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小さいころからの憧れや、大学に入って気に入ったブランドができたなどの理由から、アパレル業界を志望する就活生は少なくありません。
製品への想いを書くだけではなく、企業や事業を通して考える志望動機が必要です。
どうすれば、採用担当を納得させる志望動機を書くことができるのでしょうか?
例文をもとに、ファッション業界・アパレル業界への志望動機の書き方を解説します!
アパレル業界の志望動機(例文)
ファッションセンター・しまむらの志望動機①
貴社を志望する理由は、貴社の多彩なアイテムを活かして、お客様の笑顔をつくりたいと考えるからです。
学生時代、アパレルショップで売り場づくりに携わり、自分の工夫でお客様の笑顔に貢献できるファッションの仕事に興味を持つようなりました。
アパレル業界の中でも、貴社は、自社物流システムにより往来のSPAとは真逆の多品種・多アイテムをお客様に提供しています。多彩なアイテムをお客様に選んでいただけるような店舗づくりをするのは、非常に難しくもあり、同時にやりがいもあることだと思い、魅力を感じております。
低価格かつ多彩なアイテムを扱うで貴社でこそ、お客様に喜んでもらえる店舗づくりができると考え、貴社を志望しております。
この例文は「結論」から述べています。
理由やきっかけを説明する前に、志望動機の核となる答えを書くことで、文章の焦点をはっきりとさせられます。
志望する会社に入ることでやりたいことを簡潔に書きましょう。
続けてどのようなきっかけで、アパレル業界に関心を持つようになったのかを説明しています。
自分の体験や経歴をもとに、感じたことなどを答えましょう。
きっかけや理由を述べることで、最初に述べた結論に説得力を与えます。
さらに3行目では、アパレル業界の中でも、志望する会社が優れている点を分析しています。
業界全体に対する分析だけでは、なぜその会社を志望するのかという理由が曖昧になってしまいます。
他企業との違いを調査し特質に着目することで、会社への理解を表現できるでしょう。
そして最後に志望動機と会社の特性を織り交ぜて、結論をまとめています。
自分のやりたいことが、志望する会社に入ることで実現でき、事業に対して貢献できるという様にまとめると、整合性の取れた文章になります。
ファッションセンター・しまむらの志望動機②
私は貴社を通して幅広い年齢層のお客様に衣服の買い物を楽しんでいただける空間を作りたいため、貴社を志望いたします。
私は高校生の頃から地域のスーパーの、衣服売り場でアルバイトをしております。小さなお子様からシニアの方まで幅広くお買い物ができる衣服売り場は常にアルバイトやパートの方々のアイデアで溢れており、お客様が楽しくお買い物できる空間づくりを仕事にしたいと思うようになりました。
貴社は日本各地に店舗があり、低価格の商品を軸に地域のお客様の生活向上に寄与されておられます。
貴社であれば様々な地域のお客様に喜んでいただける空間づくりができると確信するため、貴社を志望いたします。
この例文における1つ目の良い点は「しまむらを通して何がしたいか」を結論として、冒頭に書き出している点です。
結論から書き出すことで文章の論理構造が明確になり、読みやすい志望動機になります。
2つ目の良い点は、アパレル業界を志望する理由に自分自身の経験を関連付けて説明ができている点です。
自分だけの経験に関連付けることで他の学生との差別化を図ることができます。
志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう
ここまでアパレルの志望動機を作成する方法を解説してきましたが、例文のような志望動機を一人で書き上げる自信がない方も多いはず。
そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。
志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。
なぜその会社を志望するのか理由を始めに記載
貴社を志望する理由は、貴社の多彩なアイテムを活かして、お客様の笑顔つくりを手伝いたいからです。
志望動機を聞かれている場合は、まず結論から「貴社を志望するのは〜だからです」と答えましょう。
よく「学生時代にアパレル会社でのアルバイトを経験し〜」と「志望のきっかけ」から説明する人がいます。
確かに、志望のきっかけがあると説得力が増すのですが、結論から書かないと文章の焦点がぼやけてしまいます。
文章は結論から、がビジネスの常識であり、志望動機も例外ではありません。
結論から「なぜその会社を志望するのか?」一言で書けるようにしてください。結論から書くことで、内容のわかりやすさが段違いになります。
業界の中でも、なぜその会社なのか?
アパレル業界の中でも、貴社は、自社物流システムにより往来のSPAとは真逆の多品種・多アイテムをお客様に提供しています。
多彩なアイテムをお客様に選んでいただけるような店舗づくりをするのは、非常に難しくもあり、同時にやりがいもあることだと思い、魅力を感じております。
会社志望動機ですから「なぜその会社を志望するのか?」がしっかりわかるものでなければなりません。
「ファッションを通じて人を笑顔にしたい」が志望動機の場合、根拠や具体例がなければ、「それなら他の会社でもいいよ、なぜウチなの?」と感じられます。
「企業の○○の取り組み方で」「企業の持つ○○のビジョンに共感し」と、他企業との違いを合わせて述べる必要があります
他の会社との差を述べるためには?
志望する会社と他社との差を説明するためには、業界全体にどのような会社があるかを把握し、それぞれの会社の業態やニーズ、ビジョンの比較が効果的です。
アパレル業界には、百貨店を中心に販売している会社もありますし、ECサイトでの販売に力を入れている会社もあります。
またどのような企業理念があるか、どんなサービスを展開しているか、などの点でも差異が見られるでしょう。
それぞれの会社の特性を比較することで、各社の特性が明らかになります。また、自分の志望する会社への理解も深まるでしょう。
志望度が伝わる志望動機の伝え方
「なぜ御社でなければならないのか?」を説明するのは簡単です。
- 会社の特徴(業界内でのポジション・事業上の強み)を取り上げる
- その特徴に魅力を感じる理由を書く
この2点を押さえましょう。
たとえば、例文では、ファッションセンターしまむらの「独自の物流システムにより、業界最多のアイテムを取り扱っている」という特徴を志望動機に取り入れ、
- 独自の物流システムにより、多彩なアイテムを扱っている(特徴)
- 多彩なアイテムを扱うのは、難しいことだが、やりがいもある(魅力を感じる理由)
と書いています。志望動機の中で
- アパレルショップの店舗づくりに携わり、その面白さに魅力を感じた(業界を志望する理由)
- しまむらは業界の中でもトップのアイテム数の会社である(会社の特徴)
- 過去の経験から、多彩なアイテムを扱う店舗づくりは難しいことでもあると思うが、同時にやりがいも感じる(魅力を感じる理由)
この3つが一貫しているので、説得力があります。
「会社の特徴」を調べ、「なぜ自分はそこに魅力を感じるのか?」を書きましょう。
ブランドが好きな場合は具体的に魅力を伝える
(ユニクロの場合)
「私はファッション性と機能性、さらに抜群のコストパフォーマンスの良さを兼ね備えている貴社の服について非常に魅力を感じています。
アパレルの流行は変化のスピードが著しく早いですが、シンプルなデザインが特徴である貴社の衣類であれば長い時代に渡り人々に愛され続けるものであると確信しています。」
ブランドが好きな場合は、そのブランドの魅力を具体的に伝えましょう。
この例文ではユニクロの衣服の特徴を具体的に捉えていて、志望動機の中に織り込みやすい文章をなっています。
就職活動をするにあたり、アパレル業界を志望する理由もアパレルブランドも様々にあります。
その中で「なぜそのブランドで働きたいのか」を主張するためには、ブランドの魅力を具体的に述べると説得力のある志望動機にすると良いでしょう。
自分の活かせるスキルと合わせビジョンを記載する
(ファッションセンター・しまむらの場合)
私は大学での授業を通して、データベースを基に顧客の購買活動の予測を立てることや、業務の効率化を図るツール作成を学んできました。
貴社は幅広いお客様の生活向上を目的として低価格の商品を中心としておられます。私は貴社の製品の力を、データ分析や業務効率化ツールの作成等を通してさらに拡大したいと考えています。
この例文では、自分が学んできたことと企業の商品の特徴をうまく組み合わせています。
企業で働くにあたって活かせるスキルがあれば、このように上手に組み合わせて志望理由に加えましょう。
それによりあなたが働く姿を採用担当者は想像することができ、採用に向けて即戦力としてのイメージを持ってもらえる可能性が高まります。
あなたはアパレルに向いているタイプ?自己分析ツールで診断してみよう
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