面接は、受け答えの内容だけでなく、入室・退室の仕方から見られているもの。
きちんとできて当然のものだからこそ、マナー違反とされる入室・退室の仕方だと印象が下がります。
ここでは、面接の入室から待機中、そして退室の方法について解説します。
この記事を確認して、面接当日は不安なく行動できるようにしておきましょう。
入室の5つのステップ
まずは入室の方法を説明します。
①ドアをノックする
面接室に案内されたら、ドアの前で立ち止まり、3回ノックしましょう。
強く叩きすぎる必要はありませんが、中から応答がないときは、もう一度3回ノックをして5秒ほど間を開けてからドアを開けましょう。
ドアがない場合は部屋に入る一歩手前で「失礼致します」
面接の部屋には、必ずしもドアがついているとは限りません。
面接室の入り口にドアがない場合は、部屋に入る一歩手前で一旦立ち止まり、「失礼致します」と言ってから入室します。ドアが開いている場合は、ノックをする必要はありません。
また、ドアがない、もしくはドアが開いている場合、立ち止まらずそのまま入室したり、歩きながら挨拶したりすることはマナー違反です。
ドアの有無にかかわらず、面接の際は「部屋に入る前には立ち止まって挨拶をしてから入室する」というルールを守りましょう。
②「失礼します」と言って入室後にドアを閉める
中からの返事が聞こえたら、ドアを開ける前に「失礼致します」と声をかけます。
ドアを開け軽く会釈をしてから入室してください。
③ドアを背にして面接官に向かってお辞儀
面接官に完全に背中を向けないようにして、ドアを閉めます。
正面を向いたまま後ろ手で閉めるのはかえって不自然なのでやめましょう。
ドアを閉める際には大きな音を立てないように静かに閉めるようにしてください。
④椅子の横に立ち名乗る
ドアを閉め終えたら、面接官に向かって「本日はよろしくお願い致します」と挨拶をします。
挨拶と同時に頭を下げるのではなく、言葉をすべて言い終えてから頭を下げましょう。
鞄は手に持ったまま
入室後、椅子の横に立ち名乗る際は、鞄は持ったままです。
挨拶を済ませたあとに面接官が「どうぞおかけください」と口にするでしょう。
面接官の言葉を待ち、「失礼致します」と言ってから、鞄とコートを椅子の横に見栄え良く置きましょう。
鞄は横に寝かせるのではなく、椅子の横に立たせるようにして置きます。
コートがある場合には、鞄の上に乗せましょう。
学生の前に机が有ればいいですが、無い場合は足元が丸見えです。
鞄が横になり、コートも広がっていると、足元が乱雑に見えてしますので、できるだけすっきりと見えるように置きましょう。
⑤着席する
椅子の横まではキビキビとした動作で移動してください。椅子の前を横切らないように移動しましょう。
「大学名とお名前をどうぞ」と言われたら、元気よくハキハキと大学名と名前を名乗ります。
名乗り終えたら、ドアでの会釈よりも深く45度の角度でしっかりとお辞儀をします。
お辞儀を終えると面接官から「どうぞおかけください」といわれるので、その言葉を聞いてから「失礼します」といって着席します。
着席する際は、深くこしかけずに、背もたれと拳一つぶんを開けて座ります。
座ったとき、男性は手を軽く握り、膝の上に置きます。女性は、膝の上に手を重ねておきましょう。
面接官より先に入室した際は扉の近くの下座に座る
企業によっては、面接官よりも先に入室して待機する場合があります。
「お掛けになってお待ちください」と言われた場合は、入室してきたドア近くの下座に着席しましょう。
部屋の一番奥の席が席次の高い「上座」で、扉に近い席は「下座」と呼ばれる席次の低い席になります。
そのため、案内係から特に指示がなければ、就活生は面接室では下座に座りましょう。
指定された席が上座の場合は、担当者の指示に従い、指定された席に座りましょう。
面接官が現れたら立ち上がって挨拶をする
面接官が入室したら、さっと立ち上がりましょう。いつ入室してきてもいいように、緊張感を保ち、いつでも立ち上がれる姿勢で待ちましょう。
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退室の3つのステップ
①いすから立ち上がりお礼を述べる
「本日はありがとうございました。」の言葉で面接が終わったら、一呼吸置いてから椅子から立ち上が襟ます。
椅子の横に立ち、面接官の目を見て「ありがとうございました。失礼致します」と述べ、お辞儀をしてからドアに向かいます。
②ドアの前で一礼
ドアの前まで移動したら、最後にもう一度、面接官に挨拶をします。
「失礼します」と挨拶をして、一礼をしドアを静かに開けます。
③静かにドアを閉める
ドアを開けて出て行く際に、しっかりと前を向いて、面接官と目を合わせながらドアを閉めましょう。
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入退室のマナー
挨拶の声ははきはきと
入室時は、笑顔ではきはきと明るい声で挨拶をします。
面接官に声が聞こえていなければ、言っていないも同然となってしまいます。
大きな声を発する必要はありませんが、相手にしっかり聞き取れるボリュームではきはきと話すようにしましょう。
ドアの開け閉めと一礼は流れ作業にしない
入室時の挨拶は、面接でのあなたの第一印象を決める大切な瞬間です。
そのため、入室の際に面接官にマイナスイメージを持たれてしまうことは避けたいものです。
ドアの開け閉めをしながらなんとなく頭を下げたのでは、流れ作業のようになって印象がよくありません。入室時の挨拶は、落ち着いてします。
お辞儀をする際は、きちんと面接官の方を向いて立ち止まり、姿勢を正してから頭を下げましょう。ゆっくりとお辞儀をすることにより、丁寧な印象を与えます。
お辞儀の際の手の位置は、男性なら横のズボンの縫い目に沿って、女性なら身体の前で手を重ねるようにすると、美しく見えます。
また、一旦立ち止まり一礼することにより、緊張した自分の気持ちも落ち着けられます。心を落ち着かせ、面接に集中するためにも、丁寧な挨拶を心がけるようにしましょう。
深く腰掛けずに姿勢正しく座る
面接時は背筋を伸ばして、姿勢正しく座りましょう。椅子に浅めに腰掛けて、背筋をピンと伸ばすと胸も開き、腹筋に力が入るので、声もしっかりと出せておすすめです。
背もたれを使うと、背中が丸まりだらしなく見えたり、横柄に見えたりする可能性があります。浅めに腰掛けて姿勢を正すようにすると、自信があるように見えます。
男性は肩幅程度に足を開き、女性が両膝と踵を合わせます。
座った後は、肩の力を抜き、脇をしめます。手は、男性はそれぞれの太ももの上に置き、女性は両手を重ねると上品に見えます。
これって、面接……?
普通の会話でも面接官は評価しています!
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面接の入退室に関する質問
コートはどこにかければいいの?
入室前に綺麗に畳んでおきます。隣の席が空いていても、断りもなく椅子を使うのは控えてください。
採用担当者から「お荷物は隣の椅子を使ってください」と言われたときのみ、隣の椅子に荷物を置きましょう。
基本的には足元の鞄の上にコートを置きます。予めきれいに畳んでおくと、鞄の上に置きやすいですし、見栄えも良くなります。
エレベーターや会社の出口まで見送ってくれる場合はどうする?
企業にもよりますが、面接後に、採用担当者や案内係がエレベーターや会社の出口まで見送ってくれることも。
その場合は、姿勢を正して案内に従います。別れ際には、お礼を言うことを忘れないようにしましょう。
エレベーターホールまで送ってもらった場合は、エレベーターに乗り込み、階数ボタンを押した後、再度ドアの方を向き「本日はありがとうございました」とお礼を述べ、お辞儀をします。
エレベーターのドアが閉まるまで、そのまま頭を下げているようにすると丁寧な印象となります。
面接が終わってほっとして、気が緩んでいる時こそ注意が必要です。すれ違う社員の方に挨拶をする、携帯電話の使用は控える等、建物を出るまで緊張感を持って、失礼のないようにしましょう。
傘はどこに置けばいいの?
もし、入り口に傘立てがあればそちらに置かせてもらいましょう。
なければ傘袋に入れるか拭くなどして、水滴で床を濡らさない心遣いが必要です。
中に持ち込んだ場合は、足元など他の人に迷惑にならない場所に置きます。
また、遠方での面接などでキャリーケースなどの大きな荷物がある場合は、宿泊先のホテルで預かってもらうか、コインロッカーを利用しましょう。
面接室に持ち込まざるを得ない場合は、入室時にドアの開閉や他の面接者などの邪魔にならない場所に置きます。面接室に持ち込むときは、事前に採用担当者に伝えておきましょう。
面接室への入室前の控室では何をしてても良い?
控室で待機中には、何をしたらよいのか悩む人もいるでしょう。
控室での待ち時間は、何をしていてもよいというわけではありません。
待ち時間には、周囲に迷惑をかけないことが大前提です。
そのため、うろうろしたり、他の就活生に話しかけたり、携帯電話を使ったり、音楽を聴いたりすることはやめましょう。控室での待ち時間には、ESに記載した内容や企業に関する内容の振り返りがおすすめです。
その際は、ノートなど、スマホ以外のものを使うと、ゲームやSNSをしていると勘違いされることもありません。
また、呼ばれたらすぐに立ち上がれるよう、集中しすぎないよう気をつけましょう。
周りに迷惑が掛からないよう、控室では携帯電話の電源は切るか、バイブレーション機能をオフにしたマナーモードにしておきましょう。
面接の入退室は人柄を印象付けるので落ち着いて丁寧にする
就活において大切な面接。その面接において、入退室でのマナーは、社会人として適切な行動ができるかどうかの審査の対象です。
入退室の際の一礼や挨拶をする場所、ドアの開け閉めの方法は、流れを把握しておくと実践しやすいです。イメージトレーニングだけでなく、面接前に一連の動きをしておくと、当日の緊張がほぐれます。
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