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企業は多くの学生を面接しています。その中で、採用されるには、何らかの「お!」というひっかかりが必要です。したがって、1000人は同じことを言いそうな自己PRをしていると、他の学生の中に埋没してしまいます。
では、避けるべきありきたりな自己PRとは具体的にはどういうものでしょうか?
ありきたりな自己PRの例
ありきたりな自己PRとは、たとえば以下のようなものです。同じ業務をしていた人なら、ほぼ同じ内容になるような経験を話すことです。
私が打ち込んだのは、個別指導の塾のアルバイトです。ただ指導内容を押し付けるやり方ではなく、生徒ひとりひとりの状況をしっかりとヒアリングし、彼らにあわせた指導をするように心がけました。また、彼らとの人間関係を築く努力も怠りませんでした。結果、生徒の成績があがりました。
これを聞くと面接官は「そもそも個別指導塾の業務内容は、生徒ひとりひとりに合わせた指導をして成績をあげることだよね?当たり前じゃない?」と感じます。しかし、このような「その仕事をしていたら、当たり前だろ」アピールをする学生は後を立ちません。
他にも、バイトリーダーのアピールで
バイトリーダーとして円滑なバイト運営を心がけました。たとえば、バイトのシフトをただ押し付けるのではなく、彼らの希望をできるだけ反映させ、不満の少ないシフトを組みました。また、後輩の指導に力を入れ、マニュアルを充実させていきました。
これも「そうだよね。だってそういう仕事だもの」としか評価されないでしょう。このように、その仕事をしていれば誰でも必ずやるような工夫・努力・経験を話すだけだと、確実に埋もれてしまいます。
ありきたりな自己PRを自分独自のものにする方法
とはいっても、「カンボジアに小学校を3つ建設しました。しかも、そのお金は全額自分たちで集めました」というような、凄い経験をしている学生は少ないでしょう。ほとんどの学生は、普通にサークル・ゼミに入り、普通のバイトをしています。目立つような経験はないと思えるでしょう。
では、ありきたりに見える経験を、「お!」と思わせるような、あなただけの経験として話すにはどうすればよいでしょうか?簡単です。工夫を具体化すればいいのです。
「工夫」を具体化する
最も効果的なのは、あなたが打ち込んだ活動の中で行った工夫を具体化することです。たとえば、「ゼミの合宿の企画を全員で話しあった」は当たり前です。
しかし、では、どうするか?自分なりの工夫を詳しく伝えることです。
書類と面接で自己PRを変えよう
書類に書く自己PRと、面接で話す自己PRは、同じものでなければならないのか?と悩むことがあるかもしれません。
結論から言いますと、それぞれ別のことをアピールしてもかまいません。
書類に書く自己PRを面接で話したとしても、同じ話の繰り返しになるだけで、採用担当者はうんざりしてしまいます。
自己PRの内容はそれぞれ別のことにするのが効果的です。
ただし、書類と面接の自己PRの内容が矛盾するものだったり、あまりに内容がかけ離れたものだったりすると、採用担当者の信用を失うことにつながりかねないので、注意が必要です。
書類に書く自己PRと面接で話す自己PRは、全く関連性のないことにするのではなく、それぞれのアピールポイントを補完しあえるような自己PRにするのがよいでしょう。
書類の自己PR例文
私の強みは”調整力”です。
私は学生時代、家庭教師として、主に中学生に対して指導を行ってきました。
生徒の中には、嫌々授業を受けている子も多く、保護者の勉強方針と生徒の考え方が対立することがよくありました。
意見が対立したときは、どちらか片方の意見だけを取り入れるのではなく、それぞれの意見を紙に書き出して検討し、どちらの意見にも沿えるよう心がけました。
社会人になれば、より多様な意見や、意見のぶつかり合いに出会うことがあると思います。
そのため、家庭教師のアルバイトを通して、さまざまな意見を調整してきた経験を活かし、さらに高いレベルを目指して貢献していきたいです。
家庭教師のアルバイトを自己PRにする場合は、「指導内容を工夫して、生徒の成績を上げた」というような、ありきたりなものにならないよう注意が必要です。
社会人になれば、学生のとき以上に多種多様な人たちと関わっていくことになります。
そのため、家庭教師として生徒と関わってきたことだけでなく、幅広い年齢層の保護者と関わってきた経験も、十分な自己PRになりえます。
面接での自己PR例文
私の強みは”冷静さ”です。
私は学生時代、家庭教師のアルバイトをしていました。
授業では、生徒が話を聞いてくれず、つい怒ってしまいたくなるような出来事もありました。
しかし、そのようなときでも一方的に怒るのではなく、なぜそうなってしまうのか生徒と一緒に考え、解決できるよう努めました。
その結果、話を聞いてくれないのは、私がきちんと生徒の話を聞いてあげられていなかったことにも原因があるとわかりました。
こうした経験から、問題が起きたときは一方的に怒るのではなく、冷静に原因を考えることが大切だと気づかされました。
社会人になれば、他人と意見がぶつかったり、ときには理不尽な人物に出会うこともあると思います。
家庭教師のアルバイトでの経験を活かし、何事にも冷静に対処していきたいです。
書類の自己PRと面接での自己PRは、それぞれ”調整力”と”冷静さ”で異なりますが、家庭教師のアルバイトという点は共通しています。
このように、それぞれを関連性のある自己PRにすれば、採用担当者はどのような人物なのかイメージしやすくなり、さらに強い自己PRにすることができます。
自分のやった工夫を詳しく伝えよう
たとえば、上の「ゼミ合宿」の例文なら、
ただ議論をするだけだと積極的な声の大きい人の意見が通るだけになる。内向的なメンバーの声もとりいれるために、内向的なメンバーにはひとりひとり全体ミーティングの前にヒアリングをした
このように「自分がやった工夫を具体的に話す」のです。このように書けば、自己PRがあなただけのアピールになるでしょう。「組織の力学に注目して、気配りができるのだ」という印象を与えられるはずです。
「独自の工夫」にこそ価値がある
このように、ありきたりな経験でも、その経験の中であなたが行った独自の「工夫」を具体的に伝えることえ、ありきたりでない、あなただけのアピールになります。
「親身に生徒によりそって、成績をあげた」「バイトの身になって指導した」のような、抽象的な「役割の内容いっとるだけやん!」アピールでは、誰の心にも残りません。あなたの人柄や考え方がわかる独自の工夫・ノウハウを自己PRに反映させてください。
自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう
ここまで自己PRを作成する方法を解説してきましたが、文章を考えるのが苦手で、上手くまとめる自信がない人も多いはず
そんな時は、「自己PR作成ツール」を活用してみましょう。
自己PR作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、説得力のある自己PRが完成します。
自己PR作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
ありきたりじゃない自己PR例
私の強みは”向上心”です。
私はカフェのアルバイトの際、席の配置やオーダーの取り方を工夫することで、売り上げが上がるように努めました。
結果的には、単価の高い飲み物のオーダをすすめるなどして客単価が上がり、前年比1.5倍の売り上げが上がりました。
売り上げが少し上がったことで、私はサービスの向上を追及することの楽しさを知り、さらにサービスを向上させるために試行錯誤し続けています。
就職後も、現状に満足せず、よりよいサービスを提供するために、向上心を持ってチャレンジしていきたいと考えています。
売り上げを上げるために、どのような工夫をしたのか具体的に書かれています。
採用担当者は、売り上げが上がったという結果よりも、何をしたのかという過程を重視しています。
そのため、目標に向けた自分の考えや行動を具体的に話すことが大切です。
私の強みは”決断力”です。
私は大学時代、仲間とともにフットサルのサークルを作りましたが、経験者と初心者の間で衝突が起こり、サークル存続が危ぶまれる事態に陥りました。
そこで、サークルの方針を大幅に変更する決断をし、「みんなで楽しく」という方針に変更することで、メンバーの理解を得ることができました。
おかげで、サークルは今でも存続しています。
就職後も、問題を長引かせず、決断力を持って問題解決に取り組みたいと思います。
社会人になれば、問題が起きて大きな決断をしなければならない場面もあります。
問題解決のためには、いかに迅速に正しい決断をするのかが重要になるので、サークル運営で決断力が養われたというエピソードは、大きなアピールになります。
私の強みは”継続力”です。
私は英語が大の苦手で、大学入学当初はTOEICで300点程度しか取れませんでした。
そこで、苦手を克服するために、「卒業までにTOEICで700点以上取る」という目標を立てました。
目標達成のために、毎日コツコツと勉強したおかげで、大学3年次に700点という目標を達成することができました。
困難な目標でも、日々継続することで達成できることを知りました。仕事においても、困難な目標に対し、諦めずに継続していくことを大切にしたいです。
目標達成に向けたエピソードを話す際は、具体的な数字を混ぜながら話すと、より説得力のある自己PRになります。
学業のことを自己PRにする場合は、具体的な勉強時間や、どれぐらい点数が上がったのかなどを話すと効果的です。
採用担当者が見ている評価するポイント
採用担当者が受験者に自己PRを求める理由は、受験者が採用後に活躍できる能力を持っているか見極めたいからです。
そして、自己PRから受験者の人柄を知り、企業に合った人柄かどうか確かめています。そのため、自己PRで重要なのは、いかにすごいことを成し遂げたのかではなく、どのように考え行動したのかということです。
他の受験者と似たような内容の自己PRにしないために、「話の内容を盛ったほうがアピールになる」「少しぐらい嘘をついてもいいだろう」などと考えてしまいがちですが、全くもってその必要はありません。
自分の長所を理解し、採用担当者が見ている評価するポイントが何か把握できれば、ありきたりな自己PRにはならないはずです。
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