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学生によく「すごい学生時代を経験していない。フツウの経験しかしていないから、大手企業への内定はできないんですよね」というような相談を受けます。
確かに、体育会系の主将で部活を全国に!というような「すごい経験」を目の前にすると、「なんて自分は凡庸なのだろう。。。。」と気落ちしてしまうのも当然でしょう。
では、実際、普通の学生だと難関企業から内定をとることはできないのでしょうか?結論から言えば、普通の学生でも内定をとることはできます。
実際、すごい学生は強い
確かに、学生時代に「すごい経験」をしている学生は有利になります。たとえば、「早稲田大学のアメフト部の主将で部を全国大会優勝に導いた」という学生なら、「あれだけ大規模の部活の主将に選ばれるということは人望やリーダーシップがあるのだろう」とか「厳しい練習に耐えられるストレス耐性は普通の学生よりあるだろう」「自分を律する向上心もありそうだ」という印象を受けるでしょう。
このように、ひとことで相手を説得できるような「すごい経験」を持っている学生は有利です。
また、それ以上にすごい経験をしている学生は、その経験によって成熟しているため、普通の学生よりも受け答えも巧みです。よって、すごい経験をしている学生が難関企業から内定を勝ち取っていくのは納得できることです。
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学生時代に力を入れたことは、就活の中でも大切なアピール要素です。部活やスポーツ系系などの学生時代に力を入れたことを正しくアピールして、学生時代の経験やそれによって得た能力を伝えましょう。
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普通の学生が普通に内定をとっている
ただ、当たり前のことですが、「すごい人」だけしか内定をとれないとしたら、日本の就職率は1%くらいになってしまいます。大手企業といえども、すごい人だけで揃えることはできないのですね。実際、採用人数の多い難関企業と言われている会社、
たとえば、総合商社、金融機関、大手メーカーから内定をとっている学生は「すごい経験」をしている学生ばかりではありません。サークル、ゼミをほどほどに頑張ってきた学生が内定をとっているのですね。
なぜ「すごい実績」がなくても、採用されるのでしょうか?
企業は「未来」に期待している
なぜかというと、企業は学生の現在ではなく、未来に期待しているからです。現在の実績・能力で選ぶなら、中途採用に絞ればいい話です。学生を採用するのは、「将来的に成長して、企業の中核を担う」ことを期待するからです。だから、重要なのは、「今何を持っているか」ではなくて、「これからどうなっていくか」なのですね。
たとえば、リクルートワークス研究所の行った就職活動意識調査「就職白書」では、企業が学生に期待することとして、「人柄」を90.1%が重視、その企業への熱意を72.0%が重視、今後の可能性は70.7%が重視しています。
一方で、所得資格を重視しているのは8.9%、所属クラブ・サークルを重視しているのはわずか10.9%にすぎないのですね。資格やクラブよりも、「可能性」「熱意」「人柄」を重視していることからして、どれだけ「将来的にその企業で成長してくれるか」を重視しているかがわかるでしょう。
「すごい経験」をしていなくても、あなたの人柄を伝えることはできるでしょう。「すごい実績」がなくても、企業への熱意を伝えることは可能です。だから、「すごい経験」がなくても心配する必要はないのですね。
普通の学生でも内定はとれる
では、具体的にはどのように就活に備えればいいのでしょうか?ポイントは「真剣に活動に取り組む」ということです。自分なりに本気になって、工夫し、試行錯誤し、改善を目指して取り組みましょう。そうすれば、その取り組みは、必ずあなたの「人柄」「可能性」を示す経験になります。
では、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
今やっている活動に真剣に取り組む
どんな活動でも真剣に創意工夫し取り組めば、あなたの人柄や可能性を示す経験になります。たとえば、コンビ二のアルバイトでも売上をあげるために「どんな商品が売れているか」を分析し、商品の陳列を工夫し結果を出せば、立派な自己PRになるはずです。
このように「今の自分に、できることはないか」と考えて、結果を出すために創意工夫して取り組めば、自己PRの材料は簡単に手に入るのですね。
大学1〜3年前半なら、自分で新しいプロジェクトに取り組む
本格的に就職活動が始まる前なら、自分で「頑張れる」取り組みをはじめるのもよいでしょう。たとえば、Web Servicesを開発して、本気で月50万の利益が出るように取り組めば、成功するにせよ失敗するにせよ、他の学生では到底太刀打ち出来ないあなたの自己PRができるはずです。
何もしないには、学生時代は長過ぎます。
今までやってきた活動を振り返り、真剣に工夫した経験を選び出す
「もう自己PRの材料を用意したり、今やっている活動を頑張って結果を出す時間もない」という学生はどうするべきでしょうか?過去の経験を振り返ってください。単なる「肩書き」「結果」に縛られずに、「自分が本当に頑張ったといえる経験」「活動の中で自分で課題を設定し、課題解決のために努力した経験」を探しましょう。
問題は「人柄」「可能性」を伝えることなので、経験の凄さ自体はそれほど重要ではないのです。(圧倒的な経験は別として)
「自分は普通の学生だから」と最初から自分で自分を諦めるのはよしましょう。あなたが無理だと思っている企業に内定している学生も普通の学生ばかりなのですから。