誰も教えてくれない!エントリーシートの上手な使い回し方

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就活は時間との戦いです。就活ピーク時になれば、各企業の期日までに何枚ものESを提出しなければいけません。大事な選考ですから、納得のいくものを書きたい。でも、時間はない。

そんなとき、「ES使い回しすればいいんじゃね?」そんな考えになりやすいものです。
しかし、採用担当者にバレないか?という不安もありますよね。

ここでは、ES作成の時間を少しでも短縮できるような、ESの使い回し方について解説します。
効率的に就活を進められるように、ぜひ参考にしてください。

ESは使いまわしていいのか?

エピソードは使い回しOK

自己PRや学生時代に頑張ったこと等に使うエピソードは、使い回しても全く問題ありません。

むしろ、設問と回答にズレが生じてしまう場合や、企業に合わせてアピールポイントを変えたいという意図がない限りは、エピソードは無理に変えないほうが良いです。

自己PRの場合、アピールしたい資質や能力、入社後の活かし方など売り込めるエピソードを厳選しているはずです。そんなエピソードが企業ごとにいくつも考えるのは、それこそ時間がかかります。
企業ごとに内容を変えられるほど豊富なエピソードを持っている就活生は、少ないでしょう。

就活を効率的に進めるためには、どの企業にも通用するような珠玉のエピソードをいくつか用意して自己PRやガクチカのエピソードは、企業ごとに変更するのではなく、使い回すことができます。

使い回せるのは求める人物像に自己PRがマッチしている企業

ESを使い回すための条件は、企業が求める人物像に自己PRの内容がマッチしていることです。

いくらESの内容が良くても、企業が求めている人物像と違うことをアピールしてしまっていては、採用担当者の心に響くことはないでしょう。

熱意や元気のよさを最優先に考える企業もあれば、論理的な思考力や分析力を求める企業もあります。業界や事業内容が同じ企業であったとしても、学生に求める能力や資質も同じになるわけではありません。

そのため、企業研究を入念におこない、企業が求める人物像をしっかりと把握した上で、同じ内容でアピールしても問題ないと判断できる場合にのみ使い回すようにしましょう。

人気企業内定者のESを参考にしよう

説得力のあるESを作成するには、大手内定者のESを参考にするのも効果的です。内定者の回答から、彼らが、どのような考え方、アピールをしているのかを把握できるからです。

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志望動機は使い回しNG

「結論⇒就活の軸⇒その企業を選んだ理由⇒入社後の抱負」という志望動機の基本的なフォーマットを変更する必要はありませんが、内容ごと使い回のは控えるべきです。

同じ業界や業種の企業を受ける場合、就活の軸や業界の志望理由が多少似通ってしまうのは仕方ありません。

しかし、経営理念・強み・求める人物像は企業ごとに異なるため、志望動機の内容は企業に合わせて変える必要があり、企業研究をしっかりとおこなっていれば自ずと内容は異なります。

そのため、使いまわせるような内容の志望動機では、その企業を選んだ理由が弱く、作り込みが足りていないと言えます。その企業ならではの志望動機となるように意識することが大切です。

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用紙自体の使い回しはNG

ESの用紙自体を使い回すことは、もちろんNGです。

そもそも、ESのフォーマットは基本的に企業側が用意することが多く、設問も企業ごとに異なるので、使い回せることは少ないでしょう。

レイアウトが違うだけで設問内容が全く同じ場合もあります。しかし、設問が同じだからといって、別の企業で使った用紙をそのまま提出してしまうと、使い回してることは一目瞭然で読まれずに落とされてしまう可能性が高いです。

採用担当者は、非常にたくさんのESを読んでいます。
そのため、自社に向けられて書いたESでない場合、使い回しされていることには気づきます。

ESのエピソードの使い回し方

では、自己PRやガクチカで使えるエピソードの使い回し方をを解説しましょう。

ステップ1 コアエピソードを用意する

自己PRは「私の強みは〜です。それを証明するエピソードとして〜(学生時代の経験)」という形で書きますよね。学生時代に頑張ったことは「私が学生時代に力を入れたことは〜(経験)」という形で書きます。

強みに関する質問は全て「学生時代に頑張ったこと」が共通部分にあります。この部分を上手く使い回せばいいのです。「学生時代に頑張ったこと」部分は使い回し、あとは設問にあわせて微調整をします。

企業によって、要求する文字数は変わります。そこで、300文字バージョン、600文字バージョンを作成しておきましょう。用意するのは、以下の2つのパターンです。

  1. 250文字以内の学生時代のエピソード(300文字用)
  2. 590文字以内の学生時代のエピソード(600文字用)

次の例文では、コアエピソードが「高校時代の野球部」のケースです。
このエピソードを自己PRやガクチカで使い回します。

250文字以内の学生時代のエピソード(300文字用)【ガクチカ】

例文

私が学生時代に力を入れたことは、野球の部活です。
小学生から続けていますが、大学では強者が多く、レギュラーになれませんでした。レギュラーとして試合に出るため、周りの選手を観察して、技術を習得できるように地道に朝練習を繰り返し、苦手であったウエイトトレーニングにも力を入れました。

結果、始めはレギュラー選手の代役として、練習試合のスタメンに抜擢され、その後3年の大会ではレギュラーとしてチームに貢献できるようになりました。

この負けず嫌いの精神と継続力はは、御社での営業職でも活かせると考えます。

Point

競争を勝ち抜くまでの過程の中で、自分の力を発揮するために、準備していた状況が伝わってきます。
大学生活の様々な場面でアピールできる引き出しも含め、どの角度からも質問がしやすいので、面接でも円滑な対応が期待できます。

590文字以内の学生時代のエピソード(600文字用)【自己PR】

例文

私の強みは、負けず嫌いの精神と、決めたことはやりぬく継続力です。
私は小学生から野球を続けており、大学で野球部に所属しました。
高校では、中学県代表の実績のある選手など100名以上が所属していましたが、レギュラーメンバーでした。

しかし大学に入り、強者が多く入部当初は練習メンバーにも入れず、グラウンドの外で基礎練習をするだけの毎日でした。しかし、私はレギュラーを勝ち取りたい一心で、周りの選手を観察して、技術を習得できるように地道に朝練習を繰り返し、気づいた点は記録も付け続けました。

私はもともとウエイトトレーニングが苦手でしたが、上半身の筋力が不足していたことが分かったたので、ウエイトトレーニングも2日に1度は集中的にするようにしました。

その後、レギュラー選手の代役として、練習試合のスタメンに抜擢され、結果を残すことが出来た結果、大学3年生の大会ではレギュラーとしてチームに貢献できるようになりました。

レギュラーを勝ち取りたいと思う負けず嫌いの精神と、朝練や苦手な練習を続けられる継続力は、御社での営業職にも活かせる強みだと考えます。

御社は設立30年と比較的業界のなかで若い会社ですが、不動産業界の主要企業にも迫る勢いのある物件数の保有です。
私のを活かし、新規開拓はもちろん主要企業からも乗り換えていただけるよう、何度も足を運ぶ継続的な営業をしていきたいと考えます。

Point

レギュラーをつかみ取るまでの過程がわかるエピソードです。
自分に不足する能力をしっかりと分析して、改善に取り組んだことなど、明確な目標を持っていたことが伝わります。

大学時代のエピソード以外にも大学生活の様々な場面でアピールできる引き出しが多くありそうなのも好印象です。

ステップ2 提出時に微調整する

この2つのバージョンを用意したら、あとは企業の求める人物像に合わせて後半部分を調整します。
企業がどういった人を希望しているのか、企業はどんな社風なのかを把握することが大切です。

企業の社風や求める人物像を把握せず、当たり障りのない記載をしてしまうと、使い回ししていると思われかねません。

ESで使い回ししやすい項目

他にもES頻出質問があります。ESの提出時期はだいたい同じなので、その時期にバタバタと慌てたくないという人は、他の頻出質問の回答もある程度考えておくといいでしょう。

頻出質問は使い回しが可能です。
よく聞かれる質問は以下のようなものです。

  1. あなたの弱みを教えてください
  2. 悔しかった経験、挫折経験
  3. あなたのゼミ・研究内容について教えてください

これらの質問はたいてい300〜400文字で回答を要求されます。したがって、300文字程度のベース回答を用意しておけばよいでしょう。

よく聞かれるその他の質問は、企業によって異なります。「みんなの就職活動日記」を使って過去に聞かれた設問を調べ、3社以上に共通している設問にはベースの回答を用意しておくといいでしょう。

他人のESの使い回しはバレる?

他の設問項目の書き方と違うので書類上でバレる

他人のESを使い回した場合、他の設問項目と書き方や言い回しが異なるため、一目見ただけで直ぐに使い回してることはバレてしまいます。

分からないように文章の構成を変えたり、一部だけ使い回したりした場合でも、文体の違いや文脈の不自然さが残ってしまうため、多くのエントリシートを読んできた採用担当者が読めば直ぐに違和感に気付きます。

また、最近ではコピペチェックツール等を使用する企業もあり、ネットや書籍から他人のESをコピペしていると、読まれることなく不合格となる場合もあります。

書類でバレない場合でも面接でバレる

書類の段階で使い回しがバレなかったとしても、面接の受け答えでバレてしまうでしょう。

他人のESを使い回している学生は、書いた内容を忘れてしまったり、内容を理解しないままコピペしてしまっていたりと、面接で内容を深堀すれば直ぐに自分の経験ではなく他人のESの使い回しだと分かる場合が多いです。

また、スムーズに受け答えが出来ている学生でも、自分の言葉で話しているかどうかは、回答内容や態度を見れば簡単に判断ができます。

企業側から使い回しを指摘することは基本的にないため、学生側はバレていないと思い込んでいる場合も多いですが、大半はバレていると考えて良いでしょう。

おわりに

これまで解説してきたように、ESを使い回すといっても、使い回せるのは一部の設問のエピソードです。志望動機を使い回すのはもってのほかですし、他社に出したESをそのまま別の会社で使い回すのもNGです。自社に向けられたエピソードでないことが分かれば、その時点で採用見送りになります。

また、他人のESを使い回すのも、書類選考でバレなくても面接で必ずバレるので控えましょう。

これからたくさんESを書く機会があると思います。一部使い回せるからといって提出ギリギリにするのではなく、余裕をもって取り組むようにしましょう。

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