履歴書のスポーツ経験のアピールで差をつける! 参考例文付きで解説

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目次

就活においてスポーツ経験は、自己PRや趣味・特技として履歴書やエントリーシートに記載できる万能な要素です。

とはいえ、文字通りのスポーツ経験を書くだけでは、読み手に刺さりません。スポーツ経験はアピールの仕方次第で、非常に強い武器に変わります。そしてこの武器で、ほかの就活生との「差別化」をはかることが選考突破には重要なのです。

最後まで読んで、あなたの魅力や可能性を効果的にアピールする技術を身につけましょう。

履歴書でスポーツ経験を書ける欄

まず最初に、スポーツ経験に関するアピールを履歴書のどこに書くかを確認してみましょう。書く場所によって、何をどのように書くかが異なるからです。書き方が変われば、その分アピールできることの量も仕方も変わります。

だからこそまずは、履歴書でどこにスポーツ経験を書けるか、記入欄の種類を説明していきます。

①スポーツ・部活動・文化活動欄

学内の部活動やサークル、同好会、社会人クラブなどに所属してスポーツを経験した場合はここに書くのが最適です。すなわち、本腰を入れて取り組んできたスポーツが対象になります

取り組んだ期間が長く、頻度が高いのも、この欄に書けるスポーツ経験の特徴です。チームキャプテン、キッズクラブのコーチを務めた経験がある場合なども、採用担当者の注目を惹くかもしれません。

②趣味・特技欄

プライベートで楽しんだり挑戦したりしているスポーツについては、このスペースでアピールしましょう

グループに属さずやっているスポーツや、定期的にジムに通って筋トレをしている、毎日ストレッチ、縄跳び、ウォーキングなどをやっている、などは、趣味の範囲としておくのがいいでしょう。

③自己PR欄

自己PR欄にも、スポーツ経験を書くことができます。この場合は、スポーツそのもののアピールよりもスポーツを通じてどのように成長したかという点にフォーカスしましょう。スポーツ経験だけを書くのは、応募者の人物像を伝える自己PRとは内容がずれています。

たとえば、自分の長所、短所、適性について触れ、そのあとにスポーツ経験によって新たに備わった能力や適性であることをアピールすれば、間接的にこれまでのスポーツ経験をも伝えることができますよね。

ではどのように書けばいいのかという書き方については、この後で詳しく説明していきます。

これってOK? 履歴書でスポーツ経験として書けるもの

スポーツ経験というと、スポーツで活躍した実績についてアピールするスペースだと思われがちですが、実はそうではありません。実績があるものだけを書くのが履歴書ではないからで、自己の成長や自分という人柄を伝えるものととらえるのが正解です。

就活生の多くが「書いてもいいのかな?」と不安を感じやすい代表的なケースについて、書いてもいいのかどうか確認してみましょう。

①結果が出ていないもの

スポーツ経験において、全国優勝や県大会入賞などの特筆すべき実績がないことは、採用選考においてはまったく不利になりません。つまり、予選敗退の経験しかない場合でも、4年間補欠で公式戦に出ていなかったとしてもまったく気にする必要はないのです。

もちろん、個人的に趣味として純粋に楽しんできたもの、心身の鍛錬すなわち自己研鑽を目的に取り組んできたものであっても大丈夫です。

採用担当者が履歴書から読み取りたいのは、スポーツへの取り組み方や、スポーツ経験を通じての気づきや成長、またはスポーツに取り組む過程で顕れた能力、パーソナリティや適性。努力を怠らず諦めないでやり通したとすれば、胸を張ってアピールしましょう。

②高校までに取り組んでいたもの

「大学以前のスポーツ経験しか書けない」という場合も心配は無用です。直近までの経験と同じように記載して問題ありません。ただし、この場合は、大学進学後そのスポーツを続けなくなった理由を簡潔に書いておくことをおすすめします

スポーツを続けなくなった理由は、アルバイトに熱中するようになった、研究に打ち込むあまりスポーツに割く時間がなかった、靭帯のケガで続けられなくなったなどさまざまです。

スポーツを続けなくなった理由については、スペースの都合上、書ききれない場合もあります。面接で質問されるケースも考えられるので、面接想定問答の準備ではスポーツを辞めた理由も追加しておくとよいでしょう。

③最近始めたもの

最近始めたばかりのスポーツについて書くのもOKです。ただし、自己PRやスポーツ欄に書くには、たとえば高校時代から続けていたサッカーなどとは異なり、やや経験が希薄な点は否めません。

始めてまもないスポーツは、スポーツ経験そのものについての強力なアピールにはつながらないと考えたほうがいいでしょう。

それは、ある程度長期にわたるスポーツを経験するなかで試行錯誤が繰り返され、それが自己の成長を促すというのが一般的だからです

したがって、最近始めたスポーツについては、趣味・特技の欄に記載するのであればスポーツ経験として履歴書に書き込めるといえます。趣味として始めたスポーツであっても、なぜそれを始めたか、始めたことによって自己の中で何かちいさな変化や発見があったかなどを伝える程度のアピールは問題ありません。

④マイナーなもの

筋トレ、ウォーキングなどトレーニング要素が濃く一般的なスポーツに分類できるか微妙なものや、ガッツ、アルティメットなどのマイナースポーツも、もちろんアピール材料として活用できます。

ただし、認知度の低い競技については、テキストだけで相手が概要を理解できるような競技の説明や用語の補足が必要になります

ところで、新たに生まれたマイナー競技は、参考動画も多くないでしょうし、成熟した戦術・戦略が確立されていないかもしれません。したがって習得し、上達するには、メジャーなスポーツよりも多くの時間と労力を要することになるでしょう。

でもそこに、あなたの成長のチャンスがたくさんあると思えば、格好のアピール材料になるのです。

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【スポーツ・趣味特技欄】履歴書のスポーツ経験の書き方

スポーツ・趣味特技欄に、その経験についてより強くアピールできるように書くには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。採用担当者は、学生がどんなスポーツを経験しているかということだけに興味を持っているのではありません。

外せないポイントを確認したうえでしっかり反映させないと、せっかくの貴重な経験がアピールにならず単なる記録で終わってしまいます。

以下の説明をしっかり理解して、伝えたいことを確実に伝えるアピール文を構成しましょう。記入欄は狭いことが多いので、コンパクトにまとめることも心掛けてください。

①まずは取り組んだスポーツを書く

まず最初に取り組んだスポーツ名を書きます。ここはスペースが小さいので、基本的には競技名と経験年数のみが最適です。

    サッカー(競技歴8年・主にボランチ)

このような感じでOKです。マイナースポーツの経験について語る場合は、どのような競技であるかも併せて簡潔に説明してください。

    セパタクロー⁽5年、足・腿・頭だけでおこなうバレーボール)

このように書けばいいでしょう。団体競技の場合、役割やポジションも書くとベストです。

取り組んできたスポーツが複数ある場合は、最も力を入れてきた競技、または最も苦労の多かった競技に絞ることをおすすめします。そのほうが、成功体験よりも、あなた自身の成長の糧になっていることは間違いないからです。

また、困難を克服したエピソードは読み手を惹きつけるものに構成しやすいはずです。

②実績・目標や取り組む頻度を簡潔に記載

経験したスポーツで、公式戦などの実績がある場合には規模にこだわらず予選・本戦などでどこまで進んだかを短く触れておきます。特段の実績がない場合は何も書かなくてもかまいません。

それよりも、何の目的でその競技に取り組んだのか、競技に取り組むうえでどのような目標設定をしたかを必ず書いてください。そしてどんな頻度でそのスポーツと向き合ったかも書きます。部活のほかに自主トレも取り入れているなら、忘れずに書き添えてください。

あなたの向上心や積極性の高さが伝わる可能性があります。

③取り組む中で感じたことや気を付けていたことを書く

スポーツに取り組むうえで気を付けていたことやスポーツから何を感じ取ったかは、成長し続けるあなたらしさを強調できるアピールポイントであるためこの部分が最も大切です。

そのスポーツに取り組むうえで気を付けていたことは何だったか振り返ってみてください。たとえば、レギュラー入りが目標だった場合に、ライバルの観察や模倣、自主トレで弱点を補強、など、あなたなりに意識して実践したことはいろいろ見つかるはずです

練習後や試合後にノートをつけていたなら、それもあなたという人柄を伝える格好の材料になります。あなたがスポーツに取り組む日々の中で何を感じ、何を学んだかを書きましょう。

【自己PR欄】履歴書にスポーツ経験をアピールする際の書き方

スポーツ欄や趣味・特技欄でのスポーツ経験の書き方を説明しましたが、次は履歴書の自己PR欄でスポーツ経験をアピールする書き方をまとめていきます。

自己PR欄の場合は、比較的スペースがあるのでこれまでのスポーツ経験をいろいろと書き込むことができます。ただしその分、文章が冗長になって、何をアピールしたいかがぼやけてしまいがちです。そこで、アピールしたいことを最も目立つような構成で書く工夫が必要になります。

特に、あなたがスポーツを通じて成長したさまが伝わるような内容にすることが肝心です。これから説明する3つのステップで、相手にあなたの魅力が伝わるアピール文に仕上げましょう。

①アピールポイントを述べる

自己PR欄に書く際には、スポーツ経験そのものではなくまず自分のアピールポイントを述べましょう。

    私の強みは〇〇です。なぜなら~

このように、結論+理由の順で記載することで読み手がこの話をイメージしやすくなります。自分自身の能力や特性を「強み」として最初に「これだ!」と掲げることで、採用担当者はそのあとのエピソードから、それが読み取れるかを確認しやすくなるからです

なお、スポーツに限らずいえることですが、ある経験から紡ぎ出せるアピールポイントとなる強みには2パターンあります。1つはあなた自身が持っていて、スポーツの中で活かされた「本来の強み」で、もう1つは「スポーツを通じて新たに獲得した強み」です。

アピールする強みとしてはどちらでもかまいませんが、ここで掲げる強みはあなたの長所・適性・能力のなかから、もっともアピールしたいものに絞ってください。

②エピソードとしてスポーツ経験を挙げる

次にあなたにその強みがあることを採用担当者に伝えるエピソードを書きますが、ここであなたのスポーツ経験を使用します。

自己PRはあくまでも強みのアピールの場であり、スポーツ経験のアピールの場ではありません。ですので、このスポーツ経験があなたがアピールしたい強みの根拠になっているか確認しておきましょう。仮に計画性が強みだとしたら、これに続くエピソードはあなたに計画性があることが伝わるスポーツ経験である必要があります

それをできるだけ簡潔にまとめるよう心がけてください。

まとめ方の例としては「課題→試行錯誤→克服」というパターンが時間の流れ的にも自然です。課題の部分では、スポーツへの取り組みの中で抱えていた悩みや困難などの壁を書きます。そして課題をクリアするために何をやってどうなったかを書きましょう。試行錯誤の部分で身についたり発揮されるのがあなたの強みになります。

③仕事で活かす方法を記載する

スポーツで経験した停滞や失敗、新たな課題への取り組み方を書いたら、冒頭でアピールしたその強みが、スポーツの場ではなく次は仕事でどのように活かせるかに結びつけます

たとえば「コミュニケーション能力」が強みで、それを発揮してチームメンバーとの意思疎通における課題を克服した経験をアピールしたとしましょう。

そして最後に「入社後、このコミュニケーション能力を発揮してチームメンバーと円滑に意思疎通してスムーズに業務をおこなっていきたい」などと締めくくると、スポーツと仕事とのつながりが完成します。

スポーツ経験と仕事とをどう結びつけるか迷ったら、スポーツと志望している企業の仕事で必要な能力や適性の共通点を書き出して眺めてみましょう。

自己PRのスポーツ経験が就活で評価される理由

企業は、今後学生が入社したのち自社の仕事をこなせるか、そして成長して活躍できるかを知りたいと考えています。そして採用担当者は、このような可能性の精度を見極めて、ニーズにマッチした学生に内定を出すのです。

その判断の手掛かりとなるもののひとつがあなたのスポーツ経験であり、スポーツ経験からは、採用後の活躍の可能性、成長の方向性を見定めることができます。具体的にどのようなことを知ることができるのかを解説していきます。

スポーツ経験によって社会で必要な能力や適性が身につくから

スポーツ経験を通して社会で必要な能力が身につくことから、自己PRにおいてスポーツ経験は評価されやすいです。

なぜならスポーツは、一人でなく組織で活動する、勝敗や得点でわかりやすい結果が出ること、対内的な交渉力だけでなく対外的なコミュニケーションも必要である点など、企業活動と似ている点が多いからです。

たとえばチームでプレイするスポーツでは協調性やコミュニケーション力が身につきますし、練習場や練習相手を用意するには部活メンバー以外の外部の人とコミュニケーションをとらなくてはいけないので、交渉力も養われます。

つまり、企業人として必要とされる能力や適性をあらかじめある程度培う環境として、スポーツをする場は優れた練習場だということができます。だからこそスポーツ経験から得た能力や適性は、積極的にアピールすべきなのです。

スポーツ経験からは何かの学びが得られるから

スポーツにおいては、誰しも例外なく停滞や失敗、新たな課題との対峙を経験するものです。そして、それらを乗り越える過程で、必ず発見や学びがあります。

たとえば技術・記録の伸び悩みで停滞を感じることや、敗戦だけでなくプレー上のミスや体調管理のミス、怪我などで失敗と感じることもあるでしょう。上位リーグへの進出や新技術の習得、チーム環境の変化などから新たな課題が生まれることもあるはずです。そしてこの課題を克服するべく、練習に励みますよね

こういった停滞や失敗、新たな課題との対峙から学びを得ることは、ビジネスにおいても同様なのです。社会に出れば、できないことや課題に取り組む日々の連続。だから、就活ではスポーツ経験が評価されやすいといえます。

スポーツ経験の記載においては、単純な成功体験よりも、停滞や失敗、新たな課題とどう向き合い、乗り越えてきたか、何を得たかをきっちり分析・評価してアピールすることを念頭に置くようにしましょう。

スポーツ経験から採用担当者が評価するもの

スポーツ経験を企業は評価すると説明してきましたが、より細かく、企業はスポーツ経験からどんな部分を評価しているのでしょうか。

人によってスポーツ経験から得られるものはさまざまですが、特にスポーツ経験から得やすいものやスキルがあります。逆にいうと、それらのスキルがあることをアピールしたい際には、履歴書できちんとスポーツ経験について触れ書き記すことが大切ともいえます。

スポーツ経験から企業があなたのどんなことを知り、評価しているのかを確認していきましょう。

人柄や興味関心を持つもの

趣味・特技のスポーツ経験から採用担当者が評価するものとして、人柄や興味関心が挙げられます。採用担当者は、これから自分の会社で共に働く同僚を選考で選びます。そのためには面接をする就活生が、自分の現在の同僚たちとどのようなコミュニケーションをとれる人材かを分析する必要があります。

分析をするために、スポーツ経験の話は非常に有用です。就活生がスポーツを通して組織の中でどのように活動してきたか、くじけそうになったときにどのように乗り越えてきたかなどを聞くことで、人柄や興味関心を分析します。そして採用担当者は就活生が働く姿を想像し、評価するのです。

たとえば、筋トレやジョギングを継続している学生は、ストイックな人柄であり、あるいは辛いときもやり通す忍耐力があると評価されやすいでしょう。

目標に向かう向上心

ビジネスの場において、現状維持は相対的にみると後退しているともいえます。たとえば毎年収益額が同じであったら、競合に後れを取るばかりか、社員の待遇も向上しません。そのために日々企業は成長し続けることが不可欠なのです。

そして企業の成長にとって、社員の向上心と成長が不可欠なのはいうまでもないでしょう。だからこそ、企業は一緒に成長できる仲間を採用しようとします。

スポーツ経験の中で、レギュラーになる、スキルを磨く、試合に勝つ、など、より高い目標を達成するためには、試行錯誤を繰り返す向上心が必要です。だからスポーツ経験がある人物は向上心があるとみなされ、評価につながりやすいのです。

スポーツ経験の中でよりよい成果を得るためにその競技とどう向き合ったかを具体的に述べられれば、採用担当者にはあなたが企業人としても向上心があると感じてもらえるでしょう。

チームワークなどの協調性

スポーツ経験者は、協調性が身についていると評価されやすいです。なぜなら、たとえば団体スポーツのプレーにおいてチームのパフォーマンスを最大化するためには、メンバー同士の連携や協力が求められ、スポーツ経験があるあなたは、そうするように鍛えられていると判断できるからです。

仮に個人スポーツの経験しかない場合であっても、さまざまなかたちで誰かとサポートしあってそれぞれが最高の結果を出せるように協調している場面は少なくありません。

そして社会においても、一人だけで完成される仕事はほぼありません。どんな仕事も誰かと連携・協力して成果が生まれるものであり、だから協調性やチームワークは重要視されるのです

このようにとらえられるので、スポーツ経験者はたいていの場合、協調性のある人間として成長してきている、採用後も協調性が発揮されるだろうと採用担当者は考えるのです。

【タイプ別】それぞれのスポーツから思い浮かぶイメージ

特に複数のスポーツに取り組んでいた学生の中には、どのスポーツ経験を履歴書に書こうか悩む人もいるのではないでしょうか。

スポーツとひとくくりにいっても実はスポーツは大きく2つに分けられ、それぞれの経験から得られる能力や適性は微妙に違います。自分のアピールしたい要素に応じて使うエピソードを選ぶとよりその強みが強く裏付けられるはずです。それでは、それぞれのスポーツからはどんなスキルが得られやすいかを確認してみましょう。

団体スポーツ:組織での協調性やコミュニケーション力

バスケットボールや野球などの団体スポーツは、メンバーが集まればできるというものではありません。チームとしての一体感が必要で、それを強めるためには、仲間との役割分担やコミュニケーションは欠かせません。こうした経験から、チーム競技では自然に組織での協調性やコミュニケーション能力が身につけやすくなります。

企業で働く際は、ほぼ必ずといっていいほど周囲の人と協力しながら働くこととなります。その点において協調性やコミュニケーション能力はぴったりのアピールポイントです。団体スポーツの経験者はそういったスキルをアピールすると良いでしょう。

個人スポーツ:自主性や精神力

個人スポーツは団体スポーツと違い、一緒に試合に臨む仲間がいないので、頑張ることも辞めることも自分の選択次第ですし、練習をしなくても誰にも迷惑はかかりません。

そのため団体スポーツと比較すると、自分を奮い立たせて長く継続することが難しい競技でもあるといえます。意志の強さやどんなことがあってもへこたれない精神力、周りに流されずに主体的に物事に取り組める力をアピールしたい人には、個人スポーツの経験が向いているでしょう。

履歴書でのスポーツ経験の注意点

スポーツ経験のアピールで見受けられる惜しい点は、エースプレイヤーであった、優勝経験があるなど実績面を強調してしまいがちなことです。実際、採用担当は実績だけで学生を評価しません。

では、どんなことに注意したらいいのでしょうか。

ここでは、スポーツ経験のアピールで注意すべきことを確認しておきましょう。わかっていたつもりで実は誤解していた、という点があったら修正して武器を磨きなおせば、選考を突破する可能性がより高まります。

実績ではなく取り組みにフォーカスしよう

スポーツにおいて大きな成果を出していないからといって、弱気になる必要はありません。仮にバスケットボールで全国優勝という結果を出していたとしても、入社にも全国優勝を求められるわけではありません。バスケットボールと仕事は関係がないからです。

採用担当者は、何を目標になぜそれを目標にして部活に取り組んだのか、部活に取り組むなかでどのような困難があり、どう乗り越えたかに注目します。つまり、スポーツとの取り組みを採用後の仕事への取り組みに置き換えて推定評価していると考えると良いでしょう。

スポーツでは実績よりも取り組んだ過程やその内容、そこからの学びや新たに獲得した能力・適性を重点的にアピールするよう心がけてください。

スポーツの数を書き連ねるのは避けよう

複数のスポーツ経験がある学生は多才で活動的、積極的な印象を与えますが、企業に伝えるべき最重要項目はスポーツにどう取り組んで何を得たかです。

むしろ、限りあるスペースで何種類ものスポーツについて書くと、個々の内容が薄くなってしまい、一番伝えたかったことがぼやけてしまうかもしれません。数より質を重視し、スポーツへの取り組みから得たものを最もアピールできるスポーツに絞ってアピールするのが最善策です

そのためには、自分自身がスポーツを通じて獲得した能力や特性を思い当たるだけメモに書き出して、優先順位をつけてみましょう上位の中から、最も自分らしいと思えるものに絞ってアピールすれば、あなたのもっとも伝えたいことが採用担当者に伝わるはずです。

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履歴書へのスポーツ経験の書き方【趣味・特技】

履歴書の趣味特技としてスポーツの要素を記載する場合は、記載する枠が大きくはないので、採用担当者が一目見て趣味や特技が理解できるような書き方にしましょう。

趣味のOK例

例文

趣味:ボルダリング
体力づくりのために大学入学と同時に始めた。現在は30mまで登りきることができる。

Point:

いつから・どういう理由で取り組むようになったのかがわかりやすいです。継続力や粘り強さがありそうと思ってもらえそうですね。

趣味のNG例

例文

趣味:パルクール。
体を大きく動かすので、トレーニングで怪我をすることも少なくありません。
今後仕事をしていく上では、自分自身と他者の両方を知る努力をし、日々の目標を達成し続けていきたいです。

Point:

アピール要素は簡潔かつわかりやすくに記載します。パルクールといったまだ世間に浸透されていないスポーツの場合、具体的に内容を記載しても、伝わらない場合があります。

そのため、まずはどんな技ができるのかどんな点が得意なのかを簡潔に記載することを優先しましょう。採用担当者の目に止まれば、始めたきっかけやパルクールの楽しさを面接で聞かれるはずです。入社後の意気込みなどはそこで伝えるようにしましょう。

自己PRのOK例文

例文

私は、課題に対して多角的視点をもって改善に努めることができます。大学ではサイクリング部に所属しておりましたが、幽霊部員の縮減が課題でした。

この課題改善のために多くのツーリングを企画しました。緻密な下調べ、ハイライトを前面に押し出したプレゼン、そして普段からの信頼関係の構築を通して、ツーリングには多数の部員に参加してもらい、好評を頂いておりました。

また、3年次には主務を引き受けました。事務作業を遂行するに加えて、主将とともに部の盛り上げに努めました。特に、パン屋巡りなど気軽に参加できる企画を多数用意し、積極的に参加を呼び掛けることで、幽霊部員の縮減に貢献しました。

Point:

部活に所属するなかで、課題を持ち、課題改善のために主体的に取り組んでいる点が評価できます。大きな大会で実績を残したPRではありませんが、社会に出てときに働くイメージが持てる内容です。

自己PRのOK例文②

例文

私は高校1年から始めた弓道を通して、コミュニケーションの重要性を学び、状況に応じたコミュニケーションを取ることができます。弓道は個人競技ではあるものの、普段はよりよい成績を残すために指導し合ったり、体作りのために協力してストレッチしたり、チームワークも大切な競技です。

役割分担や大会への出場メンバーで揉めたこともあり、そのときは精神的に辛く感じました。しかし、自ら部員に状況に応じて細かい声かけをしました。結果としてお互い言いたいことをその場で伝えられギスギスした時間は長くならずに練習に精を出すことができました。

社会に出れば人と話し合う場面は格段に増えるので、前向きに話し合い、より良い結果を追求できるように努めていきたいです。

Point:

同じ組織に属する人と協力し合う力は、社会に出ても必要な力です。個人競技でも部活やサークルでみると集団活動であり、スポーツは社会と同様に組織での役割や立ち振る舞いがアピールしやすいです。

社会に出ても再現性のあるコミュニケーション能力があることを自己PRで伝えられれば、評価につながるでしょう。

自己PRのNG例文

例文

私はテニス部に所属しており、現在は後輩の指導にあたっています。後輩の指導で大切にしていることは、トップダウンの指示と経過観察です。

後輩は7名いるので十人十色の個性があり、時には衝突することもありました。
しかし一人ずつしっかり話を聞く時間も無いので、まずは私の指示通りに動いてもらうように統一しました。するとやり方は同じでも、人によって結果の表れ方に差が出ます。
その様子をじっくりと観察したところ、後輩の個性に基づいた指導ができるようになりました。

今後社会に出たら後輩の指導にあたる場面も生じると思いますので、私は組織をまとめあげ、会社に貢献できる存在になることを目指します。

Point:

この例文では「まずはトップダウンの指示」と書かれてあり、傲慢な印象を与えてしまいます。

リーダーシップをアピールするのであれば、他者に寄り添って意見を聞く姿勢を具体的に書くことで、より良い自己PRになります。

履歴書にスポーツ経験を書く時は経験から得られたことをメインで書こう

履歴書にスポーツ経験を記載する場合は、趣味・特技欄か自己PR欄を使用しますが、そのすべてで実績の有無やスポーツの認知度などは重視されていません。

最も重要なのは、スポーツを経験する過程でぶつかった課題と、それをどのようにクリアできたか、その過程でどんな学びがあり、またはどんな能力や適性が培われたかです。企業はそこから学生の企業人としてのポテンシャルを読み取り、見積もります。

スポーツ経験があるなら、その経験から何かを得て成長していく魅力的なあなたの将来像をアピールしましょう。

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