志望動機とは何か?絶対に押さえておきたい3つの基本

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就活では必ず聞かれる志望動機。でも、どんな志望動機を作成すれば内定するのか?どんな志望動機は駄目なのか?わからず戸惑っていませんか?

志望動機は「自己PR」についで、就活で最も重要な質問の一つです。志望動機をしっかり答えられるかどうかに、内定がかかっているといっても過言ではありません。

そこで、「そもそも面接官はなぜ志望動機を聞くのか?」「どんな点を抑えるべきなのか?」など、「志望動機とは何か?」について詳しく解説していきます。

志望動機はサークル経験の7倍重要

以下のグラフは、リクルートが2014年に行った「就職白書」の中の、
企業が採用で重視する項目と、学生が面接などでアピールする項目」についてのアンケートです。左側が企業が重視していること、右側が学生がアピールしている項目です。

※スマートフォンの方は、ピンチ(画面をつまむ)で拡大できます。

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これを見ると、志望動機にかかわる「その企業への熱意」は78.3%の企業が重視していることがわかります。一方で、学生が主にアピールしている「アルバイト経験」「所属クラブ・サークル」「ボランティア」については、ほとんど重視していないことがわかるでしょう。よく学生がアピールしている「サークル」にいたっては、11.9%、つまり10分の1程度の企業しか重視していないのですね。

企業は「人柄」「可能性」を自己PRから。「企業への熱意」を志望動機から把握しようとします。だから、志望動機をしっかりつくりあげるのは、内定にはかかせないのですね。

さて、なぜここまで「志望動機」を企業は重視しているのでしょうか?

志望動機の理想文字数

志望動機はどのくらいの文字数が理想的なのかは、わかりにくいものです。
あらかじめ、企業側から文字数が設定されている場合であれば、書きやすいですが、基本的にはそうでないことが多いです。

志望動機を作成するのに、理想文字数はどのくらいかというと、履歴書であれば、300文字程度と考えておけば良いでしょう。

300文字の意味としては、企業によっては手短に150文字程度となることもあれば、具体的な要素も含め500文字程度になることもあります。

300文字程度の志望動機を作成しておけば、要点をまとめていく150文字にも削りやすいでしょうし、逆に少し肉付けして500文字程度に増やすこともやりやすいと思います。

文字数に制限がない場合は、400文字程度にまとめておくと、相手に伝わりやすい文章になります。

志望動機は何パターン準備する?

一つの企業に対して、志望動機は3パターンを準備しておきましょう。

一つ目は、多くの業界がある中で、なぜ「その業界を志望した動機」です。

二つ目は、営業や経理、人事などの「職種を志望した動機」です。

三つ目は、一つの業界を選択して、その中から「この企業自体を志望した動機」です。

一つの企業に応募するにあたっては、まずどんな業界で働きたいのかということを考えます。
業界というのはとても広い意味になりますが、どういう経緯でこの業界に行き着いたのかということを説明できなければいけません。

職種については、営業と一言で言っても、業界はたくさんあります。その中から、この業界の営業をどうして選んだのかということも説明できなければ、説得力はないです。

企業については、自分がここでこういったことができて、企業に貢献できるということをアピールしましょう。

志望動機を作成する際に気を付けることとして、主語は必ず「私」自身にしなければいけないということです。

陥りがちなミスは、「貴社の魅力は~」や「貴社ではこのような取り組みをしている」と、企業のことばかりを書いてしまうことです。企業のことばかりを書いてしまうと、志望動機としては主体性を失いやすくなります。

志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう

ここまで志望動機を作成する方法を解説してきましたが、文章を考えるのが苦手で、上手く書ける自信がない人も多いはず

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。

志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。

なぜ面接官は志望動機を聞くのか?

企業が志望動機を重視する理由は「企業がどんな人材を欲しがっているか?」を考えればわかります。

企業が欲しいのは「将来活躍してくれる人」

企業が採用したいのは「将来、活躍して企業に貢献してくれる人」これ以外にはありません。営利企業ですから、「企業の利益に貢献する人」を求めるのは当然ですよね。大事なのは「将来」ということです。

現時点では、学生の実力はビジネスに直結するものではありません。即戦力を期待するなら、中途をとればよい。それでも、新卒の学生を採用するのは、彼らが「将来活躍して企業に貢献してくれること」を期待しているからです。

例文

「私は、マーケティング支援部門での法人営業に取り組みたいです。
学生時代、部活動で副キャプテンをしていました。その際に気を付けていたことは、キャプテンを立てつつも、不足している場合にはそれをタイムリーに補うことと、キャプテンや監督と部員とのパイプ役に徹することでした。
みんなの気持ちを理解して、できるだけ広い視野を持つことを気にかけるようにしてきました。
入社後には、まず業務に必要なスキルを徹底的に磨き上げ、自分の置かれている状況を常に把握した上で、業務が円滑にいくように仲間から必要とされるような縁の下の力持ちになり、御社の実績に貢献したいと考えております。」

この志望動機の良いポイントは、「今、自分が考えられる貢献の仕方」を述べていることです。社会人経験がなくても、自分なりに会社に貢献できる方法を考え抜きましょう。

「企業への熱意」は将来活躍するためには必須

従業員の「能力の差」は最大5倍だが、「意識の差」は100倍程度ある。
日本電産 永守重信

いくら能力があっても、やる気がない人は、その能力を上手く発揮できません。嫌になって途中でモチベーションが低下してしまったり、もしかしたら、辞めてしまうかもしれません。

企業への熱意にあふれた人は、仮に実力が劣っていても、どんどん学び成長することで、実力をつけてくれるでしょう。長期的な視点で考えれば、最も会社に貢献できる社員に成長する可能性が高いですよね。

だから、企業は志望動機を聞き、学生の持つ「企業への熱意」を確認することで、その学生が将来会社に貢献できる人材かを見抜こうとしているのですね。

例文

「私は、店舗で調理がしたいです。『おいしかったよ、ごちそうさま!』という言葉を聞くことができるこの仕事に就きたいと考えていました。
レストランで食べるスパゲティというのは、スペシャルな気持ちにさせられると感じていました。
こういったスペシャル感を一人でも多くの方々に味わってほしいという気持ちを持ち始め、それを実現できるのは、やはり御社だけと確信になりました。
スパゲティは子供のころから大好物で、家で母親が作ってくれるスパゲティも好きですが、レストランで食べるここでしか食べられないスパゲティも大好きです。」

この志望動機の良いポイントは、子供の時からの思いを「スパゲティを扱うこの企業に入社したい」という志望動機にうまくつなげられています。

調査結果から見えてくるもの

上でとりあげたグラフでも「大学での成績」「語学力」「資格」「サークル」などの項目はあまり評価されていません。これは「現時点の実力」に関するものだからです。

一方で、重視されている『人柄』『企業への熱意』『今後の可能性』はすべて「将来活躍できるか」というポテンシャルに関するものですよね。

志望動機を上手く伝え、「将来、活躍してくれそう」と人事に思わせれば、内定がぐっと近づきます。

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志望動機で押さえなければならない3つの要素

なぜ「あなたは」その会社に魅力を感じるのか?

失敗している学生の志望動機に多い特徴が「会社を褒めているだけ」「会社を説明しているだけ」で、「なぜあなたはその会社に魅力を感じているのか?」の「あなたは」の部分が欠けているというもの。たとえば、以下のような志望動機が「会社説明型」志望動機の典型例です。

例文

貴社のチャレンジングな姿勢に惹かれます。

貴社は男性用整髪料のメーカーとして、「グローバル」が叫ばれるずっと以前から、インドネシア・ベトナムなどの新興市場に進出し、インドネシアでは御社の製品名が整髪料としての固有名詞として使われているほど、親しまれております。

貪欲に新興市場でのチャレンジを続ける貴社でなら、グローバルな規模でのものづくりに携われると考え、貴社を志望しております。(男性用整髪料メーカー マンダムの志望動機)

少し極端に書きましたが、このようなものが「会社説明型志望動機」です。会社を詳しく調べているのはわかるのですが、「なぜあなたはその会社を志望しているのか」が伝わってきません。したがって、企業への熱意を全く感じ取れません。

これを解決するには、「自分がなぜ魅力を感じたのか?」を書きましょう。

たとえば、以下のように「自分の経験」「その業界・市場に対する自分の考え」を書くと、「なぜあなたは志望しているのか?」が伝わりやすくなるでしょう。

例文

大学時代に東南アジアをバックパッカーとして旅行し、成長している東南アジア経済の力を目の当たりにした。経済が成長していけば、家電ような必需品だけでなく、美容製品の市場も大きく拡大していくと考えている。東南アジアの男性向け整髪料市場で高いシェアを持つ貴社でなら、成長する新興市場でビジネスができると考え、魅力を感じている

志望動機で大事なのはなぜ「あなたは」その会社を志望しているのか、ということです。ただの会社説明に終わらず、自分がその会社に魅力を感じている理由を詳しく伝えてください。

「その会社でなければならない理由」

会社が欲しいのは「その業界に入りたい人」ではなく「その企業に入りたい人」です。その業界ならどの企業でも通用するような志望動機はあまり評価されません。たとえば、商社の志望動機でいうと、以下のようなものがよくあります。

  • 日本経済を動かすようなビジネスモデルの構築に携わりたい
  • 海外と日本の架け橋になりたい

このような志望動機がよくありますが、総合商社ならどこでも通用しそうな志望動機ですよね。これはあくまで「業界志望動機」程度にしか使えません。

だから、「〜という理由で、この業界に興味を持ちました」「◯◯業界の中でも御社は〜」という流れで、「なぜその会社を志望するのか」を語らなければなりません。たとえば、中国市場に強い伊藤忠商事への志望動機を語るなら、業界志望動機を伝えた後に、

例文

大学で中国経済をゼミで専攻していたため、中国でのビジネスに非常に興味があります。より深く中国経済を理解するため、中国語検定も取得しました。

御社は、総合商社の中でも中国市場に早くから力を入れ、中国市場でのプレゼンスは総合商社の中でもトップです。

御社でなら、これから成長を続ける中国市場の成長を支えながら、日本経済に貢献できると考えて、御社を志望しております。

このように「企業の特徴」「それに自分が魅力を感じる理由」の2セットを語ると、「その企業でなければならない理由」が簡単につくれます。

その会社であなたは何を成し遂げたいのか?

ただ、「御社のこんな点に惹かれています」と語るだけでは、どうしても受動的な印象になります。強い熱意は伝わりません。強い熱意を語るには、「その会社で何を成し遂げたいのか?」というビジョン・目標を用意する必要があります。

例文

ITシステムづくりを通して、人の生活基盤を支え、変えていきたいと考え、貴社を志望しております。(公共システム開発で、国内最大の売上を誇るNTTデータへの志望動機)

というように、まず「その会社で何を成し遂げたいのか?」というビジョンから志望動機をはじめると、熱意が伝わります。

ただ、「ビジョン」を語るだけなら、誰でもできます。だから、「なぜそのビジョン抱いたのか?」という理由を詳しく語る必要があるでしょう。たとえば、

例文

【会社で成し遂げたいこと】ITシステムづくりを通して、人の生活基盤を支え、変えていきたいと考え、貴社を志望しております。

【ビジョンを抱くに至った経緯】大学時代にアルバイト先のベンチャー企業で、簡単な業務システムをつくったところ、業務が大きく改善し、社員の方にも感謝されました。

この経験から、ITシステムの持つ「効率化する」力に興味を持ち、ITシステムを通して、人の暮らしを支え、効率化していきたいと考えるようになりました。

【業界の中でも、その会社でなければならない理由】SI業界の中でも、貴社は新日銀ネットや年金システムの構築など、他社では手がけられないような大規模の公共システムの開発に強みがあります。

貴社でなら、ITシステムを通じて、日本で生活する人々の暮らしを支え、変えていけるのではないかと考え、貴社を志望しております。

このように、「なぜその目標を持つようになったのか」という理由を詳しく語ると、熱意が伝わる志望動機になるでしょう。

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