自己PRで好奇心旺盛をアピールする5つのコツ【例文あり】

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目次

「好奇心旺盛」は企業にとっても魅力的で、自己PRでアピールしやすい強みです。しかし、それゆえ多くの就活生がアピールするため、内容によってはありきたりで聞き飽きた自己PRになってしまいます。せっかくの強みが魅力的に聞こえなければ、もったいないですよね。

この記事では「好奇心旺盛」をアピールして面接官の印象に残るにはどうしたらいいか、高評価につながる自己PRのコツを解説します。ポイントを押さえて周りの就活生と差をつけましょう。

自己PRとはなんのため?

自己PRは面接での定番質問ですが、そもそも何を知るために聞かれるのでしょうか。

忘れてはいけないのは、自己PRは自己紹介ではないということです。「私はこんなことができます」「こんな成果を残しました」とアピールするだけではただの自慢話になりかねませんし、的外れな答えは評価を下げる原因になります。

まずは自己PRの大切さや役割について解説するので、企業が知りたいことや面接では何を伝えるべきかを理解しておきましょう。

自分を売り込むため

自己PRでは、企業に自分の強みを伝えることで「採用したい」と思ってもらわなければいけません。

そのためには、その強みが単に「自分がアピールしたいこと」ではなく「その企業にとってプラスになること」である必要があります。企業が求める人物像を理解したうえで、自分の持つ強みがどうマッチしているのかを伝えましょう。

好奇心旺盛であることの根拠となるエピソードや入社後にどう活かしたいかを併せて伝えることで、強みとしてよりリアルに想像してもらうことができ、入社後に活躍する姿のイメージにつながります。

「好奇心が旺盛である」ということがいかに今後の業務で役立つのか、どう企業に貢献できるのかを伝えることができれば成功です。

人となりを伝えるため

企業が面接で自己PRを求めるのは、その人がどんな人物であるかを知るためでもあります。しかし、ただ「好奇心旺盛です」と言うだけでは漠然としすぎてあなたがどんな人なのか伝わりません。

「好奇心旺盛」も分解するとさまざまな特徴に分けることができるので、具体的にどのような好奇心旺盛さを持っているのか、どんなことを考えてどう行動するのかというあなたの人となりをアピールする必要があります。それによって企業は、求める人物像や社風とマッチしているかを判断するのです。

「〇〇をしました」という経験ではなく、「なぜそれに挑戦したのか」「やってみてどうだったか」というあなたの考えに重きを置いて伝えましょう。

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2021.05.25

自分はあてはまっている? 好奇心旺盛な人の特徴

「好奇心旺盛」という言葉からどんな人物を想像するでしょう。好奇心旺盛といっても人によってさまざまな特徴を持つ人がいるので、面接官もその一言だけではあなたがどんな人なのか具体的なイメージがつきません。

「好奇心旺盛」をもう少し具体的に表現すると「新しいことへの興味関心が強い」ということです。そこからつながる好奇心旺盛な人の特徴を5つ紹介するので、「私の特徴は好奇心旺盛といえるのかな」という人はこの項目を参考に、自分の好奇心旺盛さがどのようなものか言語化してみましょう。

①知識や情報が豊富

好奇心旺盛な人はさまざまなことに興味を持つので、知識や情報が豊富です。人から聞いたことやテレビや雑誌、SNSで見たことなどに興味を持って、さらに調べたり実際にやってみたりして自然と知識を深めていきます。

知識や情報が豊富だと相手に合わせて話題を提供できますし、知らない話題にも興味を持つため相手は気持ちよく話すことができ、コミュニケーション能力の高さにもつながります

また、情報が多い人は選択肢が多く、より人生を楽しめる人が多いです。たとえば就職活動をするにも、10社しか知らない人と100社知っている人では自分にピッタリの会社に出会える可能性が大きく変わります。

何か新しいことに出会ったときに「そういうものがあるんだ」で終わらず、興味を持って自分の中に取り入れられることが特徴です。

②行動力があり主体的に動ける

好奇心旺盛な人は興味を持ったことに対して「知りたい」「やってみたい」と思うので、さまざまなことに自分から挑戦する行動力を持ち合わせています。誰かに言われてやるのではなく、自分がやりたいと思ったことに主体的に取り組めることが特徴です。

企業においても、指示待ちで言われたことしかできない人よりも自らやるべきことを考えて動ける人の方が成長が早く、企業からの評価が高いです。指導する先輩や上司の立場から見れば、一つひとつ指示しなければいけない人よりも安心して仕事を任せることができます。

③柔軟な対応ができる

好奇心旺盛な人は新しいことに飛び込むことに慣れているため、仕事においても環境や業務に合わせて柔軟に対応することが得意です。変化に対する抵抗がなくいいと思ったことを積極的に取り入れるので、自分と異なる意見も「そういう考えもあるのか」と受け入れることができます

また、この柔軟性の高さはトラブルが起きた際の対応力にもつながります。好奇心旺盛であることが対応力に直結するというよりは、興味のあることにチャレンジしているうちにさまざまなことに対応する力が身についたという流れです。

新しいことを拒絶してしまうと可能性を狭めることになり、柔軟であることは成長にもつながると言えます。

④物事をポジティブに捉える

「行動力」や「失敗を恐れない」ということにもつながりますが、やりたいことが多いためひとつのことに悩んでいる暇がありません。うまくいかないことがあっても「これも一つの経験」「失敗は成功のもと」とプラスに捉え、次に進むことができるのです

また、自分の中にさまざまな選択肢があり、合わないことや苦手なことがあってもそこにこだわらずに切り替えることができます。

しかし「楽観的で失敗を気にしない」となるとポジティブとは違うので、失敗を振り返りつつ「いつまでも落ち込んでいても何にもならない」というマインドを持っていることがポイントです。

⑤失敗を恐れずチャレンジできる

好奇心旺盛な人はさまざまなことに興味があるため、「まずはやってみよう」というチャレンジ精神も持っています。一つのことに失敗したからといってそこにこだわらず、「じゃあ次はこうしてみよう」「これは合わないからこっちをやってみよう」と素早く切り替えることができるのです。

特に新卒では失敗せずに成長はできません。失敗を恐れず積極的にチャレンジする姿勢は成長するために欠かせませんし、企業からも高く評価されます

ただし、あまりに何も考えずに暴走してしまうのはマイナス評価になりかねないので、必要な準備はしたうえでチャレンジしていることを伝えるようにしましょう。

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どうして好奇心旺盛さが評価されるのか?

好奇心旺盛であることは企業から評価されると述べましたが、それはなぜでしょうか。企業が好奇心旺盛な人を必要とする理由を解説します。

それを念頭に置いて自己PRをつくることで、自分の好奇心旺盛さが仕事にどう活かせるかを考えアピールしましょう。

「前に踏み出す力」が重要視されているから

経済産業省がおこなった「社会人基礎力に関する緊急調査」によると、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として定められている「社会人基礎力」には「前に踏み出す力」「主体性」「実行力」の3つがあります。

このうち、もっとも重視する能力として大企業の約半数に選ばれたのが「前に踏み出す力」でした。この「前に踏み出す力」に含まれる要素の「主体性」「実行力(行動力)」は、まさに好奇心旺盛な人の特徴です

「現状維持は衰退である」という言葉がありますが、技術の進歩や考え方の変化などでビジネスの形も変わっていく中、同じことだけをしている人や企業は置いていかれてしまいます。新しいことにも興味を示し、そして勇気を持ってそれに挑戦できる人が、社会において活躍できるということです。

成長が見込めるから

先ほど触れた通り、好奇心旺盛な人は前向きかつ主体的に物事に取り組むため成長が早い傾向にあります。

大人になるにつれて失敗を恐れて行動できなくなる人が増えていきますが、赤ちゃんが歩き出すときも自転車に乗れるようになるときも、最初は何度も転ぶものです。転ぶことを恐れていたら歩けるようにはならないのと同じように、社会に出てからも失敗を避けてばかりでは成長しません。

また、挑戦を先延ばしにしたところで能力が勝手に身に付くわけではないので、遅かれ早かれ失敗はするのです。同じ道を通るのであれば、「とりあえずやってみよう」と興味を持って積極的にチャレンジできる人の方が、失敗しながらもどんどん成長していくため高く評価されます

自己PR(好奇心旺盛)の例文

まずは、好奇心旺盛の自己PR例文をチェックしてみましょう。例文を読めば、直感的に「好奇心旺盛」の自己PRの作り方がイメージできると思います。下記の例文を参考にしてみましょう。

自己PR(好奇心旺盛)の例文

例文

私は好奇心旺盛で、失敗を恐れずチャレンジできることが強みです。

Point 「好奇心旺盛」だけではなく、「失敗を恐れずチャレンジすることができる」と付け加えることでどのような好奇心旺盛さがあるのか具体的にイメージしやすくなる

学生時代には、法学部ながら、iPhoneアプリ開発・ビジネスプランコンテストでの入賞・ITベンチャー企業へのインターンなど、さまざまなことにチャレンジをしてきました。その中でも苦労をしたのが、ITベンチャーでのインターンの経験です。

Point 複数の経験に触れてよいが、メインでアピールするのは一つの経験に絞ること

「ITビジネスの現場を学びたい」という想いから参加しましたが、IT知識もないため、最初はまったくついていけない状況でした。しかし、「この挑戦を無駄にしたくない」という想いで、3つのことに取り組みました。

  • 1.先輩社員の雑用を積極的に手伝うことで、さまざまな業務に触れて知識を得る
  • 2.昼休みや仕事の合間に先輩社員に積極的に話しかけ、雑談をしながら仕事について話を聞く
  • 3.学んだ知識はすぐに業務に応用し、実践の中で修得する

これらの取り組みの結果、すぐに知識にキャッチアップができ、最終的には担当事業の月間売上を2.5倍に伸ばすことにも成功しました。

Point その活動の中で、どんな工夫をしたのか詳しく説明することで、あなたが仕事に取り組む様を採用担当がイメージしやすくなり、アピールとしての魅力が増す

この経験から、様々なものに関心を持ち、できない理由を考える前に、積極的に行動することが自身を成長させる鍵だと学ぶことができました。貴社においても、この姿勢を忘れず、未開拓の市場に挑戦していきたいと考えています。

Point その経験から何を学んだのか、それは仕事にどう活かせるのか触れて、アピールを〆よう

これを真似ればOK!自己PRの型

この自己PRは、以下の「型」にしたがって制作されています。

Zikopr

この型を押さえるだけで、誰でも説得力のある自己PRがつくれるようになります。以下を参考に、自己PRを構成してみましょう。

自己PRが書けない時は、自己PR作成ツールを活用してみよう

「好奇心旺盛」の自己PRを作成する方法を解説してきましたが、例文のような自己PRを書き上げる自信がないという方も多いはず。

そんな時は、「自己PR作成ツール」を活用してみましょう。

自己PR作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、説得力のある自己PRが完成します。

自己PR作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。

1.仕事に活かせる「好奇心旺盛さ」の伝え方をする

企業が採用したいのは「企業の役に立つ人材」です。自己PRでは学生の強みを聞くことで、その強みを活かして自社のビジネスに貢献してくれる人材かを判断しているのです。

そう考えると「好奇心旺盛」だけではアピールとしてはやや弱いです。というのも「好奇心旺盛」だけだと、単に「さまざまな物事に関心があるだけ」という印象に受け取られてしまう恐れがあるからです。それでは企業は「その強みがうちにどう役立つのだろう」と感じてしまいます。

ここではそれを解消するための方法を解説します。

好奇心+それを実現する行動力を併せてアピールしよう

例文

私は好奇心旺盛で、失敗を恐れずチャレンジできることが強みです。

例文では「失敗を恐れずチャレンジできることが強み」と付け加えることで、「好奇心があるだけではなく、実際に行動して結果を残す能力がある」とアピールしています。「好奇心旺盛」なだけでは、企業へのインパクトは少し薄いです。その好奇心をもとに、企業にとってプラスになる成果をあげることができる人を求めているのです

他にはこのような例が挙げられます。

私の強みは、興味が生まれたらすぐに行動を起こしチャレンジする好奇心旺盛さです。

「行動を伴う好奇心」であると示すことで、単なる興味で終わらずに行動につなげることができるというアピールになります。

「好奇心旺盛な人の特徴」で紹介した項目を参考に、どのような好奇心旺盛さを持っているのか具体的に伝えましょう。

2.アピールするエピソードはひとつに絞る

例文

学生時代には、法学部ながら、iPhoneアプリ開発・ビジネスプランコンテストでの入賞・ITベンチャー企業へのインターンなど、様々なことにチャレンジをしてきました。その中でも苦労をしたのが、ITベンチャーでのインターンの経験です。

好奇心旺盛な就活生は、学生団体、旅行、サークル…さまざまな物事にチャレンジしているはずです。しかし、まとめて全部アピールしようとすると、エピソードの概要で終わってしまい、あなたの良さが伝わりません。

エピソードをひとつに絞って掘り下げることで、あなたの好奇心を存分にアピールしてください。

エピソード自体でなく人柄をみている

好奇心旺盛を強みとして挙げる場合、企業が知りたいのは経験の数やエピソードそのものではありません。「AとBとCに興味があってチャレンジしました」とあなたが興味のあることを並べるだけでは、ただの自己紹介になってしまいます。

企業が知りたいのはなぜそれに興味を持ったのか、どんな課題があって、解決のために何を考えどう行動したのか、というあなたの考えや人柄であって、チャレンジの数ではないのです。

限られた時間の中で複数のエピソードを伝えようと欲張ってしまうと、どうしても一つひとつの話が浅くなりあなたがどんな人なのか伝わりません。数をアピールするのではなく、一つのエピソードに絞って掘り下げましょう。「広く浅く」ではなく「狭く深く」が自己PRの鉄則です。

自己PRは話の内容を提供するだけの場ではなく、自分の人柄やスキルをアピールできるチャンスなのだと理解しましょう。

どうしても複数の経験をアピールしたい場合の対処法

「さまざまなことにチャレンジしてきたのに、それを言えないのはもったいない!」と感じるなら、例文のように

A、B、Cとさまざまなことに挑戦してきたが、その中でもDの経験にもっとも力を入れた

と書くと良いでしょう。これなら、「さまざまなことに挑戦する好奇心旺盛さ」を効果的にアピールできますし、エピソードも絞り込めます。

3.なぜチャレンジしたのかを説明する

例文

その中でも、苦労をしたのが、ITベンチャーでのインターンの経験です。「ITビジネスの現場を学びたい」という想いから参加しました

リクルートの調査によれば、企業が採用にあたり重視している項目の1位は「人柄(90%の企業が重視)」、2位が「企業への熱意(78%が重視)」、3位が「今後の可能性(70%が重視)」になっています。一方で、「所属クラブ・サークル」は10%、語学も13%の企業しか重視していません。

経験そのものよりも「人柄」「熱意」「可能性」が重視されていることがわかります。その3点をアピールするためには、「何をしたか」という経験だけでは足りません。「何を考えて行動したか」「何のためにチャレンジしたのか」というあなたの想いを伝えましょう。

チャレンジした動機から、自分の人柄をアピールする

「なぜチャレンジしてみようと思ったのか?」を説明すると、あなたの人柄が伝わりやすくなります。

たとえば、例文からは「新しい経験を楽しむ」という、明るく前向きな就活生の人柄が伝わりますよね。他にも、「人にすすめられたものはチャレンジしてみる」というと、相手の好きなものを積極的に理解しようとする姿勢もわかります。

このように「なぜチャレンジしたのか」を詳しく語ると、あなたの人柄がアピールしやすく、とても効果的です。チャレンジしようと思ったきっかけや理由をしっかり説明しましょう。

4.取組みを成功させるためにおこなった工夫・努力を具体的に説明する

例文

IT知識もないため、最初はまったくついていけない状況でした。しかし、「この挑戦を無駄にしたくない」という想いで、

1.先輩社員の雑用を積極的に手伝うことで、さまざまな業務に触れて知識を得る
2.昼休みや仕事の合間に先輩社員に積極的に話しかけ、雑談をしながら仕事について話を聞く
3.学んだ知識はすぐに業務に応用し、実践の中で修得する を実行しました。

これらの取り組みの結果、すぐに知識にキャッチアップができ、最終的には担当事業の月間売上を2.5倍に伸ばすことにも成功しました。

企業は「ただ挑戦するだけの人」「たださまざまなものに手をだすだけの人」には興味がありません。「挑戦し、成果を上げ、成長できる人」を採用したいと思っています。

「好奇心旺盛です」と自己PRをすると、その半面、「計画性がないのでは?」「飽きっぽいのでは?」「やりっ放しになっていないか?」との懸念を人事に与えることがあります。

この懸念を払しょくするために「ただ、チャレンジしただけではなく、その取り組みを成功させるためにこんな努力をした」とアピールしましょう。

5.仕事への活かし方を伝えて今後の可能性を感じさせる

例文

さまざまなものに関心を持ち、できない理由を考える前に、積極的に行動することが自身を成長させる鍵だと信じています。貴社においても、この長所を活かし、未開拓の市場に挑戦したいと考えています。

先ほど紹介したリクルートの調査からもわかるように、企業は「今後の可能性」を重視しています。というのも、企業にとっては「学生を採用したら、入社後に活躍してくれるか」が一番重要だからです。

そのため、ただ「好奇心が旺盛です」とアピールするだけでなく、「今後の可能性」を感じる自己PRをつくる必要があります。どうすれば企業が「今後の可能性」を感じる自己PRができるのかを説明します。

今後の可能性をアピールするために意識するべきこと

自己PRでは、この2点に触れることを心掛けましょう。

  • チャレンジを通じて学んだこと
  • 自身の長所を、志望企業の仕事でどう活かすか?

「チャレンジを通じて学んだこと」があれば、今後もその学びをもとに動いてくれるだろうとあなたの「伸びしろ」を示せます。また、「自身の長所をどう活かすか」を説明すれば、あなたがどう会社に役に立つのかがより具体的にイメージしやすくなるからです。

この2点を押さえて、「今後の可能性」をアピールしましょう。

企業研究を重ねどの業務に活かせるのか述べる

企業は入社後に活躍する人材かどうかを見極めるために自己PRを求めているので、その企業の業務内容や求める人物像に合った強みを選ばなければ意味がありません。

たとえば「主体的に行動できる」ことが好奇心旺盛の特徴の1つですが、チームワークを重んじる企業であまりにも勝手に動いてしまうような印象を与えるとマイナスに受け取られる恐れがあります。また、危険を伴う仕事で「失敗を恐れずチャレンジする」ことは歓迎されません。

このように企業の求める人物像とかけ離れた回答をすると、「企業理解が浅い=あまり志望度が高くない」と判断される可能性も高いです

企業研究で社風や仕事内容を理解し、アピールしたい好奇心旺盛さが仕事のどんな場面で活かせるのかを具体的にイメージしましょう。

「好奇心旺盛」のアピールで注意したい点

長所と短所は裏表の関係性にあるため、長所として伝えているつもりでも受け取り方によっては短所になってしまうことがあります。せっかくの自己PRがマイナスになってしまってはもったいないです。

「好奇心旺盛」という長所にはどのような短所が隠れているのか、短所として受け取られないためにはどうすべきなのかを解説します。アピールしようと思っていることがしっかりプラスに受け取られるかどうか、見直してみましょう。

「飽き性」と思われないか

好奇心旺盛でさまざまなことに興味を持つのはいいのですが、飽き性という印象を与えるとマイナス評価になる恐れがあります。今はその企業に興味を持っていたとしても、すぐに飽きて仕事へのやる気を失ったり他社へ転職したりしてしまっては困るからです。

飽き性と思われないためには、「なぜ他のことにチャレンジしようと思ったか」という理由に重点を置きましょう

たとえば「中学ではテニス、高校ではアメフトをやっていました」というだけだと、テニスに飽きてやめた思われるかも知れませんが、「テニスは個人戦ですが、チームで戦うスポーツをやってみたかったのでアメフトを選びました」と付け加えると前向きな挑戦であることが伝わります。

面接官を納得させられる理由を添えるとともに、面接全体を通して企業への本気度を伝えることを意識しましょう。

「注意散漫」に思われないか

好奇心旺盛であることは、伝え方によっては集中力がなく注意散漫だと捉えられてしまいます。仕事においては他の人の業務に興味を持つのはいいのですが、それによって自分のやるべきことが中途半端になったりミスを連発するようでは成果をあげられません。

さまざまなことに興味を持ったことが何につながったのか、自分にどのような効果をもたらしているかを考えましょう。また、やるべきことはしっかりとやり遂げていることも自己PRの中でアピールできると、悪い印象を回避することができます

好奇心旺盛さを伝える自己PRの例文

ここまで「好奇心旺盛」を強みとしてアピールする際のコツや注意点を解説してきましたが、実際にこのポイントを押さえた例文を紹介します。

前述したように、「結論→概要→課題→解決のための行動→仕事への活かし方」という構成になっています。マイナスに受け取られないための注意点や仕事への繋げ方も解説しているので、ここまでで紹介したコツやポイントが実際にどう活かさせれているか確認してみてください。

知識や情報が豊富

例文

私の強みは好奇心旺盛で話題が豊富なことです。それが活かされたのが、大学1年生から続けている飲食店のアルバイトです。

私が入った当初はスタッフ同士のコミュニケーションが少なく、店にも活気がありませんでした。連携がうまく取れないため仕事もスムーズに回っていないことに気付き、まずは雑談から会話を増やして自然に声を掛け合えるようにしようと考えました。

私はスポーツや映画、音楽などさまざまなことに興味があるため趣味の話も理解できることが多く、盛り上がっているうちに自然と他のスタッフ同士のコミュニケーションも増えました。
この強みを活かしてお客様と円滑にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていきたいと考えています。

Point:

この例文では、営業職を想定しています。趣味が多いことは仕事に直結しないように思えますが、人と距離を縮める上で共通の話題は効果的です。

営業として顧客と関係を築くために何が大切かを理解していることもアピールもできる自己PRになっています。

柔軟な対応ができる

例文

私の強みは相手に合わせて柔軟な対応ができる好奇心旺盛さです。小学生向けの塾のアルバイトでその力を発揮しました。

私は授業を担当する中で、マニュアル通りの指導では生徒が退屈しているように感じていました。そこで、上司に相談したうえで生徒たちに好きなものを聞き授業に取り込んでみたところ、興味を持って参加してくれるようになりました。

貴社でも既存のやり方に囚われず、常に最善のやり方を探して成果を出したいと考えています。

Point:

この例文では「上司に相談したうえで」という言葉がポイントになっています。

柔軟とはいっても、マニュアルがある以上勝手なことをしてしまっては評価されません。このようにマイナスに捉えられる恐れがある表現がないかよく確認し、必要に応じて説明を足すようにしましょう。

物事をポジティブに捉える

例文

私の強みは、困難な状況もポジティブに捉えることができる好奇心旺盛さです。

高校時代サッカー部でレギュラーを務めていたのですが、大会前に怪我をして出場できなくなってしまいました。最初は落ち込んだのですが、客観的にチームを見るいい機会だと考え、自分なりに試合を分析して戦略や練習方法を提案しました。

それによりチームメンバーの特性が理解できたので、復帰後は以前よりも連携プレーがスムーズになりました。

この強みを活かして、入社後もどんな状況でも前向きに考えてできることに積極的に挑戦していきたいです。

Point:

落ち込んでしまうような状況でも新たな挑戦の機会としてポジティブに捉えています。怪我をして試合に出れない時間でも無駄にせず、何かできることや得られるものはないかと考える貪欲さは、社会人としても成長につながるので評価されるポイントです。

失敗を恐れずチャレンジできる

例文

私は失敗を恐れずチャレンジできる好奇心旺盛さが強みです。それによって現在所属しているダンスサークルの初公演を開催することができました。

せっかく練習しているのだからステージでも踊ってみたいと思い学内での発表会を提案したのですが、初めての試みでステージや運営など一から考えなければならず分からないことだらけでした。

発表会を終えてみて反省点は多々ありますが、やってみなければ気付けなかったことなので、より良い公演を作るために必要な経験だったと考えています。

貴社でも様々なことに積極的に挑戦し、成長していきたいです。

Point:

反省点を次に活かそうとすることで、失敗を無駄にせずに成長しようとする姿勢が伝わります。

「チャレンジしたけどうまくいきませんでした」と話すだけではただの失敗談で、何のアピールにもなりません。経験から学んだことや今後にどう活きていくのかを併せて伝えましょう。

「好奇心旺盛」を具体化して活躍がイメージできる伝え方をしよう

自己PRで求められているのは、自分がどんな人物で入社後どう活躍できるかを伝えることです。

そのためにはまず「自分が持つ好奇心旺盛さが具体的にどのようなものなのか」「企業が求めるのはどういった人物か」を正しく理解することが大切です。この2つがしっかりつながっていることをアピールできれば、活躍が期待でき内定が近付きます。

この記事で解説したポイントを押さえ、あなたの魅力が最大限伝わる好奇心旺盛の自己PRを作ってくださいね。

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