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自己PRをするときに、就活生が犯しがちなミスがあります。それは「抽象的な自己PRをする」ということ。
たとえば、「私はリーダーシップに自信があります。チームメンバーの悩みを常に意識し、彼らが悩みに先回りしてコミュニケーションをとることができます!」このようなアピールです。お題目ばかりで抽象的な自己PRでは何も伝わりません。
そこで、人事の心に訴える「具体的な自己PR」をするコツをご紹介します!
自己PRとはなんのため?
自己PRは、自分の持っている能力や入社への意欲をアピールするために行います。
そのため、自己PRでは自分の「強み」を伝えるために、強みが発揮された場面の具体的なエピソードをアピールすることや、自分の強みを会社でどう活かせるか・強みを活かしていかに活躍ができるかを伝えます。
将来に対する希望ではなく、今までに自分が取り組んできたことを、エピソードを通じて聞くことができるため、面接官も入社後の姿を想像しやすいです。
そのため、志望動機と並んで、エントリーシートに記載することの多い項目で、ほとんどの面接で聞かれます。
自分の持っている雰囲気や熱意を面接の場で確認することができるのも、自己PRの特徴であると言えるでしょう。
自分を売り込む
自己PRを通じて、志望する企業に、自分は採用する価値のある人材であることを認めてもらう必要があります。
そのため、自己PRでは、人よりも優れたことではなく、仕事で役立つことを伝えていきます。
仕事で役立つことであれば、どんなことでも長所として高く評価されます。どんなに熱意を込めて自己PRをしても、相手の欲しがっていないことであれば、効果はありません。
飲食店で、うどんを欲しがっている人にラーメンをアピールしても、好印象を持たれることは少ないように、志望する企業の求める人材像に合っていない自己PRをしても、採用担当者に高い評価をされることはありません。
自分がアピールする強みと能力を、志望する企業の評価に値する、強みと能力を調べて、アピールしましょう。
抽象的な自己PRでは何も伝わらない
抽象的な自己PRをしても、人事には何も伝わりません。なぜか?人事はあなたのことを知らないからです。だから、「伝えないことは存在しないこと」になります。抽象的に「頑張りました」「努力しました」といっても、どう努力したのか?を伝えなければ、面接官には評価されません。
抽象的になりがちな点
抽象的になりがちな点としては、以下の3点が挙げられます。
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- ①アピールポイントがわかりにくい。
自己PRは、一目でわかるように書かないと採用されません。なぜなら、書類を審査する採用担当者は何百人もチェックするためです。
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- ②仕事で役立つアピールになっていない。
一目でわかるようになっていても、志望する企業の仕事で役立つことでないと、採用されません。
企業研究をして、仕事で役立つアピールポイントにしましょう。
- ③アピールポイントに説得力がない。
裏付けになる根拠である具体例や数値などのデータで示されていないと説得力に欠けます。
アピールポイントを、具体的に伝わりやすくするためにも上記の3点が伝わるかを意識して自己PRを作成しましょう。
抽象的な自己PRの例
たとえば、抽象的な自己PRとは以下のようなものです。
私は「縁の下の力持ち」型リーダーです。メンバーの力を引き出すため、全力をつくすことができます。弁論部では代表をつとめ、メンバーの力を引き出すため、頭ごなしに指導をするのではなく、メンバーの個性にあわせた指導をしていきました。指導をする際には、「メンバーを正しい方向に導く」という熱い思いをもって行動してきました。
このようなアピールです。一見まとまりが良いように見えますが、全く評価できないアピールです。なぜか?「この人が実際にどんな風に行動したのか?」「どんな風に課題に取り組む人なのか?」が全く見えてこないからです。
「頭ごなしに指導をするのではなく、メンバーの個性にあわせた指導をした」といっても、『具体的に何をしたのか?」が全く分かりません。結果、「何も言っていない」に等しい自己PRになってしまっているのです。
穴埋めで自己PRを完成させよう
自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。
言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ「自己PRジェネレーター」を活用しましょう。
自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。
自己PRは具体的に伝えよう
このように抽象的なアピールでは何も伝わりません。では、どうすれば具体的な自己PRになるのか?コツは「課題解決のために自分が実施したことを詳しく書く」ことです。たとえば、上記の例文を改善すると、
私は「縁の下の力持ち」型リーダーです。メンバーの力を引き出すため、全力をつくすことができます。この力を最も発揮したのが代表を務める弁論部での弁論大会の経験です。
出場する部員が力を最大限発揮できるように、以下の3つの施策を実施しました。
- 1.指導の際には、駄目だしをするのではなく「どうすれば良くなるか」に焦点をおいてアドバイスをした
- 2.部員同士で模擬弁論大会を何度も実施し、部員同士でフィードバックを行い、伸ばすべき箇所・改善すべき箇所を実感できるようにした
- 3.部員が弁論をする様をビデオで録画し、弱点を客観的に把握できるようにした
このようにメンバーが力を引き出すべく全力で取り組んだ結果、50名が参加する弁論大会の個人部門で5人中3名入賞という成果を出すことができました。
このように具体的に書くと、「縁の下の力持ちリーダー」という学生の長所がより伝わるアピールになりますよね。
抽象的なアピールでは、何も伝わりません。あなたのことを全く知らない面接官でも、あなたが頑張っている姿がイメージできるように詳しく「どのように課題に取り組んだのか」を語りましょう。
数字や結果から述べる
自己PRにおいて、客観的な基準が分かる数字を出し、結果から述べられていると、企業の採用担当者に伝わりやすくなります。
そのために、何をしたのかという具体的な行動内容、裏付けとなる数値的な根拠があると説得力が増します。
例えば、「テニス部のレギュラーを自主練習の成果で勝ち取りました。」とするよりも、「毎日最低でも2時間の自主練習を欠かさず行った結果、100名いる部員の中からレギュラーの座を勝ち取りました」とすると、数値で具体性が高まります。
相手にとっても、あなたの努力と、周りの環境がイメージしやすくなるため、レギュラーを勝ち取ったことの価値や、努力に対する説得力が高まります。
自己PRの具体性を高めるためにも、数字や結果から述べて、採用担当者に伝わりやすくしましょう。
自己PRを具体的に伝えるコツ
「どうすれば具体的な自己PRができるのか?」と不安になるかもしれません。でも、大丈夫。以下のポイントを押さえて、エピソードを伝えることで、物事への具体的な取り組み方を伝えることができます。
- 概要…要するに何をしたのか?
- 動機…なぜ取り組もうとしたのか?頑張った理由
- 課題・問題…その活動の中で、どんな課題・問題に取り組んだのか?
- 行動・工夫…問題を解決するために行った行動・工夫
- 結果…行動の結果、どのような成果が出たのか?
このようなポイントを意識して自己PRのエピソードを書けば、具体的な自己PRが可能です。
特に、「行動・工夫」の部分を詳しく伝えるようにしてください。コツは「あなたの行動している姿を思い浮かべられるように」書くことです。たとえば、部活動経験者が「非常につらいトレーニングにも耐え〜」といっても、その部活を経験していない人にはイメージできません。どう辛くて、どうやって耐えたか?がイメージできるように伝えてください。
具体的にするため押さえる点
自己PRを具体的にするために、まずは結論から書きましょう。結論とは、「私は、~ができる」、といった自分のセールスポイントや強みのことです。
最初に結論を書くことで、自分の伝えたいことが相手に伝わりやすくなり、後の説明での説得力が上がります。
しかし、「私は~ができます」「私は~には自信があります」と言うだけでは、説得力に乏しいものになってしまいます。
そのため、強みや能力が、自分に備わっていることを、相手が納得できる実証エピソードを通じて伝えていきます。
自己PRを伝えるときは、「私は○○ができる。~の時には~のように行動し、~のような成果を上げた。この○○の能力は、御社では~のように活かせると思う」というように、実証エピソードから、能力が備わっていることをアピールしましょう。
数字などのデータでの裏付けがある場合は、明確にすると、採用担当者へ、さらに具体的に伝わります。
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