目次
不動産業界への志望動機が書けずに困っていませんか?特に、ディベロッパーの業務は日頃から接点があるものではないので、なかなかイメージがわかないと思います。
でも、大丈夫。わかりやすい例文とともに不動産業界の志望動機の書き方を徹底的に解説いたします!
不動産業界の志望動機(例文)
三井不動産の志望動機
総合的な不動産サービスを展開している貴社において、街に新たな生命を吹き込みたいです。
学生時代には、学園祭の企画スタッフを担当し、チームが一丸となってプロジェクトを動かしていくことにやりがいを感じてきました。様々な利害関係者をまとめ、街に新たな生命を吹き込んでいくディベロッパならば、このやりがいを追求できると考え、不動産業界に興味を持ちました。また、幼少期に地元で不動産開発が進み、街や人が大きく変わるのを目の当たりにし、不動産が街・人に与える影響を実感したのも大きな理由です。
貴社は、賃貸・分譲・開発・マネジメントなど総合的な不動産関連サービスの提供に強みを持っておられます。良い街づくりには、開発からそのマネジメントまでワンストップのサービスが求められると考えます。貴社の持つ総合力を活かして、街に新たな価値を吹き込んでいきたいです。
この例文の1つめの良いポイントは、結論から書き出している点です。
結論から述べることはビジネス文書における基本のマナーの1つであるため、結論から書き出しましょう。
論理構造が明確な志望動機となり、あなたが論理的思考・表現ができる人であると評価してもらうことができます。
2つめの良いポイントは、不動産業界を志望する理由を自分の経験と関連付けて説明している点です。
「数ある業界の中でもなぜ不動産業界なのか」に対する説明の信憑性が高まるため、説得力のある志望動機にすることができます。
3つめの良いポイントは、「なぜその企業なのか」について、自分の入社後の目標と企業の特徴を関連付けて説明している点です。
「数ある企業の中でもなぜその企業なのか」を記述する際、単に企業の特徴を並べるだけでは媚びを売っているように見えてしまいます。
したがって「なぜその企業なのか」を説明する際には、企業の特徴と自分の入社後の目標がマッチしていることをアピールしましょう。
説得力も熱意もある志望動機にすることができます。
志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう
ここまで不動産会社の志望動機を作成する方法を解説してきましたが、例文のような志望動機を一人で書き上げる自信がない方も多いはず。
そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。
志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
最初に志望動機の結論を書こう
総合的な不動産サービスを展開している貴社において、街に新たな生命を吹き込みたいです。
不動産業界志望者には「なぜ不動産に興味をもったか」「不動産会社が自分の街に与えた影響」など、不動産に興味を持ったキッカケから説明する人が多いです。
しかし、ビジネス文章の基本は「結論先行」です。まず、「そもそもなぜその会社を志望しているのか?」志望動機の結論を書いてください。
「竣工までに長期の歳月を要する不動産を通して、より優れた居住環境だけでなく、住人の方々に良い思い出を提供できる人材になりたいため、貴社を志望いたします。」
この例文においては「長期の歳月を要する不動産」というふうに、不動産ならではの特徴がうまく組み込まれています。こうすることで「なぜ不動産でなければならないか」がよくわかる志望動機になります。
「あらゆる街のニーズに応え、より良いまちづくりを提供することによって日本における多くの産業の発展に貢献したいため、貴社を志望いたします。」
この例文は「その会社を通して何がしたいか」が明確で、結論がわかりやすいのが良い点です。
「古き良き日本を感じることができつつも、時代のニーズに則したまちづくりに挑戦することで日本の街並みの良さを世界に発信したいため、貴社を志望いたします」
この例文では「その会社でしたい挑戦」と「その先に目指しているもの」が明確になっているのが良い点です。
なぜ不動産業界なのか?
説得力のある志望動機をつくるには、過去の人生経験をもとに「なぜ不動産に携わりたいのか?」を説明すると良いでしょう。人生の体験が元になっている志望理由は説得力があります。例文では、
学生時代には、学園祭の企画スタッフを担当し、チームが一丸となってプロジェクトを動かしていくことにやりがいを感じてきました。様々な利害関係者をまとめ、街に新たな生命を吹き込んでいくディベロッパならば、このやりがいを追求できると考え、不動産業界に興味を持ちました。また、幼少期に地元で不動産開発が進み、街や人が大きく変わるのを目の当たりにし、不動産が街・人に与える影響を実感したのも大きな理由です。
このように過去の体験をもとに、不動産ビジネスそのものへの情熱を書くと、説得力が上がります。具体的には、
- 不動産の力を実感した過去の体験を語る
- 『多くの利害関係者をまとめて動かしていく』タイプの仕事への情熱を語る
これらの方法で、不動産ビジネスへの情熱を伝えましょう。その会社の手がけた案件が身近にあれば、それに言及するのも効果的です。
他の業界と比較した例
不動産業界と他の業界と比較した際に挙げられる特徴は、たとえばこのようなものがあります。
- ①1つのプロジェクトが形になるまで時間をかけていること
(三井不動産の場合)
「私は建設期間すらも人の思い出になり得るという不動産の特徴に強く魅力を感じ、不動産業界を志望しています。
ララポート豊洲の建設を貴社が開始した当時、私はララポート豊洲の前身である工場の近くに住んでいました。
今まで工場だった建物がいったい何になるのだろうと楽しみに想いながら、大規模な工事現場を横切って幼稚園や小学校へ通っていたことが非常に良い思い出となっています。
そしてララポート豊洲の近くに住んでいることが私の自慢になりました。
この経験から、誰かの思い出や誇りになる建物や街づくりがしたいと思うようになりました。」
建物の建設や街づくりは企画から竣工までの期間が非常に長いことが不動産業界の特徴の1つです。
短いものでも数年、長いもので20年以上かかるプロジェクトもあります。
この特徴のメリットは、建設中の期間でさえも街の住人の思い出になり得ることです。
たとえば三井不動産が手掛けたララポート豊洲は、建設を開始するまでは工場が建っていました。建物とその街にはそれまでの歴史や近隣住民の存在があるからこそ、地域へのインパクトが大きい仕事ができます。
- ②欠陥が許されない責任が重大な仕事である点
「私は不動産業界を通して、人々が安心して利用できる施設を世に生み続けていきたいです。
そう考えたきっかけは、私の祖母が暮らしていた介護施設にあります。
建築に欠陥が見つかり、修復の必要性から祖母は体が弱っているにも関わらず、別の施設への引っ越しを余儀なくされました。
この経験から不動産は他の商品と違い、企画・建設段階から非常に大きな責任が伴うという特徴を実感し、人々が安心して生活できる不動産を世に生み続けていきたいと考えるようになりました。」
竣工が完了した建物や街に欠陥が見つかった場合、リカバリーが困難であることも不動産業界の特徴と言えます。
カメラが壊れた場合は商品そのものを交換すれば済みますが、建物や街には「丸ごと交換」という対応はできません。
案件企画の段階から大きな責任と強い注意力をもって業務に望む必要があります。
なぜ不動産の中でも、その会社なのか?
貴社は、賃貸・分譲・開発・マネジメントなど総合的な不動産関連サービスの提供に強みを持っておられます。良い街づくりには、開発からそのマネジメントまでワンストップのサービスが求められると考えます。貴社の持つ総合力を活かして、街に新たな価値を吹き込んでいきたいです。
不動産業界の中でも、なぜその会社を志望するのか?書きましょう。志望動機ですから「数ある不動産の中でも、なぜその会社を志望するのか?」がわかる内容でなければなりません。「なぜその会社なのか」を上手く答えるポイントとしては
「不動産会社の中でも、なぜ御社なのか?」を上手く説明する方法
- その不動産会社の特徴・強みに触れる
- その強みに魅力を感じる理由を書く
この2点です。たとえば、オフィスビルに強い不動産会社を志望するなら、
このように『企業の特徴』『その特徴に魅力を感じる理由』を書きましょう。この2点を押さえれば「その会社でなければならない理由」になります。
例文では、三井不動産の長所である「トータル不動産サービス」に触れ、「街づくりにはワンストップサービスが求められる。貴社の総合力を活かして、街に新たな価値を吹き込みたい」と魅力を感じる理由を書いています。
なぜその会社なのか志望動機例文
- 三菱地所の場合
「貴社には丸の内を代表として、まちづくりに通じた生産性向上ノウハウを持っておられ、私はそのノウハウに強く魅力を感じています。
なぜなら貴社のまちづくりを通せば、若者が働く大人に対して夢を持てる社会を創造していくという私の目標が実現可能であると考えるからです。」
三菱地所の強みを盛り込んだ志望動機になっています。
- 三井不動産の場合
「貴社では日本の労働人口減少を懸念し、まちづくりを通して持続可能な社会の構築をビジョンとして掲げておられ、私はそのビジョンに強く共感しております。
なぜなら、私は日本人と外国人が共に日本の産業の発展に貢献していける社会を創りたいと考えており、貴社のビジョンと共にまちづくりをすれば、それが実現可能と確信するからです。」
ビジョンへの共感は、企業の採用担当者にアピールできるポイントの一つです。
志望している企業が求める人物である、と志望動機では論理付けて説明すると良いでしょう。
- 住友不動産の場合
「貴社では事業戦略の中に、まちづくりだけでなく住まいの場におけるリフォーム需要の底上げも掲げておられます。私はその事業戦略を、貴社と一体になって追いかけたいです。
なぜなら私の人生における目標は、中古住宅をリフォームして大切に使うという考え方を日本における主流にし、物を大切にする日本の精神を世界に向けて発信してくことだからです。リフォーム住宅を促進しておられ、さらにまちづくりにおいても豊かな技術とノウハウをもつ貴社であれば、それが可能だと考えます。」
自分の培ってきた価値観を志望動機に取り入れることで、採用担当者に対してあなたを知ってもらえる志望動機になっているでしょう。
あなたは不動産業界に向いているタイプ?自己分析ツールで診断してみよう
自分の性格や適性が、不動産業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?
そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。
My analyticsなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。
My analyticsで、あなたの強み・弱みを理解し、自分が不動産業界に向いているタイプか、診断してみましょう。