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就活で持ち駒が全滅してしまい「もう受けるところがない…どうしよう」と焦っていませんか?2018年度の就活は、人気企業の選考が6月序盤に集中するので、その時期の選考に落ちてしまうと、受ける企業がなくなって、焦ってしまいますよね。
でも、大丈夫。就活序盤の選考でしくじってしまったとしても、エントリーが間に合う企業を探せます。そこで、持ち駒が全滅してしまった時に使える、エントリーできる企業の探し方をご紹介します。
一般的なエントリーの期間は?
一般的な採用活動の開始時期を決めているのは、日本経済団体連合会(通称:経団連)という経済団体です。経団連にはメーカーや銀行、商社などの日本の主要企業1,412社が加入しており、リクナビやマイナビといった就活サイトについても、この経団連が発表するスケジュールに合わせてオープンします。そのため、企業のエントリーの期間は、まず「経団連に加盟している企業かどうか」で大きく分かれます。また、以下のように、企業の規模によっても多少変わってきます。
大手企業
経団連に加盟している大手企業は、大学3年の3月から大学4年の5月の間に説明会やエントリーが始まります。経団連が発表している「採用選考に関する指針」には、「大学3年の3月に説明会解禁、大学4年の6月に面接などの選考解禁」というルールがあるため、自ずと選考開始前の3ヶ月間がエントリー期間となるわけです。また、2018年に経団連より「2021年卒以降は採用選考指針を決めない」と発表がありましたが、その後の政府の話し合いの結果、現在のスケジュールを維持することが決まっています。
なお、経団連非加盟の企業についてはこの通りではありません。経団連非加盟の上場企業やメガベンチャーについては、大学3年の2月から選考スタートです。
さらに、一部マスコミは大学3年の11月から、外資系企業は大学3年の10月から選考スタートとなり、他の企業に比べてかなり早く選考が始まります。マスコミや外資系企業志望の方は、くれぐれも注意しましょう。
中小企業
国内に350万社以上ある中小企業では、経団連に加盟している企業のように「選考解禁は○月にしなければならない」という縛りがありません。一年中いつでも採用活動を行うことができるため、エントリー開始時期は企業によって様々です。
例えば「大企業に優秀な人材を取られてしまわないように」という戦略から経団連で決められている大学4年の6月より早めに選考を始める企業もあります。ところが、反対に大企業の選考が一通り終わった後に選考を開始する企業もあり、大企業の選考が終わってしまったからといってその年の選考全てが終わってしまったわけではありません。
まだエントリーが間に合う場合もあるため、希望の企業や業界が決まっている場合は、就活サイトや企業ホームページの採用情報をこまめにチェックし、選考時期を逃さないように注意しましょう。
その他ベンチャー企業等
ベンチャー企業等も中小企業と同様に経団連に加盟していない会社が多いです。加盟していなければ選考スケジュールに縛りがありません。そのため、大企業の選考スケジュールより少し前、または、大企業の選考が一通り終わった後に選考がある場合もあります。
また、ベンチャー企業ならではの特徴として、「大学3年から就活」という枠に囚われず、大学1,2年生のうちから採用活動をしていることもあります。この場合、内定後から大学卒業まではインターンとして企業で働き、卒業次第、新卒として入社するという流れになります。もちろん、ベンチャー企業のすべてが「大学1,2年生の採用のみで、3,4年生の採用をしていない」というわけではありませんので、気になる企業がある場合は、積極的に採用情報をチェックしましょう。
就活が上手くいかない時は、自己分析をやり直そう
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どんな企業がまだエントリーが間に合うの?
有名企業以外は、新卒採用に苦戦している
実は、トヨタ、サントリーのような大企業以外は、新卒を採用するのに苦労しているのです。というのも、就活が売り手市場で好調のため、企業は有名企業ばかりを受け、知名度のない企業をわざわざ受けません。あるいは、受かっても内定蹴りをしています。
実際、マイナビの調査によれば、上場企業ですら、10月以降でも、4割近くの企業が採用活動を継続しています。(出展)これらの「知名度はないが、業績は好調な優良企業」にエントリーしていけば、内定を決めるのは十分可能です。
就活の後半なら、大手のグループ会社が狙い目
就活の前半に内定が出なかった時の狙い目は大手のグループ会社です。大手のグループ会社は、知名度がないため、予定枠の新卒を確保できず、長期で採用を続けているところが多いからです。
入社難易度はそれほど高くない割に、待遇や福利厚生は大手企業に準じているので、入社後の安定度はとても期待できます。
たとえば、下記のようなツールを活用してみましょう。就活の後半からでも、NTTドコモ、日清、ネスレなどの大手グループ会社の内定が狙えます。
知名度がない優良Btob企業
BtoB企業(一般消費者に商品・サービスを提供するのではなく、企業にサービスを提供している企業)は、学生にあまり人気がありません。日常で触れる「味の素」「パナソニック」のような企業とくらべて、どうしても露出機会が少なくなってしまうからです。
たとえば、「日東工器」という会社は、上場企業で、機械同士をつなぐ配管製造の最大手ですが、内定蹴りにあい、新卒を十分に確保できず、通年で採用を続けていました。(2016年)
このように知名度のないBtoBの優良企業を探せば、今からでもエントリーできる企業が見つかります。
成長中のベンチャー企業
成長中のベンチャー企業は「良い人がいれば、いつでも採用したい」スタンスで採用活動を行っています。大手企業と違い、採用人数の規模が小さいので、スケジュールに縛られることがないからです。
代表的な例では、「DeNa」は通年採用です。力あるベンチャー企業は、通年採用を続けているところがかなりあるので、就活後半からでもエントリー可能です。
持ち駒が全滅した時に使える!まだエントリーできる企業の探し方5つ
では、どうすればまだエントリーを受け付けている優良企業を探せるのでしょうか?持ち駒が全滅した時に使える、エントリー可能な企業を探すコツについて詳しく解説いたします。
1.経産省の「グローバルニッチトップ100」を活用する
前述したように、優良企業でも、知名度のない会社は、学生の採用に苦戦しています。「業績は良いけど、学生に知名度のない企業」は予定人数が採用できず、長期で採用活動を続けていることが多いです。これらの企業を受けていけば、就活後半からでも、逆転可能です。
「隠れた優良企業」を探すには、経産省の「グローバルニッチトップ100」が便利です。これは、ニッチな分野で世界シェアを持つ優良企業に光をあてる、経産省のプロジェクトで、他の学生が知らない隠れた優良企業を押さえられます。
「数年にわたり、工作機械の分野で世界トップ」など、地味ながら業績の安定した隠れた優良企業を探せるため、就活のリベンジには最適でしょう。
ただ、上のはあくまでリストなので、それぞれの企業を深掘りするために、このグローバルニッチトップ100の企業を詳しく解説した「新しいニッポンの業界地図 みんなが知らない超優良企業」もあわせて読んでおきましょう。
2.ベンチャー企業の通年採用なら「Goodfind」が使える
通年採用を続けているベンチャー企業の求人に応募するなら「Good find」が使えます。この会社は「本当に学生のファーストキャリアとしてふさわしい」ベンチャーのみを厳選して紹介しているサイトです。
ただ、「ベンチャー企業」で選ぶと、単なる零細企業を引いてしまう可能性もありますが、Goodfindは「紹介している92社中38社が上場もしくは近いうちに上場予定」という選りすぐりっぷりなので、安心して選考を受けられるのもメリットです。
社会の回転するスピードがどんどん速くなっています。変化の早い世界で生き残るには、自身も変化のある環境に身を置くのが一番。優良ベンチャーのキャリアも、実は良い選択肢なのです。
3.大手の二次募集を探してみるのもアリ
6月〜7月序盤なら、大手企業の二次募集にチャレンジしてみるのも良いでしょう。採用規模の大きい、メガバンクやITシステム会社は、二次募集・三次募集をしているので、就活の後半でもチャレンジできます。
まだ間に合う大手企業の選考を探すには、「就活カレンダー」が便利です。大手企業の就活スケジュール・エントリー締切日がまとめて掲載されているので、まだ間に合う大手企業をチェックできます。
ただし、大手企業の二次募集は、就活序盤でしくじってしまった学生達が殺到するため、選考の難易度は高めです。上で紹介した手段を保険として活用した上でチャレンジすると良いでしょう。
4.就職サポートが受けられる「新卒エージェントサービス」
「新卒向けの就職エージェントサービス」というものがあります。サービスに登録すると、希望の条件にあう企業の紹介や、模擬面接トレーニング、履歴書の添削など、様々なサポートを受けられます。
ピンポイントで採用でき、企業の手間がかからないので、大手ナビサイトで採用を締めきった企業でも、エージェント経由では採用活動を続けているところがあります。
代表的なサービスとしては、「JobSpring」があります。模擬面接・ESの添削が受けられるので、就活の実力を底上げするのにも役に立ちます。企業も採用意欲が高い企業が多く、利用者の内定率も高い傾向にあります。
ただし、エージェントサービスを利用している企業は、中小企業が多いことは心に留めておきましょう。だからこそ内定しやすい面もありますが、規模はどうしても小さくなります。
5.意外と使える、就職課の大学求人
エントリーできる会社がなくなった時は、大学の就職課によせられている求人をチェックしてみましょう。
というのも、ナビサイト経由の採用は、規模が大きいため、早期に打ち切ってしまう企業が多いですが、大学に寄せられている求人票からの個別応募は通年で受け付けている企業が多々あるのす。
内定可能性が高い大学求人
大学に寄せられた求人票は、「この大学の生徒から採用したい」強い意思の現れですから、ナビサイト経由で漠然と探すよりも、内定可能性の高い求人に出会えます。
内定を決めたいときには、とても使える選択肢です。求人票は、中小企業〜中堅企業が中心ですが、調べると「隠れた優良企業」であることも多いので、気になる企業は調べてみましょう。他の学生が見向きもしていない「穴場企業」が見つかるかもしれません。
何故内定がもらえないのか根本的に見直そう
自分がなかなか内定をもらえない中、周りがどんどん内定をもらっていると焦ってしまいますよね。しかし、そんな時こそまずひと息ついて、現状を分析してみることが大切です。就活は運で乗り切れるものではありません。時には企業との相性の問題もありますが、自分の努力で改善できるものもあります。きちんと現状分析と対策をしていけば、内定に近づくことができるのです。
では、具体的にどのように現状分析をすればよいのか、ポイントを紹介します。
就活生の平均エントリー数
マイナビの調査によると、2019年卒の学生のエントリー数は2018年3月時点で平均20.7社となっています。さらに、選考活動が本格化する2018年7月時点では、29.3社が平均エントリー数となっていました。もちろんエントリー数が全てではありませんが、一つの指針にはなります。
例えば平均より少ない場合、企業や職種にこだわりすぎていることはありませんか?
応募する企業に軸を持つことは大切ですが、それで視野が狭まっている可能性があります。自分の希望する条件や活かしたい特性をもう一度見直し、エントリー数を増やすことも検討してみましょう。
また、平均より多い場合も注意が必要です。たくさんの企業にエントリーするということは、それだけ一社一社にかけられる時間が少なくなっていきます。大量の面接やエントリーシートをこなすために企業研究が煩雑になり、同じような志望動機・自己PRで面接に挑んでいませんか?
どの会社にでも当てはまりそうな浅い志望動機では面接官の印象に残りにくく、不採用となってしまう可能性が高くなります。自分が大切にしたい軸は何なのか、今一度考え直してみることをおすすめします。
自己分析
内定がなかなかもらえない場合、原因は自己PRや志望動機にあるかもしれません。就活の対策本を見ているとどうしても例文に引っ張られてしまい、よくある志望動機や自己PRしか思い浮かばなくなってしまいがちです。面接官は一日に何人もの就活生を相手にするため、浅い志望動機はすぐに見抜かれてしまいます。
なかなか内定が出ずに悩んでいる時は、自分の強みは何なのか、その企業のどこに惹かれたのか、今一度考え直してみましょう。
もし「自分のどこが強みなのかわからない」という場合は、親や友人に聞いてみるのもおすすめです。もしかしたら自分がまだ思い出せていない過去のエピソードや、気づいていない強みを見つけ出すことができるかもしれません。
親や友人に聞く他にも、自己分析ツールを利用するのもおすすめです。質問に答えていくだけであなたの強みや適職まで診断できるので、身近な人に聞くよりも気軽に試せるでしょう。
企業研究の仕方
はじめに、企業研究をする目的ですが、単に「企業の志望動機を固めるため」だけではありません。企業がどういう人物を求めているのか、その企業が自分に合っているのかを見極める目的もあります。では、具体的にどのように企業研究をして行けば良いのでしょうか。
企業研究でチェックするべきポイントは以下の4点です。
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- 基本的な企業情報
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- 事業内容
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- 各種制度
- 採用情報
とにかく行動量を増やしていこう
マイナビの既卒(内定を得ないまま、大学を卒業した人)と新卒で内定をとった学生を比べた調査では、内定を得た人と、得られなかった人では「行動量」が二倍ほど違うとわかっています。
たとえば、内定者の平均エントリシート提出数は20社、それに対して内定ゼロの学生のエントリシート提出数は11社でした。内定者とそうでない人では、行動量に二倍近い差があるのですね。
当たり前ですが、「受ける会社が増えるほど内定する可能性」は高くなります。「この業界は興味がないから」と最初から見切らず、まずは説明会だけでもいってみましょう。説明会で話を聞けば、意外と興味が持てる業界・企業が見つかるものです。
就職留年をする手もある
どれだけ頑張っても結果がでなければ就職留年をするのも手です。
採用が一区切りする12月までに内定が決まらなければ、残っている求人がほぼ無くなってしまうので、就職留年をするのも1つの選択肢です。次の就活までの時間、ベンチャー企業でインターンをする等して、経験をつめば、次の就活で逆転することも可能です。
ただし、「もういいよ」とすぐに諦めずに、ギリギリまで頑張って、就職活動を続けましょう。
就職留年のメリットとデメリット
就職留年をすることのメリットは、何と言っても面接慣れすることができる点です。一度就活を経験しているため、面接の流れも、あの独特の緊張感も、少なくとも数社分は経験しています。また、先に入社した同級生から、企業の実情を聞くこともできるかもしれません。実際に入社した人の素直な意見を聞く機会はなかなか無いので、その企業が自分に合っているかどうか、判断する良い材料になるでしょう。
では、就職留年のデメリットは何でしょうか。一番大きなデメリットは「留年」というものが面接において不利になりやすいという点です。単に単位が足りなかっただけの留年でも、就職のための留年でも、面接官は留年の理由について細かく質問してきます。この時、ただ「内定がなかなか出なかったから」という安易な理由では、好印象を持たれません。「なぜ他の企業は採用しなかったのか」と、かえって警戒されてしまう可能性もあります。
就職留年を選択する場合は、「就職留年を選択した理由」と「留年した1年間をどう有意義に過ごすことができたか」をきちんと説明できるようにしましょう。