ホテル業界の志望動機は憧れのみではダメ?業界目線で書くコツを解説

KW「ホテル業界 志望動機」 アイキャッチ画像

本コンテンツは独自に制作していますが、一部にサービス提供企業等から広告料および送客手数料を受領しているPR情報が含まれています。

ホテル業界への志望動機を作成する学生の多くが、「お客様視点」で作成していることでしょう。「ホテルに宿泊したとき、従業員からすてきなサービスを受けたので、自分もこんなサービスを提供したい」といった志望動機は一見すると立派に見えますが、実はよくありません。

ホテル業界への志望動機は自分の「好き」や「感動」を押し出すだけではいけません。ホテルに止まるユーザーから一歩踏み込んだ目線で書くことが大切です。

この記事では、ホテル業界の志望動機に必要なポイントを紹介していきます。この内容をもとにして例文を参考にすれば誰でも説得力のある志望動機がかけるようになるはずです。

ぜひ一緒ににホテル業界の選考を突破する志望動機を作成しましょう。

ホテルの志望動機(例文)

例文
JALホテルズの志望動機(元JAL系列のホテルチェーン。JALがホテルオークラに売却し、現在はホテル・オークラの系列。海外支店の数に強みがある)

日本の「おもてなし」を世界に届けたいという想いから、貴社を志望しております。

観光業に興味があり、大学では観光学部で観光ビジネスを専攻してきました。観光を深く理解するため、学生時代にはカナダ・インド・ベトナム等、多くの国へ旅行をしてきました。

その中で感じたのが「日本のサービスがいかに行き届いているか」ということです。お客様の一挙一投足からお客様のご要望を察し、サービスを提供する 日本の「おもてなし」は世界に誇れるものだと感じました。

この「おもてなし」を世界に届けられるホテルの仕事に携わりたいと考えるようになりました。 私は海外へ旅行する際、できる限り現地の方と交流するように心がけてきました。

その結果、外国の方が日本に抱くイメージなどへの理解が深まりました。私が貴社に入社したら、この経験を活かし日本の旅行者はもちろんのこと、世界から日本にやってくるお客様が満足できるサービスを提供できると考えています。

ホテル業界の中でも、貴社は、国内に34カ所、海外に17カ所のチェーンを展開し、国内最大の海外ネットワークを持っておられます。貴社で働くことは、日本の伝統・素晴らしさを世界のお客様にお届けしていくことにつながると感じ、貴社を志望しております。

この例文は、自身の経験をどのように仕事を活かせるかが具体的に書かれています。

さらに「海外支店の数に強みがある」JALホテルズに、自身の海外経験と更にその経験を通して、学んだことを挙げ、志望動機の「根拠」となっていることを述べることで、説得力がぐっと上がっているのが評価のポイントです。

なぜJALホテルズを選ぶのかという点も満たすことができています。

それではこの例文をもとに、ホテル業界への志望動機の作成方法を説明していきます。

ホテル業界の志望動機をわかりやすく伝える構成

ホテル業界に限った話ではありませんが、志望動機は、一度見聞きしてすぐ内容が理解できることが重要です。

特に人気の企業であれば、たくさんの学生が志望動機を提出するでしょう。担当者が1つの志望動機を読む時間はどうしても限られるため、内容がわかりにくい志望動機は印象も薄くなり、次のステップに進める可能性が低くなるからです。

では、ホテル業界の志望動機をわかりやすく伝えるためにはどのような構成にすればよいのでしょうか。ここからはその方法を解説しながら各項目で書くべきことを詳しく説明していきます。

①その企業の志望理由:お客様視点や受け身の理由はNG!

志望理由は冒頭で述べましょう。ビジネス文書では、結論から書くことが基本の作法です。

結論である志望理由を冒頭で述べることで、志望動機で言いたいことが明確になり、より面接官に入社への意欲が伝わりやすくなります。

なお、ホテル業界志望者の志望動機によく「御社を利用した際、サービスに感動した」と志望動機を説明する人がいますが、それは避けたいところ。ホテル業界が求めているのは感動するサービスを提供する人です。

ホテルの仕事は夜勤も多く、サービスに求める水準がほかの接客業と比べても高い業界です。決して楽な仕事ではなく、「ホテルサービスに感動した」程度の想いでは務まりません。

「ホテルのサービスに感動した」というお客様目線だけで入社すると、早々に理想と現実のギャップについていけなくなるのではという懸念をもたれてしまうため、良い評価にはつながりづらくなります。

②なぜホテル業界を選ぶのか:きっかけのエピソードを語ろう

社会にはさまざまな業界があります。その中からホテル業界を選ぶわけですから、その理由は必ず語らなければなりません。その場合、そのきっかけとなるエピソードを盛り込むようにするといいでしょう。

たとえば「人を喜ばせることが好き、人の笑顔を見るのが好き」などの抽象的な理由では、「ホテル業界でなくてもいいのでは?」と返されてしまいます。ホテル業界でなくてはならない理由をエピソードに交えて語ることで、志望動機に説得力が生まれます。

③なぜその企業がいいのか:どこでも言える内容は刺さらない

入社を希望するホテルが欲しているのは、「ホテル業界」で働きたい人ではなく自社で働きたい人です。

ホテル業界全体に当てはまる志望動機だと、「自社以外でもいいのではないか」「ホテルならどこでもいいのではないのか」と思われてしまい、採用担当には刺さりません。

「他のホテルではなく、志望するホテルで働きたい理由」がより具体的に・強固に伝わるように仕上げることが大切になります。

④入社後どう貢献できるか:採用メリットを感じさせよう

入社後ホテルにどのような貢献ができるかを書くと、担当者にあなたの入社後の姿を具体的にイメージさせられます。

そもそも、採用活動とは企業が自社のさらなる成長を目指しておこなうものです。つまり、採用したい学生とは自社の売上アップに貢献してくれそうな人ともいえるのではないでしょうか。

だからこそ志望動機では、自分がその企業に貢献できることを示して採用メリットを感じてもらう必要があるのです。

「その企業に入りたい」という熱意だけでなく、「入ったらこんなふうに貢献できる」ことを示してこそ刺さる志望動機ができあがるといえます。最後に自分がどう貢献できるかを伝えて締めることも忘れないようにしましょう。

imasia_15025085_S-1

ビジネスとしてホテルに携わる意志を志望理由で示そう

志望動機を記す際、お客様目線でなくサービスを提供する側、いわゆるビジネス目線で記すことが大事だとお伝えしました。とはいってもどれがビジネス目線で、どれがお客様目線になってしまっているのかがわからないという人も多いことでしょう。

ここからは、どんな志望理由が「お客様目線」で、どの志望理由が「ビジネス目線」なのかを具体的に解説していきます。自分の志望理由が評価されるビジネス目線となっているのか確認してみましょう。

NG:そのホテルが好き

「そのホテルが好き」という内容に終始している志望理由はお客様目線だといえます。

ここでいう「好き」は、あくまでもお客様としての感情です。

お客様として触れたキラキラしたホテルは、ホテル業界の外側の面にすぎません。入社後はそんなキラキラした一面の裏側に入ることになります。また大きなホテルほど仕事は多岐に分かれ、お客様と接する機会が少ない部署も。

そんな華やかさだけではないホテル業界に飛び込むにあたって「ホテルが好き」なだけでは、いざ働き出したら理想と現実のギャップに耐えられないのでは?と考えられてしまいがちです。

NG:ホテルサービスに感銘を受けた

「そのホテルが好き」同様、「ホテルのサービスに感銘を受けた」という感想もあくまでもお客様目線のものです。

感銘を受ける人が多いほど、顧客のサービスに対する要求のハードルが上がって行きがちであり、スタッフの苦労が増していく場合もあります。サービスに感銘しただけでは、そのサービスの裏に隠れる努力や苦労に目を向けられていないと捉えられてしまうことも。

実際にその努力や苦労を目の当たりにすると、仕事が続かないとみられてしまう可能性もあるでしょう。

NG:接客のスキルを学びたい

ホテル業務は接客業の極みの一つ、と考えている就活生も多いでしょう。相手を不快にさせない言葉遣い、綺麗で正しい所作、きめ細かな対応などを見て、「接客スキルを学びたい」を志望動機とする人もいます。

しかし、ホテルが欲しいのは学びたい人ではなく、サービスを提供するために働く人です。ホテルも利益をあげなければなりません。従業員一人一人に意欲的に行動してもらうことでそれを成し遂げたいという思いがあるはずです。

そしてまた、企業とは学ぶ場所ではなくお金を対価として自身の労働力を提供する場所。「学びたい」という受動的な姿勢からはそういった意欲や意志が感じられません。だから企業にはあまり刺さらないどころかマイナスに映ってしまうのです。

OK:ホテルの仕事を通じて何をしたいか?

「ホテルの仕事を通じて自分が何をしたいか」と考えることは、自分が入社してホテルに貢献したいことと共通します。

「ホテルの仕事を通じて自分が何をしたいか」を具体的に記すことで、採用担当者に「この人はホテルに入社して、こんな仕事をしたいのだな」と伝えることができます。

単に「ホテルが好き」「サービスに感動した」と書くだけでは、お客様的な視線から抜け出せません。自分がホテルの従業員になったら何がしたいのかを記すことで提供者の目線が生まれ、具体性があり、評価も高まります。

例文
ホテル滞在中のお客様の安心・快適な生活をサポートし、リピーターを増やしたり、観光地への観光客招致にも貢献したいです。

ホテルの仕事を通して、ホテルの利用客を増やし、また、それを通して世の中に対して、どのような貢献ができるのかについても述べられている為、単なる憧れやサービスに感動したものではない、ということが分かる文章になっています。

例文
質の高いサービスを、24時間いつでも提供することで、競争高いホテル業界のトップを目指したいです。また、常にサービスの品質にこだわることで、日本ホテル業界や接客業全体のおもてなしの水準を高めていきたいです。

ホテルとして、一番大切な「サービス」の質にこだわることで、自社にも利益があり、また、ホテル業界・接客業全体を盛り上げていく、将来的な大きなビジョンが述べられ、説得力のある文章になっています。

どのような働き方をし、社会に貢献していくことができるかが分かる為、しっかりとした考えがあるのだと伝えられるでしょう。

なぜホテルサービスに携わりたいのかを考える方法

社会にホテル業界のような接客業はいくつもあります。

だからこそ単に「接客が好き」だけでは、「ホテルでなくてもいいのでは」と思われてしまう可能性が高いでしょう。志望動機には「ホテル業界でなくてはならない理由」を示さなければなりません。

それではここからは、その方法を2つ紹介します。自分がホテル業界を選ぶ理由を再度考える参考にしてください。

①過去の経験や体験から考える

過去の経験や体験を盛り込むことで、他の学生との差別化がはかれて熱意が伝わります。学生個人の経験や体験はその人独自のものであり、ほかの人と決してかぶることはありません。

それが、また過去の体験をふまえて、「この経験を通して自分はこう考えるようになり、冒頭の志望理由につながった」と述べられれば、論理が通っており採用担当者としても納得がしやすいですよね。

例文ではアルバイト経験をもとにしていますが、旅行やホームステイでの経験でもかまいません。経験そのものが評価に影響するのではなく、「この人はこれがきっかけだったからホテル業界を目指したのだな」ということがわかりやすいことです。

例文
学生時代のレストランでのアルバイトを通して、人それぞれに合った「サービス」の素晴らしさ・難しさを学びました。

お客様は皆様同じでなく、一人一人違う方である為、一人一人にその時必要なサービスを考え、対応することで、感動していただけたり、「また利用したい」と思っていただけたりすると学びました。

しかしその反面、皆様に同じサービスでは、満足していただけないと感じました。

お客様に合ったサービスを試行錯誤しながら、24時間一番近くでサポートできる「ホテル業界」に従事し、お客様に最高の空間・思い出を提供したいと思います。

アルバイトの経験から、憧れでやりたいと思うだけでなく、困難であった経験も述べることで、現実味のある文章になっています。

また、サービスについてどう考え、こだわり、なぜホテル業界でないとダメなのかもしっかり述べられている為、強く志望していることを示すこともできるでしょう。

②ほかの接客業との違いから考える

ホテル業界を選んだ理由として、ホテル業界の接客と他の接客業との違いを挙げるのもおすすめです。比較したうえでホテル業界の魅力を記すため、「他ではなくホテル業界がいい」という理由に説得力が増します。

たとえば「店舗の接客は短時間なため、サービスも画一的になりがちですが、ホテルの接客は長時間にわたる。顧客一人一人のニーズに合わせてきめ細かいサービスを提供できることに、魅力を感じました」などと書くと、具体性もあり良いでしょう。

【2ステップで解説】その会社がいい理由を考えよう

ホテルは数多くあり、単にホテル業界の魅力を語っただけでは「他のホテルでもいいでしょう」と思われてしまいがちです。

志望動機では「ホテル業界の会社の中でも、なぜその会社を志望するのか」も必ず説明しなければなりません。一見難しそうに見えるこの「なぜその会社なのか」という理由も、実は2ステップで簡単に考えることができます。ここからは、この考え方を詳しく説明していきます。

①その企業の特徴を取り上げる

まずは、志望するホテルの特徴を分析しましょう。

一口にホテルといっても、立ち位置や対象としている客層までさまざまです。たとえば、ホテルオークラや帝国ホテルに代表されるラグジュアリーホテルは、極上のサービスと高級感溢れる設備で、宿泊客に贅沢な時間とおもてなしを提供します。

一方、ルートインやドーミーインに代表されるビジネスホテルはサービスやアメニティを抑えてお手頃価格で宿泊できることに特化しています。

志望するホテルがターゲットとしている客層、主要な部屋の価格帯、レストランやショップなど宿泊以外の設備を調べ、特徴をピックアップしていくと、そのホテルのコンセプトや強みもわかってくるはずですよ。

②その特徴と志望理由を掛け合わせる

次に冒頭の志望理由の「その企業でしたいこと」と、今見つけた「会社の特徴」をかけ合わせます。

たとえば、「世界の人々におもてなしの素晴らしさを伝えたい」という志望動機にホテルの特徴の「主な客層は日本に旅行に来る外国人」を掛け合せせれば、「貴社の主な客層である外国人旅行客に、日本がほこるおもてなしの素晴らしさを伝えたい」といった志望動機ができますよね。

やりたいことに対して、このホテルはそれができる土壌が整っているとわかるため、「そのホテルがいい」という理由に説得力が生まれます。

入社後はどう貢献できるかを考えてみよう

志望動機には「入社後に自分が会社にどう貢献かを盛り込むことが必要」と述べましたが、働いたこともない就活生には、その企業でどう貢献できるのかがわからない人も多いでしょう。

会社への貢献の仕方を考える前に、まずはホテル業界ではどのようなスキルが求められるか把握しましょう。そうすれば、アピールの糸口が掴めます。ここでは、ホテル業界で求められている代表的なスキルとアピール方法の一例を紹介します。

接客業のアルバイト

接客業でのアルバイトでは、顧客が望んでいるサービスを素早く見抜いたり、クレームに対応する能力を磨けたことでしょう。ホテルでの接客も、基本的にはほかの接客業と一緒です。基本的に接客業のアルバイトで学んだ敬語やお客様対応はホテルでも活かすことができます。

接客業の楽しさはもちろんですが、クレーム対応など社会の厳しさを感じる経験もして、それに対処する力を得たことも伝えましょう。そのうえで入社後はそのスキルをどのような場面で使うかも具体的に述べられるとよいですね。

語学スキル

日本の観光はこれからますますインバウンド頼りになることが予想されます。ホテルにも毎日数多くの外国人が訪れていることでしょう。そんな中で語学スキルは強力なアピールポイントになります。英語はもちろん、中国語をはじめとするその他言語のスキルも重宝されるでしょう。

そのため、入社後はその語学スキルで企業に貢献していくと締めるのも手です。ホテルで語学スキルが活かせる場面を想定して、活かし方を伝えましょう。また、もし話せる言語が複数ある場合は必ず盛り込んでくださいね。

とっさの対応力

ホテルを利用するお客様が求めるサービスは1人1人異なります。また、天候や交通の乱れなどで、イレギュラーな対応を求められることもあるでしょう。

たとえば


  • チェックアウト予定のお客様が乗る飛行機が天候悪化で欠航し、延泊を希望されたが、その日は満室
  • お子様連れの顧客が宿泊したが、夜半急にお子様が体調を崩され、応急処置などでは対応できず、救急車を呼ぶかどうかの決断を迫られる
  • といったこともあります。また、ホテルが提供していないサービスを「何とか提供できないか」と求められることもあるかもしれません。

    そんなイレギュラーな事態にそつなく対応できる力が求められます。とはいえ、誰しもすべての計画がすべてうまくいったという人はまずいないはず。

    まずはアルバイトやサークルなどの中で、過去に経験したイレギュラーな事態の具体例を挙げ、そのときに自分が取った行動を思い起こしましょう。そして「ホテルでもそのような行動を取れる」として志望動機を締めると良いですね。

    丁寧なコミュニケーション

    ホテルの接客は、ホテルの印象を大きく左右します。実際、ホテルで出会ったスタッフは親切で丁寧な対応をしている人が多かったのではないでしょうか。

    実際に丁寧な接客とコミュニケーションを心がけているホテルは多く、新入社員研修にも必ず取り入れられているほどです。だからこそその丁寧なコミュニケーションはホテル業界で活かせるため、志望動機で取り上げるべきだといえます。

    ホテルと同程度の丁寧さが求められるようなアルバイトをしてきた人はもちろんですが、先輩や教授などとのやりとりにおいては特に丁寧なコミュニケーションが求められてきたはずです。

    その中で身に付けたコミュニケーションスキルを、ホテルの仕事においてどう使うかイメージし、活かして貢献できることを伝えましょう。

    ホテル業界の例文3選

    ここでは、実在するホテルの特徴をふまえた、志望動機の例文を3つ紹介します。この3つのホテルはいずれも実在するホテルです。例文と自分の志望動機とを見比べて、足りない部分があればブラッシュアップしておきましょう。

    ホテルマイステイズ

    例文
    お客様に合った快適なサービスを、世界中からいらっしゃるお客様に届けたいと思い貴社を志望しております。

    学生時代のファストフード店でのアルバイトを通して、人それぞれのニーズを汲み取り、サービスすることの大切さを実感致しました。

    利用するお客様の目的やその時必要としている事をいち早く感じ取り、対応することで、満足していただけるだけでなく「また利用したい」と思っていただけるのだと考えております。

    様々なニーズのお客様が利用され、お客様の近くでサポートできる、ホテル業界での仕事に就き、一人一人にあった高い品質のサービスをしたいと思うようになりました。

    貴社はビジネスホテルからフルサービスホテルまで、幅広く展開されており、また、海外からのお客様も多く迎え入れておられます。貴社で様々なお客様のニーズに応え、高い品質のサービスを極めることで、日本のサービス品質の底上げにも貢献したいと考えております。

    ホテルマイステイズは、「ビジネスホテルからフルサービスホテルまで、幅広く展開されている」ことが最大の特徴です。

    そこで、「様々なニーズのお客様が利用され、お客様の近くでサポートできる、ホテル業界での仕事」に付くことを目標にした学生の就職先に適している、と説明をしています。

    なぜ、数あるホテルの中で、ホテルマイステイズでなくてはならないのか、その理由が明確に記されているのが、優れている点といえます。

    ホテルドーミーイン

    例文
    より多くの人々に、快適で満足度の高いサービスを提供したいと思い、貴社を志望しております。

    学生時代は、提供が早い、価格が安い、美味しいの3つを強みにした外食チェーン店でアルバイトをしていました。

    そのときの経験から、私は「似たようなサービスを提供する外食チェーン店であっても、工夫とアイディアでライバル社と差を付けることができる」と実感しました。実際、アルバイトをしていた店は、同業他社が多数ある中で頭一つ知名度も売り上げも飛び抜けていました。

    そのせいか、職場に活気があり、働いていてとても充実感を得られました。貴社も、数あるビジネスホテルの中で飛び抜けて人気があり、知名度も高めです。従業員1人1人にバイタリティがあり、職場も活気があると感じており、そのような職場で働きたいと考えています。

    私は、サービスを通して人を笑顔にする喜びを何度も実感し、その中でもより手厚くきめ細かいサポートやサービスができるホテル業界を志しました。

    貴社は、ビジネスホテルという立ち位置にいながら、ビジネスマンだけでなくファミリー層からも高い評価と人気を得ています。

    また、貴社がお客様に提供して人気を博している大浴場や朝食のサービスは貴社がホテル事業に乗り出す前に手がけていた社員寮運営からのアイデアだと知りました。

    このような、柔軟性の高い考えをもつホテルで働き、お客様に寄り添うサービスをしていくことで、御社の成長の手助けをしたいと考えています。

    この例文は、志望するホテルのことをよく研究している事がわかります。

    ドーミーインの特徴や強み、成長できた理由をあげ、志望動機に繋げることで、ほかの学生との差を付けています。急成長してきたホテルや、歴史は浅いけれど独自のアイデアで人気を集めているホテルなどは、同様の方法で個性的で光る志望動機を書けるでしょう。

    ハレクラニ沖縄

    例文
    沖縄の素晴らしさや豊かさを多くの方々に知っていただき、一流のおもてなしを提供したいと思い、貴社を志望しました。

    私は沖縄の出身ですが東京の大学へ進学しました。故郷を離れたことで、改めて故郷の良さを実感し、その素晴らしさを多くの人に伝えたいと思うようになりました。

    私は、学生時代本屋でアルバイトをしていました。本屋はお目当ての本がなく出会いを求めて来店する方も多いです。素敵な本と出会ったとき、どのお客様も目を輝かせてうれしそうな顔をしてお帰りになられます。そこに、私は「一期一会」の素晴らしさと大切さを実感しました。

    沖縄は、日本だけでなく世界有数の美しい観光地です。そこで、ラグジュアリーなサービスを通して、お客様にとって沖縄の旅行を一期一会のものにしていただきたいと考えています。

    貴社は、ハワイのワイキキビーチで100年以上の伝統を誇るホテルの2軒目です。貴社で働くことで、より素晴らしい沖縄を多くの旅行客に知っていただけると思っています。

    私は大学で外国語を専攻し、本屋では主にフランス語を母国語とするお客様の接客を一任されてきました。その経験を活かし、外国からのお客様の接客を行なって行きたいと希望しています。

    この例文は、自己の経験とホテルの強み、そして郷土愛をうまくミックスさせています。

    故郷が有数の観光地で、そこにあるホテルで働きたいといった場合にこの例文は参考になるでしょう。

    また、単に郷土愛だけでなく、自分の経験からなぜ、ホテル業界を志望したのか働くにあたってどのような能力を会社に還元できるのかも記載しています。単に、「故郷の美しさを世界の人々に伝えたい」というより、説得力があります。

    ホテルの顧客ではなく提供者の目線で志望動機を作成しよう

    ホテル業界を志望する人の多くは、過去にホテルとかかわっていたりしたことがきっかけである人が多いのではないでしょうか。

    しかし、その感情のままに志望動機を作成することは避けるべきといえます。自分がサービスを受けるのではなく、提供する側の目線に立った志望動機を作ることが選考突破には欠かせません。

    しかし提供者の目線で志望動機を書くことは一見すると難しいように思えます。しかし、過去の経験から目標を定め、さらに「私はどのような能力を会社に提供できるか」を考えることで、自然と提供者目線になっていけます。

    まずは、なぜ自分がホテル業界で働きたいのか、ホテル業界に入り、志望するホテルでどのような仕事に就きたいのかを明確にし、過去の経験などを肉付けしていきましょう。

    あなたはホテル業界に向いているタイプ?自己分析ツールで診断してみよう

    自分の性格や適性が、ホテル業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?

    そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。

    My analyticsなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

    My analyticsで、あなたの強み・弱みを理解し、自分がホテル業界に向いているタイプか、診断してみましょう。