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SNSでは、オワハラを受けている就活生の口コミが見られます。
就活中に耳にするこの「オワハラ」。
オワハラの実態や対策を知ることで、実際にオワハラを受けたとに正しい対応が取れます。
この記事では、オワハラとはどういったものなのか、オワハラを受けたときの対応はどうすればいいのか解説します。
オワハラを受けている人はもちろん、これから就活を始める人もぜひ参考にしてください。
オワハラとは「就職活動終われハラスメント」の省略
オワハラとは、「就職活動終われハラスメント」を省略した言葉です。
内々定を出したい就活生に対して、自社以外の選考を辞めさせる、自社に入社させるように行動を制限するといった行為です。行動の制限とは、他社の選考を受けさせないように、終日研修を入れるなどがあります。
そもそもなぜ企業はオワハラをするのでしょうか?
就活解禁時期があり内定を出せないため囲い込みになりやすい
オワハラは、就活が解禁される6月からの大手企業の選考を受けさせないために中小企業が行うケースや、大手企業同士が優秀な人材を確保するために行うケースがよく見られます。
就活解禁時期が設定されてからは、内定を出せる時期が決まっています。そのため内々定の段階で、オワハラ行為をして、他社を受けさせずに内定時期まで待つのです。
また就活解禁時期の設定により、経団連に所属する企業は、同時に選考せざるを得ません。
そのため、経団連に所属していない中小企業やベンチャー企業は、大手企業が就活を開始する前に優秀な人材に内定を出して、他社を受けさせないオワハラを始めたのです。
オワハラの実態と対策
オワハラを企業がする理由については理解いただけたと思います。
ここからは、オワハラの実態の対策です。
どういった行為がオワハラと言えるのでしょうか。実態を知り、適切な対応ができるようにしましょう。
①その場で内定を承諾させる/他社を辞退させる
人事の前で、「内定を貰った際には必ず貴社に入社します」と誓わせる行為もオワハラに値します。
対面で内定承諾を迫ると、「NO」」とは言いにくくなります。その心情を分かったうえでの対面でプレッシャーをかけて内定承諾を得る行為です。
また、他社の選考を辞退するように強要する行為もオワハラに該当します。
「現在受けている選考を辞退すれば内定を出す」など内定を出す条件を付けられることもあります。
対策:従う必要はない。冷静な発言をする
「他社を辞退することを条件に内定をあげる」という取引を企業から持ちかけられた場合、取引に応じず断るのが賢明です。
その企業が本当に入りたい企業であれば、取引に応じるのも一つの手ですが、まだ他社と比較して迷っているような段階では、内定欲しさに進路を決めるべきではありません。
断り方としては、相手の勢いに呑まれて感情的な反論をするのではなく、あくまでも冷静に「考える時間をください」「他社と迷っています」「他の企業も吟味したいと考えています」と、正直な自分の気持ちを伝えることが大切です。
自分の気持ちを伝えてもなお、他社の辞退を強制しようとしてくる企業であれば、入社後も無理難題を押し付けられる可能性が高いため、入社を考え直すべきです。
②面談・内定者イベントを密に設定し他社の選考を受けられない状況を作る
入社前に先輩と話して仕事を理解しよう」という体で、面談を何度も設定し、他社の選考を妨害するやり方も頻度が高ければオワハラに該当します。
あるいは、内定者向けの研修や合宿といったイベントを詰め込み、内定者は全日参加することなどと伝えて、就活する時間を創らせないパターンもあります。
対策:理由を話したうえでスケジュール調整を依頼
内定後の面談やイベントには、入社後スムーズに職場環境に慣れてもらうための事前準備という役割もありますので、すべてがオワハラに該当する訳ではありません。
しかし、他社の選考を受けられないほど密に設定されている場合はオワハラの可能性が高いので、スケジュール調整を依頼するのが得策です。
日程が他社の選考と被ってしまうときは、なぜ参加できないのか理由を話したうえで、スケジュールを調整してもらえないか相談しましょう。
参加を断ったことで内定が取り消されるような企業であれば、かなり悪質な企業である可能性が高いため、入社を検討するべきです。
③辞退を伝えると会社に呼び出し厳しく叱責&説得する
選考辞退や内定辞退をメールや電話で伝えても、会社に来るように伝えられる場合があります。
対面では、人事から「面接では第一志望と言っていましたよね?」と、選考での発言について掘り返され、辞退を撤回するように説得されることもあります。
なかには、内定承諾書後の辞退は賠償金を支払わせると脅す企業や、選考辞退を告げると厳しく叱責するひともいるようです。
対策:辞退は可能であるため一方的に辞退を伝える
「内定は取り消せない」「損害賠償を請求する」などと脅す企業へは、ひるむ隙を見せずに、毅然として対応しましょう。
労働者は入社の2週間前までであれば、内定承諾書を出していても、労働契約を一方的に解約できる仕組みがあります。入社まで2週間を切っており、入社のため高価な備品や必要機械を揃えてもらったという場合で無い限り、損害賠償金を支払う必要はありません。
そもそも、電話やメールで辞退の連絡をしたのであれば、企業からの呼び出しに応じなくてもいいです。
呼び出す理由は、辞退の撤回と分かっているので、自分の意思が変わらないのであれば、呼び出し応じずに電話やメールで済ませましょう。
あなたの就活力はどのくらい?
就職に成功するためには、まず自分の就活力を知っておく必要があります。就活力とは、就活で必要な準備や企業側が重視しているポイントに対して、どれだけ備えているかをはかる指標です。
ぜひ、「就活力診断」で今の自分の就活力を診断してみましょう。無料でダウンロードできるので、今の実力を踏まえた上で必要な対策をしてみてはいかがでしょうか。
オワハラが続く場合は大学の就職課に相談する
エージェントを利用している場合はエージェントに伝える
大学の就職課以外の相談先としては、就活エージェントに相談するのも有効な手段の一つです。
オワハラは以前から就活において大きな問題となっているため、プロのエージェントであれば、過去の事例をもとに解決方法を提案してくれます。
企業からどのようなオワハラを受けているのか、自分はどうしたいのかなど、現在の状況を一通り伝えましょう。
ただでさえ負担の大きい就活に臨む就活生にとって、オワハラの対応は大きなストレスとなり、身体的・精神的なバランスが崩れてしまう可能性も十分考えられます。
オワハラに遭遇したときは自分だけの力で解決しようとせず、スキルや経験のある人への相談が有効です。
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オワハラに屈せずに納得のいく就活を!
数十年前は、叱責することでプレッシャーを与えて入社させるタイプのオワハラが多かったですが、現在はオワハラの種類も多様化して言葉巧みになっています。
他の企業の選考を辞退してくださいと言われれば、オワハラだと気付きやすいですが、選考を入れられないくらいに研修を詰められるなどは、オワハラだと気付きにくく、気が付いた時には他社の選考が終わっていたという事態になりかねません。
企業からのプレッシャーに負けずに、自分の納得いく就活をしてください。