簡単!履歴書の特技の書き方の3つの秘訣【例文あり】

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履歴書の特技欄、何を書いていいかわからず、困っていませんか?

剣道(三段)野球(県大会優勝)ピアノ(コンクール入賞)…のような特技がある人はいいですが、皆がそうではありませんよね。

「特技といえるものなんてない。何を書けばいいんだろう」と悩みますよね。でも、大丈夫。わかりやすい特技がなくても、採用担当に響く「特技欄」の書き方を例文つきでご紹介します。

採用で特技を重視する企業は少ない

履歴書には特技を記入する欄が設けられており、面接でも必ずといっていいほど質問されることから、「採用において、特技はかなり大事なのでは?」と考えてしまいます。

しかし、実際には採用で特技を重視する企業はほとんどありません。

就職白書2019(※参考資料P25)を見てください。

2019年卒の採用活動振り返り調査において、約1,200社の企業を対象とし、企業が採用基準で重視する項目を調査した結果、特技を重視すると回答した企業は全体の約6%にしかすぎないということが判明しています。

調査では、約2,000人の学生に対しても、面接などでアピールする項目についてのデータを集計しています。企業の選考において特技を重視すると回答した学生は、全体の約16%にものぼりました。

企業よりも学生のほうが特技を重視する傾向にあるようですが、調査の結果からもわかるように、実際は学生が考えるほど、企業は採用で特技を重視していないようです。

特技は人柄の把握のために記載する

履歴書に特技の欄が設けられている大きな理由は、特技を知ることによって学生の人柄を把握するためです。

面接官は、履歴書を事前に読むことで、学生に対する第一印象を形成するため、人柄をイメージしやすい証明写真や趣味・特技の欄に力を入れることは重要です。

企業は特技を採用で重視しているわけではなく、あくまでも学生の人柄を把握するための質問なので、誰もが驚くようなすごい特技である必要はありません。

料理や掃除、早寝早起きなど、ありきたりの特技でも、自分の人柄をアピールできるのであれば、記載していることで評価を落とすことはありません。

ただし、ゲームやギャンブルなど、一般的にあまり良い印象を持たれないような特技は避けるのが無難です。

面接のアイスブレイクの題材にもなりやすい

面接で特技について質問するのは、雰囲気を和ませ、緊張感を和らげるためのアイスブレイクという目的もあります。

面接官は特技によって学生の合否を決定するわけではないので、あまり肩肘を張らず、雑談だと考えて気楽に話しましょう。

ただし、特技が直接的な評価にはつながらないとはいえ、あまりにも一般常識からかけ離れたような回答は、評価を落としかねないため注意が必要です。

反対に、企業の仕事内容に役立つ特技を持っているのであれば、大きなアピールになるため、自信を持って話しましょう。

履歴書でタブーな特技例

履歴書の中に、特技として以下の3点は書くべきではありません。

①ギャンブル関連
パチンコや競馬などのギャンブルの実力を特技として記載すると、計画性や堅実性の側面からマイナスのイメージを持たれます。

②犯罪を連想させるもの
ハッキングなど、法律に触れてしまう可能性のある特技は書くべきではありません。
企業のコンプライアンスの観点から、リスクとされる場合があるので避けましょう。

③本当は得意でない特技
会社で運動チームなどがある場合、特技として能力をアピールして、採用を有利にしたい、と考えるかもしれません。

履歴書は、入社後も人事評価に活用しています。
偽った情報から辻褄が合わなくなると、信頼を失う可能性があるので、得意でないことを記載することは避けましょう。

その他、政治、宗教に関することは、個人の価値観によって意見が分かれるため、記載しないほうが無難です。

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採用担当に響く!特技欄を書く時の3つのコツ

特技欄は具体的に書く

特技は具体的に書きましょう。具体的に書いた方が、採用担当に伝わりやすくなります。たとえば、

特技:野球

このようにただ書くだけだと、なかなか採用担当の心に響かないのです。具体的に書けば、伝わりやすくなります。たとえば、

特技:野球
中学〜大学まで九年間続ける。中学3年の夏はレギュラーに選ばれ、県大会で優勝。

このように書けば、「どのレベルの特技なのか」が採用担当に伝わりますよね。ただ、「特技:野球」と書くよりも、採用担当の心に響きやすいです。

コツとしては、

  • 実績を書き添えておく(県大会ベスト8など)
  • その特技に関わった時間を書いておく(〜年間など)
  • その特技の実力を証明する要素を書いておく(段など)

この3点を押さえておくと、特技のレベルがイメージしやすくなりますよね。
特技の横に、特技のレベルがわかる内容を書き添えておきましょう。

特技と特技のレベルがわかる内容例

例文

特技:PC
特にExcelとaccessはビジネスレベルで使用可能、illustratorも使える

ポイント

少し高度ですが、特技と自己PR、志望動機の3点において関連性を持たせることも、採用担当者の印象に残りやすくするための方法です。
特技でPCスキルを書いているのであれば、自信があり、入社後も問題なく対応できるという印象を与えることもできます。

面接では、高度な編集ソフトのスキルも持ち合わせているため、どんなことに利用していたのかなど、PCスキルを具体的に聞かれる可能性があるので、使用事例などを用意しておくと良いでしょう。

また、入社後に希望する業務があれば、その業務に即した事例であると、よりアピールになります。

小さなことでも良いので、本当に得意なことを探してみる

就活生はどうも「珠算」「柔道」「ピアノ」のような、わかりやすい特技が良いと思っている人が多いです。

しかし、「特技」に資格は必要なく、ある意味言ったものがちです。

そのため、「自分が胸をはれる小さな特技」でも良いので、それを書きましょう。
たとえば、

特技:お年寄りとの会話術(介護施設のアルバイト経験から)
特技:クレーム対応(コールセンターのアルバイト経験から)

のような「わかりやすい資格や実績があるわけではないけれど、自分が自信を持っていること」でも良いのです。

就活で重視されるのは、「人柄」です。「珠算」と書くよりも「お年寄りとの会話術」と書いた方があなたの人柄が伝わるかもしれません。

わかりやすい特技でなくても良いので、「自分が胸をはれる特技」を履歴書の特技欄に書きましょう。

特技は体育会系でなくてもOK!

本当の特技でもないのに「サッカー」「野球」のようなわかりやすい特技を履歴書に書く人もいます。

しかし、特技自体は重要ではないので、そこで嘘をつくメリットはありません。
嘘の特技を書いても、いざ質問されたときに、深く語れず人柄は伝えられません。

「自分が胸をはれる特技」なら、面接でその点に質問された時に、熱く語れます。たとえば、

私の特技はお年寄りとの会話術です。
介護施設でアルバイトをしている際に、お年寄りとの対応をする中で身につきました。

特に、意識しているのは「その人に誠実な対応を取ること」です。
ただ傾聴するだけでなく「この人は80年の間、どんな人生を歩んできたのか」とワクワクしながら話を聞くと、心を開いてもらえました。
人間関係をつくるには、まず、こちらから相手に誠実な関心をよせることが大事だ、というのが私のモットーです。

企業が最も重視する「人柄」を伝えられる特技となっています。
このように、「本当の特技」ならば、小さなことであっても、自信を持って深く語れます。

熱く語れば人柄が伝わり、面接で有利になるのです。「本当に自信が持てる小さな特技」で良いので、本当の特技を書きましょう。

例文

特技:語学力
大学で1年間アメリカに留学。現在TOEIC730点。卒業までに860点にします

ポイント

語学力をアピールするだけでなく、1年間留学していたことや、入社後に求められるTOEICのスコアアップなどにも現状から意欲的に取り組んでいることがわかります。

留学していた頃のエピソードや苦労した点、留学前の英語力も含めて、企業側は面接時のネタとして豊富にあることも好印象です。

例文

特技:料理
特にバーベキューでは1人で10名に振舞うことができます

ポイント

ただ単に料理と書かれていても、質問がしにくい部分ですが、バーベキューという人数が集まってこそ成り立つイベントの中で力を発揮している点が興味深いです。

広がりのある質問ができるので、面接官としても質問がしやすい特技であると感じます。
10名に振る舞うことが可能とあるので、コミュニケーション能力もあるように感じさせる点も好印象です。

文化系の特技の書き方例

例文

特技は書道です。

小学校から大学までの10年以上続けており、成人の部で二段を取得しました。

集中して綺麗な文字を書くことは心を落ち着かせ、日々のストレス発散や、メンタルのトレーニングにもなります。

これから社会に出て働く上でも、書道で培った精神を大切にし、貢献していきたいと考えてます。

ポイント

書道も立派な特技です。

何年間続けている、段位を持っているといった実績は必ずしも必要ではありませんが、長年続けていれば、記載することで継続力のアピールができます。

特技は、スポーツやアウトドアなどの活発なもののほうが高い評価につながるというわけではないので、自分が自信を持っている特技を話せば、人柄は十分に伝わります。

名前を覚える・外国語などコミュニケーションに関する特技の書き方例

例文

私の特技は英語力です。

私は将来、グローバルな仕事に関わりたいと思い、必要な英語力をつけるために、SNSなどを通じて外国の方とコミュニケーションを取っています。

英語を勉強するまでは、文法や発音ばかりにこだわっていましたが、英語でコミュニケーションを取るうちに、熱意があれば言いたいことが相手に伝わるとわかり、気楽に話せるようになりました。

さらに高度な英語力を身につけるために、これからも積極的に英語でコミュニケーションを取っていきたいです。

ポイント

外国語の特技は、大きなアピールになり、面接でも高い評価を得られるでしょう。

しかし、資格や点数としては高いが、実際のコミュニケーションはとれない人も多くいます。

SNSにより自分でコミュニティを広げていき、一般の人とコミュニケーションをとり英語力を高める点も含めて評価に繋がります。

料理・掃除・整理整頓など生活に関する特技の書き方例

例文

私の特技は料理です。

大学に入学して一人暮らしを始めたことをきっかけに、料理の楽しさを知りました。

友達同士でお互いに料理を作りあったり、家族に料理を振る舞ったりすることも楽しみのひとつで、自分の料理を美味しそうに食べてくれる姿を見ると、嬉しく思いますし、アドバイスをくれると、今度はその期待以上の料理を作りたいと思います。

また、身近な人が美味しく健康的に慣れれば良いなと思い、最近では調味料や素材へにもこだわるようになりました。

もっと胸をはって特技が料理と言えるように休日は腕を磨きたいです。

ポイント

自炊の特技は、面接官も話を広げやすく、人柄も把握しやすいです。
深堀りされてもいいように、いくつか質問を想定しておくべきです。
特に、得意料理と、人に料理を振る舞ったときの感想などが質問されやすいでしょう。

この記事のまとめ

  • 特技は採用の合否とあまり関係がない
  • 特技が思いつかない人は、人柄が伝わりやすい、自信を持てるものを書こう
  • 特技の横や下に、で「実績」「打ち込んだ期間」「段位」などを書いておくとわかりやすい