最終結論!自己PRの嘘・誇張・肩書の捏造は意味があるのか?

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学生の中には、自己PRを嘘や誇張で「盛る」人が少なからずいます。曰く、「完全にゼロからの捏造は駄目だけど、1を5にするような誇張ならばバレないから大丈夫」というのです。確かに、自己PRを誇張して「すごそうな」ものにすれば、就活に有利になりそうですよね。4月になると、副幹事長が爆増するそうです。

では、実際のところ、どうなのでしょうか?自己PRを嘘や誇張で盛ったり、肩書を捏造することは、どれだけ意味のある行為なのでしょうか?それを考えるには、まず、企業が学生に何を求めているかを知る必要があります。

企業が求めているものは何か?

企業が求めているものはなんでしょうか?サークルの実績?ゼミでの肩書?語学の点数?いいえ、違います。企業が知りたいのは、あなたの人柄です。一緒に働くかもしれない、その学生がどんな人なのかを知りたいのですね。どんな人かを知るために、その人が一番時間をかけて取り組んだであろう「学生時代に頑張ったこと」を聞くのです。

リクルートの就職活動調査「就職白書(2012)」によれば、学生の人柄(90%が重視)です。部活動やサークル、ゼミについて重視しているのは、企業のうち10%程度に過ぎません。もちろん、これはサークルの話をするな、ゼミの話をするな、と言いたいのではありません。学生時代の話を通じて、「自分がどんな人なのか」を語る必要があるということです。

たとえば、塾講師のバイトのような取り組みでも、生徒の成績をあげるために、どう取り組んだのかをみれば、その人の人柄がわかります。

学生A まず、生徒と仲良くなるために、中学生の好きそうな漫画・ゲームを自分でやってみて、会話のきっかけをつくり、話を聞いてもらい易い関係をつくった

学生B 成績の悪い生徒の成績をあげるために、学習心理学や脳科学の文献を読んだ。児童の成績をあげるためには、「自己効力感(自分が何かをできるという感覚」が重要だと学んだ。そこで、自己効力感を得やすい=結果の出やすい科目に絞って、教えることにした。

同じ「成績をあげた」というアピールでも別の人柄が伝わってきますよね。Aなら「傾聴力」や「対人関係力」など、Bなら「向学心」「学習欲」などがアピールできるでしょう。このように結果をアピールするのではなくて、その取組の中から「自分はどんな人間なのか」を伝えることが重要なのですね。

穴埋めで自己PRを完成させよう

自己PRには盛り込むべき要素がたくさんありますが、文章を考えるのが苦手という就活生は多いのではないでしょうか。的確にポイントを押さえることも大切ですが、面接官に伝わる文章力が試されるのも自己PRの特徴です。

言いたいことはまとまったけれど、実際に文章にするのが苦手という就活生は、ぜひ「自己PRジェネレーター」を活用しましょう。

自己PRジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで自然な流れの自己PRが完成します。無料でダウンロードできるので、文章の繋ぎ方や言葉遣いに自信がないという就活生にもおすすめです。

「学生時代に頑張ったこと」「自己PR」の結果は重要ではない

このように、企業が見たいのは経験から浮かび上がるあなたの人柄であって、その経験自体の出来ではありません。サークルで上手くやれたからといって、ビジネスに活かせるとは限らないからです。サークルやゼミ活動そのものに強い興味を持っている企業は1割しかいないのですから、サークルやゼミの結果をメインにアピールするのは部の悪い賭けでしょう。

だから、自己PRを嘘や捏造で「盛って」も、学生が期待しているほどのメリットはないのです。さらに、嘘をつくには、大きなデメリットもあります。

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誇張すると、面接でボロが出る

自己PRで誇張すると、面接でボロが出てしまう可能性もあります。たとえば、サークル副リーダーでもないのに、サークル副リーダーと偽った場合、「副リーダーとして、他に苦労したことは何?(自己PRで話したこと以外への質問)」などを聞かれることがあります。嘘をついていると、このような裏打ち質問に対応できなくなってしまうのです。

また、「その強み(自己PRあなたがアピールした強み)を他の経験で発揮したことはありますか?」と、その強みが他の場所でも発揮されていないか?を確かめられることもあります。このような質問をされると、たいていの学生は、二重三重の嘘を用意していないので、しどろもどろになってしまいます。

今まで見てきたように、嘘をつくことは、メリットが大してなく、大きなデメリットがあります。就活で自分を誇張するのは、あまり上手いやり方ではないのです。

おわりに

「嘘がバレるかも」と怯えながら、誇張した自己PRをしても、あなたが期待するほどのメリットはありません。正直に、自分が本当に真剣に取り組んだことをアピールしましょう。「経験の凄さを語る」のではなく、「経験を通して、自分を語る」つもりで自己PRしてください。