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面接は就活における、重要な選考過程です。
内定が貰えるどうかは、面接での評価が大きな判断材料となります。
では、どうすれば面接で良い結果を出すことが出来るのでしょうか?意外に多くの学生が勘違いしている「面接で評価される学生が持つ特徴」を解説致します。
面接は内定を得るために越えなくてはいけない難関
面接は、就活の中でも特に重要なステップです。書類審査や筆記試験を経て、内定へとつなげるためには、面接と言う難関を超える必要があります。
面接は、自分の人となりを企業の担当者に知ってもらうための場です。
経団連の2018年度の新卒採用に関するアンケート調査結果((P3(2)面接時における履修履歴の取扱い))では、面接時における履修履歴の取扱いについて、「あまり重視しない」「重視しない」を選ぶ企業が25%を越えることが分かっています。
では、面接で高評価を得るためには、なにをポイントとすればいいのでしょう。
高評価を得る就活生の特徴
面接で高評価を得る人には、共通した特徴があります。
面接時は、受け答えの表情・口調・姿勢・挨拶や身だしなみといった話の内容以前の印象が、大きく評価を左右します。
そのため、表情が暗く、姿勢が悪く挨拶がきちんとできない、といった就活生の評価は低くなりがちです。
身だしなみに気をつけ、はきはきと挨拶をし、背筋を伸ばして笑顔で話すことのできる就活生は印象良く、高評価を得る人にも共通します。
一緒に働きたいと思える人
面接官も人間です。たとえどんなに能力がある人物でも、一緒に働きたくないと思う人物は採用したいとは思いません。では、どのようなタイプであれば、一緒に働きたいと思ってもらえるのでしょうか。
・コミュニケーション能力がある
仕事は一人ではできません。チームとしてコミュニケーションを取りながら円滑に仕事を進めることが必要です。そのため、コミュニケーション能力が優れていることは大切なポイントです。
・相手の立場に立てること
職種にもよりますが、周囲の人の立場になって対話や仕事をすることは社会人にとって必要です。思いやりを持って、相手に配慮ができる人物は好印象です。
・マナーがきちんと身についている
挨拶をすることは、社会人として最低限のマナーです。挨拶を含め、マナーのきちんと身についている人物は一緒にいて気持ちが良く、好感度は高くなります。
企業に利益を生むだろうと思える人
企業が欲しいと考える人材は、企業に利益をもたらしてくれる人物です。
なにも、新卒に対しては超難関な資格を持っており、即戦力となり営業成績が挙げられる人だけが良いのではありません。
例えば、決められたことをコツコツおこない、丁寧な作業ができる人や、コミュニケーション能力が長けており、MTGを円滑に進められる人なども、結果的に企業に利益を産む人と言えます。
そのため、自分の長所であり、アピールすべき点はどこなのか自分で把握し、どのように貢献することで企業に利益をつくれるかという視点で面接に挑みましょう。
面接の評価基準を理解しよう
面接で高評価を得るには、そもそも「面接の評価基準はどうなっているか」を押さえておく必要があります。
面接の評価基準を理解するには、「面接官の視点がわかる!面接評価シート」を活用してみましょう。
面接評価シートとは、企業の人事が学生を評価するために使用しているシートのことです。このシート内の評価項目をチェックするために、学生に様々な質問をしているのです。
面接評価シートを確認しておけば、面接の評価基準が事前にわかり、面接で圧倒的に有利になります。面接評価シートを活用して、面接官の視点を手に入れましょう。
高評価を得るための面接対策
面接官は、あなたが「会社に貢献できるかどうか」を見ようとしています。
会社は事業で利益をあげることを目的としているので、採用する人材もその目的にかなう人材が選ばれます。会社があなたを採用するのは、あなたを雇うコストよりも、あなたが会社に貢献してくれるだろう、と考えた時だけです。
では、「この学生は貢献できる」と思わせる面接対策を紹介します。
話しかたに構成力をつける
人を引きつけるには、「構成」が必要です。しっかりと構成されたメッセージでなければ、相手を説得することができません。
たとえば、あなたはこんな商品を信用できますか?「このダイエット飲料を飲めば、痩せる!とにかく痩せるんです!1ヶ月で5kg痩せるんです!」…おそらく詐欺としか思えないですよね。
なぜ、信じられないかというと、根拠がないからです。根拠がない話は信じられない。就活のメッセージでも、相手を信頼させるために、あなたの話は全てしっかりと構成されたものでなければなりません。
わかりやすい構成で話すには、PREPという方法が有効です。これは話を以下の順で話す構成法です。
- Point…最初に結論を話す
- Reason…次に、結論を支える根拠を語る
- Example…根拠の詳しい説明を話す
- Point…最後に要点をもう一度まとめる
驚くことに、このPREPを使えば、就活のほとんどの質問へ、論理的に回答することができます。たとえば、自己PRなら
- Point…私の長所は、〜だ。
- Reason…その根拠として、学生時代に〜という経験をしてきた。
- Example…学生時代の経験を具体的に話す
- Point…この〜という長所は、貴社で〜というふうに活かせる
とまとめられますし、志望動機なら、
- Point…御社を志望するのは、〜という理由からだ
- Reason…なぜこの理由が大事なのか、といえば〜だからだ
- Example…Reasonで話したことを具体的に語る
- Point…この〜という理由から、御社で活躍したいと考えている
志望職種なら
- Point…私の志望職種はAだ。(例 営業だ)
- Example…なぜ、Aかというと〜という理由がある(例 営業なら、自分の交渉力という強みが活かせる)
- Reason…上で話した理由を詳しく語る(例 交渉力には学生時代の〜という経験から自信がある。BtoBビジネスでは交渉が成否を分ける)
- Point…以上の理由から、私の志望職種はAだ。Aとして御社に貢献したい。
という具合にまとめられます。自分の話そうとしているメッセージがPREPの型にはまるかどうか考えてみましょう。これを検証するだけで、わかりにくい要領をえないメッセージとはなりません。
身だしなみに気をつける
男性の身だしなみポイント
男性の場合、清潔感は非常に大切です。洋服は洗濯もしくはクリーニングに出し、スーツやシャツにはしっかりとアイロンがかかっていること、靴もきれいに磨かれていることは基本です。
ボタンが取れかかっていたり、外れていないかにも気を配ります。
ひげはきちんと剃り、髪もカットし、前髪が目元にかからないようなすっきりした髪型を心がけましょう。
女性の身だしなみポイント
女性も清潔感は大切です。また、服装や持ち物、メイクやネイル、アクセサリーなどが派手になり過ぎないような注意も必要です。
ノーメイクは避け、血色がよく見えるナチュラルメイクにします。
また、お辞儀をした時に髪が邪魔にならないよう、まとめるようにすることは基本です。
靴は、ヒールが3~5センチの歩きやすいものがよいでしょう。ストッキングは肌色を選びます。電線してしまった時用に、予備を持って行くようにすると安心です。
仕事内容よりも企業への魅力を伝える
仕事の内容は、企業によっては配属先が決まるまでわからない場合も多いです。
そのため、自分の意向を伝えることは問題ありませんが、仕事内容重視の答え方は避けるべきです。
仕事内容よりも、重視してほしいのが、企業の魅力やビジョンの共感です。ロイヤリティの高い人材は、早期退職の可能性が低く、向上心があります。
企業のどんなところに共感できるのか、どんなふうに自分は活躍できそうなのか伝えることで、同業他社との差別化もできるのでおすすめです。
的確な回答をする
質問には的確に、濁すことなく回答しましょう。
曖昧な回答により、「必ず採用したい」と思われなくなるのです。
曖昧な回答は、不審感を抱かれやすく、「本心で言っているのか?」と疑われかねません。
分からない質問に関しては、「少し時間をください」と考えをまとめてから話すようにするべきですし、回答が出てこないときは、知ったかぶりをせずに「勉強不足で分かりません。帰ってもう一度調べ直します」と素直に伝えましょう。
高評価を与えるために与えられた時間で自分をアピールする
企業が応募者を知る機会である面接。理想としては、一人一人をゆっくりと知るために十分な時間があればよいのですが、現実には、自分に与えられた限られた時間内で、いかに自分をアピールすることができるかが重要になってきます。
しかし、面接はやみくもに一方的なトークをする場ではなく、対話の場であるということを忘れてしまうと、自己アピールどころか、人の話を聞けない人、という悪い印象を与えてしまいます。自分をアピールするということは、自分のことを話すだけでなく、相手の話を聞き、相手の温度感を図りながら進めることもポイントだと理解しましょう。
自分を売り込む
謙遜の文化のある日本人は、得てして自分を売り込むことが苦手です。しかし、短い面接の時間内で、人事担当者に初対面の自分のアピールポイントを「察して」もらおうとしても無理な話です。
面接の際には、自分を知ってもらえるように売り込んでいきましょう。
限られた時間でいかに自分を売り込むことができるかによって、内定がもらえるかどうかが決まるといっても過言ではないのです。そのためには、話す内容はもちろん、論理的な話し方、説得力のある話し方をする必要があります。
それには、「文章構成力」と「身だしなみ」そして「企業へのロイヤリティの高さアピール」が必要です。
本番前に面接力を診断してみよう
面接では、身だしなみ、自己PR、志望動機…様々な評価項目があります。どれか一つに大きな抜けがあると、内定を取るのが一気に大変になります。
思わぬ失敗を防ぐため、志望企業の本番の前に一度、「面接力診断」やっておきましょう。
面接力診断なら、24の簡単な質問に答えていくだけで、あなたの面接力のチェックができます。自己分析、企業理解…主要な分野におけるあなたの実力がレーダーチャートでわかります。
面接力診断で自分の足りないスキルを把握し、対策をしておくことで、万全の状態で本番に臨みましょう。