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面接で苦戦する学生に見られるパターンに「社会貢献がしたいから御社を志望します」「社会貢献ができる企業を中心に受けています」というものがあります。
社会貢献がしたい気持ちは非常に大切なのですが、就活の内定を考えると、あまり賢い回答ではありません。
なぜ「社会貢献がしたい」というと、就活で苦戦してしまうのでしょうか?
社会貢献がしたいと答える学生はどのくらいいる?
志望動機で、社会貢献がしたいと答える学生はおよそ5~10%ほどいると言われています。
また、大規模な災害の後は、自分のためよりも人のために役立つことをしたいと学生の意識が向くことが多いため、増える傾向にあります。
実際に、2011年の東日本大震災直後には大幅に増えました。
近年、エコ活動を行っていたり、NPO団体に寄付をしたりと、社会貢献活動に積極的であることをアピールする大企業も少なくありません。
そのため、社会貢献活動=しっかりした企業というイメージがはたらき、社会貢献がしたいと答える学生は年々増える傾向にあるのです。
どのビジネスも社会貢献をしている
まず、「社会貢献がしたいから志望する」のは、志望動機としては非常に弱いのです。なぜなら、どの会社だって社会貢献をしているからです。社会の中の需要に対して供給をしているから事業が成り立つのです。
だから、ビジネスで成果を出すには、困った誰かを助けてあげる、サービスをしてあげる必要があります。つまり、ビジネスをしている時点で、社会貢献をしているのです。
大企業だろうと中小企業だろうとベンチャー企業だろうと、社会には貢献しています。どんな会社にも共通する要素なので、志望動機としては弱いのです。言ってみれば、女性にラブレターを書くときに「君とつきあいたい。なぜなら女だからだ。」というようなものなのです。
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企業別行っている社会貢献例
それでは、どの様な企業がどういった形で社会貢献を行っているのか、いくつか例を挙げてご紹介していきます。
日本で最も社会貢献活動支出額が多い企業は、トヨタ自動車です。
トヨタ自動車は交通事故での死傷者をゼロにすることを目標に、幼児向けの交通安全教室、トヨタセーフティースクールを開催しています。
その他にも、環境活動にも積極的に取り組み、企業の持つ土地を森林化するトヨタの森プロジェクトや、中国などの海外で砂漠化をふせぐ植林プロジェクトも積極的に推進中です。
化粧品の製造販売を主に行う資生堂は、植林活動などの環境活動のほかに、病気や怪我により、メイクを必要とする人たちのための社会貢献、資生堂ライフクオリティーメーキャップを行っています。
資生堂ライフクオリティーメーキャップとは、病気や怪我などで肌に起こった変化をメイクでカバーするためのレッスンを行ったり、プロのアーティストがメイクアップをほどこして美しい写真を撮ったりと、病気や怪我による悩みをメイクでサポートする活動です。
また、ビールや飲料を製造するサントリーは美術館やコンサートホールを運営し、文化芸術の発展を推進しています。そのため、一般的に、社会貢献をしているイメージが強い企業です。
例に挙げた企業の様に、資金を提供して環境活動をする他にも、自身の事業の特性を生かした社会貢献を行っている企業も多く存在します。
「じゃあ、ボランティアやれば?」
さらに、あまりにも「社会貢献!社会貢献!」と社会貢献を重視しすぎると、面接官に「じゃあ、ボランティアやれば?」と突っ込まれてしまいます。
たとえば、「確かに、弊社の車は環境に気を配っていますが、当然それ以外の企業活動もしています。では、もし環境と関係のない、代理店営業になったら、どうしますか?社会貢献に専念できるボランティアをした方がよいのでは?」と突っ込まれてしまうのです。
企業の目的は、事業を通して利益をあげることです。社会貢献はその過程でするものではありますが、当然、直接社会貢献に結びつかない活動の方が多いのですね。
面接官は「これほど社会貢献を重視しているのだから、直接社会貢献と結びつかない仕事をさせた時に、幻滅しないだろうか」と懸念を抱いてしまうのです。
このような側面からも、「社会貢献したいアピール」は悪い結果を招くといえます。
ボランティアやればと言われないための志望動機回答例
それでは、ボランティアをやれば?と言われないためにはどのように回答すればよいのでしょうか。
こちらで、例文をあげて解説していきます。
私は、化粧品を通して多くの人に幸せを届けたいと考え、貴社を志望しました。
貴社は、「人は誰しも美しくありたい」という理念のもと、世界的に愛される化粧品を作り続けているだけでなく、社会貢献活動としてACCの方やがん患者さんにメイクレッスンを無料で開催しています。
日頃メイクを楽しむ人だけでなく、幅広い人々にメイクを通して幸せになってもらう提案をし続ける貴社で、私自身も多くの人に幸せを届けたいと思っております。
社会貢献、という言葉だと誰に対してどの様に貢献したいのかが伝わりにくく、慈善活動ならなんでもいいのでは?という印象を与えてしまいます。
例文で「化粧品を通して多くの人に幸せを届けたい」と書いている様に、具体的に誰に対してどの様に貢献したいのかを書くと良いでしょう。貢献内容が企業の理念に絡んでいると、企業の方向性に合った人材であることがわかり、より好印象です。
また、企業が独自で行っている社会貢献活動の具体例が入っていると、企業についての理解が深いことをアピールできます。
例文の様に、自分の目指す社会貢献の形と企業の理念、そして実際に企業が行っている活動がつながった志望動機を作りましょう。
企業が欲しいのは、どんな学生か?
企業の目的は「事業で利益をあげること」です。したがって、欲しい人材は「事業で利益をあげることに貢献できる学生」です。
だから、志望動機として望ましいのは、「私はその事業に興味がある」「その事業に適性がある」「その事業で成し遂げたいことがある」タイプの志望動機です。つまり、事業自身に興味がある学生が欲しいのです。
たとえば、環境に配慮しているので有名なタイヤメーカーが欲しいのは、「御社が力を入れているCSR活動に取り組みたい」学生よりも、「タイヤを売ることに興味がある。」学生なのですね。
「社会貢献したいアピール」はいわば自分本位のアピールです。会社が望むものを理解して、志望動機を考えてください。
「事業で利益をあげることに貢献できる学生」をアピールするには?
事業で利益をあげられる人になるには、企業がどの様な事業を行い、社員がどの様な仕事をしているかを知る必要があります。
まず、企業の事業内容についてしっかりとリサーチしましょう。
また、ボランティア活動などの社会貢献活動を頑張っていた経験がある場合は、その活動を通して自身がリーダーシップを発揮したり、学んだりした経験を伝えることも大切です。
事業で利益をあげられる学生であることの証明として、具体例を提示しましょう。
また、入社後に自分がどうしたいかを伝えることも大切です。
利益をあげ、企業にいかに貢献するか、就職後のビジョンがはっきりと見える学生は、企業にとってたいへん好印象にうつります。
企業の事業を把握し、自身がいかに役立つ人間かをアピールしていきましょう。
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