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自己PRに取得資格や資格を取得した経験を書きたいけれど書いてもいいか迷っている、という学生は珍しくありません。取得している資格の種類によっては、会社にとって重要な人材になることもあるでしょう。
また、資格取得経験は「自分がこれだけ頑張れる人間です」といったアピールに有効です。
ただし、学生のうちに取得できて仕事に役立つ資格は限られており、自己PRへの使い方にも押さえておくべきポイントがあります。本記事では、自己PRに取得資格をアピールする際のポイントや、やってはいけないアピール方法などを解説します。
自己PRに資格取得経験を用いるのはOK! ただし…?
自己PRには資格取得経験を用いてもかまいません。ただし、記載する際は押さえるべきポイントがあります。資格取得経験は用い方を間違えれば、まったくPRにならずに終ったり、かえってマイナスに働いたりするでしょう。
ここでは、自己PRに資格取得経験を用いる際に押さえるべきポイントやNGな用い方を紹介しますので、参考にしてください。
要注意! 資格そのものはあまりアピールにならない
就活の自己PRにおいて、資格を取得していること自体はあまり有効ではありません。
リクルートがおこなっている「就職白書 2023」によると、企業が採用基準で重視する項目として、「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」「性格適性検査の結果」がトップ3で上がっています。
特に「自社/その企業への熱意」を重要視する企業は全体の93.8%であり、ほぼすべての企業が「重要視する」と答えています。
一方、「取得資格」を重視している企業は16.1%、語学力を重視している企業はわずか10%です。
ここから読み取れることは、「会社が学生を採用する際、重要視するのは会社で働きたいという熱意や、組織の一員として働ける適応力」ということです。資格を取得していたり語学が堪能だったりするのはよいことですが、それだけでは自己PRポイントとしては弱いのです。
ですから、自分がどれだけ資格を取得しているか自己PRに長々と記載しても、企業にはあまり響きません。そこを忘れないようにしましょう。
資格取得経験を通して自分の強みを語ろう
今解説したように、自己PRで資格を強みとしてアピールするのはあまりおすすめできません。とはいえせっかく学生時代に資格を取得するという頑張った経験があるのならば、自己PRに用いたくもなるでしょう。
自己PRで取得している資格を利用したい場合、自分の強みを裏付けるエピソードの一環として使うようにしましょう。
たとえば、困難があっても粘り強く取り組むのが強みといった場合、難関資格を取得していることを挙げ、取得するまでの課程を説明すれば、説得力ある自己PRになります。
資格取得を自分の強みの根拠として用いることで、強みを裏付けるだけでなく自身が持つ資格についても間接的にアピールできることになります。
資格取得からアピールできる自分の強みの例
資格取得の経験を自分の強みをアピールするのに使えるのはわかったでしょうか。しかし、では具体的にはどのような強みのアピールに使えるのか、と思う人もいるでしょう。
ここでは、資格取得経験をどのような能力のアピールに使えるのか、代表的な4つを紹介します。資格取得経験を自己PRで使おうと思っていた人は、こんな強みをアピールすることもできます。
または、これらにあてはまる強みがあって、なおかつ資格取得経験があるならば、ぜひ自己PRで資格取得経験の使用を検討しても良いでしょう。
①継続力
継続力とは、物事に取り組み続けられる能力のことです。仕事において継続力はとても重要です。
いざ仕事に取り組むと、すぐに結果が出ないということも多々あるでしょう。膨大な時間がかかる仕事に取り組むこともあるかもしれません。そのような場面で結果を出すには、継続力が成功の鍵を握ります。
資格取得にも継続力が重要です。難易度の高い資格ほど長い時間勉強しないと取得できず、大学の勉強とも並行しておこなわなければなりません。ですから、資格取得経験は継続力をアピールする材料として使えます。
②問題解決力
問題解決能力とは、「問題を把握する力」「問題の原因を突き止める力」「問題を解決する力」の3つを併せ持つ能力です。問題解決能力があると、自分の弱点や改善点に自らで気付け、改善を図れるため、自分で成長する力が強いと判断され企業でも重宝されます。
資格取得においては、「目指す業界で即戦力として働くため」「大学で学んだことを仕事に活かすため」に無資格では不十分だと感じ、その解決策として資格取得を選んだ、というストーリーが作れます。
問題解決策が複数ある場合、なぜ資格取得を選んだのか、他の問題解決策にくらべてどのような利点があったかなども説明すれば、さらに強力なPRとなるでしょう。
③向上心
向上心とは、目標を定めてそれに向かって努力する力であり、現在もっとも企業で求められている力の1つです。向上心のある社員は自分で仕事の目標を見つけ、達成するために努力を重ねられます。
社員個々人の成長は企業の成長に直結するので、今後その企業がより業績を伸ばし成長していくのには社員の向上心が欠かせません。
資格取得は、ある分野において自分を成長させるため・自分の知識を増やすために有効です。資格取得を目指した背景としてそういった意志があったことを伝えられれば向上心をアピールできるでしょう。
④探求心
探究心とは、物事を突き詰めようとする気持ちのことです。仕事においては、一度の失敗であきらめることなく、仕事を成功させるためにトライ&エラーを繰り返せる力、と考えられています。これもまた、企業にとってとても役立つ力です。
探究心の一環として資格取得を選んだ、とも説明ができます。資格を取得することで、その分野の知識を突き詰めて網羅したかった、その分野のスペシャリストになりたかった、などという思いを挙げてみるといいでしょう。
取得した資格によっては評価にかかわることも
資格そのものは評価とならないと解説したものの、取得した資格そのものが評価にかかわることはあります。過程であればどんな資格の取得経験でもアピールしてよいというわけでもないのです。
大切なのは、アピールできる資格、アピールしても意味がない資格を見極めることです。アピールしても意味がない資格の取得経験を自己PRで用いてしまうと、それに紐づく強みの信ぴょう性も危うくなってしまいます。
それではここからは、自己PRで用いるべき資格から用いるべきでない資格まで4つに分けてそれぞれの特徴を紹介します。
アピールするべき資格:目指す業界や職種で役に立つもの
アピールするべき資格とは、目指す業界や職種で役立つものです。一例を挙げてみましょう。
- 貿易など語学が重要な仕事:英検・TOEIC・中国語やスペイン語など各種技能検定試験
- 経理の仕事:日商簿記 税理士
- 保険に関係する仕事:ファイナンシャルプランナー
資格取得の過程を語ることで、自分の強みをPRする具体的なエピソードになると説明しましたが、同じ資格でも業界や職種で役立つものを取得した経験を挙げることで、探究心や向上心に加え、その業界に入りたい熱意や問題解決能力も同時に伝えられます。
志望する業界や企業にあまり関係ない資格を取得したエピソードを書いても一定の効果はあるかもしれませんが、業界に役立つ資格のほうがより良い印象を感じてもらえるでしょう。
アピールするべき資格:多くの仕事で役に立つもの
資格の中には、業界や職種に関係なく役立つものもあります。代表的な資格としては、語学関係やパソコン関係の資格です。
- 英語:英検・TOEIC
- その他の言語:中国語技術検定 スペイン語技術検定
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 日商PC検定
語学やパソコンのスキルは、職種に関係なく必要とされるものの代表格です。今や業務でパソコンは欠かせませんし、グローバル化の波の中でPCのスキルは持っておいて損はありません。
自分の強みをアピールする際にこの資格を取得した経験を用いることで、これから社会人として働くことを見据えられているという向上心をアピールできるでしょう。
アピールしない方がいい資格:目指す業界や職種に関連しないもの
資格取得経験のうち、業界や職種に関連しない資格の取得課程を自己PRとして利用するのはおすすめできません。
目指す業界とまったく関係ない資格であれば、採用担当者としては当然「どうしてその資格を取得したのに自社を志望しているのだろう?」と疑問に感じます。努力の方向性がずれていても気づかないのでは?と思われてしまいます
たとえば、ITの営業職を目指すのに医療事務の資格を取得した過程をアピールした場合、その学生がやりたいことは医療事務の仕事だと推測できますよね。資格取得で得たその経験や知識は仕事に活かせない可能性が高いです。
また、学生のやりたいことと仕事が合っていないため、内定を出しても辞退されてしまうことが予想されます。初めから辞退確率の高い人を選考に通すことはないでしょう。
資格と志望業界が結びついていなければ、その資格によっては、志望意欲さえも疑われてしまう恐れがあるのです。
それならば、資格取得の過程ではなく別のエピソードを利用したほうが効果的です。難易度が高い資格でも、業界に関係ないのなら自己PRには使わないほうがいいでしょう。
アピールしない方がいい資格:取得難易度が一般的に低いもの
「目指す業界や職種に関連しないもの」に加えて、取得難易度が低いものもアピールしないほうがいいでしょう。たとえば、語学関係の資格でも、以下のような級であれば取得難易度が低めです。
- 英検:準二級、三級
- TOIEC:600点未満
- 日商簿記:3級・4級
これらの級は一念発起して取り組まずとも、何かの片手間に勉強するのでも比較的取りやすいとされています。そのような級を取得した過程を、向上心や継続力をアピールするための具体的なエピソードに利用したとしましょう。
努力を長く続けずとも取れる資格で継続力は感じられるでしょうか。また向上心が高いのならば、上を目指して普段以上にがんばらないと取れない資格の取得に取り組むでしょう。つまりアピールのつもりが逆効果となるのです。
難易度が低すぎるものは強みの裏付けにはならず、むしろ本当に強みなのか疑われる恐れもあります。この場合も、強みのエピソードとして資格取得経験を用いるのは控えておいたほうが良いでしょう。
【例文から考えよう】資格取得の自己PRの作り方
ここでは、実際に自己PRを作っていく方法を紹介します。
まずは例文を確認しましょう。先に例文を見たほうが回答の作り方もわかりやすくなるはずです。
これを細かく分解してポイントを解説するので、資格取得経験を活かした自己PRの作成を一緒に進めていきましょう。
私は「逆境から立ち上がる力」に自信があります。その力を発揮したのが、野球部退部後、3ヶ月で簿記2級を取得した経験です。
資格取得経験自体をアピールするのではなく、資格取得経験を根拠にして、自分の長所をアピールする
高校時代からピッチャーとして野球に打ち込み、努力の結果、大学では2年にしてレギュラーになることができました。しかし、練習過多がたたり、肩を壊し、選手生命が絶たれてしまいました。
最初は失意のドン底で何もする気が起きませんでした。
しかし、「新たな目標を見つければ前向きになれるかもしれない」と考え、以前から興味のあった簿記の学習を始めました。
なぜ努力しようと思ったのか?を伝えると、あなたの向上心が採用担当に伝わる
部活で培った努力する力を活かし、1日6時間学習し、3ヶ月で簿記2級を取得することができました。現在は1級に向けて学習中です。
どんな風に努力し、成果を出したのか、詳しくプロセスを伝えよう。更に今後の目標も伝えると、あなたの向上心がより伝わる
私は逆境の中にも新たな可能性を見つけ、自身を奮い立たせ、努力をすることができます。貴社でも、この強みを活かし、逆境にも負けずに努力を続け成果をあげていたきたいです。
資格取得の経験から何を学んだのか?その学びを会社でどう活かすのか触れよう。採用担当があなたの活躍する姿をイメージしやすくなる
①まずは自分の強みを伝える
まずは、自分の強みを伝えましょう。これまで説明したように、資格そのものは自己PRでアピールするものではありません。自分の強みは別に設け、それを裏付ける客観的な証拠として資格取得経験を挙げましょう。
例文の冒頭では以下のように記しています。
私は「逆境から立ち上がる力」に自信があります。その力を発揮したのが、野球部退部後、3ヶ月で簿記2級を取得した経験です。
企業の担当者は膨大な量の自己PRに目を通します。短時間で面接官の興味を引くには、結論を冒頭にもっていきましょう。
②なぜ資格を取得しようと思ったのか語る
次に、なぜ資格を取得しようと思ったのか、その理由を語ります。例文では以下の部分です。
高校時代からピッチャーとして野球に打ち込み、努力の結果、大学では2年にしてレギュラーになることができました。しかし、練習過多がたたり、肩を壊し、選手生命が絶たれてしまいました。
最初は失意のドン底で何もする気が起きませんでした。しかし、「新たな目標を見つければ前向きになれるかもしれない」と考え、以前から興味のあった簿記の学習を始めました。
これほどドラマチックな例を挙げなくても「就活に有利そうだと思ったから」「グローバルな仕事をしたかった」でもかまいません。
なぜ、そのエピソードをチョイスしたのかで、学生の人柄や強みが見え隠れします。例文でいえば、「挫折にもめげずに前向きに努力する人柄」が、「就活に有利そうだと思ったから」なら、目標を早期に定め、それに向かって努力できる継続力のある人だと判断してくれる可能性があります。
ポイントは「具体例を交えて書く」エピソードから、企業が重視している「自社/その企業への熱意」「今後の可能性」を感じられるようにする、という2点です。
たとえば、向上心が感じられるエピソードを記せば、担当者はそこから学生が会社に入社した後の可能性を見いだしてくれるでしょう。
文字数に余裕があれば、資格取得の経験が自分にどのような変化をもたらしたか、どのような学びがあったのかまで書くと、好印象を与えられます。
③おこなってきた努力を語る
どんな努力をしたのかも、具体的に語りましょう。例文では以下の部分です。
部活で培った努力する力を活かし、1日6時間学習し、3ヶ月で簿記2級を取得することができました。
ここでアピールできるのは、継続力や向上心です。
資格取得に向けて努力をしたのは本人でなければよくわかりません。説明なしで取得した資格を告げるだけでは、どの程度の努力か伝わりませんが、具体的な数字を入れるとグッと説得力がアップします。
例えば
- TOEICのスコアを半年で300伸ばした
- 毎年秘書検定の級を3級、2級と上げていて現在準1級の勉強中
- 1年間毎日3時間勉強し簿記検定2級に合格した
などです。数字を入れることで企業側は学生の努力の様子をより具体的にイメージできます。継続力をアピールするのに、「毎日勉強しました」だけでは、人によっては毎日勉強しただけ?と思ってしまうかもしれません。
しかし、1年間毎日3時間勉強し続けたと数字を入れれば、継続力があることが確かに伝わります。その力を仕事にも活かしてくれそうだとも思ってもらえそうでしょう。
また、点数をアップした場合はどのくらいアップしたのか具体例をいれれば、この期間でこの点数を取得できるほど、頑張れるとは向上心がある学生だと思ってくれます。
業界に必要な資格であるほど担当者も資格には詳しい可能性があるので、具体的な数字を入れるのはイメージを膨らませてもらうのに効果的です。
④現在勉強中の資格やこれからの予定にも触れておく
資格を取得した後の行動も記しておくと、向上心、探究心を持っていることや、企業が求める「今後の可能性」についてのPRになります。例文では、以下の部分です。
現在は1級に向けて学習中です。
努力を継続していることをアピールすることで、向上心や探究心、継続力が自分の強みであることをより担当者にプッシュできます。その具体例として、上位資格を目指しているというエピソードをいれるのは効果的です。
また、資格を活かしてアルバイトしているといったエピソードも向上心や探究心を強みとする根拠を示すために有効です。
つまり、これからの予定に触れることで自分の向上心や探究心はまだまだ続くとアピールできるのです。入社後の可能性も感じてもらえるでしょう。
⑤仕事にどう活かすのかを伝える
自己PRでは、最後に自分の強みをどう活かすかを記します。例文では以下の部分です。
私は逆境の中にも新たな可能性を見つけ、自身を奮い立たせ、努力をすることができます。貴社でも、この強みを活かし、逆境にも負けずに努力を続け成果をあげていたきたいです。
必ず書くべき内容は以下の2点です。
- 資格取得経験を通してPRした強みを仕事でどう活かすか
- そのために、これからどのような努力や勉強をしていくか
たとえば、継続力や向上心をアピールした場合は、仕事で困難にぶつかっても資格取得をした際の頑張りを発揮して乗り越えていきたい、現状に満足せず結果を出し続けていきたい、といったアピールをしてもいいでしょう。
また、強みとしてアピールしたことを企業がどのような分野で欲しているか調べ、それに絡めて書くのも有効です。企業のホームページや会社の説明会でもらった資料を見返せば、会社がどんな社員を欲しているかもわかります。
企業の求める社員像に自分の強みをからめ、こんな風な社員になりたい、自分の強みを活かしてこんな業務で働きたいとアピールしてもいいでしょう。
大切なのは、資格取得が目的となることなく、資格取得の経験を通じてどんなことが学べたか、その経験がいかに志望職種や業界で活きてくるのかといったアピールをして、説得力のある自己PRができるかどうかということです。
資格取得経験を使った自己PR例文
ではここまでの説明の最後に、資格取得経験を使った自己PRの例文を3つ紹介します。単に資格を取得していることをアピールするだけでは不十分だとはわかったと思います。
しかし、具体的に資格取得経験と強みとをどう関連付けて書けばいいかがわからない人もいることでしょう。資格取得経験を活かした自己PRを書くために、最後は具体例を参考にしましょう。
例文①TOIECの資格で継続力をアピール
私は一度目標を定めたら、それに向かって努力し続けられる継続力に自信があります。
高校生のころから英語が得意で、将来は英語に関係する仕事に就きたいと考えていました。語学の上達には毎日の積み重ねが大切です。
大学の勉強だけでは不十分と考え、TOIECの得点アップを目標に、年に1度受験をしてきました。毎日2時間ずつ勉強し、英語のニュース、ビジネス書なども積極的に見たり読んだりした結果、大学3年生の自店でTOIEC800点を超えることができました。
御社に入社しても努力を怠ることなく研鑽を積み、御社が力を入れている貿易業務に就きたいと希望しています。
この例文では、まず自分の強みとして「継続力」を挙げて、それを裏付けるエピソードとしてTOIECの高得点取得までの過程を挙げています。毎日2時間勉強すると具体的な数値を入れることで、継続力が主観ではないことをアピールできているのが良い点です。
さらに、大学の勉強だけでは不十分、という一文に向上心もくみ取れることが評価のポイントです。
例文②簿記
私の強みは向上心が高いことです。私はドラマを見たことをきっかけに経理の仕事に興味を持っており、大学も経営に関するところを選びました。
しかし、大学に入学してみて単にその大学を卒業しただけでは経理に関する十分な知識は得られていないと感じました。経理職になるという可能性を高めるために簿記の資格の取得が有効だと判断し、日商簿記2級の資格の取得を目指すようになりました。
資格を取得していれば会社に就職してすぐでもできる仕事が多くなり、より早く企業で活躍できると思ったからです。資格取得のために1年間毎日1~2時間勉強することで、無事に簿記2級を取得できました。
御社に入社しても、この高みを目指すという向上心をなくすことなく業務に取り組みたいです。資格を活用できる業務に就けたら、見聞を広め、さらにできる仕事を増やしつつビジネススキルを磨く資格にもチャレンジしたいです。
この例文では、向上心が高いエピソードとして資格取得を選んだことをあげています。大学に入っただけでは不十分であることと、これからの予定にも触れていることが向上心の高さを裏付けています。
また、1年間毎日1~2時間勉強するという具体的な数値を出すことで、継続力があることもうかがえるのが良いですね。
例文③探究心が強いことのの具体例として電気工事士の資格取得のエピソードを活用
私は、探究心が強く、行動力も優れていると思っています。
私は、昔から工作が好きで幼少の頃からペットボトルやダンボールを利用して物作りを遊びとして楽しんでいました。年齢が上がるにつれ電子工作に面白みを覚え、さらに電気回路や実生活に使われる電子工作物への興味に発展しました。
そして、自分でも電気工事をやってみたいという好奇心が芽生え、高校2年のときに、電気工事士2種の資格を取得しました。資格取得過程で学んだ電気の知識はとても面白く、もっと勉強をしたいと電気工学を学べる大学にも進学し、御社を志望するに至っています。
電気工事士1種の資格も大学時代に合格しており、御社で実務経験を積めばすぐに免許が取得できる状態です。この資格を活かして、同期より一足早く仕事の幅を広げたいと思っています。
この例文は、探究心の強さを裏付けるエピソードとして、電気工事士の資格取得までの道のりを説明しています。興味の突き詰め方が具体的で、さらに興味を活かした仕事に就きたいと熱意にまで昇華しているのが、良い点です。
資格そのものはアピールにならない! 資格取得経験は自分の強みを裏付けるエピソードに利用しよう
自己PRに取得した資格を用いることはできます。しかし、資格そのものをPRしても効果は薄いので、取得した資格を自己PRで羅列しても意味がありません。
資格取得経験は、自分の強みをPRするエピソードとすることです。資格取得までには、あなたの強みが存分に発揮されています。特に継続力や向上心などは資格取得経験を用いれば強くアピールすることができるでしょう。
資格取得経験をアピールしたいと思っている人は、まずその経験から自分にはどのような強みがありそうかを考えてみてください。そしてその強みをアピールするための要素として資格取得経験を使うようにしましょう。そうすれば、企業の担当者の印象に残る自己PRが作成できますよ。
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