人材業界のホンネ!実際に働く人に聞いた業界の裏側

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業界研究や企業研究は就活の第一歩目。重要な作業ではあるものの、本当に自分にあった企業はどういったところなのかなかなか掴めない人もいるのではないでしょうか。

ここでは企業説明会だけでは分からない業界や企業の裏側を紹介していきます。今回は人材業界の本音を実際に働く人にアンケートしました。

アンケート概要

  • 調査期間:2019/5/20-2019/5/23
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:IT業界で働いた経験のある社会人歴15年目未満の男女

人材業界とは

人材業界は主に求職者への職業の斡旋や企業の人材獲得・教育支援を行う業界です。企業によっては人事組織開発など周辺領域の支援を行う場合もあります。市場規模は9兆円規模ともいわれており、大きな市場といえます。

主な分野

人材業界は大きく5つの事業に分かれます。

人材紹介業

求職者とクライアントをマッチングさせるビジネスモデルです。個人も法人もどちらもクライアントとなり、要件をヒアリングしながら最適な紹介を行う、両者の橋渡しの役目を担います。代表的な企業は株式会社リクルートホールディングスなどが挙げられます。

人材派遣業

自社サービスに登録、または自社で雇用している人を企業に派遣するビジネスモデルです。人材紹介と異なる点は仕事をする人が実際に仕事をする企業に雇用されていないことです。単発的な人材不足などに活用されます。テンプスタッフ株式会社などが代表的です。

求人広告業

人材募集のための求人広告を取り扱う事業です。媒体は多岐にわたり、地域に特化したものや業種に特化したものなどさまざまです。雑誌フリーぺーパーなどの紙媒体やWEB広告などが主なチャネルになります。代表的な企業は株式会社マイナビなどが挙げられます。

業務請負業

業務請負とは企業の業務の一部を切り出してその業務を行う事業を指します。

人材派遣と異なる点は派遣業の場合、派遣された人の指揮命令は派遣先の従業員が行うのに対し、業務請負の場合はあらかじめ取り決められた業務を行います。株式会社アウトソーシングなどが代表的な企業です。

人事コンサルティング業

組織の人の育成・教育や人事制度設計などをコンサルティングする事業です。組織の育成システムを構築するようなコンサルティング手法をとる会社もあれば一人一人に向き合ったワークショップ形式の研修を提供するような会社もあります。

株式会社リンクアンドモチベーションなどが代表的です。

主な職種

キャリアアドバイザー

求職者が自分にあった働き方ができるよう、アドバイスをする職業です。転職、就職の際に職業を紹介する業務だけではなく、ワークライフバランスの相談などに乗ることもあります。

似たような職種でキャリアコンサルタントがありますが、仕事内容に大きな違いはありません。ただし、キャリアコンサルタントは国家資格で、合格した人のみがキャリアコンサルタントを名乗ることができます。

リクルーティングアドバイザー

求人を行う企業のサポートを行うのがリクルーティングアドバイザーです。エントリーを増やしたりよりマッチした人材を呼び込んだり、企業の人事担当と併走しながら採用活動を進めていきます。企業によってはキャリアアドバイザーと兼務で業務を行う場合もあります。

人事コンサルタント

組織改革、人事制度設計など人事に関連する業務のコンサルティングを行います。

キャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーはどちらかというと採用に特化したサポートを行いますが、人事コンサルティングは人事領域に関連するより広範囲なサポートを行います。人事担当者とのやりとりはもちろんですが、より経営目線でコンサルティングすることが重要です。

人材業界の市況や特徴

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 短期的には成長傾向

人材業界は景気に左右されやすい面がありますが、現在は景気が安定しているため当面の間は成長傾向にある業界です。

2020年のオリンピックまではこのまま成長していくといえるでしょう。ただ、その後については景気の状況次第で採用規模が縮小する可能性もあります。景気が悪い時期でも安定した事業成長が望めるような工夫が求められています。

特定の領域に強みがあるサービスが増加

人材領域に参入する企業が増え、女性に特化している、ITに特化しているなどの特定分野に強みをもつサービスが増加してきています。求職者も企業もニーズに合わせてサービスを選ぶようになってきており、企業と人材のマッチ度が高まることが期待されます。

雇用形態の変革

以前は終身雇用が当たり前でしたが、現在は個々のライフステージや成長に合わせて働き方を変えていくことが一般的になってきています。

正社員人口は減り、一人一社の常識が変わって複数の会社や組織で働くスタイルが広まってきています。その流れに合わせて人材業界で求められるサービス形態も変化してきているのが現状です。

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実録!人材業界の中の人が語るホンネ

それでは人材業界はどのような業界なのでしょうか。実際に働いていた経験のある方にアンケート調査を行いました。

Q1.その業界で働いてみて、入社前(その業界に入る前)とのギャップはありますか?

実際の人材ビジネスは泥臭さがあります。変な言い方ですが、不況で仕事がないと言って、無理やり働かせるなど。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

思ったよりも、風通りが良かった(社会人歴8年目/一般社員/営業アシスタント/人材紹介)

思ったより営業色が強い点(社会人歴8年目/一般社員/営業/求人広告)

ギャップがあるという回答をしている方が多い印象でした。風通りが良いなどのいい意味でのギャップもありますが、営業職の強さや泥臭さに対して驚きがあった方もいました。

Q2.その仕事をしていて楽しい/うれしい/やりがいを感じるときはどのようなときですか?

候補者の方が内定をもらった時(社会人歴8年目/一般社員/営業アシスタント/人材紹介)

クライアントが満足な採用をできた時(社会人歴8年目/一般社員/営業/求人広告)

営業で新規取引先をとってきた時です。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

企業や求職者に向き合う営業職人材が多いこともあり、クライアントの満足に喜びを感じる場合が多いようです。また、リクルーティングアドバイザーは新規開拓営業をする場合も多いので、取引先獲得ができると嬉しいという方もいました。

Q3.評価や昇進はどのように行われますか?

年に1回、上司との面談があります。その際に会社独自のシートを記載して面談に臨み、総務部が昇給昇進を決定します。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

実力が反映される傾向にあります。ただし、売上だけではなく、プロセスも重要です。年功序列の昇進はほぼありませんが、新卒社員に関しては、例外を除き、事業部ごとにレールが敷かれております。(社会人歴4年目/一般社員/営業/人材紹介)

自己評価シートを記入し、課長、部長が点数をつけていくシステム(社会人歴8年目/一般社員/営業/求人広告)

評価シートなど、評価システムやステップアップのためのキャリアプランが用意されているという声が多く上がりました。

単純に売上だけでみるのではなくプロセスも評価対象になったり、上司や人事部の評価だけでなく、自己の振り返りと評価を行うシステムがあると答えた方が多いのも特徴的です。

Q4.その業種にはどのような人が向いていると思いますか?

1.物事を深く考え過ぎない人
2.報連相ができる人
3.コミュニケーション能力がたけている人
4.人の悪いところよりいいところを探せる人1.色々な求職者がいるので、全てに丁寧な対応をしていたのでは、かならずパンクします。
2.少しのトラブルが大きな労務問題に繋がります。行動の一つ一つを必ず上長と相談しなければなりません。
3.色々な求職者に選んでもらえるコミュニュケーション能力が必要です。案件の強さだけでは、過半数の求職者は選んでくれません。
4.求職者を下に見る従業員がよくいますが、そんな気持ちではまず務まりません。求職者が働いてくれることによって、自分がご飯を食べていけるという認識を持たなければなりません。リスペクトが足りてない人は、かならず求職者に気づかれます。(社会人歴4年目/一般社員/営業/人材紹介)

人=生身の人間なので、悪いところも我慢できるような人が向いていると思います。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

顧客の要望をくみ取りつつ新しいものを提案できる、好奇心旺盛な人が向いていると思います。(社会人歴15年目/一般職員/広告制作/求人広告)

人の人生にかかわる決断をサポートする仕事だけに、求職者とのコミュニケーションっ方法など付き合い方に関する回答が多い印象でした。また、些細なことが労務問題に発展する部分もあり、細かいことにも注意を払える人が求められているようです。

Q5.あなたの働く会社はブラックだと思いますか?ホワイトだと思いますか?

【ややホワイト】恐らく人材ビジネス業はどこも同じだと思います。ただ当社は残業なども厳しき管理されているので、まだマシかなと思います。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

【ややホワイト】少し前までは、夜遅くまで仕事をやるのが当たり前でしたが、働き方改革の効果か、最近は定時退社です。(社会人歴4年目/一般社員/営業/人材紹介)

【ややホワイト】休みを取ろうと思えばとれる。給料が良い。(社会人歴8年目/一般社員/営業アシスタント/人材紹介)

ホワイトと回答する声が多く上がりました。特に残業に対しては管理がしっかりしており、業務改善がなされているようです。

また、休暇の取りやすさをホワイトの理由に挙げる方もいました。自分の時間をしっかりとりたい、メリハリをつけて働きたいという方には向いているようです。

Q6.あなたの働く会社や業界はパワハラはセクハラなどはありますか?

【ある】人材業は女性社員が多いため、セクハラ系は社内よりも取引先から受けることが多くあるようです。(社会人歴13年目/主任/営業/人材派遣)

こちらもホワイトかブラックかというアンケートと同様、セクハラやパワハラがあると答えた方は少なくクリーンな職場環境といえます。ただ、社外の人とのかかわりが多い仕事でもあるので、社外の人からのセクハラなどには注意が必要ですね。

Q7.業界ならではの風習やタブーなどはありますか?

男性の比率が非常に高い。仕事第一の人間が多い。そのため、女性はもてはやされません。仕事ができない女性はすぐに退職していきます。(社会人歴4年目/一般社員/営業/人材紹介)

上長は必ず~さん付けで呼ぶ。役職で呼ぶのは禁止。(社会人歴8年目/一般社員/営業/求人広告)

特徴的な風習をあげる人が少ない印象でした。役職で呼ぶのは禁止など風通しのよさにつながりそうな風習などが回答されました。

人材業界はホワイトで残業が少ない

会社にもよるかと思いますが、残業が多い、セクハラやパワハラが多いという回答は少ない印象でした。

そのほかにも評価制度が整っているなどクリーン環境といえるでしょう。営業職かつ人にかかわる仕事ということで、コミュニケーション能力だけでなくいろいろな方とうまく付き合える力がある人が向いているようです。

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