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参考になる短所の例文
私の短所は、我慢しすぎてしまう点です。我慢強さが長所でもあるのですが、ときには我慢のしすぎでストレスを溜め込んでしまうことがありました。
例えば、友達と交わしていた約束を破られたときに、怒るに怒れず、フラストレーションを溜めてしまったこともあります。
社会においては、今以上にストレスが溜まりやすくなると考えられるため、我慢しすぎてストレスを溜め込んでしまわないように直したいと思っています。
最近は、怒るべき場面では怒り、我慢ばかりしないように心がけています。
ストレスへの耐性や対処法は、企業が就活生を評価するうえで必要なことです。
具体的な対処法や心がけなどを例に挙げると、より効果的なアピールになります。
回答例でわかる!短所の伝え方のポイント
採用担当が短所について聞く理由は2つあります。
それは、「業務に致命的な短所を持っていないか確認したい」「短所との向き合い方を知りたい」というものです。
1つ目の「業務に致命的な短所を持っていないか?」については、当然ですよね。
意外と忘れがちなのが、2つめ。欠点が無い人はいません。
そのため就活生の短所との向き合い方を知り、「自分の欠点と向きあい、自身を高めていける人か?」を確認しようとしています。
短所を伝える時は
- 業務に致命的でない、無難な短所を答える
- 短所との向き合い方について説明する
この2点を意識しましょう。といっても、これだけはわからないと思います。そこで、短所の例文を見てみましょう。
短所の回答例
Poin1…致命的ではない短所を答える
私の短所は細部にこだわりすぎる点です。几帳面なのが長所でもあるのですが
その反面、細部にこだわりすぎて、余計な手間をかけてしまうことがあります。
たとえば、ゼミで発表するプレゼンテーションを作成する時に、配色や使用する画像などの、些細な点に気がかかり、完成が期限ギリギリになってしまうことが多々ありました。
Point2…短所との向き合い方を語る
社会においては、拙速が重視されることも多いため、本質的でない部分にまでこだわってしまうことは、マイナスにもつながるので、早く治したいと考えています。最近では、「この作業の本質は何か?」を常に考え、根幹の部分を終わらせ、それでも時間が余ったら、細部に手を付けるように心がけています。
このように「致命的でない短所を答える」「短所との向き合い方を説明する」この2点を押さえれば、良い回答をつくることができます。
以下では、就活でよく使われる「短所」の回答例を用意しました。自分に当て嵌まるものがある時は、是非参考にして、回答を作成してください。
面接評価シートで面接官のチェックポイントを確認しよう
面接をする際、面接官は面接評価シートを元に就活生を評価しています。面接評価シートには、質問に対する受け答えなどの内容をチェックする項目があるのです。
企業や職種によって設定されている項目は異なりますが、参考にすることで面接官視点を把握することができます。
「面接評価シート」を無料でダウンロードして、面接前に最終調整をしたり、就活生同士の練習で活用したりしましょう。
短所「心配性」の回答例
私の短所は、心配性なところです。
何かに取り組むとき、色々なことが気になりすぎて集中力がなくなってしまいます。
例えば、学校でイベントがあるときには、やり残したことや問題がないか、失敗しないかなどが心配になり、プレッシャーのせいでミスをすることがよくありました。
そこで、同じような失敗を繰り返さないために、今抱えている心配事と、心配事に対する取り組みをメモしておくようにしました。
メモをすることによって、あれこれ考えなくても心配事が一目瞭然になり、日々のプレッシャーからも解放されました。
結果的にミスが減り、一つの作業に集中することができています。」
心配性の性格は短所にもなりますが、「計画性がある」「真面目な性格」といった長所にもなりえます。
また、仕事において大切なのは失敗をしないことではなく、失敗から学んで同じような失敗をしないことなので、短所とどのように向き合い、克服のためにどんな工夫をしているのかをしっかりアピールしましょう。
短所「八方美人」の回答例
私の短所は、八方美人なところです。
周りの評価を気にしすぎるあまり、自分の意見を伝えられないことがあります。
例えば、サークルでの役割決めで自分のやりたくない仕事を割り当てられた際も、人に幻滅されるのが嫌で自分の意見を伝えられず、そのまま仕事が決まってしまいました。
もちろん、自分のやりたくない仕事をしなければならないときもあると理解していますが、意見を言えないまま仕事が決まってしまったことを後悔しています。
社会人になれば議論の機会も増え、ますます自分の意見をしっかり伝えることが大切になると思います。
そのため、最近は八方美人な短所を直すために、「自分の意見を伝えない人は何を考えているのかわからず、相手から信用されない」と考え、意見をしっかり伝えるように心がけています。
短所を答えるのですから、まだ克服できていなくても問題ありません。克服できているのであれば、もはや短所とは言えません。ただし、面接では短所に対して何かしらの対応をしていることを伝えないと、低評価につながりかねないので注意が必要です。
短所「負けず嫌い」の回答例
私の短所は、負けず嫌いがすぎる点です。
何かと他人と張り合ってしまい、自分が他人よりも劣っているとわかると、イライラしてしまうことがあります。
例えば、ゼミでの研究結果の発表会で、自分よりも高い評価を受けている人がいたのが悔しく、イライラして他のゼミ生に悪い態度をとってしまいました。
負けず嫌いは、向上心の高さなどの長所になることもありますが、行きすぎるとチームの輪を乱す原因になってしまいます。
最近では、負けたと感じたときには、より自分を高めるためのチャンスだと考え、感情的になりすぎないよう心がけています。
意識を変えたことで、他人に負けてしまったときでも感情的になりすぎず、次に活かすための糧にできています。
負けず嫌いは短所になりえますが、うまくコントロールできれば大きな長所になります。
負けず嫌いを短所にする場合は、自分をコントロールできているということと、負けたときの対処法をアピールしましょう。
短所「せっかち」の回答例
私の短所は、せっかちなところです。
あれこれ考えるよりも、とりあえず見切り発車で行動に移してしまい、些細なミスを起こしてしまうことがあります。
例えば、大学で課題が出された際は、誰よりも速く提出してしいましたが、課題の内容をしっかり理解していなかったせいで修正箇所が多く、結局他の人よりも提出が遅くなってしまうことがありました。
せっかちすぎるのは他人にも迷惑をかけてしまうし、自分も損をしてしまうと気づき、行動に移す前に、きちんと確認をするように意識しました。
確認をすることで、作業のスピードを維持したままミスを減らすことができ、今ではせっかちという短所が長所になりつつあります。
また、何も考えずに行動してしまうのはよくありませんが、考えすぎてなかなか行動に移さないのもよくないと思うので、うまくバランスを取ることを心がけています。
せっかちな性格によって、行動を急ぐあまり些細なミスをしてしまうという例文です。短所を伝える際は、具体的なエピソードを含めると、面接官は就活生の人柄をイメージしやすくなります。具体的なエピソードに加え、短所への具体的な対策も含めると好印象です。