自己PRの効果的な伝え方|構成の作成ポイントを4つ紹介

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

自己PRでは、長所を発揮したエピソードを説明します。

このエピソードの内容が、自己PRの成否を分ける鍵になります。自己PRのエピソードをブラッシュアップすれば、自己PRの質をあげ、書類選考・面接にも通過しやすくなるでしょう。

では、どうすれば、魅力的に自己PRのエピソードを伝えることが出来るのか?例文をもとに解説します。

まず自己PRの例文を見てみよう!

まずは、完成形の例文を見てみましょう。

例文

私は分析力に自信があります。現状の課題を分析し、解決するための施策を考え、実行することができます。

この力を発揮した例として、ベンチャー企業での『データ入力代行事業』のWebマーケティングを担当し、売上を3倍に伸ばした経験があります。

自社には「競合より圧倒的に安い金額」という強みがあったのですが、売上は低迷していました。

サイトのデータを分析すると、お客様はウリである「価格」のページにアクセスする前に、「戻る」を押してしまっていることがわかりました。

そこで、

  • ①トップページを「価格の安さ」を前面に押し出したデザインに変更加える
  • ②「安いから品質が悪いのでは?」という不安を消すため、データ入力納品サンプル・お客様の声ページを充実さる

結果、ホームページに訪れたお客様の反応率が5倍に上がり、売上も3倍に伸ばすことができました。

穴埋めで自己PRを完成させよう

自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。

言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ「自己PRジェネレーター」を活用しましょう。

自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

自己PRを効果的に伝えるには構成が大切

この例文は以下の型に従って、作成されています。

  • 概要…要するにどんなことをしたのか?
  • 課題…どんな課題・問題があったのか?
  • 行動…課題を解決するために、どんな行動をとったのか?
  • 結果…行動の結果、どんな成果が出たのか?

これらのポイントを押さえて文章を書けば、誰でもわかりやすい自己PRが書けるようになるでしょう。

最初に概要を伝える

最初に『概要』として経験の内容を簡単に説明することで、文章の全体像が人事に伝わり、読みやすい文章になります。

課題を記載

次に、「どんな課題があったのか?」を説明しましょう。あなたが対処した課題・問題を書けば、その後に書く「行動・工夫」をなぜ行ったのか?がわかりやすくなるからです。

解決のためにとった行動・工夫

課題を書いたら、「解決のためにとった行動・工夫」を具体的に記載しましょう。採用担当者は「書かれている文章」から、あなたの人柄を知ります。そのため、あなたがどんな行動をとったのか?文章から行動する姿が思い浮かべられるように書いてください。

どんな成果が出たのか

最後に、どんな成果が出たのかを書きましょう。数字や他人からの評価を「成果」として使えば、よりわかりやすくなります。

では、詳細に説明していきます。

imasia_15025085_S-1

自己PRの伝え方①最初にエピソードの概要を示す

例文

この力を発揮した例として、ベンチャー企業での『データ入力代行事業』のWebマーケティングを担当し、売上を3倍に伸ばした経験があります。

最初に「要するに、どんな活動をしたのか?」を書きましょう。簡潔に書くようにしてください。簡単に概要を書いておけば、その後の内容が読んでいる相手の頭に入りやすくなります。

成果が出ている場合は合わせて記載

もし、目覚ましい成果が出ている場合は、その成果も概要の部分に書いてください。わかりやすい成果を付記しておいた方が、その後の文章を読む気になるからです。たとえば、

  • A…この力を発揮したのが、焼肉屋のアルバイトチーフを担当した経験です。
  • B…この力を発揮したのが、焼肉屋のアルバイトチーフを担当し、店舗を関東の最優秀店舗に導いた経験です。

上記の場合、後者の方が読む気になりますよね。あるいは、他人の台詞を用いる方法もあります。

A…この力を発揮し、インターン先で営業として活躍し、ベンチャー企業で「ぜひ入社してくれ」と言っていただけるほどの評価をいただきました。

と他人からの評価を文章のフックにしても良いでしょう。

自己PRの伝え方②課題・問題を示す

例文

自社には「競合より圧倒的に安い金額」という強みがあったのですが、売上は低迷していました。

活動の中で、あなたが主に取り組んだ課題を書きましょう。

自己PRで「自分がとった行動」を書かない人はいないでしょう。しかし、「どんな課題があったのか」を書かない人は意外と多いです。たとえば、

課題によりエピソードの魅力が増す

売上が低迷しているアルバイト先の喫茶店の売上をあげるため、デザートメニューを新たに開発しました

と、自分がとった行動だけを書く人が多い。これだと、「なぜデザートを開発したの?他に方法はなかったの?」と読んでいる方は感じてしまいます。

仕事では「なぜそれをするのか?」という背景が重要です。「なんとなく、ノリで」はビジネスでは通用しません。上の例で言えば、

近くのインテリアの凝った競合店に女性客を奪われ、売上が低迷していました

と、「直面していた課題」を具体的に書けば、その後に続く「改善策」のパートが納得してもらいやすくなります。

自己PRの伝え方③行動・工夫を具体的に書く

例文

サイトのデータを分析すると、お客様はウリである「価格」のページにアクセスする前に、「戻る」を押してしまっていることがわかりました。そこで、

  • ①トップページを「価格の安さ」を前面に押し出したデザインに変更加える
  • ②「安いから品質が悪いのでは?」という不安を消すため、データ入力納品サンプル・お客様の声ページを充実さる

大切なのが、上記のパートです。あなたが問題解決のためにどんな行動・工夫をしたのか?詳細に記載しましょう。

抽象的な書き方では伝わらない

学生には、この部分を抽象的な書き方で終わらせてしまう人がいます。たとえば、「ゼミの合宿運営で協調性を活かした」というアピールで、

全員が納得できるように、夜通し話し合った。また、どうすれば全員が楽しめる合宿になるのか?全員で一丸となって考えられるように働きかけた。

このようなアピールをする人がいます。しかし、これは「具体的に協調性をどう発揮したのか?」が全く見えてきません。

なぜ長所を発揮したエピソードを書くのか?それはエピソードを通じて「自分の強み」を活き活きとした形で伝えるためです。にもかかわらず、「夜通し話し合った」のような抽象的な表現をしてしまっては、その長所が全く伝わりません

他にもよくある表現として、

  • 〜を成功させるため、必死に努力した結果〜
  • 〜を成功させるため、様々な工夫をした結果〜
  • 〜を成功させるため、全員が一丸となって行動した結果〜

このような表現があります。これも抽象的すぎて、何も伝わりません。人事が知りたいのは、努力の中身、工夫の中身です。物事への取り組み方を見ることで、あなたの仕事への取り組み方を知ろうとしています。

できるだけ詳しく「問題解決のためにどんな行動をとったのか?」伝える

だから、「問題解決のために何をしたのか?」はできるだけ詳しく書かなければなりません。

例文では、「どのように問題を分析し、解決策を実行したか?」が詳しく書いてあるので、この学生の「分析力」が伝わってくる構成になっています。

あなたの長所が活き活きと伝わるように、できるだけ具体的に「問題解決のためにとった行動・工夫」を書きましょう。

自己PRの伝え方④成果をわかりやすく表示する

例文

結果、ホームページに訪れたお客様の反応率が5倍に上がり、売上も3倍に伸ばすことができました。

最終的にあなたの取り組みの結果、どんな成果が出たのか?を書きましょう。数字を用いて書けば、よりわかりやすくなるでしょう。

「採用担当者は、文章に書いてあることからしかあなたのことがわからない」という点に注意しておくべきです。

数字を書くだけでは伝わらない場合も

数字を用いて、

結果、クレーム対応におけるお客様満足度で全オペレーター中1位を獲得することが出来ました。

と書いてあっても、「全オペレーターが何人いるのか」を人事は知りません。そのため、イマイチ凄さが伝わらないのです。

結果、クレーム対応におけるお客様満足度で全オペレーター200人中1位を獲得することが出来ました。

このように書けば、凄さが伝わりますよね。

Before→Afterを伝えると、あなたの良さが伝わる

あるいは、「不人気ゼミの新規勧誘を頑張った」というエピソードで

取り組みの結果、30人の新規勧誘に成功しました

と書かれてもいまいち凄みが伝わりません。その大学のゼミの規模がどうなっているのか?を人事は知らないからです。なので、

取り組みの結果、30人の新規勧誘(前年比1000%増)に成功しました

こう書けば、成果が伝わりますよね。『文章に書いてあることしか伝わらない』『人事はあなたの知り合いではない』この2つを意識して、「文章に書いてあることだけで、凄さが伝わる」ように書きましょう。

構成に沿った自己PRの例文①

例文

私は、課題抽出力が長けていると考えています。

このスキルは、飲食店でのアルバイトで培うことができました。私の勤務先は、繁忙期と閑散期の売上の差が激しく、売上の安定に関して大きな課題がありました。当初は、立地や料理の質などに問題はないと感じており、どこに原因があるか分かりませんでした。

そこで、まずは原因を明らかにすべく、お客様にアンケートを依頼する施策を始めました。

工夫した点は、アンケートをいかに多く回収するためのトークスクリプトの作成、回答したお客様にもデザートがもらえるサービスの実施です。
多くのデータを集めることにより、リアルで正確な店舗分析を行える環境が整いました。

1週間で600名取ったアンケートによると、スタッフ目線では気付くことができなかった、ホールスタッフ同士のおしゃべりが客席が丸見えなどというサービス面の修正点が多数浮かび上がりました。

閑散期で客数が減ると、ホールスタッフの手も空く時間が増え、スタッフ同士でのおしゃべりの時間が増えてしまします。そうなると、お客様から追加注文がしにくく、売上が伸びない原因になります。

この問題に対して、休憩と仕事時間のONOFFの区別や、ホールスタッフの定位置を決める、閑散期はホールスタッフが駅前へ呼び込みをするなど課題を修正していき、現在は時期や曜日に捉われず空席率が10%以下と、確実に成果へと繋がっています。

これらの経験から、物事の解決すべき課題を見つけるには、まずは生のデータをかき集めること、かき集めるための努力を怠らないことが重要だと気付きました。この経験は社会に出ても必ず活きることだと考えています。

<評価ポイント>
課題抽出には、まずは課題を明らかにするデータを集めることが重要だという、実績が生んだ自信を感じる内容です。

目標に向け、要素分解し、具体的なシナリオを描けるスキルは、社会に出ても確実に活かせる経験です。

構成に沿った自己PRの例文②

例文

私の強みは、目標達成に向けて、人を巻き込む力だと自負しています。

私は、体育会サッカー部に所属しており、そこで副主将として日々活動しています。チームが立ち上がった当初は、「プロを目指し、チームより個人を優先する選手」「勝利よりも楽しむことを優先したい選手」など、皆が別々の方向を向いている状態でした。

そこで私はチームを団結させるために、全40名いるチームメイトとの個別ミーティング、チーム全体での意見交換会を2週間に1回と定期的に実施しました。

勝利こそ全ての世界で、「プロになるにもチームの実績が必要」「勝たないとサッカーは楽しくない」など、それぞれを同じ「勝利」「インカレベスト4」という、目標に向かって動く組織を築くことができました。

チームは目標達成に向け、日々厳しいトレーニングに対して、高いモチベーションで取り組みました。結果、インカレベスト4という目標を達成することができました。

チームワークを大切にする貴社の風土で、この経験を生かし活躍していきたいと考えています。

<評価ポイント>
全チームメイトとの個別ミーティングという、労力のかかることを粘り強く取り組んだことが伝わります。

ビジネスの現場において、粘り強さ、精神力や遂行力というのは非常に評価されるスキルです。

構成に沿った自己PRの例文③

例文

私には、海外生活で培ったコミュニケーション能力があります。

私は、在学中に2年間計4カ国において、海外留学とワーキングホリデーを経験しました。当初は、ホームシックもあり、なかなか環境に馴染むことができませんでした。

ただ私は、自己表現が苦手な自分を変え、世界を相手に活躍できる人間になりたいと考えのもと
海外留学に踏み切ったので環境を打破する必要がありました。

そこで取り組んだのが、SNSでの食べ歩き報告活動です。初めはコミュニケーションのネタになればと考え始めましたが、私自身の活動に興味を示すひとが増え、日々の会話もどんどん増えていきました。
私はその環境に満足せず、一緒に行こうと誘ってみたり、どう話せば魅力的に伝わるか意識した結果、語学力の向上にも繋がりました。

この活動は2年間4カ国で継続し、SNSのフォロワーは1,000人を超え、世界中に多くの繋がりができました。これらの経験を通して、私は自己表現を得意とし、意見をいかに相手に効果的に伝えるか工夫できる人間へと成長できたと感じています。

就職後は特に海外でのキャリアに関心を持っています。2年間で培ったコミュニケーション能力、グローバルな視点を活かし活躍したいと考えています。

<評価ポイント>
海外留学に行く学生は多いですが、現地で勉強以外に自主的に取り組んだ事柄があり、他の学生との差別化できることが評価できます。

SNSの効果的な利用は、今日のビジネスにおいて注目されるツールの一つです。

海外での経験だけでなく、利用者の多いSNSを上手に使っている点も評価に値するでしょう。