責任感を自己PRする就活生は多いです。
せっかく責任感をアピールするのであれば、採用担当者の印象に残るように記載したいものです。
自己PRは書き方によって、与える印象が変わります。
この記事では、自己PRでの効果的な責任感の伝え方を解説します。例文も一緒に記載しているので、ぜひ参考にしてください。
自己PRで評価される責任感とは
何かをやり遂げることや有言実行する力
自己PRで評価される「責任感」を別の言葉で言い換えると、仕事をやり遂げる能力や、プランやアイデアを有言実行する力です。いずれも職種にかかわらず働くうえで必要な要素であり、アピールに値する資質です。無責任な人に仕事を任せたいと思う企業はまずないので、責任感を持って仕事をやり遂げられる、口先だけでなく言ったことを必ず実行するといった責任感のアピールは採用担当者としても高評価になります。
責任感は、リーダー職にも必要とされる能力です。仕事をするうちに身につくものでもありますが、すべての人がそうとは限りません。
そのためすでに責任感が備わっている人であれば、好印象となるのです。
責任感の自己PRの書き方
1.何に対しての責任感なのか
責任感といっても、人によっていろんな責任感が有ります。最後までやり遂げることも責任感ですし、上記のように有言実行することも責任感です。指示されたことを的確に作業できる正確さがあることも責任感と言えます。
採用担当者が持つ責任感と相違がある場合、自分が考えているように伝わらない可能性も有ります。
伝わらなければ非常にもったいないので、責任感を自己PRする際には具体的なエピソードを用いて明確に伝える必要があります。
2.具体的にどのように取り組んだのか
具体的な取り組みを伝えると、あなたの責任感について採用担当者に伝わりやすくなります。ただ、「責任感を持って必死に頑張りました」と言うだけでは、何も伝わりません。具体的にどんな努力をしたのか?を伝えてはじめて、自分の強みを説得付けられます。
3.今後どのように生かしていきたいのか
責任感に限らず自己PRは、最終的に企業に入社してどのように活かすことができるのかに繋げましょう。責任感の強みをどのように発揮していくのか、責任感の強みがある自分を採用することで、企業にはどんなメリットがあるのかを伝えましょう。
責任感を自己PRするうえでの注意点
当たり前のことをやり遂げるのは「責任感」ではない
よく学生の「責任感」の自己PRに、以下のようなものがあります。「私は責任感があります。この責任感を発揮したのが個別指導塾講師のアルバイトの経験です。私が担当した生徒の成績は非常に悪く、指導に苦労しました。しかし「やるからには成績をあげる」という想いから、彼の立場にたって親身に指導し〜」
「私は責任感があります。この責任感を発揮したのが居酒屋のアルバイトの経験です。最初は、業務を上手く覚えられず、先輩社員に指導されることばかりでした。しかし「やるからにはしっかりやりたい」という想いから、毎日必死に努力し〜」
これは「責任感がある」といえるような内容ではありません。当たり前のことをただやっているだけだからです。塾講師のアルバイトで生徒の面倒を見るのは対価としてお金が発生しているので、当たり前のことです。「業務内容をしっかりこなす」のは、当たり前のことであり、アピールできることではありません。
再現性がないものは自己PRの要素にならない
自己PRをする場合、再現性がなくてはアピールになりません。上記でお伝えした、仕事で活かすことが大切だからです。責任感のエピソードにおいても、「そのときだけのこと」であれば仕事での再現性はないので評価には値しません。
押さえておきたい!自己PRの型
文章を書く際に構成で悩む人は多いでしょう。文章は、はじめに結論、そのあとから具体的な内容を述べることで、エピソードの全体像が見えます。下記の型に従って自己PRを構成するだけで、相手に伝わりやすい「責任感」の自己PRがつくれるようになるでしょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう
自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。
そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
責任感の自己PR例文
良い例
例文
私は、責任感を持って物事に取り組むことをモットーとしています。親の反対を押し切って、奨学金とアルバイトの資金で、東京の大学に行くことを決めたことが、大きく影響しています。家庭教師のアルバイトをしていますが、まず、生徒たちとの人間関係の構築に力を注ぎ、信頼関係を作ることにより、やる気を引き出すようにしています。
責任感を持って受験生の指導をする一環として、同じ大学内で家庭教師をしている仲間と情報交換会を月一回ペースでおこないました。
情報交換を通じて、自分に足りなかった視点・知識・ノウハウを得ることで、それぞれの生徒により適した指導が可能になりました。その結果、生徒全員が第一志望の学校に合格することができました。
御社に入社しても、責任感を持って自分の業務を遂行するだけでなく、チームの人々とよい人間関係を構築しつつ、協力して成果を上げていきたいと思っています。
自分の体験を通じ、責任感を持って学費を自分で払っていること、仕事にも責任感を持って周りを巻き込みながら、向上心を持って取り組んでいることがアピールされていて、共感を得やすい回答です。
自分の行動に責任感を持って実行できているだけでなく+α、つまり、求められていること以上の行動に結果が伴っていることが伝わります。
相手と信頼関係が構築できる、リーダーシップを取ることができる、問題解決能力、向上心があるということがわかります。また、チームとしての人間関係を構築し、協力して業務を遂行できることからは、トラブルが起きても、一人で問題を抱え込まないバランスの取れた人物であるというアピールにもなるでしょう。
悪い例
例文
私は、何事も責任感を持って取り組みます。与えられた仕事は、最後まできちんとこなし、途中で投げ出したりはしません。また、期日を守り、丁寧な仕事をすることをモットーとしています。自分の仕事は、周りに迷惑をかけず、一人で最後まで責任を持って終わらせるようにしています。
業務上、期日を守ったり、与えられた仕事を終わらせたりすることは、社会人として当然のことです。そのため、責任感をアピールするには、あまりインパクトがあるとは言えません。
また、一人で周りに迷惑をかけないことも大切ですが、期日までに終わらなさそうな時には、一人で抱え込まず、助けを求められるような柔軟さを見せることも大切です。
具体的なエピソードを使い、責任感以外にもバランスの取れた人物であることをアピールできるようにしましょう。
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自己PRでは何に対しての責任感なのか明確にすることが大切
責任感を持って物事に取り組むことは大切です。しかし、責任感と言っても、捉え方は様々です。全ての責任感を持って行った経験が就活の自己PRに使えるわけではありません。何に対する責任感なのかを明確にし、具体的なエピソードを伝えて、あなたの長所を知ってもらいましょう。
企業は、あなたの人柄を知りたいと思っています。そのため、業務で活かせる責任感を通じて、自分の良さを伝えるようにすることが大切です。
小さなことでも構いません。主体的に取り組んだ、業務での再現性のある責任感をアピールし、採用により企業にメリットがあることを伝えます。
ポイントを抑え、前向きな印象を与えられるよう工夫して、上手に責任感をアピールしましょう。
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