向けの2種類の就活エージェントを展開しており、会員1人ひとりに専属のアドバイザーがついて就活全般のサポートを行ってくれます。

既卒・第二新卒向けのサービスであるため、既卒でも応募できる求人を多く有しており、既卒向けの就活対策も万全です。求人の探し方や就活の進め方に悩みがある場合は、積極的に利用すると良いでしょう。

選考回数が少ない特別な選考フローを紹介される場合もあり、早くに内定を獲得できる場合もあります。サービスは無料で利用できるので、とりあえず内定が欲しいという人にもおすすめです。

いい就職ドットコム

いい就職ドットコムは、登録者20万人以上の国内最大級の既卒・第二新卒に特化した就活サイトです。

求人の掲載数は5,000社以上で、今までに10,000人以上の就職をサポートしてきた実績があります。また、10年以上も前から既卒者向けの就職支援を行ってきた経験から、多くの企業との繋がりも持っています。

掲載求人は正社員採用に限定され、厳しい基準をクリアした企業しか掲載を行えません。そのため、離職率の高い企業や募集背景の不透明な企業、社会保障が完備されていない企業等、信頼性の低い企業の求人ははじかれるため、安心して求人に応募できます。

就職アドバイザーによる個別サポートや就活対策セミナー等、様々な就活支援サービスも揃っているので、自分の反省点を克服するために必要なサポートは利用すると良いでしょう。

就職浪人になった人は専門の就活サービスもある!内定には入念な選考対策が必要

就職浪人にネガティブなイメージを持っている学生も多いかもしれませんが、必ずしも悪いことばかりではありません。

就職浪人のメリットを上手く活かせば、就活を有利に進めることができる場合もあります。また、既卒者向けの就活支援サービスもあるので、求人の探し方や就活の進め方に不安がある方も心配する必要はありません。

ただし、新卒と比較して就職の難易度が高いことも事実なので、内定獲得のためには入念な選考対策をすることが必要なことを肝に銘じておきましょう。

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