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警視庁に入庁するには、筆記試験と面接の2つの選考を乗り越えなければなりません。
特に面接は難関となりやすいですが、これは2次面接であるため、まずは筆記試験を攻略する必要があります。筆記試験で合格した後に面接となるため、事前に時間は取りやすく、対策も進めやすいでしょう。
ただし、面接の難易度は高く、一般企業とは攻略のポイントも異なります。
合格するには警視庁の面接ならではのポイントを知っておく必要があり、細部まで注意してこだわることが大切です。筆記試験も難しいですが、それ以上に面接は難易度が高いといえます。
就活の中でも特に高難度な警視庁の面接を攻略する方法を知り、徹底した事前準備をするために役立てましょう。
警視庁の面接形態
まずは警視庁の面接がどのようにおこなわれるのか、基本的な知識を身につけておくことが大切です。
警視庁の面接では、一人の応募者を複数の面接官で見ることが多いです。時間は30~45分程度が多く、一般企業に比べるとやや長いでしょう。個人面接のため、じっくりと質問をされ、人柄や本質的な性格、能力などを細部まで深堀りされます。
警視庁の面接は特に人柄や信頼性などが重視されやすいため、不信感を持たれることのないよう取り組まなければなりません。
面接前に基本情報や志望動機などカードを記入する
警視庁に限らず、公務員試験では1次が筆記、2次が面接となっており、面接の前には面接カードというものを記入します。
面接カードは自分についての基本情報や志望動機などを記入するものであり、ここに記載された情報を参考にしながら、面接が進んでいくと考えましょう。
面接カードは面接時の参考資料になるだけではなく、面接後の評価に使用されることもあるため、細部までこだわって念入りに書かなければなりません。
履歴書のように事前に書いたものを提出するわけではなく、面接の前に記入するため、選考当日にその場で書かなければならないことも特徴のひとつです。
面接カードの記入項目
面接時に使用する面接カードには、主に次の項目を記載します。
- 氏名
- 年齢
- 住所
- 志望動機
- 自己PR
- 長所や短所
- 趣味や特技
公務員試験を受けたことがない人には、面接カードというもの自体があまりなじみがありませんが、記入する内容はいたってシンプルです。選考に必要な情報を最低限記載することが多く、基本的には履歴書やエントリーシートと同じと考えてもよいでしょう。
面接カードは当然嘘を書くのはNGであり、自分を正しく知ってもらうためにも細部まで偽りなく記載する必要があります。
特に警視庁という仕事柄、嘘は絶対にNGであり、どれだけ小さなものでもバレると即不採用ということも少なくありません。
誠実さが強く求められる仕事だからこそ、嘘偽りのない記載を心がけましょう。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
そこで活用したいのが、面接偏差値診断ツールの、「面接力診断」です。
24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
診断であらわになった自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。
警視庁の面接選考を通過するコツ
選考の中でも難易度が高い警視庁の面接を攻略するには、事前に念入りな対策をしておくことが大切です。
どれだけ能力があり、人柄が優れている人でも、対策なしで面接に臨んでしまうと、失敗することも少なくありません。
反対に自分に自信がなかったとしても、事前の対策次第ではパフォーマンスを最大限に発揮して、合格を勝ち取れることもあります。
合否は事前対策をどこまでおこなうかに左右されやすいため、面接を攻略するコツを知り、できることは徹底しておこないましょう。
自己分析をする
まずはきちんと自己分析をして、自分への理解を深めましょう。
誠実さが求められる警視庁の面接では、嘘偽りなく回答するのはもちろん、発言のひとつひとつに責任を持つことが求められます。
つまり、面接カードや面接での受け答えを通して、回答がブレないことが大切であり、一貫した姿勢で発言しなければなりません。
自己分析がきちんとできていないと、自分を理解しきれずに、その場その場で発言内容が変わってしまい、悪印象を持たれる危険性があります。
また、自己分析をする際には短所にも目を向け、どのように改善するのかも考えておくことが大切です。
自分の強みを見つけてアピールに活かすだけではなく、弱みにも光を当て、それとどのように向き合っていくのかも考えておきましょう。
警視庁組織の特徴も把握しておく
就活を攻略するには業界・企業研究をおこなうことが大切であり、公務員を目指す場合は志望先の組織の特徴を把握しておく必要があります。
そもそも警視庁とは東京都の警察組織であり、他の県警と呼び方が違うだけで基本的な組織構造は同じです。ただ首都にある組織で規模も大きく、特別な呼び方になっていることは理解しておきましょう。
警視庁と誤解されやすいのが警察庁であり、これは全国の警察を管轄している組織です。
つまり、警視庁は単に東京都を管轄する警察組織であり、警察庁は警視庁を含め、全国の警察組織をまとめている組織であると考えましょう。
そのため、大きく考えると他県の県警と警視庁は構造的には同じですが、エリアによる違いはあるため、なぜ県警ではなく警視庁なのかも考えておくことがおすすめです。
好印象を与える見た目で臨む
面接では質問に対する回答内容はもちろん、身だしなみからチェックされ、評価されています。
誠実さや信頼度が重要視される警視庁の面接では、身だしなみはきちんと整え、第一印象で好印象を与えなければなりません。
好印象を与えるにスーツ着用が基本であり、着崩すことのないよう、正しく着用することが大切です。
また、自信を見せることも大切であり、姿勢をよくしたり、大きな声で話したりすることを心がけましょう。面接官の目を見て、大きな声でハキハキ話すだけで自信は伝わり、好印象を与えやすいです。
第一印象は評価を左右する重要なポイントであり、最初についたイメージはなかなか覆りません。そのため、最初が肝心と考え、入室時から好印象を与えられる工夫をしましょう。
警視庁の面接で聞かれやすい質問集10選
より具体的な選考の対策をするには、警視庁の面接でどのようなことが聞かれるのか、頻出の質問を知っておくことが大切です。年度によって質問内容は変わることが多いですが、ベースの質問として多いのは次の通りです。
- 志望動機を教えてください
- 自己PRをしてください
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- なぜ警察官になりたいと思いましたか?
- 県警ではなく、警視庁を志望する理由は何ですか?
- 最近気になったニュースは何ですか?
- 失敗した経験はありますか?
- 苦手な人はいますか?また、その人とどのように接しますか?
- どのような警察官になりたいですか?
- 長所や短所を教えてください
一般企業にも共通する基本的な質問から、警視庁ならではの質問まで幅広くあるため、事前対策は徹底しておきましょう。
警視庁の面接で出されやすい質問と回答例
警視庁の面接では、特に志望動機や学生時代に頑張ったこと、どのような警察官になりたいかという3点を聞かれやすいです。そのため、これら3つの質問に対してどのように答えるかは、事前に考えておく必要があります。
どのように回答すべきか悩むなら、回答例を参考にしてみましょう。
例を参考にすることでアピールの構造がわかるでしょう。基本的な質問ほど重要視されているため、念入りに考えるようにしましょう。
志望動機【回答例①】
私が警視庁を志望するのは、首都という日本全体の機能を司るエリアを守りたいと考えたからです。例えば犯罪などで首都が混乱に陥ると、日本全国に不安が走り、人々が安心して暮らせなくなってしまいます。警視庁は警察の顔ともいえるからこそ、強い組織でなければならず、その一員として犯罪の取り締まりを行いたいと思い、志望しました。大学時代は柔道部に所属し、厳しい練習を乗り越え忍耐力を身につけました。同時に身につけた体力や精神力なども活かし、じっくり粘り強く首都を見守り、有事の際には身を挺して都民を守りたいと考えています。
志望動機ではなぜ警視庁なのかを明確にすることが大切です。警察を志望する理由はもちろん、その中でも警視庁を選んだ理由を提示することで、県警を志望する理由との差別化が図れます。
志望動機【回答例②】
都民の暮らしを守り、日本は安全な国だと世界に発信したいと思い、警視庁を志望しました。首都が安全かどうかで、その国の治安のイメージは決まると私は考えます。首都を守ることで日本のイメージアップに繋がることはもちろん、都民から他の地域に住む人まで東京に訪れやすくなるのではないかと思います。ただ守るだけではなく、安全で快適な暮らしの提供に、間接的に貢献したいと考え、警視庁を志望しました。まずは現場でノウハウを身につけ、ゆくゆくは犯罪を未然に防ぐ部署で働き、人々の生活を脅かす犯罪の種を解消する仕事をしていきたいと考えています。
志望動機ではどのような仕事をしたいのかを伝えることも大切です。ただ志望した理由を述べるだけではなく、将来的にはどのような仕事をしたいのかを述べておくと、志望度の高さや向上心がアピールできます。
学生時代に力を入れたこと【回答例①】
学生時代は剣道部に所属しており、部活動に精を出しました。剣道は体を鍛え、技術を磨くことはもちろん、精神を鍛えることも重要です。私は寮で暮らしていたため、毎日朝4時に起き、5時から朝の稽古、その後昼と夜にもそれぞれ稽古をするという厳しい生活を4年間続けました。剣道をたしなむ以上、強くあらねばならないという思いから必死に取り組み、何事にも動じない強い精神力と鍛えた肉体を手に入れることができました。御庁では粘り強く犯罪者や犯罪そのものと向き合い、折れずに全身全霊で向き合って、犯罪の撲滅に努めたいです。
学生時代に力を入れたことは、何を頑張ったかだけではなく、そこから何を得られたかを提示することが大切です。ただ頑張っただけで評価されるわけではないため、得たもの、成長できたことを提示してアピールしましょう。
学生時代に力を入れたこと【回答例②】
学生時代はボランティア活動に力を入れました。テレビで災害の映像を見たときに、居ても立っても居られず、ボランティア活動を行いました。昨日まで普通だった生活が、災害で一変してしまう恐怖や、実際に被災された方の心境などを思い、涙が止まりませんでした。しかし、手を差し伸べる側がこれではいけないと思い、涙を拭き、努めて笑顔で接することで、被災地の方々を少しでも元気づけました。警察でも同じように人々に安心感を与えられる存在になりたいと考えており、心身ともに強く、しかし優しい警察官として活躍したいと考えています。
学生時代の経験からどのように成長したかということから、それが仕事にいかに活かせるかに繋げましょう。
経験から成長することは大切ですが、本当に重要視されているのは、それが仕事に活かせるかどうかという点です。
どのような警察官になりたいか【回答例①】
私は子どもからご年配の方まで、気軽に接することができ、人々の近くにいる警察官になりたいです。警察官は威圧的や怖いといったイメージを持つ人も多いです。犯罪の抑止力としては大切なイメージですが、人々が我々を頼りづらいとも思い、私は親しみが持て、すぐに頼れる警察官になりたいです。生活のすぐ近くにいることで犯罪の抑止や生活の安心感の提供にも繋がり、それが広がって治安が向上されることが理想です。まずは現場でノウハウを覚え、人々接する際にはできるだけ柔らかい表情や態度を心がけることで、目標の実現を目指します。
どのような警察官になりたいかは、冒頭で理想像を述べておきましょう。結論を後回しにすると、結局何になりたいのかが伝わらず、アピール力が半減することもあるため注意が必要です。
どのような警察官になりたいか【回答例②】
犯罪の抑止と撲滅を目指す、強い警察官になりたいです。警察の大きな役割がこの2つだと考えており、それぞれが上手く機能することで世の中はさらによくなると考えています。犯罪を抑止するためには、常に周囲に気を配り、人々の生活に寄り添うことが重要だと思います。撲滅を目指すには、犯罪者の更生にも力を入れるべきだと考えます。警察官として働く中でこれらの目標達成に向けて努力を重ね、自分が理想像に近づくだけではなく、周囲の人間にもよい影響を与え、警察組織全体の成長を目指したいです。
どのような警察官になりたいかは、なぜそう思うのか、理由を提示することも重要です。
「○○な警察官になりたいです。なぜなら○○(理由)だからです」という図式にすると、スムーズにアピールしやすいでしょう。
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