履歴書での「同上」の正しい使い方と注意点

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就活では何枚もの履歴書が必要になり、手書きで用意する場合は非常に多くの時間を割くことになってしまいます。
履歴書作成の手間を少しでも省きたいと考える就活生も多いでしょう。

そのような場合に役に立つのが、同じ内容を繰り返す時に使用できる「同上」という言葉です。
これは、上の項目と同じ内容を記載する必要がある場合に使用することで、繰り返しの記載を省略できます。

履歴書のような正式な文書で省略するのは失礼にあたるのではないかと不安に感じるかもしれませんが、履歴書やエントリーシートでの「同上」の使用は問題ありません。

ただし、使い方次第では失礼に当たる場合もあるので注意が必要です。履歴書の作成が面倒だからといって、内容を繰り返す場面ではいつでも使用して良いというわけではありません。「同上」には使って良い項目と、そうでない項目があります。

履歴書での「同上」の正しい使い方や使用する際の注意点を、分かりやすく解説していきます。「同上」の正しい使い方をマスターして、履歴書作成の手間を上手に省きましょう。

履歴書に「同上」と使用していいのは住所と電話番号覧のみ

履歴書には住所や学歴などの項目がありますが、この中には「同上」を使用して良い項目と使用してはいけない項目があります。「同上」を使っても良いのは、基本的には住所と電話番号の項目です。

その他のメールアドレスや学歴・職歴の項目は、「同上」の使用は避けるようにしてください。

現住所と連絡先住所が同じ場合の記入例を紹介します。

ふりがな  とうきょうとちよだくおおてまち
現住所   東京都千代田区大手町○丁目〇番〇号
ふりがな
連絡先住所 同上

実家に住んでいる場合など、現住所と連絡先住所が一緒の場合は、記入例のように「同上」を使用することで省略することができます。
この時、以下の4つのポイントに注意するようにしてください。

・「同上」を使用する項目の「ふりがな」の欄は空白
・「同上」は記入欄の左端に間隔を開けないように記入する
・省略元となる内容(ここでは現住所)は省略せずに正式な表記で記載する
・「現住所と異なる場合のみ記入」等の注意書きがある場合には、その注意書きに従う

また、履歴書によっては、現住所の右隣(左隣)に連絡先住所の記入欄がある場合があります。

その場合は、「同上」ではなく「同左(同右)」と書くようにしてください。
現住所と連絡先住所が同じ場合に、「同上」を用いずに同じ内容を記載しても良いですが、連絡先が別にあるかのように見えて紛らわしい場合もあります。

住所の記入欄で「同上」が使える場合には、記載を省略して分かりやすい見た目になるように配慮しましょう。

次に、電話番号の項目に「同上」を使用する際の記入例を紹介します。

電話番号    080-XXXX-XXXX
携帯電話番号  同上

最近では、固定電話をもっていないという方も多くなっています。

携帯電話しかない場合には、記入例のように「同上」を使用して省略することができます。
もちろん、固定電話がある場合には、固定電話の番号と携帯の番号をそれぞれ記入するようにしてください。

また、緊急連絡先の場合は、自分以外の連絡のつく電話番号を記入するようにしましょう。

学歴や職歴での「同上」使用は禁止

学歴や職歴の記入欄では、手間であっても「同上」は使用せずに全て正式名称で記入するようにしてください。

入学や卒業、入社や退社など、学歴や職歴では同じ内容を繰り返す場合が多く「同上」を使いたくなる気持ちも分かります。

しかし、学歴や職歴は企業側にとっても重要な情報となるため、これらの項目は正式名称で記入することが基本的なルールとなります。

「同上」を使用して省略しても特に気にしない採用担当者もいますが、手を抜いていると感じる方がいるのも事実です。
また、学歴や職歴にまで「同上」を使ってしまうと、全体的に空白が多くなってしまい、履歴書の見た目も良くありません。

学歴や職歴を省略せずにきちんと記入することで、丁寧な印象を与えることもできます。
「同上」の使い過ぎで悪い印象を与えてしまわないように注意しましょう。

メールアドレスは複数所持しているケースが多いため記載する

履歴書にメールアドレスを記入する欄が複数ある場合は、「同上」を使用することは避けましょう。

最近では、パソコンやスマートフォンなどで複数のメールアカウントを使用している人が大半です。

そのため、複数の記入箇所がある場合は、1つだけしか記載しないのではなく別のメールアドレスを記載した方が良いでしょう。

メールアドレスは記入間違いや見間違いが起こりやすい項目でもあります。
アルファベットや数字の書き間違いや見間違いが1文字でも起きてしまうと、重要なメールが届かないという最悪な事態に陥ってしまう危険性もあります。

その対策として、同じメールアドレスでも省略せずに記入する、あるいは複数のメールアドレスを記載することは非常に効果的です。
いずれにしても、メールアドレスを記入する際は、間違いがないようにブロック体で1文字1文字丁寧に記入するようにしましょう。

また、履歴書によってはメールアドレスを記入する欄がない場合もあります。
そのような場合でも、連絡先の欄などに「メールアドレス:[email protected]」のような形でメールアドレスを記入するようにした方が良いでしょう。

メールアドレスは万が一電話番号が間違えていた場合の代わりの連絡方法として使うことができます。

さらに、日程調整のやり取り等においてメールでの連絡の方が都合が良い場合もあります。
そのため、どこかに記載しておくか、あるいはメールアドレスの記入欄がある履歴書を使用するようにしましょう。

住所で「同上」と書くケースは実家の場合

実家に住んでいる場合は実家以外の住所はありません。そのため、住所の記入欄が複数ある場合、最初に記入した後は基本的に「同上」を使用して省略できます。

一方で、実家から離れて暮らしている場合には、現住所と実家の住所が異なります。
この場合、自宅に自分以外の連絡がつく人がいない時は、連絡先住所には実家の住所を記載するようにしましょう。

記入するのが面倒だからと省略してしまうと、万が一の時に連絡が取れないという事態に陥ってしまいます。
連絡が取れないと企業側にも大きな迷惑をかけてしまいますし、最悪不採用ということにもなりかねません。

大切な情報を省略してしまっては履歴書の意味がありません。「同上」は非常に便利な言葉ですが、必要最低限にとどめるようにしましょう。

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電話番号で「同上」と書くケースは携帯が主流となっている場合

電話番号で「同上」が使えるケースは、携帯電話しか持っていない場合です。

履歴書に電話番号の記入欄が複数ある場合は、基本的に「自宅電話番号」と「携帯電話番号」の2つの項目になります。

この場合、「自宅電話番号」の欄に「携帯電話の番号」を記入して、「携帯電話番号」の欄に「同上(同左)」と記入してください。
もしくは、「自宅電話番号」の欄に「なし」と記入し、「携帯電話番号」の欄にそのまま番号を記入しても構いません。

【記入例①】
自宅電話番号  080-XXXX-XXXX
携帯電話番号  同上
【記入例②】
自宅電話番号  なし
携帯電話番号  080-XXXX-XXXX

また、現住所と連絡先住所にそれぞれ電話番号の記入欄がある場合もあります。
この場合、現住所と連絡住所が同じで「同上」と記載している場合は、電話番号の欄にも「同上」と記載して大丈夫です。

一方、連絡先住所が異なる場合は、連絡先住所先で連絡の取りやすい電話番号を記入するようにしてください。

緊急連絡先の場合は自分以外の電話番号を記載する

緊急連絡先の記入欄がある場合、連絡先が自身の携帯電話しかない場合は「同上」と記載しても問題ありません。

しかし、余程の事情がない限りは、実家や両親等の本人以外の連絡がつきやすい電話番号を記入するようにしましょう。

緊急連絡先はその名の通り、緊急時に連絡が取れる連絡先です。履歴書に本人の連絡先しか記載がない場合、本人と連絡が取れない状況になってしまった時に企業側はどうすることもできません。
そのため、記載する電話番号は、自分以外のもっとも連絡がつきやすい人の番号にしてください。

また、携帯電話番号を記載する場合は、本人との続柄も合わせて記載するようにすると丁寧で良いでしょう。

その他、緊急時に連絡がいくかもしれないということを事前に伝えておき、万が一の場合にスムーズに事が運ぶようにしておいてください。

「同上」の代わりに「〃」を使用するのはNG

「同上」と同じ使い方をする表現で、「〃」という記号があります。「〃」は略式の書き方になりますので、正式な文書である履歴書に使用するのはNGです。

「〃」を使ってしまうと、手を抜いたと思われてしまっても仕方ありません。
また、マナーを理解していないと思われるかもしれません。同じ内容を省略したい場合は「同上」を使うようにするか、省略せずにそのまま記載するにしましょう。

履歴書のような正式文書では、「〃」に限らず省略記号の使用は基本的にNGです。
どの項目においても正式な書き方で記載するようにしましょう。不安がある場合や分からない場合は、ネットや書籍などを活用して正しい表記方法を調べてから書くようにしてください。

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