体育会系の学生や海外留学経験者は就活に有利なのか?

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志望企業の説明会に、海外留学経験者や体育会系出身者が多いと、「自分の経験なんかで彼らに太刀打ちできるのかな」と不安に思ってしまうこともあるでしょう。

どの企業も「グローバル化」を叫んでいますから、海外留学の経験等は、かなり有利になりそうに思えますよね。では、実際に、体育会系の学生や海外留学経験者は有利なのでしょうか?

学生時代の経験は就活ではあまり重視されない

体育会系の学生や海外留学経験者は就活に強い!という噂が実しやかに語られています。では、実際のところ、どうなのでしょうか?
まず、下記の図表を見てください。

これはリクルートが刊行している「就職白書2012」の中の、企業が採用で重視する項目を聞いた調査の結果です。これを見てわかるように、所属クラブ・サークルを重視するのは10.9%、海外経験を重視するのは5.7%です。

よって、この数字を見てもわかるように、圧倒的に有利というよりは、むしろ学生が思っているほど評価されていないのですね。語学力はそれなりに重視されていますが、語学力は留学しなくても磨けるでしょう。

だから、海外留学をしているから有利だ、とか体育会系だから有利だということにはなりません。特に、海外留学に関しては、お金を払えば誰でもできるものなので、企業が高く評価するということはありません。

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学生時代に力を入れたことは、就活の中でも大切なアピール要素です。部活やスポーツ系系などの学生時代に力を入れたことを正しくアピールして、学生時代の経験やそれによって得た能力を伝えましょう。

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体育会系が有利な理由

ただ、体育会系については一定の評価がされる場合があります。実際、有名大学の体育部の学生は、大手商社や大手金融機関など、そうそうたる企業が並んでいます。

これはなぜなのでしょうか?簡単に言えば、体育会系の学生は他の学生にはないある能力を備えていると評価されるからです。

それは何か?「ストレス耐性」です。どれだけ優秀な人間でも、ストレスで潰れてしまったり、職場に嫌気が差してやめられしまっては、企業にとっては損失になってしまいます。

逆に、能力が飛び抜けていなくても、ストレスに強く、理不尽な対応をされてもめげずに、上司のいうことを聞き、精進を続けられる人材は、最初の能力が高くなくても、長期的な視点では企業に貢献できる人材に成長できる可能性が高いのですね。

体育部は、強烈な上限関係がある縦社会であり、低学年は高学年の言うことに従う必要があります。また、練習も厳しい。このような厳しい環境に何年も耐えてきたということは、企業にとっては「簡単には潰れなさそうだな」と安心できる強力な材料になるのですね。

特に、銀行、証券のような金融機関はノルマも厳しく、支店長を中心とした厳格な縦社会です。だから、有名企業に関わらず、離職率が3年3割以上あるところもザラになっています。体育会系の学生はこのような環境でも潰れない可能性が他の学生よりも高いと考えられるので、他の学生よりも採用で有利な立場にたてるのですね。

このように、一部の有名企業にとって体育会系の学生は、有望な人材になるための条件の1つを持っているのです。だから、優遇されます。

また、ある総合商社では、新卒採用担当がほぼ全員体育会系というところがあります。類似性の原理といって、人間には自分と似たプロフィールを持つ人間に好感を持つ習性があるので、体育会系の学生は有利になるでしょう。

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非体育だから内定がとれないわけではない

ただ、当たり前ですが、内定する人材が全て体育会系の学生なんて企業はありません。最初にあげた図にもあるように、企業が重視しているのは、「今後の可能性」や「人柄」です。これらの点をアピールできるなら、どんな経験を話しても良いのですね。

もちろん、体育会系でない学生でも、難関企業に内定している人はいくらでもいます。自分の今持っている経験を使って、いかに「人柄」「今後の可能性」をアピールできるか?に努力を集中させましょう。

就職活動は「〜だから内定ができる」「〜だと内定ができない」というほど、単純なものではありません。自分で勝手に条件をつくらず、自分の持っている武器を使って、アピールをしていきましょう。企業が興味があるのは「過去にどんな成果を出してきたか」よりも「あなたがこれからどう成長するのか」なのですから。