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就活の面接において短所を聞かれた際に、心配性を答えようとしている人もいるでしょう。Twitter上にも短所は心配性だと考える人が見られます。
私の長所か。。あたしもたぶん裏表ない…あと義理人情かなー
私の短所は…短気?あとは心配性かなぁ
— ひ ろ (@6hayato__) May 10, 2020
短所として心配性を挙げることは問題ありませんが、面接での伝え方によっては、ネガティブな印象を与えてしまうことも。
この記事では、面接で心配性の短所の伝え方について解説します。
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面接官はなぜ短所を聞くのか?
面接官が短所について聞くのは、主に3つの理由があります。
- 社風や職種との適性の把握や、就活生の人柄を知るため
- 学生が自身をどのような人物であると自己理解しているかを把握するため
- 短所に対してどのように対処しているかを把握するため
人柄の良し悪しではなく、会社の雰囲気や毎日の業務内容とのマッチ度を見ます。体育会系など企業にもカラーがあるので、合う合わないがでるのも当然です。
短所が何か、というよりも短所を挙げるエピソードを元にあなたの人柄を知ろうとしているのです。
学生の人柄を知るため
リクルートキャリアが発表した就職白書によると、企業の約95%が学生の人柄を重視していることがわかりました。しかし人柄や個性は自己PRなどの強みだけでは正しく把握しきれたとは言い難く、短所も含めてそれが本当の就活生の「個性」や「人柄」といえます。
仮に入社後、自分の人柄と企業で働く従業員の人柄とが合っていなければ、働いてから自分が苦しい思いをすることもあるかもしれません。それは、自分にとってはもちろん、企業にとってもあまり良いことではありません。だからこそ選考の段階で長所だけでなく短所もたずねることで人柄を正しく知ろうとしているのです。
社風や職種への適性を把握するため
能力の有無にかかわらず、会社や職種への向き不向きがあります。たとえば細かな作業が求められる事務職に応募した学生が「大雑把なところが短所」という人だったとします。この場合、仮に採用したとしても、その学生のその企業での活躍は少し見込めないでしょう。
企業側としても、短所が原因でミスが多く発生するのは避けたいことです。そのようなミスマッチがないよう、事前に適性を把握したい意図で質問することがあります。
ネガティブなことへの向き合い方や努力する姿勢を知るため
仕事では、うまくいくことばかりではありません。時には失敗や困難にぶつかることもあるでしょう。仕事においては、そのような時にもそれらから逃げることなく向き合い、対処することを求められます。
短所は短所というだけあって、あまり良い影響をもたらすものではありません。できれば克服しておきたいものですが、短所のようなネガティブ要素に向き合い克服するのは少し億劫でしょう。
つまり、短所というネガティブなことに取り組むということは、そのまま失敗や困難というネガティブな事象への取り組み方だと考えられるということ。学生が失敗や困難から逃げることなく向き合い、対処することができる人物かを見極めるために短所を面接でたずねるのです。
短所「心配性」はそもそもOK? 面接官からの印象を把握しておこう
短所が心配性であっても、そもそも心配性を短所として伝えてもいいのか迷う人もいるでしょう。短所であっても、選考の場でたずねられている以上はできるだけ評価されたいですよね。
結論、心配性はポジティブに響くこともあればネガティブな印象に受け取られてしまうこともあります。本当に「心配性」を短所として伝えるか考えるために、具体的にどのような印象になりやすいかを解説していきます。
ポジティブ印象①:慎重さや丁寧さがある
「心配性」という短所のポジティブな印象としては、慎重さや丁寧さといった点が挙げられます。心配性な人はミスを恐れるからこそ、仕事をする際に、時間をかけて慎重に取り組む傾向にあります。
もちろん、仕事をするうえではスピードや効率の良さを求められることもありますが、それだけがすべてではありません。慎重さや丁寧さ、正確さも重要な要素のひとつです。
より慎重さや丁寧さ、正確さを求められる仕事こそ、ミスの少ない心配性な人には向いているといえるでしょう。
ポジティブ印象②:入念に準備ができる
心配性な人は見切り発車で仕事をすることが少なく、しっかりと準備をして先の見通しを立ててから仕事に臨みます。失敗する可能性を減らすために入念な準備ができることは、心配性のポジティブな側面として伝えることができるでしょう。
ビジネスの世界には「段取り八分」という言葉が存在するほど、段取り、つまり準備の重要性は至るところで語られています。準備を入念におこない、より結果につながるように行動できることは、企業にとってもその顧客にとっても有益なことであり、短所として伝えたものの逆にプラスポイントとして評価につながることかもしれません。
ネガティブ印象①:行動力や決定力がない
心配性は、行動力や決定力の不足といった印象も与えます。
心配性な人は、ミスや失敗を恐れる傾向にあると解説しました。つまり少しでも不安要素や不確定要素などがあると、なかなか決断できなかったり、即座に行動に移せなかったりする可能性があります。そうなると、冒険心やチャレンジ精神が必要とされる仕事には不向きだと評価されてしまうでしょう。
ここぞという場面で決断ができない、行動に移せないようでは、重要な仕事やポストを任せて貰いにくくなってしまいます。素早く行動に移すには何が必要か、物事を決定するときにどうすれば迷わなくなるか、自分なりに考えて改善に努めていきましょう。
ネガティブ印象②:他人の目を気にしてしまう
心配性な人は、自分が周囲の人達からどのように見えているかを気にしてしまいがちです。特に他人からの評価を気にするあまり、自分の意志で判断できずに常に他人に意見を求めてしまったり、顧客との会話の中で自分が正しいを思っても、相手に嫌われないようにと自分の意志と反する対応をしてしまう可能性もあります。
多様性を受け入れてもらいやすくなった現代において、他人の価値観や趣向に常に合わせて生きていくことは難しいといえます。他人からどう思われるかよりも、自分がどう思うか、どうしたいかに素直になって行動した方が、結果的に他人からも評価してもらえるということもあるはずです。
面接での短所「心配性」の伝え方
ここからは具体的な面接時の心配性の伝え方について見ていきます。例文として以下のものを紹介します。
私の短所は失敗を恐れるあまり、事前の確認を入念にしすぎてしまう心配性な側面があることです。
卒業論文執筆において先行研究を収集する段階で、どの程度の量の先行研究を集めればよいか、分量が足りるかを心配しすぎてしまい、先行研究を収集する作業に時間をかけすぎてしまい、執筆そのものが進まない時期がありました。
しかし、実際に書き進めていくことで、どのような先行研究が不足しているのかを確認しながら執筆と先行研究の読み込みを往復して進めた方がかえって効率的であると途中で気が付きました。
以上の経験から、事前の準備にばかり時間をかけすぎず一定の準備が整った段階で実施に行動してみることで、不足している部分や補うべきポイントに気づいた段階でもう一度準備に戻る、という往復をしていくことを心がけています。
実際所属していたダンスサークルの最後のイベントでは、おおよその準備が進んだ段階でリハーサルをおこない、その中で見えた課題を再度議論して修正する、という形で実行し、例年以上に集客活動にも時間を費やすことができたため、2日間で合計200名のお客様に来場いただき、過去最多の来場客数を達成することができました。
①まずは「短所が心配性なこと」を伝える
面接での受け答えは基本的に結論から述べましょう。まずはじめに心配性が自分の短所であることを冒頭で伝えます。
話を最後まで聞かないとその人の短所が何なのかわからない、という状況は面接官にとっては少しストレスフルです。常に結論から述べることは短所だけにかかわらず選考の場では常に意識しておきましょう。
どんな「心配性」か詳しく説明しよう
短所を伝える際は、次に話す具体的なエピソードにつながるような形で「~~という心配性」という形で伝えられるとより良いでしょう。例文のように準備に時間をかけすぎてしまう、というタイプもあれば、周囲の目を気にしすぎてしまうなど、心配性と一口にいってもさまざまなタイプがあります。
単に心配性である、と伝えるよりも正しく人柄も伝わりますし、次の話にスムーズに移行できるのでおすすめです。可能な限り具体的に伝えることを意識しましょう。
どのような場面で心配性だと感じたのか、なぜそのような心配性だと自覚したのかなど、心配性の具体性をより明確にしていきます。さらに、その後で具体的なエピソードを語る際にはそれが根拠になります。具体的なエピソードの乖離のない説明になるように意識しましょう。
②具体的なエピソードを伝える
次に、その短所が出てしまった具体的なエピソードを伝えます。これには、エピソードがあったほうがより人柄が伝わりやすいというのもありますが、「心配性が短所です」と伝えることは誰でもできることであり、説得力に欠けます。
短所に紐づくエピソードがあってこそ、面接官は「それがこの学生の短所なのだ」とはっきりと認識ができるのです。
心配性があまりにも業務に支障をきたすエピソードは控える
短所を伝える際の注意点の一つとして、心配性があまりにも業務に大きな支障をきたすようなエピソードは控えましょう。
採用担当者に「短所のせいで、仕事で大きなミスをしてしまいかねない」と強く思われてしまっては、それ以外の回答がどれだけ優秀であってもリスクと感じられ選考対象から外されてしまう可能性があります。
業務に大きな支障をきたしそうなエピソードは、たとえば
- お客様への連絡を忘れてしまうのが不安なので顧客情報を持ち帰ってしまったことがある
- 外出後に家が心配になりすぎてしまって遅刻が多かった
などが挙げられます。
心配性という短所によって業務へ大きな支障をきたしそうなエピソードについては控えましょう。
「具体的なエピソード」と「短所に対して心掛けていること」が大切
面接で短所を聞く目的は、あなたの人柄理解のためです。
短所という欠点を自分で受け入れているか、短所に対しての対応を自分で見つけられているかが採用担当者による評価ポイントです。
面接で短所を伝える際には、短所に関する具体的なエピソードと、短所に対して心がけていることを伝えます。
単に「短所は心配性です」と話しただけでは、なぜそれが短所だと思うのかも、その就活生が短所について上手に対処できる人材なのかも面接官は把握できません。
短所を面接で伝えるうえでは、短所と思う理由をエピソード付きで話すことによって、面接官もイメージしやすくなります。
また、短所を理解しながらも、思いのままに行動しているだけでなく、それに対してどのような対策を取っているのかを伝えることで、採用担当者が見たいポイントを伝えられます。
③克服に向けた努力を伝える
先ほどもお伝えした通り、面接官は短所をたずねることで、その短所をどのように克服しようとしてきたのかも知りたいと考えています。また、短所はそれだけではやはり「ネガティブ要素」です。短所をプラスの評価に変えるためにはここの克服方法が肝となります。
ただし、「克服しようと努力しています」と答えるのは避けましょう。抽象的すぎて、実際に取り組んでいるのかが見えづらいからです。本当に克服しようとしているのなら、具体的な方法を示せるはずです。ネガティブなことにも前向きに取り組む姿勢が伝わります。
④努力の結果を伝える
心配性を克服するために動いてみた結果、現在はどういう状況にあるのかということも併せて伝えておきましょう。ここでは、心配性が完全に克服できていなくても問題ありません。
改善に向けて動けば、何かしら必ず改善の兆しはあるはずです。兆しがあるということそのものがプラスの評価につながります。面接官に努力の結果が伝わりやすいよう、改善前との違いにフォーカスして話せると良いでしょう。
短所「心配性」を面接で答える際の例文
ここからは「心配性が短所」の例文を紹介していきます。例文を見ていくことで、具体的なイメージを膨らませていきましょう。
この例文の内容をそのまま引用するのではなく、そのような型に沿って文章を作成すればよいのか、という点に着目して理解してください。例文はあくまでも例文なので、自分だったらこの型に沿ってどのように説明しようか、ということを常に意識しながら読んでみましょう。
例文①失敗を恐れる
私の短所は失敗を恐れてチャレンジすることに足踏みしてしまう心配性なところがあることです。それによりリスクを避けて安全な方を取りがちで、結果がなかなか伸びません。
大学生のとき、子供向け体操教室で補助のアルバイトをしていました。跳び箱の高い段に挑戦したいと言う教え子に対し、危険回避を優先して低い段しか跳ばせてあげていませんでした。
しかし、体操教室の先生が高い段に挑戦させたところ、いつも跳んでいる跳び箱よりも3つ高い段を跳ぶことができたのです。
そのとき「心配性な性格は危険を避けることができるが、成長に繋がらない」と感じました。現在では、心配性な性格はなくなっていはませんが、リスクを考えた上で挑戦をしています。
体操教室では、跳び箱の脇にマットを重ね、落ちても痛くないように工夫をしました。また、教え子自身が跳ぶ前に、補助によるイメージトレーニングをおこなったうえで挑戦させるようにしています。
【評価ポイント】
この例文では、心配性により「リスクを避ける」「成長を阻害する」という問題点が明確に述べられており、具体例となるエピソードも紹介しています。
それにより、自分の短所をどうやって自覚したのか、そして短所を改善すべくどのような努力をしているかも述べられています。工夫した内容まで具体的に述べることで、より説得力のある文章になっています。
例文②行動が非効率になってしまう
私の短所は失敗を恐れてしまい、非効率な確認をしてしまうことがある心配性な性格です。一度チェックして大丈夫なはずのことでも、ミスがないか心配になり、何度も確認を繰り返してしまいます。
出かけるときに、家の鍵やガスの元栓を閉めたかが心配になるのは日常茶飯事です。何度も家に戻って確認していたために、約束の時間に遅刻してしまった経験もあります。
心配性な性格が原因で何度もチェックするのだと自覚してからは、自分なりに対策を考えました。チェックをすること自体は悪いことではないと割り切り、余裕をもったスケジュールを組むようにしたのです。
チェックに時間がかかっても遅刻しないよう、約束の15分前には到着するように逆算して家を出発するようにしてからは、遅刻することはなくなりました。
【評価ポイント】
この例文では、心配性のあまり何度もチェックをするのに時間がかかってしまう問題点が述べられています。その問題点を改善するために、スケジュールの組み方を工夫したことや「15分」と数字を出したことで、より具体性のある文章になっています。
例文③周囲の目を気にしてしまう
私の短所は周囲の目を気にしすぎて自分の意見を主張できない、心配性な側面があるところです。自分の意見に自信が持てなかったり、相手の顔色をうかがったりするあまり、意見することを躊躇してしまいがちです。
アルバイト先で後輩の指導を任されたときに、それを痛感しました。後輩の作業にミスや間違いがあれば指摘しなければならないにも関わらず、相手が傷つくことを恐れて指摘できずにいました。しかしある日、後輩のミスが原因でお店に迷惑を掛けてしまいました。私が躊躇せずに注意していれば、防げたミスでした。
このことから、相手の顔色をうかがって自分の意見を飲み込むばかりではいけないと感じました。相手のことを慮った言い方を心がけたり、先回りしてアドバイスをしたりして、自分の意見を伝えられるようにしています。
【評価ポイント】
この例文では、心配性で自分の意見をなかなか口に出せないという問題点が主軸になっています。自分の欠点を補うために「言い方を工夫する」「アドバイスという形で先に伝える」といった工夫をして克服しようとしている姿勢が感じられます。
文字数が許すのであれば、実際にどんな言い方やアドバイスをしたのかなども具体的に記述できると、もっと良くなるでしょう。
心配性の短所を伝える際のNG例
ここまでは心配性を短所をして伝える際の良い例文を紹介してきました。ここからは逆に避けるべき例文を紹介していきます。
OK例文と比較して何が良くないのかに着目してみてください。また、自分の例文もこのNG例文に当てはまっていないかも併せて確認してみましょう。
NG例①短所だけを述べてしまう
私の短所は心配性なところです
【コメント】
面接官は短所を聞きつつも、短所だけを知りたいわけではありません。このような淡白な伝え方になってしまうと、面接官は知りたいことを半分も得られません。
学生のことがわからなければ、そもそも人柄や適性の判断すらできず、判断ができなければ合格か不合格かを考えることもできません。短所だけを伝えるのではなく、その中身や具体が伝わるように話すことを心がけましょう。
NG例②具体的なエピソードがない
私の短所は心配性なところですが、小さいころからその傾向があるようです。
【コメント】
小さい頃から何度も心配性によって苦労した、思うような結果につながらなかったという経験があるのであれば、そのような具体的なエピソードを交えて話すことで、それが心配性の根拠となります。
今のままでは話の内容の信憑性に欠けるうえ、どこか投げやり感も感じられ、短所以前に面接官に対する誠意すら欠いていると思われてしまう可能性もあります。
きちんと短所を短所として認識していることが伝わるようにするためにも、このような根拠の見えない伝え方は避けましょう。
NG例③改善策がない
私の短所は心配性なところで、課題もささいなミスがないか気になり、提出期日が遅れがちです。
改善策を挙げないと、短所だと自覚しているにもかかわらず改善する気がない、つまり仕事でも同じ失敗を繰り返す人だと思われてしまいます。同じ失敗を繰り返し続けてしまうことは、仕事においては顧客への信頼を損ねることにつながり、ひいては会社全体の信頼に影響することも。
そのような信頼を損なう行動を取ってしまう可能性が高いと感じた学生を採用する会社は少ないでしょう。必ず、自分の自覚している短所に対してどのように改善しようとしてきたのか、これまでの取り組みで具体的に思いつかない場合も最低限今後どうしていくか、については話せるようにしておきましょう。
面接で短所を伝えるときにできる一工夫
面接は自分の短所について直接説明できる場です。面接で短所を伝えることで、より「心配性」に対するマイナスな印象を払拭させ、むしろ課題に対してしっかりと取り組むことができる人だ、というポジティブな印象に変えることができます。
以下の点に注意して、短所を正しく伝えられるようになりましょう。
自信をもって回答する
面接で短所を回答をする際、短所だからといって自信のない表情や声色で話してしまわないように心がけましょう。
特に心配性の学生は、自分が面接で短所を話すことに対しても「マイナスに思われてしまわないだろうか」と心配してしまいがちです。しかし採用担当者が大切にしているのは「短所があるかないか」ではなく、自身の課題をどこに設定し、それに対してどのように向き合おうとしているか、です。
自信のない表情や声色で話してしまうと、「欠点すぎる短所があるのでは」と思われてしまったり、「嘘の短所を述べている」などと勘違いをされてしまう可能性もあります。短所そのものが悪いわけではないので、短所について述べるときには自信のない表情や声色にならないように注意しましょう。
ネガティブな印象を払拭できるような話も用意しておく
「心配性」には、行動力がない・他人の目を気にしがちといったネガティブな側面もあります。面接では、そのネガティブな面を払拭できるような話を用意しておくと良いでしょう。
先にお伝えした通り、短所を克服しようという努力やその結果からも払拭は可能です。しかし、せっかく面接という直接自分を売り込める状況ですから、短所を答える際だけでなく面接の時間すべてを使ってアピールすると良いでしょう。
たとえば、趣味などの話の際に「実は趣味の~~というときには迷わず購入を決断しがちです」と話したり、「いざというときには躊躇せずに物事に飛び込める」というエピソードを用意しておけると良いですね。
心配性のネガティブな面を消すことができれば、さらにその心配性はアピールとして磨きがかかるでしょう。
短所と長所がかみ合わない場合は信憑性がなくなる
面接では短所と合わせて長所を聞かれることも非常に多いですが、こうした場合には短所と長所がかみ合わせることを意識しましょう。長所と短所は表裏一体です。短所を裏付けるような長所があることで、信憑性が増し学生の人柄がより固まってわかりやすくなります。
かみ合わない例の一つとして、下記のような例を挙げることができます。
私の短所は心配性であるところで、長所は細かいことを気にせずにいられる気持ちの余裕があるところです。
この例の場合「細かいことを気にせずにいられるのに、短所が心配性ってどういうこと?」と疑問に思われ、嘘をついていると思われかねません。
そのため面接対策として短所を考える際には、長所についても一緒に考えて整理することが大切です。そうすることで信憑性のある筋の通った回答ができるでしょう。
「心配性」が短所の場合の長所一覧
心配性を短所に述べる際に相性が良い長所として、下記の例を挙げることができます。
・スケジュール管理が得意、計画を立てるのが得意
→約束や締め切りを破ってしまわないように注意できるからこそ、スケジュールに常に気を配れるという長所があります。
・慎重である
→ミスを恐れるからこそ慎重で丁寧な仕事ができるという長所があります。
・細かい作業が得意
→細部が気になってしまうからこそ、細かい作業もストレスなく取り組むことができます。
・面倒見が良い
→人が失敗したり怪我をしたりしないかが心配になるからこそ、人に対して面倒見よく接することができます。
・気配り上手である
→人が快適に過ごせるかが気になるからこそ、他者を思いやって気配りをすることができます。
・失敗が少ない
→物事がうまく行くかを心配してしまうからこそ、あらかじめ戦略を考えてから行動することで失敗を少なくすることができます。
「短所はありません」は客観視できていないと判断される
注意点として「短所はありません」という回答も控えるべきです。自分のことを客観視できない人材であると判断されます。
先ほど解説した通り、長所や短所は表裏一体の関係にあり、自分にとっては長所のつもりでも、第三者の視点から見れば短所につながることもあります。そのため長所と同様、誰しもが短所を持つという見方が現在では一般的です。
「短所はありません」と回答してしまうと、採用担当者からは自己分析が足りないと思われてしまう可能性があります。
短所を伝えることに不安を感じる就活生は多いですが、面接官が重要視するのは「その短所にどう向き合えるか」という点であるため、短所の説明を不安に感じる必要はありません。
面接で短所を心配性と伝える際は具体的なエピソードと対応策を伝える
面接で短所を質問するのは、人柄の把握や仕事への適性をみるためです。
採用担当者に知ってもらえるようにするには、具体的なエピソードと、短所を短所のままにするのではなく、短所に対してどのような対応策を取っているのかも伝えましょう。
短所「心配性」は、心配性によって仕事や業務、体調に支障をきたすような伝え方ではなく、「心配性だからこそ~~~をしている」というような業務に大きなリスクを与えずに自分なりに対策していることを伝えることをおすすめします。
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