野村證券は国内最大の証券会社です。
就活生の志望企業ランキングでも上位にランキングインしているため、インターンシップにも多くの学生が応募します。
そのため、インターンシップに参加するには、厳しい選考を突破しなければなりません。
そこで、野村證券のインターンシップに参加したい学生のために、野村證券のインターンシップ選考を突破するためのコツを解説いたします!
野村證券は就活生からの人気が高い企業
野村證券は言わずと知れた証券業界の最大手であり、売上げにおいては同業他社を大きく引き離しています。(参考:業界動向リサーチhttps://gyokai-search.com/4-syoken-uriage.htm)
そのため、証券業界を目指す就活生からの人気が非常に高い会社です。
近年では毎年約600人という多くの新入社員を採用していることからも、選考にのぞむ就活生が多いことが伺えます。
そして、本選考と同様にインターンシップも人気が高く、毎年多くの学生が応募しています。野村證券はインターンシップにも非常に力を入れており、本格的なビジネス体験を行うことができることも人気の理由の1つです。
本記事では、野村證券のインターンシップの内容と、厳しい選考を勝ち抜くためのポイントを解説していきます。
安定している企業第10位
野村證券が就活生からの人気が高い理由の1つに、業績の安定感が挙げられます。
楽天みん就が2020年3月卒の学生を対象に行った『2020年卒 新卒就職人気企業ランキング』(https://www.nikki.ne.jp/event/2019040504/)において、「安定している企業」部門で野村証券は第10位にランクインしました。業界トップの業績を誇る野村證券に対して、多くの就活生が安定しているというイメージを持っており、安心感を得られることが魅力的なようです。
さらに、「スキルが身に付く企業」第1位、「証券・投資業界ランキング」第1位、「総合ランキング」第84位など、多くの部門で上位にランクインしていることも、野村證券の人気を裏付けています。
野村證券のインターンシップは6種類
野村證券は、営業部門とホールセール部門の二つの部門でインターンシップを開催しています。
営業部門のインターンシップは、営業ビジネスの実務に近い内容を体験できる4日間集中プログラムです。また、ホールセール部門では、「インベストメント・バンキング」「グローバル・マーケッツ」「リサーチ」の3つのビジネスにおいてインターンシップが実施されています。
「リサーチ」では、業務内容に応じて3つのコースから選ぶことができます。
ここでは、野村證券の主要な6つのインターンシップについて紹介していきます。
※本項目では、2019年に実施されたインターンシップの内容や2020年の開催予定情報を参考にしております。
そのため、実際の実施時期や内容に変更がある可能性がありますので、興味があるインターンシップの情報はこまめにチェックするようにしましょう。
営業部門夏インターンシップ
営業部門夏インターンシップでは、グループワークを中心とした短期間集中プログラムによって、業務理解を深め営業の現場を実感することができます。
8月~9月頃(4日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
最前線で活躍する社員によるビジネス内容の紹介や金融ビジネスに関するレクチャーによって、業務内容や専門知識を学びます。
そして、課題解決に向けて事業提案を行う等、提示された課題にそってグループワークを行うことで、実務に近いリアルな現場を体験することができます。
また、メンター制度や社員との懇親会等、社員に気軽に質問や相談を行うことができる環境も整っています。
インベストメント・バンキング インターンシップ
インベストメント・バンキング インターンシップでは、債券や株式の引き受け業務やM&A・財務アドバイザリー業務等の投資銀行ビジネスの概要を学び、グローバルに活躍するホールセール部門インベストメント・バンキング関連部署の業務への理解を深めることができます。
8月頃 or 2月頃(夏、冬の2回開催、各4日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
現場で活躍する社員による、野村証券が展開する投資銀行ビジネスについての講義によって、インベストメント・バンキングに関する専門知識を深めます。
そして、若手社員の指導のもと、提案書作成等のグループワークやプレゼンテーションを行います。投資銀行ビジネスの業務を実際に体験しながら、社員との交流を深めることができます。
グローバル・マーケッツ インターンシップ
グローバル・マーケッツ インターンシップには、セールス&トレーディングコースとクオンツコースの2コースがあります。
セールス&トレーディングコースでは、グローバル・マーケッツが取引する商品について学び、トレーディングシミュレーションよって業務体験を行います。
クオンツコースでは、数学の知識を市場においてどのように活用することができるのかを、実務を通して学ぶことができます。
8月頃 or 11月頃(夏、冬の2回開催、各4日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
グローバル・マーケッツの社員による日々の業務や取引商品に関するレクチャーを受け、基本的な知識を学びます。
そして、実際に仕事場に入りジョブシャドウイングを体験することで、日常業務に触れることができます。
また、フロアローテーションによって、多くの社員と交流することができるところが特徴的です。
リサーチ クオンツ(データ・サイエンティスト)コース
リサーチ クオンツ(データ・サイエンティスト)コースでは、定量分析やビッグデータ分析を活用したリサーチ業務を体験することができます。
また、分析課題に取り組む演習によって、定量分析の幅広い応用法を実感することもできます。
8月頃 or 11月頃 or 2月頃(夏、秋、冬の3回開催、各5日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
社員による業務紹介によって、クオンツ・アナリストが分析を活用してどのようにサポートを行っているのかを理解します。
また、若手社員やマネージャー等の多くの社員と交流を行い、現場で活躍する社員の生の声を聞くことができます。
そして、演習やプレゼンを通して実際に業務を体験することで、日々の業務の一端を体験します。
リサーチ アナリストコース
リサーチ アナリストコースでは、市場分析、企業取材、レポート発行等により、株式の価値を評価し情報を提供する証券アナリストの業務を体験することができます。
8月頃(5日間)or 2月頃(1日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
アナリストによる業務説明や講義によって、野村グループで活躍する証券アナリストの業務への理解を深めます。
そして、業績予想モデルの構築等の演習、企業への取材、技術評価に関するレポート課題等を通して、高度な専門知識を必要とするアナリスト業務の一端を肌で感じることができます。
リサーチ インターンシップ 金融経済研究所 経済調査部 エコノミストコース
エコノミストコースでは、先輩社員の指導のもと、参加者毎に設定されたテーマにおける経済分析を行うことで、経済分析や金融市場分析を行うエコノミスト業務を体験することができます。
8月~9月頃(5日間)
【開催場所】
東京
【インターンシップ内容】
現役のエコノミストやストラテジストによる講義を受け、エコノミスト業務に関する知識を深めます。
そして、エコノミストのサポートを受けながら、参加者の特性や希望に沿って設定された課題をテーマとして扱う経済分析に挑戦します。
また、課題をクリアするために必要な計量分析や産業分析等の経済分析の手法について、個々に指導を受けることができます。
野村證券のインターンシップは選考に関係があるの?
このインターンシップについて野村證券は「採用とは関係がありません」と記しています。
しかし、実態はどうやら違うようです。
インターンシップで活躍した学生には、早期にリクルーターがつき、何回かのリクルーター面接をクリアすると、8月初旬にすぐに最終面接⇒内定と、大幅に選考期間が短縮される等の恩恵があります。
よって「インターンシップで活躍すれば、かなり有利になる」と理解してよいでしょう。
野村證券のインターンシップの選考フロー
選考の面でも有利になるため、応募する学生は多く、選考はかなり厳しいです。以下の選考フローがあります。
- 書類選考
- グループディスカッション&個人面接による選考
この2つを突破しなければなりません。以下では、それぞれの選考を突破するコツを詳しく解説していきます。
人気企業内定者のESを参考にしよう
大手企業に内定した先輩方は、どのようなESを作成したのでしょうか。内定者の回答から、どのような考え方、アピールをしているのかを把握しましょう。
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野村證券のインターンシップ書類選考を突破するコツ
まずは、書類選考です。どれだけあなたが優秀な人でも、書類選考を突破しなければ、選考に参加できません。
野村證券のエントリーシートの設問は毎年ことなりますが、以下の設問はほぼ毎年質問されています、面接で聞かれることも多いので、必ず対策しておきましょう。
設問1.インターンシップへの志望動機を教えてください
インターンシップへのエントリーシートですから、インターンシップへの応募動機が問われるのは当然ですよね。
面接でも必ず聞かれる内容なので、対策しておきましょう。
以下のポイントを押さえると、インターンシップの志望動機が上手く書けるでしょう。
説得力のあるインターンシップの志望動機をつくるコツ
- A.私が貴社のインターンシップを志望するのは〜だからです(志望動機の結論を最初に書く)
- B.大学時代に〜に取り組み、〜に興味を持つようになりました(Aの考えに至る経緯を学生時代の体験から説明する)
- C.貴社のインターンシップを通じて〜を学びたいと考えています(会社のインターンシップを通じて何を学びたいかを説明する)
この3点を押さえるだけで、インターンシップの志望動機は上手くかけます。
インターンシップの志望動機の例文
上記のポイントだけでは、イメージがわかないかもしれません。そこで、上記のポイントを押さえた例文を用意しました。参考にしてみましょう。
証券の営業に興味があるため、貴社のインターンシップを通じて、証券会社の営業実務を肌で感じたいと考えています。
大学時代に英会話教材の飛び込み営業のアルバイトを経験し、自分の成果が数字で反映される営業の世界に興味を持ちました。その過程で、形のない金融商品を販売するため、自身の「人間力」が試される、証券営業の世界に惹かれるようになりました。
ただ、証券営業を体験したことがないため、営業について理解が足りない状況です。そこで、国内トップの証券会社である貴社のインターンシップを通じて、証券会社の営業実務を肌で感じ、理解を深めたいと考えております。
このように、上記のポイントを押さえるだけで、まとまりの良いインターンシップの志望動機がすぐに作成できます。「A.なぜ応募したのか」⇒「B.Aに至る経緯を大学時代の体験から説明」⇒「C.このインターンシップで何を学びたいのか」この3点を押さえましょう。
設問2.学生時代に力を入れたことは何ですか?
私が学生時代に力を入れたことは、接客業でお客様満足度を高める取り組みです。
私は学生時代に居酒屋でアルバイトをしていましたが、店が忙しい時間帯であればあるほど、お客様の注文への対応が遅くなってしまい、長い時間待たせてしまうという問題がありました。
そこで、お客様の待ち時間を減らし、満足度を高めるために、スタッフ同士での話し合いの場を設けました。
話し合いの結果、お客様の注文を受けてから動くのではなく、料理皿や飲み物がなくなりそうなお客様にスタッフのほうから声をかけるという取り組みを始めました。
スタッフが積極的に動き、お客様の待ち時間を減らせたことで、アンケートでのお客様満足度を、取り組みの実施前よりも高めることができました。
取り組みの経験から、お客様の満足度を高めるには相手の視点で考え、自分から積極的に行動することが大切だと学びました。
学生時代に力を入れたことは、野村證券以外でも必ず聞かれる質問の一つです。早いウチから対策をしておきましょう。
ポイントは、「学生時代に力を入れたことを伝えると同時に、野村證券で必要な資質をアピールすること」です。
野村證券では、行動力・折れない精神力(面タフタフネス)積極性などが評価されるため、それらの資質を感じさせるようなエピソードを選びましょう。
この例文でも、自ら話し合いの場を設けるなど、行動力がみられます。
以下の記事でも、例文つきで「学生時代に力を入れたこと」の書き方を解説しました。ぜひ参考にしてください。
野村證券のインターンシップ面接選考を突破するコツ
野村証券のインターンの選考は、グループディスカッションと面接の2本立てです。それぞれの突破法について詳しく解説していきます。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、「証券会社の営業に必要な資質を5つあげなさい」や「朝型・昼型のどちらが学生にとっては得か?」「原発は増やすべきか?減らすべきか」などの、事前知識を要さない設問が多いです。
グループで議論をし、最終的に社員に発表をします。テーマが比較的簡単なこと、周りの学生がグループディスカッション慣れをしていないこともあり、適切な対策をしていれば、通過は簡単です。
面接
面接は集団面接で行われます(毎年、ことなりますが)概ね、時間は短い傾向にあり、一人に使われる時間は15〜20分ほどです。圧迫的な内容ではなく、フレンドリーな雰囲気で行われ、聞かれる質問も、簡単なものが多いです。
聞かれる内容は面接官により異なりますが、以下はほぼ必ず聞かれるので対策しておきましょう。
- このインターンシップに応募した理由
- なぜ証券会社の仕事に興味を持ったのか?
- 学生時代に力を入れたことは何か?
- 簡単に自己紹介をしてください
一般的な企業の一次面接に近い内容なので、一次面接向けの対策をしておけば十分でしょう。以下では、一次面接を突破するコツについて詳しく解説しています。
3年生のうちからできる就活対策って何か知ってますか?
それは、インターンシップです。
インターンは企業の実業務を体験して企業理解を深められるだけでなく、インターンで得た経験やビジネススキルを就活でのアピールポイントにすることもできるのです。
また、インターンで社員さんに仕事ぶりや顔を覚えて貰えることもあり、志望度の高さをアピールするにはもってこいの機会でしょう。
インターンに参加することは早期内定の近道といっても過言ではありません!
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