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就活の面接中、高い確率で「他社の選考状況について教えて下さい」「他にどんな会社を受けていますか?」と質問されることがあります。
他社の選考状況をいきなり聞かれても、正直に受けている企業すべてを答えるべきか、ごまかすべき迷いますよね。
他社の選考状況聞かれるのが一番嫌い
— ? みそしょーゆ ? (@miso_syou) June 8, 2020
SNS上でも、他社の選考状況を質問されて答えに困るというツイートが見られます。
そこでこの記事では、他社の選考状況はどういった意図で質問されるのか、どんな答え方がいいのか解説します。
この記事を読むことで、面接で質問されたときに悩まずに回答ができます。
他社の選考状況を質問する理由
自社の志望度を知りたい
面接で他社の選考状況について質問する1つ目の理由は、就活生にとって自社の志望度がどれくらいかを測るためです。
採用担当者は、事前に決められた新卒採用する人数を意識しながら採用活動をします。
できるだけ志望度が高く、内定を出したら間違いなく入社してくれそうな人材を見極める必要があるのです。
そのため、他社の選考状況を質問した際には、どのような回答かを採用担当者は注目しています。
例えば、同じ業界の最大手企業で最終選考に残っているとき、「大手企業が第一志望で、内定が出たらうちは蹴られるかもしれない」と考えた場合は、選考後に自社をアピールするオファー面談の場を設けられる場合もあります。
他社による評価の確認
他社の選考状況を尋ねる理由として、他社の評価の確認や参考にするケースもあります。
もちろん、求める人物像や採用基準は企業によって異なるからこそ、各社が面接をおこないますが、社会人として求められる一定の水準はあります。
例えば、あまりに多くの企業で二次面接にすら進めていないような人であれば、たとえ自社が選考通過を出したいと考えていても、「他社が見送りするのはなぜか」採用担当者は気になるところですので、質問をしながら理由を探ります。
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他社の選考状況を質問された時の答え方
一貫した「企業選びの軸」を示す
他社の選考状況や、他に受けている会社について質問されたときは「一貫した企業選びの軸」を示せるような選考状況を答える必要があります。
たとえば、
・就活の軸を基に選んでいる(アプリ開発を通じて新規事業にチャレンジできる企業を中心に選考を受けています。xxx社はn次選考、xxx社はn次選考…)
このように「一貫した企業選びの軸」を示せるように、選考状況を答えましょう。
業界や業種は違っても企業選びに一貫性があることが大事
志望企業を選ぶ基準や軸は人それぞれであり、業界や業種が同じである必要はありません。
たとえば、「人を笑顔にする仕事」としても、人生を支える就職で笑顔にするのか食で笑顔にするのか、または節目節目のイベント系で笑顔にするのかなど。
人を笑顔にする仕事といってもジャンルは幅広いので、業種や職種にしばられる必要はありません。
一貫性の感じ取れない回答はNG
よくある就活生のNGな回答が以下のようなものです。
三菱商事と、朝日新聞と、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、日本生命、トヨタ自動車、本田を受けています。
このように「一貫した軸が示せない選考企業」を答えるのはやめましょう。上の例文のように答えるととりあえず、名前の知られている大手を受けている印象になります。
落ちている企業は言及しなくてOK
一貫性の話をしてきましたが、軸に沿わずに選考を受けている企業もあるでしょう。
その場合、他社の選考状況を質問されたときに、すべての企業を答える必要はありません。
受けている企業のうち、受けている理由が述べられ、一貫した軸を示せる企業だけを答えれば良いのです。
他社の状況を伝えたうえで第一志望であることをアピールする
他社の選考状況について聞く場合、採用担当者が特に気にするのが「自社の志望度」です。他社の選考状況を答える際には「御社が第一志望群」であることをアピールしましょう。
同業他社、あるいは他社に比べて、どの点に魅力を感じて自分が入社したいのかを伝えられると、より信ぴょう性のあるアピールになります。
そのときは、給与や福利厚生といった待遇面や、業績やシェア率といった変動しやすい数字を比較するのはあまり得策ではありません。
企業の方針や行動指針、製品の特色、今後の展望や自分のやりたいことの実現性など、その企業ならではのポイントを引き合いに出すようにしましょう。
そうすることで、志望度の高さアピールに繋がり、内定辞退や早期離職の危険性を感じさせず、企業から「採用したい人材」と思われやすくなります。
企業への熱意は採用で重視される項目
他社の選考状況を聞かれる場合、「では、当社が内定を出したら、どうしますか?」または「他社から内定が出た場合にどうしますか?」と質問が続く場合があります。
リクルートの調査によれば、「企業への熱意」は採用において全項目25項目中2位と非常に重視されている要素です。(ちなみに、1位は「人柄」です)
「内定を出したらどうしますか?」と聞かれて「少し考えさせてください」と答えたり、「第何志望ですか?」と聞かれた時に「第三志望です」と答えるようでは、「企業への熱意」において低く評価され、内定は遠のくでしょう。
面接で意思確認をされた時は「御社が第一志望ですので、内定をいただいた場合、そこで就職活動を終えたいと思います」と回答しましょう。
面接前には合わせてこちらもチェック!
【就活】入社後の目標を効果的に伝える方法
「他社の選考状況」について質問された時の回答例
OK例
【アパレル業界希望者:男性】
若い世代に多様なファッションの在り方をサジェストできるような企業様を軸として選考に参加している次第です。
現在、御社以外に5社の選考を受けています。
うち一社、アダストリアホールディングスが三次面接まで進んでおり、アーバンリサーチとBEAMSの二社が二次面接の結果待ち、ジャーナルスタンダードが一次面接のグループディスカッションを終えたところで、ユナイテッドアローズはエントリーシートの結果待ちです。
中でも御社が若い世代に対する発信力が特に飛び抜けていると感じているので、採用していただいた際には、御社に入社すると心に決めております。
(ポイント)
企業選びの軸と実際選考に参加している企業との間に一貫性があります。
また、最終的に自身の企業選びの軸が御社と最もマッチしていることを伝えているので、面接官により良い印象を与えることが可能です。
【建築業界志望者:男性】
私は現在、建築業界を中心として就職活動を進めています。
大きなプロジェクトに携わりたいと考えているので、企業規模の大きさを軸としており、そのような企業様9社の選考を受けているという状況です。
現在、住友林業、ダイワハウスが最終面接まで進んでいます。また、パナソニックホームズ、旭化成ホームズが三次面接の結果待ちです。
日本ハウスホールディングス、大成建設ハウジング、イノスグループが二次選考まで進んでいます。
ユニバーサルホーム、ヤマダエスバイエルホーム、は一次のグループディスカッションの結果待ちです。三菱地所ホーム、スウェーデンハウスが書類選考を通過、一次面接を控えています。
(ポイント)
大きなプロジェクトに携わりたいから企業規模を軸にしている主張と、実際の他者の選考状況に矛盾が無く首尾一貫しています。
NG例
【人材サービス業界希望】
私は現在、人材サービス業界を中心に就職活動を進めております。今現在7社の選考に参加しています。
第一希望のパソナグループは最終面接の結果待ちです。ジェイエイシーリクルート、アウトソーシング、メイテックが三次面接まで進んでいます。
WDBホールディングス、トラストテックは二次面接を終えて、結果待ちです。ヒト・コミュニケーションズが一次面接のグループディスカッションを終えて、二次面接へと進むことが決まっています。
(ポイント)
他の企業が第一希望であることを表明することはタブーです。
今受けている企業が第一希望でないことを認知されてしまった場合、内定を出しても辞退されるリスクを考えて落とされてしまいます。
必ず自分以外の就活生に「御社が第一希望です」と表明している人がいるので、ライバルと比較されてしまって自身の優先順位が著しく落ちてしまう可能性が非常に高いです。
【コンサルタント業界志望】
現在、エフティコミュニケーションズはじめ、26社の選考に参加しています。
エフティグループ、プロネクサス、サニーサイドアップが三次面接まで進んでおり、フルスピード、オールレンジコミュニケーション、インフォマートなどが二次面接のパネルディスカッションの結果待ちです。
共同PR、アイ・アールジャパンホールディングスが一次面接を終えており、その他にも18社に対してエントリーシートを送り、選考の結果を通達を待っています。
(ポイント)
自身のビジョンを明確にして活動範囲を絞っていることを伝えるために多数の同業界企業を受けている事実を伝えることは大切です。
とはいえ、あまりにも選考に参加している企業の数が多すぎると、深い考えがなく、どこかに引っかかればいいと思っているのでは?とも面接官から思われかねません。
【ホテル業界志望】
リゾートトラスト、西武ホールディングスが最終面接まで進んでいます。オリエンタルランド、三井不動産が三次面接を終えて結果待ちです。
ロイヤルホテル、日本ビューホテル、アメイズが二次選考のグループディスカッションにおいて合格となり、三次面接へ進むことが決まっています。
アーバンホテル、鴨川グランドホテルは一次面接を終えて、結果待ちの状況です。また、ホテルオークラ、帝国ホテル、ニューオータニの選考に参加しましたが、不採用でした。
(ポイント)
他社の選考状況を聞かれた際に、不採用になった経緯を述べる必要はありません。
不採用になった企業を挙げれば挙げるほど、自身の能力が低いことが露呈してしまいます。
面接官の方から採用、不採用について質問をしてこない限り、不採用になった事実を離さないことがベターです。
あまり不採用になった企業について聞いてくることはないでしょうが、もし聞かれたらその時は2、3社ほど不採用になった企業名を挙げておけば問題はありません。
他社の選考状況を質問されたときは選択に一貫性をもって伝える
面接において、他社の選考状況に関する質問は決して珍しいものではありません。志望動機や自己アピールほど頻出の質問ではありませんが、事前に答えを準備しておくべき質問のひとつであるといえるでしょう。
これらの情報の真偽を企業側が精査することはできませんが、だからといって適当なことやウソを言って良いわけはありません。自分の現状を把握し、上記にそって答えられるようにしておきましょう。
そのときには、自分の企業選びの軸を明確にし、企業の選択に一貫性をもって伝えられるようにしましょう。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接をおこなう企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
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24の質問に答えるだけで、自分の強みと弱みをグラフで見える化できます。
診断であらわになった自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。