面接で緊張しなければ、どれだけ楽に就活を切り抜けられれることか。そう考えたことはありませんか?
とはいっても、緊張はしてしまいますよね。そこで、科学的に証明されている緊張を緩和する方法をご紹介します。
笑顔になる
緊張をつかさどるのは、交感神経という神経系です。リラクスをつかさどるのは、副交感神経です。交感神経が優位になると緊張し、副交感神経が優位になるとリラックスできます。笑顔になると、副交感神経が活性化し、リラックスできることがわかっています。
また、笑顔になると、ポジティブな気持ちが増すことも実験で証明されています。
ドイツの大学の実験では、お箸を上下の歯でくわえるグループ(笑顔になる)、お箸を唇でくわえるグループ(不満気な顔になる)の二つのグループに分けて、その後の気分を測定しました。すると、笑顔になったグループは実際に良い気分になり、不満気な表情をつくったグループは悲観的な気分になっていのたです。
つまり、心は表情の影響を受けます。だから、緊張しそうになったら、顔だけでも笑顔になりましょう。すると、リラックスできて、良い気分になり、万全の状態で面接に臨めます。
あなたの面接力はどのくらい?
面接では、自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?
それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。
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深呼吸をしておく
深呼吸をすると、副交感神経が優位になり、リラックスできることがわかっています。また、深呼吸をすると、恐怖をつかさどる大脳の扁桃体の活動が抑えられます。
面接前に、吐くのに5秒、吸うのに5秒かけて、ゆっくりと深呼吸をしましょう。時間は3分ほどで十分です。
これだけで副交感神経が優位になり、リラックスした気分になれます。
失敗してもいいと知る
認知心理学者のアルバート・エリスによれば、鬱病になりやすい人の思考には「完璧主義」があります。「完璧にしなければ」と考えすぎるあまり、そうでない現状にイライラして、ストレスを溜めてしまうのです。
「上手くやろう」「緊張したら、ダメだ」とかんがえるほど、人は緊張してしまいます。人間は「考えないようにする」と、よりその考えに縛られてしまうからです。「シロクマのことを考えるな」と言われた被験者は、平均して32秒でシロクマのことを考えてしまいました。
「失敗してはいけない」と考えると、あなたの心は失敗するイメージにとらわれてしまうのです。
失敗は、むしろあなたの印象を良くすることもあります。心理学では「しくじり効果」と呼ばれていて、完璧にやるよりも、多少あらがあった方が好感度が上がるのです。
心理学者がショッピングセンターを利用して行った実験では、「完璧に商品種会をこなす実演者」「途中で何度もトチる実演者」を分けて見せた所、途中でとちる実演者の方が好感度が高かったのです。
些細なしくじりは問題にはなりません。「ミスしてもいいさ」と考え、面接に臨んでください。
背筋を伸ばして、自信満々に振る舞う
面接に自信を持って向かいたければ、マッスルポーズをしましょう。マッスルポーズをすると、自信をつかさどる男性ホルモンが増え、ストレスをつかさどるホルモンのコルチゾールが減少することがわかっています。
人間の心理は、身体の状態に大きな影響を受けます。「心理→体」に影響するだけでなく、「体→心理」にも影響するのです。だから、自信を持った振るまいをすると、その振るまいが心理に影響を与え、自信が生まれるのです。
ほかにも、背筋を3分間伸ばした後に、気分の計測と知力のテストをすると、他のポーズをしたグループよりも、明るい気分になり、テストの成績まで上がることが実験でわかっています。
つまり、まるで自信があるかのように振る舞えば、心が錯覚をして、勝手に自信をつけてくれるのです。自信が持てない、緊張しそう……そんな時こそ自信満々に振る舞ってください。そうすれば、不安は消し飛びます。
誇らしい自分を考える
ポジティブ心理学派と呼ばれる心理学派では、「良い気分になると、人は生産性が上がる」ことを数々の実験で証明しています。
たとえば、医者を対象にした実験では、事前に飴をプレゼントされて良い気分になったグループは他のグループに比べて、3倍も正確に診断を下せることがわかりました。他にも、コーヒーの良い臭いを書いだだけでテストの成績が上がったり、明るい話題について書いてある文章を読むだけで気分が良くなることが証明されています。
面接の前に「自分が上手くやれた瞬間」を思い出しましょう。それだけで、あなたの気分は明るくなり、自信が持て、より聡明になります。
おわりに
これらのことを実行すれば、あなたの緊張は大きく緩和できるはずです。笑顔で背筋を伸ばし、ミスを気にせず、面接をしましょう。