面接には「こうなったら受かっている可能性が高い」「こうなったら落ちている可能性が高い」という兆候(フラグ)があります。面接のフラグを理解しておけば、自分の面接の結果をある程度ですが予想することができます。
そこで、代表的な面接の合格・不合格フラグについて詳しく解説いたします。
こうなったら要注意!?面接の不採用フラグ3つ
まず、気をつけたいのが不採用フラグです。以下に紹介するような兆候が出ている場合、面接の結果は期待できないことが多いです。
ほとんど突っ込んだ質問をされず、一問一答で面接が進む
あくまでフラグだが切り替えも大切
不合格となるフラグを3つご紹介する前に、なぜフラグについて理解をする必要があるのかを理解しておきましょう。
理由としてあげられるのは、フラグを知っておく事で面接後にしっかりと切り替えが出来て、余計な期待をせずに次の面接に臨める、という事です。
不合格のフラグを知らないまま、「合格しているのか、していないのか分からない。」という心理状態のまま結果を待つことは精神衛生上良くなく、その間に受ける面接にも集中できないという可能性があります。
だからこそ、面接中に表れる面接官の不合格フラグを知っておく事で変な期待をせずにすみ、またフラグが外れていたら「ラッキー。」と考える事が出来て、気分良く次の選考に進めるのです。
面接官は、普通、できるだけ多くの情報を就活生から引き出そうとするものです。採用するための判断材料は多いほうがいいからです。だから、「採用ライン上」にある場合、自己PRや志望動機について、様々な質問をして、就活生の情報を引き出そうとします。
だから、「全く質問されない」「こちらの発言にほとんど反応せず、一問一答のような形で面接が進んでいる」場合は、何らかの理由で「この応募者はいいかな…」と見切りをつけられている可能性が高いです。面接の結果はあまり期待できません。
面接の時間がすぐに終わってしまう
面接官はできるだけ就活生の情報を引き出そうとするものです。面接官が就活生に興味を持った場合、面接の時間は長くなるのが普通です。たとえば、30分で予定されている面接が、10分程度で終わってしまっている場合、あなたが面接官の興味を引けなかった可能性が高いです。
面接の設定時間は、実際にかかる時間よりも多めに準備されていることが多いので、少し早く終る程度なら心配ありません。しかし、面接の設定時間の3分の1以下で面接が終わっているなら、
第一印象で判断されている可能性
面接の時間がすぐに終わってしまうという場合、第一印象で「合格は厳しい。」という判断をされてしまい、時間を削られているという可能性もあります。
例えば、スーツの身だしなみに何か問題はないかどうかや、入室・着席の際にきちんとマナーを守れているかどうかをしっかりと確認してみてください。
話や面接の内容ではなく、第一印象で不合格フラグを出されてしまうことは非常にもったいないと言えるので、ぜひ自分の身だしなみやマナーについては意識を高く持っておきましょう。
「最後に何か言いたいことはありますか?」と聞かれる
最後に「最後に何かアピールしたいことはありますか?」「最後に何か言いたいことはありますか?」と質問された場合、結果は期待できない可能性が高いです。というのも、この質問は「上手くアピールできなかった就活生にチャンスをあげる」意味でされている場合が多いからです。
ただし、この質問への回答で面接官の興味を引き、「もう少し様子を見てみよう」と判断された場合は、次の選考に進めることもあります。
面接評価シートで面接官のチェックポイントを確認しよう
面接をする際、面接官は面接評価シートを元に就活生を評価しています。面接評価シートには、質問に対する受け答えなどの内容をチェックする項目があるのです。企業や職種によって設定されている項目は異なりますが、参考にすることで面接官視点を把握することができます。
面接官は、どのような就活生を評価するのでしょうか。
「面接評価シート」を無料でダウンロードして、面接前に最終調整をしたり、就活生同士の練習で活用したりしましょう。
こうなったら合格のきざし?面接の採用フラグ3つ
次の選考スケジュールについて具体的に聞かれる
面接の最後に「◯◯日のスケジュールは空いていますか?」「次の選考をやるとすれば、◯◯日〜◯◯日あたりになるのですが、スケジュールの余裕はありますか?」と日程についての相談をされる場合があります。
もちろん、これは「次の選考に進ませる就活生のスケジュールを確保する」ために聞いているので、合格している可能性が非常に高いです。
他社の選考状況を具体的に聞かれる
他社の選考状況や志望順位を詳しく聞かれるのも良いサインです。企業は、良い学生をできるだけ確保したいもの。企業は、競合他社の選考がどれだけ進んでいるかを確認し、「選考のペースを早めるかどうか」を判断しています。
だから、「他にどんな会社を受けているの?志望順位は?内定が出たらどこにいく?」など、選考状況や志望順位を具体的に聞かれるのは、採用ラインにのっているサインです。
志望動機や自己PRを深掘りされる
面接官は興味のある学生の情報をできるだけ引き出そうとするものです。だから、「その経験からどんなことを学んだの?」「その長所はどんな業務で活かせると思う?」など、あなたの自己PRや志望動機を深掘りされた場合、面接官があなたに興味を持っている可能性が高いです。
話すことに突っ込みを入れられると、「自分の回答が不十分なのかな」と不安になるものですが、あなたに興味を持っているからこそ、沢山質問をしているのです。焦らず、相手の質問に的確に答えていけば、良い結果が期待できるでしょう。
面接への準備の度合いを確認している場合もある
志望動機や自己PRを深掘りされる場合、面接官が、あなたの面接への準備度合いを確認しているというケースもあります。
企業への理解を問う質問や、より突っ込んだ部分への質問をすることで、本当に企業や自分の事について深く分析してきたかを確認して、合否の判断材料とするのです。
だからこそ、面接で志望動機や自己PRを深掘りをされた際には、舞い上がる事なく冷静に回答して、これまで準備してきたことを全てアピールできるようにしましょう。
この段階では合否を迷っている為に確認している可能性もある
上で紹介した3つの合格フラグはどれも、あなたのことやあなたの就活についてより深く聞く質問となっています。
もちろん、面接官の中で合格が決まった上で3つの質問をしている場合もあるのですが、一方で合格か不合格か迷っており、判断材料として質問をしているケースもあるので注意が必要です。
つまり、質問に対する回答次第で、面接官の中での合否が決まってしまうということなのです。
だからこそ、選考状況や志望度合いについて聞かれた際には、しっかりと志望企業への思いをアピールするとともに、自分の就活軸を考えた上で選考を受けている業界や企業群を説明できる必要があります。
また、志望動機や自己PRに対する深掘りには、しっかりと回答できないと合格が逃げていってしまうと考えるくらいで良いでしょう。
ぜひ最後まで気を抜かずに選考を受けて、合格を掴み取ってください。
合格の場合も、不合格の場合もあるフラグ
以下は、「合格の場合も不合格の場合もあるので、あまりあてにならないフラグ」です。どちらの場合もありうるフラグなので、あまり気にしないようにしましょう。
褒められる
「キミの意見は鋭いね」「キミのような人と働きたい」と褒められた場合、「絶対に受かってるよ」と思うかもしれません。しかし、就活生は「将来のお客様」ですので、落とすと決めたからこそ、気持よく接待をしてくる人事担当もいます。この場合、褒められたとしても、選考に落ちていることがあるのです。
もちろん、素直な気持ちで褒めている場合もあります。要するに、「褒められた」からといって、合否はわかりません。
圧迫面接
圧迫面接をされたからといって、落ちるわけではありません。むしろ「これから一緒に働く可能性があるメンバー」だからこそ、厳しい態度で働く覚悟を問いただしている場合があるからです。企業は「一緒に働く可能性がある」就活生ほど、面接の態度が厳しくなる傾向があります。
ただ、単純に全員に圧迫的な態度をとる面接官の可能性もありますから、『圧迫をされたから受かるサイン』ともいえないので、注意が必要です。要するに、圧迫されたかどうかで、合否はわかりません。
フラグはあくまで「予想」。信用しすぎはNG
ここまで様々なフラグをあげてきましたが、フラグはあくまでフラグです。フラグから、面接の合否を完璧に予想することはできせん。
たとえば、面接官の中には、単純に質問のスキルがないので、全員に対して、一問一答形式で面接をしてしまっている人もいます。無愛想で無反応の人もいるでしょう。
また、時間がないから、面接を早く切り上げている面接官だっているでしょう。
面接官の方針は人によって様々ですから、一概に「この反応が出たら合格or不合格」と予想することはできません。「受かったかな、落ちたかな」と考えていても結果が変わるわけではないので、気持ちを切り替えて、他の企業の選考に集中しましょう。
1人の意見でなく総合的に判断される
面接を見てくれた面接官の方が、「この子は合格だ。」と評価したとしても、1人の意見や評価だけでは決まらないところが、就活の難しい部分です。
合格を出す際には、企業側の採用人数の定員や他の就活生の評価など、他に関わってくる要素がいくつもあり、全てを総合的に見て合格とならなければ、次の選考ステップに進めないのです。
したがって、自分が受けた面接官が選考合格フラグ・不合格フラグを出したからと言って、結果が100%その通りになることは絶対にありません。
特に面接官となる方が何人もいるような大企業では、一人一人の評価軸も異なるため、面接中の印象や感覚と結果が異なるということも少なくないでしょう。
フラグは1つの参考としてあくまで目安に使い、信じすぎには注意をしてくださいね。
面接官によって大きく差が出る
合格フラグや不合格フラグとしてご紹介した行動は、それぞれ合格・不合格の際に該当の行動をとる面接官の方が多いということを意味していますが、もちろん面接官によって大きく差が出ることがあります。
例えば、自分自身の納得感をあげて合否結果を判断したいと考える面接官の方は、どんな就活生に対しても根掘り葉掘り質問をしていきますし、簡潔に面接を終わらせたいという面接官は、合格しそうな就活生に対しても一問一答形式で面接を進めるでしょう。
したがって、1つ1つの挙動に対してそこまで敏感になることなく、合格でも不合格でも割り切って考えることが大切です。
フラグに関してはあくまで予想、参考として覚えておいて、何か不安になった時のサポート材料として使ってみてください。