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面接の時間が所定時間よりも早く終わると、「私に興味がないのかな。不合格かな」と不安になりますよね。
しかし、結論から言えば、面接の時間が短いからといって、必ずしも不採用になるわけではありません。面接の時間が短い原因には様々なものがあるからです。
この記事では、面接の時間が短い場合に考えられる3つの原因を解説していきます。
0.面接の時間の長い・短いは合否に関係がない
まず、第一に知っておくべきなのが「面接の時間の長い・短いは合否に関係がない」ということです。長ければ受かっているわけでも、短ければ落ちているわけでもありません。
短時間でも「これは合格だ」と面接官に思わせることができれば、面接は短くなります。逆に、「この学生はあげていいのかな?」と判断に困る場合は、面接が長くなります。
このように、面接が長い/短いからといって、合格になるわけでも、不合格になるわけでもないのです。大事なのは、面接官の質問にきちんと答えられていたか?面接官があなたの回答にどう反応したか?です。
そもそも面接は所要時間よりも早めに終わるもの
また、そもそも面接は、実際にかかる時間よりも所定時間が多めに設定されているものです。学生が遅刻したり、ある学生の面接が想定よりも長引いてしまうケースに備えて、「予備の時間(バッファ)」を組み込んでいるのです。
したがって、大抵の場合、設定されている面接の時間よりも、面接は短く終わります。面接の時間が所定時間より短く終わっても木にしないことです。
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面接の時間が短い原因1…一人ひとりをじっくり見ている時間がない
大手企業の一次選考の場合、あなた以外の「全員が面接の時間が短い」可能性があります。この場合、面接が短く終わったからといって、落ちているわけではありません。
たとえば、メガバンクの一次選考などは、1日で1000人近い就活生を面接します。一人ひとりをじっくり見ている時間はありません。だから、大きな問題がなければ、面接が一瞬で終わってしまう場合があるのです。
メガバンクの一次選考で、自己PR・学生時代に力を入れたこと、志望動機を回答したら「はい、以上です」と5分程度で面接が終わり、「落ちた…」と思ったら、あっさり合格していた…こんなことはよくあります。
大きな問題がない就活生は早めに切り上げられることが多い
大量の就活生を面接する大企業の選考では、大きなマイナスがない就活生の面接は早く切り上げられる可能性があります。就活生が多ければ、就活生の遅刻や、呼び出しミスなどのトラブルが発生する確率も高くなるので、時間の余裕をつくっておきたいからです。
大企業の一次選考など、大量の学生を選考しているケースでは、面接の時間が早く終わったとしても木にしなくてOKです。
面接の時間が短い原因2…面接官が応募者に興味を持てなかった
ただ、面接官にあまり興味を持たれなかった場合や、短時間で「この子は次の選考にあげられない」と判断された場合も、面接がすぐに終わるケースがあります。
身だしなみ・基本的なコミュニケーション力に問題があることは短時間でもわかります。「次の選考にはあげられないな」と判断された場合、時間をかけても仕方がないので、面接をすぐに切り上げられる場合があります。
また、「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」などで相手の興味を全く引けなかった場合、一問一答のような形で終わってしまい、面接の時間が短くなってしまう時があります。
このケースの場合、面接の結果は期待できないでしょう。いつまでも悩むよりも今回のケースを反省に面接対策にシフトしたほうが時間の無駄にもなりません。
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面接の時間短い原因3…合格ラインを超えていることがわかった
面接の時間が短いのは、必ずしも悪いサインではありません。逆に、あなたの質問への応答が良く出来ていて、面接官に「合格レベルだな」と判断された場合は、すぐに面接が終わるケースもあります。
面接が長くなるのは、自己PRや志望動機について、よくわからない点を面接官がツッコむからです。しかし、ツッコミ所のない応答をして、面接官が納得した場合は、「もう聞くことはないな」と判断して、面接を早めに切り上げるのです。
書類選考時にほぼ合格していることもある
面接が早く終わる要因が書類選考時にほぼ合格しているということも珍しくありません。
先ほどのメガバンクの一次選考などの場面では、書類選考で「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」、「志望動機」といった学生全員に確認する内容を確認し、面接では対面でしかわからないコミュニケーション能力を確認することだけを目的にしていることもあります。
そのため、面接官が聞いたことにしっかりと回答でき、ある程度のコミュニケーションがあることを表現できれば、面接時間が短かったとしてもネガティブに考える必要はないのです。
人柄を確認するために呼ばれていることも
また、履歴書・エントリシートで「経歴的には合格だ。だけど、人柄を見てみたい」という目的で面接が設定されている場合、人柄に問題がないとわかれば、「合格」となり、面接が短く終わります。
面接の時間短い原因4…的を得た回答ができていた
面接官からの質問に、的を得た回答ができていたケースでも面接時間は短くなります。
学生は「もっと掘り下げてほしかった」と感じてしまうことも少なくありませんが、企業側があらかじめ用意している質問に対して、的確に答えられる人材とのやりとりはおのずと短くなるものです。
反対に聞かれてもいないことを話しすぎ、面接の時間を長引かせたとしても良い評価につながることはありません。
また、1000人以上の学生を面接しなければならない大手企業の一次選考と、ある程度の人数が絞り込まれたあとの面接では、学生一人にかけられる時間が異なります。
企業の規模や採用試験のステップなどから面接に割ける時間が違うことを理解することで、必要以上にネガティブに考えてしまう無駄な時間を過ごさずに済むでしょう。
合格・不合格のサインはほかにある?
面接には企業ごとの目的があり、実際は面接の時間の長い・短いは合否に関係がありません。とは言え、面接があまりにも短かった場合に、釈然としないという学生も多いでしょう。
ここからはそんな学生に向けて、面接のなかで合格のサインといわれている面接官の行動と、不合格のサインといわれている面接官の行動を紹介していきます。
合格のサインといわれているもの
短い面接のなかでも、合格のサインといわれている面接官の行動には「具体的な採用を前提とした質問をする」「褒める・注意点を指摘する」の2つがあると言われています。
具体的な採用を前提とした質問
具体的な採用を前提とした質問には、実際に採用後にやりたいことや、仮に不本意な仕事でも前向きに取り組めるかといったものが含まれ、面接官が頭のなかでシミュレーションしていることがわかることが特長です。
また、「勤務地が出身地とまったく異なるケースがある」といった働く環境に関する投げかけも、「具体的な採用を前提とした質問」に含まれます。
褒める・注意点を指摘する
褒めたり指摘したりという面接官の行動も、次のステップに進めたい学生にしかしないとされています。
「◯◯さんは笑顔が良いね」と褒められたケースと、「◯◯さんは結論から話し始めたほうが良い」と注意点を指摘されたケースでは、褒められたほうが良いと考えられがちですが、面接の場では違います。
その学生の個性を理解していなければ褒めることも指摘することもできないため、客観的に見るとまったく違った表現であることは事実ですが、面接官が興味のある学生にしかしない行動とされているのです。
不合格のサインといわれているもの
合格のサインとされる面接官の行動がある一方で、「まったくメモを取らない」という不合格のサインとされる面接官の行動もあります。
多くの学生の面接をおこなわなければならない大企業の面接では、用意されているそもそもの時間が短くなる傾向にありますが、面接官はメモを取ることで印象に残す努力をしています。
そのため、学生の感覚で手応えがなく、面接官がメモをとっていない面接だった場合には、不合格になる可能性が高まるとされているのです。
サインはあくまで予想でしかない
ただし、先ほど紹介した合格のサインとされる面接官の行動や、不合格のサインとされる面接官の行動はあくまで予測でしかないという意識をもつことが大切です。
仮に短い面接のなかで、「◯◯さんは誰とでも自然なコミュニケーションがとれるね」と褒められたとしても、面接官の本心がどこにあるのは誰もわかりません。
また、面接官がまったくメモを取らなかったとしても、人事同士が面接時間以外を使って、その学生への所感を綿密にすり合わていることも珍しくはありません。
このような面接の合否のサインは「あくまでも予測でしかない」ことを念頭におくことが大切なのです。実際は面接の時間の長い・短いは合否に関係がなく、自分の感覚で合否の予測をしてもあまり意味はありません。
自分の感覚で「落ちた」と判断し、その後の選考の準備ができなかったり、「合格した」と判断し、不合格の判定に必要以上に落ち込んでしまったりと、そもそも終わった面接のことを考えすぎることにメリットがないのです。
面接時間が短かった、面接官に褒められた、まったくメモを取っていなかったといったサインから一喜一憂せずに、自分がしておくべきことに集中することが、就職活動をスムーズに進める大きな秘訣と言えます。
面接の時間が短い・長いで合否はわからない。なら、考えてもしょうがない
面接官が高評価をしているため、面接がすぐ終わる場合もあれば、「これは駄目だな」と判断されて、面接がすぐに終わる場合もあります。どちらのケースかは、なかなかわからないものです。過ぎた面接について、こちらでやれることは何もありません。
「悩んでもムダ!」と頭を切り替えて、次の選考の準備をすすめましょう。
面接評価シートで、面接官の意図を理解しよう
ここまで解説したように、面接では、面接官の質問意図を理解し、回答を考える必要があります。
面接官の意図を理解するには、「面接官の視点がわかる!面接評価シート」を活用してみましょう。
面接評価シートとは、企業の人事が学生を評価するために使用しているシートのことです。このシート内の評価項目をチェックするために、学生に様々な質問をしているのです。
面接評価シートを確認しておけば、面接官がどんな意図でその質問をしているのかがわかり、面接で圧倒的に有利になります。面接評価シートを活用して、面接官の視点を手に入れましょう。