履歴書の書き方
学生であればアルバイトの応募をする際に履歴書を書いたことがある方が多いです。しかし就活における履歴書の書き方は、当然ながらアルバイトにおける履歴書の書き方とは違います。
選考を受ける企業に対して履歴書を提出する場合、守らなければいけないマナーは様々にあります。
日付や氏名、メールアドレスなどの基本情報から学歴、資格、志望動機にいたるまで、何一つ気が抜けないのが就活における履歴書です。
面接の前に採用担当者が目を通すのが学生の履歴書ですから、就活生の第一印象は履歴書によって決まると言っても過言ではありません。
ここでは履歴書に記載することとなる基本情報や志望動機、趣味や特技に至るまで、書き方を一つずつ解説していきます。
基本情報
・日付
履歴書を企業に郵便物として投函・郵送する場合、日付は投函日・郵送日を書きます。
もし企業に履歴書を持参し、採用担当者へ履歴書を直接渡す場合、日付は持参日を書きましょう。
履歴書の日付には「その履歴書に書かれた内容がいつ時点のものであるかを明らかにする」という役割があります。
・氏名
氏名は戸籍に登録されている文字で書きましょう。旧字体が氏名の中に入っていても、わざわざ略字に直す必要はありません。
・住所
住所を書く際は、都道府県やマンション名も省略せずに欠く必要があります。ふりがなを記入する欄には市区町村までふりがなを記入してください。
もしマンション名に読みづらい文字が入っている場合には、マンション名にもふりがなを記入しましょう。
・連絡先
企業にとってあなたに最も連絡がとりやすい電話番号を書きましょう。
自宅の固定電話がない場合、自宅電話番号の欄には「無し」と書いて問題ありません。
・携帯番号
「090-XXXX-XXXX」と、区切って書きましょう。
携帯電話番号欄にカッコ「()」が入っている場合、この()には「090」や「080」など、最初の3文字を入れます。
・メールアドレス
普段使っているメールアドレスを正確に書きましょう。
「n」や「m」、「1」や「l(エル)」などの違いもはっきりとわかるように書くことが大切です。
選考に関するお知らせはメールで来ることが多いので、誤ったメールアドレスや間違いやすいメールアドレスを書いてしまうと企業からのメールに気付けなくなってしまいます。
学歴・職歴
新卒の就活の場合、学歴・職歴欄には、義務教育が終わる「〇〇中学校卒業」から記入しましょう。中学校に関しては入学時期を書く必要はありません。
中学校以降の高校や大学は入学年月と卒業年月、両方を記入してください。
西暦で書くか和暦を書くかはどちらでも構いませんが、生年月日欄や誕生日欄に合わせてください。
学校名を記入する際は正式名称で記載しましょう。都道府県立の場合は、「〇〇県立〇〇高等学校」のように書き、市区町村立の場合は「〇〇県〇〇市立〇〇高等学校」と書きます。
学生時代にアルバイトを頑張った学生の中には職歴欄にアルバイト名を書いてしまう方もいますが、アルバイトは職歴に含まれません。
したがって新卒で職歴無しの場合は、履歴書には「なし」と記入しましょう。
・西暦か元号かは統一させる
・新卒の場合は中学校卒業から記載する
・学校は正式名称で記載する
・アルバイトは職歴に含まれないため「なし」と記入する
資格
資格を持っていれば、正式名称で資格欄に書きましょう。
たとえば運転免許であれば「普通自動車第一種運転免許」、FPであれば「○級ファイナンシャル・プランニング技能士」のように書きます。
資格の取得年月は西暦で書いても和暦で書いても構いませんが、生年月日欄や誕生日欄、学歴欄と合うように統一させてください。
もし資格取得時から名称が変わっている資格があれば、取得時の名称で書きましょう。
学生の中には、取得に向けて資格勉強をされている最中である方も多いと思います。その場合は資格欄の最後に「〇〇(資格名)取得に向けて〇〇年〇月に受験予定」と書いても構いません。
学習中の資格が選考を受ける企業での業務に直結するようであれば、積極的に書いて熱意をアピールしましょう。
志望動機
履歴書における志望動機の欄は、決して大きくは無いものの具体的に書く必要があります。
一見難しいように見えますが、「結論→理由→具体的内容→入社後の働き方」という構成にすればすっきりと枠内に収めることができます。
「結論」「理由」「入社後の働き方」についてはシンプルに記述し、「具体的内容」の部分には自らが行ってきた具体的な取り組みを記述するだけで、志望動機全体に具体性を持たせることが可能です。
志望動機欄は、少なくとも枠の8割は埋めるようにしましょう。志望動機欄の空白が大きいと、履歴書に目を通す採用担当者から「もう少し何か書けなかったのかな?」と思われてしまう可能性が高まります。
しかし、枠を埋めなければいけないからといって文字を詰め込みすぎてしまうと志望動機が読みにくくなってしまいます。読みやすい文字を心がけながら、志望動機欄の枠の8割以上を埋めることを心がけましょう。
趣味・特技
趣味・特技の欄は一見して選考には関係のないように見える項目ではありますが、空欄にするのは避けましょう。
なぜかというと、企業の採用担当者は趣味・特技欄も踏まえて学生の人柄を見ようとしているからです。
また、面接の際には互いの緊張感を和らげるための話題として用いられることもあります。
そのため趣味・特技の欄は空欄にせず、自分の趣味や特技を必ず記載するようにしましょう。
この項目に書く趣味や特技には仕事に無関係のものでもまったく問題ありませんが、仕事に関係があるものであればなお良いです。
たとえばあなたの趣味が読書で、出版社の編集者になることを希望している場合は趣味の欄に「読書」と書いておくと良いでしょう。
そうすることで業務に対するあなたの適正を評価してもらえる可能性があります。
本人希望欄
本人希望欄には、勤務地や職種についての特に強い要望が無い場合は「貴社の規定に従います。」と記入しましょう。
もし職種や勤務地に希望があれば記載して構いません。
ただし気をつけなければいけないことは、本人希望欄に書かれた事柄を採用担当者は「あなたにとって譲れない絶対条件」として捉えるということです。
軽率な気持ちで希望を書いてしまうと、企業として応えられないと判断し、選考から外れてしまう可能性も0ではありません。
年収や勤務地などの勤務条件に希望があったとしても「絶対に譲れない」条件でなければ書かないことをおすすめします。
絶対に譲れない条件がある場合は、その条件を具体的な理由と共に記入しましょう。
たとえば祖父母の介護を理由に東京近辺での勤務を希望する場合は以下のように記入します。
履歴書作成のマナー
履歴書を作成する際に注意するべきマナーの1つは、誰が読んでも読みやすい字で書くことです。
なぜなら汚い字で履歴書を書いてしまうと、「この学生はお客様に対してもこんな字で書類を作成してしまいそうだ」と思われてしまう可能性が高くなります。
もし鉛筆で下書きをした場合は、鉛筆の跡を綺麗に消してください。
2つめのマナーは黒のボールペンを使うということです。書いた文字が消せるボールペンは、担当者の手元に渡る前に摩擦などで消えてしまう可能性があるので、避けましょう。
3つめのマナーは、郵送金額が足りないことが無いように、郵便局から発送する点です。
郵便物は大きさや重さによって、発送金額に違いが生じやすいです。郵送金額の計算に自信が無い場合は、郵便局から郵送をおすすめします。
4つめのマナーは、締め切りに間に合うように余裕をもって書くことです。
どんなに完璧な履歴書を作成しても、締め切りを過ぎてしまっては意味がありません。締め切りまでに郵送手続きをした場合でも、郵便局の手配ミスや災害の影響で配達が遅れてしまうことがあります。
したがって、何が起きても締め切りに間に合うように余裕をもって履歴書を作成しましょう。
・誰が読んでも読みやすい字で書く
・記載は黒のボールペンを使う
・郵送金額が足りないことの無いように郵便局で発送する
・締め切りに間に合うように余裕をもって書く
履歴書を送付する方法
履歴書をいざ企業に送付する際に注意するべきことの1つめは、封筒は白色の角型A4号、または角型2号を使用することです。
なぜなら茶色の封筒だと表書きの文字が目立ちにくく、企業に届いた際に他のDMと紛れてしまう可能性があるためです。
2つめは。封筒の表面に相手の企業名をバランスよく書き、裏面の左端には自分の名前を書くということです。縦書きでも横書きでも構いませんので、文字を綺麗に書きやすい書き方を選びましょう。
3つめは、履歴書は2つ折りにしてクリアファイルに入れてから封筒に入れるということです。クリアファイルに入れることで履歴書を綺麗な状態で保てます。
4つめは、封筒表面の左下に「履歴書在中」と記載することです。これにより採用担当者が封筒を手に取った際、中に何が入ってるかを瞬時に判別できます。
・封筒は白の角A4号または角2号を使う
・表に相手の企業をバランスよく記載、裏の左端に自分の名前を記載
・履歴書は2つ折りにしてクリアファイルに入れて封筒に入れる
・左下に「履歴書在中」と記載
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