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リーダーシップを上手く自己PRできれば、採用において有利になります。経済産業省の調査によれば、企業は若手社会人に欠けている資質として「人を巻き込む力」をあげています。したがって、人を巻き込み、組織を動かしてきたリーダーシップのある就活生は、採用で非常に有利になります。
しかし、リーダーシップをアピールする学生は非常に多いため、何の説得力もなくリーダーシップをアピールしても、多くの自己PRの中に埋もれてしまいます。
では、どうすれば魅力的な自己PRができるのでしょうか?わかりやすい例文をもとに、リーダーシップを自己PRする時のポイントを徹底解説いたします!
自己PRとはなんのため?
学生の中には、「自己PRって本当に必要なのかな…?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
確かに、就活の面接では面接官から多くの質問を受けるため、それだけでもいっぱいいっぱいになってしまうのも分かります。
しかし、自己PRでは制限なく自由に自分のアピールポイントを話せるため、面接の中でも非常に貴重な時間となるでしょう。
したがって、自分のストロングポイントやアピールしたい人柄について分かりやすく面接官に伝えて、向こう側から「採用したい!」と思ってもらうために自己PRはあります。
より長所や人柄を説得力を持って伝えるためにも、過去の経験やエピソードを合わせて話すことも大切となってきますので、自己PRとそれにまつわる経験をセットで準備した上で、面接に臨んでみてください。
企業に自分を売り込む
自己PRを行う際に意識しておきたい観点として、「企業に自分を売り込む」というものがあげられます。
つまり、ただ質問に答えて評価を受けることを待つのではなく、自ら企業に対して自身の強みやアピールポイントを売り出し、企業側に「採用したい!」と思わせる必要があるということですね。
人手不足・少子高齢化の中で、新卒就職市場も「売り手市場」ということが言われていますが、人気企業に関しては相変わらず高い倍率と厳しい選考過程が待っているのが現実ですので、受け身ではなく主体的にアピールをすると就活を優位に進められるでしょう。
自己PRは、主体性を持って自らを企業に売り込める貴重な機会の1つとなりますので、機会を無駄にせずに万全の準備をした上でアピールができると良いですね。
自己PR例文…リーダーシップ
まず、リーダーシップの自己PR例文をチェックしてみましょう。例文を読んだ方が、直感的に自己PRのポイントが掴めると思います。以下の例文を読めば、リーダーシップの自己PRのコツがイメージできるでしょう。
自己PR例文…リーダーシップ
私には「尽くすリーダー」です。チームのために何が必要かを考え、行動することができます。
その力を発揮したのが、ゼミ長として、大学対抗模擬裁判トーナメントで所属ゼミの優勝に貢献した経験です。
私の所属しているゼミは、毎年、3年生が大学対抗で模擬裁判をすることになっています。しかし、所属ゼミのメンバーは、それぞれインターンやアルバイト等があり、中々準備に時間を避けない状況でした。チームのために何ができるかを考え、私は以下のことを実行しました。
- 1.生産性があがるよう、メンバーの興味関心のあるパートを聞き出し、彼らの関心ごとに作業を割り振る。
- 2.作業を依頼するときは、「作業の目的」「ゴール」「アウトプットのイメージ」を明確に伝え、手戻りを防いだ
- 3.打ち合わせに参加できなかったメンバーには、後にオンライン電話でフォローアップをした
私自身、資格試験の勉強もあり、時間の余裕もなかったのですが「メンバーが力を発揮するために、できることはやりたい」という想いで、上記の施策をこなしていきました。
結果、少ない時間でも、準備を進めることができ、6大学対抗の模擬裁判でチームを優勝に導くことができました。
貴社においても、この「尽くすリーダーシップ」を活かし、プロジェクトに貢献していきたいです。
コレを押さえればOK!自己PRの型
この自己PRは以下の「型」に従って制作されています。この型を押さえるだけで、誰でもわかりやすい自己PRが書けるようになります。以下の型を参考に自己PRを構成してみましょう。
自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用しよう
自己PRの内容が薄いと、志望企業に採用されません。選考を突破するには、自己PRを作り込む必要があります。
そこで活用したいのが、自己PR作成ツールの「自己PRジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで理想的な流れの自己PRが完成します。
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1.あなたのリーダーシップを表現するキャッチフレーズを探そう
私には「尽くすリーダー」です。チームのために何が必要かを考え、行動することができます。
「リーダーシップ」よりも、あなたの長所を的確に表現できるワードがあるはず。自分のリーダーシップを的確に表現できるキャッチフレーズを探してください。
「リーダーシップ」という言葉はやや抽象的です。リーダーシップにも様々なものがありますよね。たとえば「参謀型のリーダー」「意見を拾い上げて周りをまとめていくリーダー」「自分が模範を示すことでメンバーを引っ張っていくリーダー」…様々なリーダーシップの形があるはずです。
「リーダーシップ」という言葉は抽象的すぎて、あなたがどんなリーダーシップの持ち主かが伝わりません。
だから、あなたのリーダーシップを表現する的確なワードを探しましょう。例文では「尽くすリーダー」として、チームがパフォーマンスを発揮するために自ら働きかける資質を表現しています。
あなたのリーダーシップを的確に表現できるキャッチフレーズを探してください。
キャッチフレーズ例
リーダーシップを表現するキャッチフレーズの例としては、以下のようなものが考えられます。
-
- 「チームの総和を上げ、1+1を2以上にできるリーダーです。」
自分の都合だけではなく、チームメンバーを活かすようなリーダーシップを取れることがアピールできています。
-
- 「痛みを伴う意思決定ができる人間です。」
リーダーとして直面することも多い、難しい決断やリスクを伴う決断も迷いなくできるということが伝わるでのはないでしょうか。
- 「決して目立たないリーダーを全うできます。」
表に立ってリーダーシップを取るのではなく、チームの土台や裏方を支えるリーダーシップを持っていることが伝わるかと思います。
以上の例は、就活生それぞれにぴったり当てはまるというわけではありませんので、自らの頭で考えたキャッチフレーズを使って、効果的なアピールをしてみてください。
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2.メンバーをマネジメントするために何をしたのか?詳しく書く
しかし、所属ゼミのメンバーは、それぞれインターンやアルバイト等があり、中々準備に時間を避けない状況でした。チームのために何ができるかを考え、私は以下のことを実行しました。
- 1.生産性があがるよう、メンバーの興味関心のあるパートを聞き出し、彼らの関心ごとに作業を割り振る。
- 2.作業を依頼するときは、「作業の目的」「ゴール」「アウトプットのイメージ」を明確に伝え、手戻りを防いだ
- 3.打ち合わせに参加できなかったメンバーには、後にオンライン電話でフォローアップをした
ただ「リーダーシップを発揮しました!リーダーシップに自信があります!」だけでは、魅力的なアピールにはなりません。あなたのリーダーシップを上手くアピールするために、「メンバーをマネジメントするために、具体的にどんな工夫をしたか」を説明しましょう。
「チームをまとめるために、具体的にどんなことをしたのか?」を詳しく語れば、あなたのリーダーシップが面接官に伝わります。例文のように、チームのためにリーダーとして何をしたか?を具体的に伝えましょう。
抽象的なアピールでは何も響かない
よくある駄目な例が
このような表現。これは抽象的すぎて、ほとんど何も言っていないに等しいです。面接官が知りたいのは「メンバーと向き合うために、あなたはどんな工夫・努力をしたのか?」という部分です。
リーダーとして、チームの為に行った行動・工夫を詳しく説明すると、あなたの良さが伝わりやすくなります。たとえば、例文からは「相手の事を考えながら、仕事を振る」この学生のリーダーシップが伝わります。
チームの為に、あなたが行った行動・努力を出来るだけ具体的に書いてください。
どんな問題のためになにをしたのか
「リーダーシップ」をより具体的に伝えるエピソードの伝え方ポイントとして、「どんな問題のためになにをしたのか」を盛り込むということが考えられます。
例えば、「チームの分業がうまくいっていなかったので、エクセルでのタスク管理を徹底した。」といったように、直面した問題・課題と解決方法を分かりやすく具体的に伝えることが出来れば、エピソードへの納得度も高まるはずです。
抽象的な言葉で誤魔化すのではなく、自分がしたことを明確に述べることで高評価を掴み、「リーダーシップがある学生」という認識をしてもらえると良いですね。
3.なぜ頑張れたのか?を書くと責任感をアピールできる
私自身、資格試験の勉強もあり、時間の余裕もなかったのですが「メンバーが力を発揮するために、できることはやりたい」という想いで、上記の施策をこなしていきました。
リーダーは、楽なことばかりではありません。メンバーから批判されたり、自分の方針がついてこなったり…苦しいことも多いでしょう。
その「壁」にぶつかった時に、何を考え、どう行動したか?を伝えましょう。壁にぶつかっても、それでも尚チームの為に行動する姿を示せば、あなたの責任感やストレス耐性を採用担当にアピールできるからです。
「リーダーとしてぶつかった壁」「どんな想い・行動でそれを乗り越えられたか」も語ると、魅力的な自己PRになります。
モチベーションから人柄を見ている
「リーダーとして頑張るモチベーションはなんですか?」などと面接官に聞かれた場合、面接官はあなたのモチベーションから、あなたの人柄について理解をしようとしていると言えます。
「責任感がモチベーション」である場合、あなたの責任感の強いパーソナリティが垣間見えますし、「他のメンバーが喜ぶことがモチベーション」である場合は、他者貢献意識が強いパーソナリティが見えてくるのです。
「自分のモチベーションは何か?」という問いは、リーダーシップの発揮に限らず、就活や仕事をしていく中で非常に重要な問いになってくると思いますので、これを機にしっかりと自分に向き合って、自分の内にあるものを理解できると良いでしょう。
4.仕事にどう活かせるか?
貴社においても、この「尽くすリーダーシップ」を活かし、プロジェクトに貢献していきたいです。
会社にとって一番重要なのは「この就活生を採用したら、会社の役に立つだろうか」ということです。「会社の役に立つ」とアピールするには、ただ「リーダーシップがあります」とアピールするだけでは弱いです。「このリーダーシップを活かし、〜という形で貴社に貢献したい」と、あなたの能力がどう役立つかをアピールしましょう。
自分のリーダーシップがどう役立つか?をアピールした方が、採用担当があなたの活躍する姿をイメージしやすくなります。
企業研究から具体的な業務を例に出す
自身の「リーダーシップ」をどう仕事に活かすかを考えてアピールする際に、会社の具体的な仕事内容や大変さを知っておくと、より具体的なアピールができて、活躍のイメージがつきやすいという良い効果があります。
「リーダーシップを御社の仕事においても活かしたいです。」というよりも、「御社の多分野にまたがる企画設計の際にも、私が持つリーダーシップを活かせれば良いと考えています。」と言ったほうが、実際にリーダーシップを用いて活躍しているイメージがつきやすいのです。
以上のような具体的なアピールをするためにも、採用サイトや冊子を使った企業研究や、OB訪問・座談会などの機会を活かして、職種ごとの仕事内容や大変さ・やりがいを事前にインプットしておけると、有利な面接ができるでしょう。
5.注意!無理にリーダーシップをアピールしないこと
本当はリーダーシップを持っていないにも関わらず、「企業が評価するから」という理由で、無理やりリーダーシップをアピールしている学生が非常に多いです。
確かに、「リーダーシップ」は評価されやすい要素です。しかし、それはあくまで「本当にその人がリーダーシップを持っている場合」に限ります。無理にリーダーシップをアピールしたとしても評価されません。
リーダーシップが強みではないのに、無理にリーダーシップをアピールすると失敗する
たとえば、私が相談にのった学生の例では、
このような自己PRがありました。自己PRとして極端に悪いわけではありませんが、このエピソードで「リーダーシップ」をアピールするのは無理がありますよね。
このように、無理にリーダーシップをアピールしようとすると、アピールしている長所とエピソードがちぐはぐになり、評価されない自己PRになってしまいます。
あくまで、あなたが本当に持っている長所をアピールしてください。
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