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エントリーシートがなかなか書類選考に通過できず、悩んでいませんか?
書類選考に通らないと、面接に進めないので、「どうしよう」と悩んでしまいますよね。
しかし、エントリーシートは短時間でも、劇的によいものにブラッシュアップできます。
そこで、あなたのエントリーシートが不採用になってしまう3つの原因と、改善するための対策法を徹底的に解説いたします!
エントリーシートが落ちる原因に対処し、書類選考を突破しましょう。
不採用にならないエントリーシート例
エントリーシートの提出は新卒採用の多くの企業で求められ、書類選考を通過できなければ面接へも進めません。
エントリーシートの評価ポイントと、不採用になる原因を知っておかなければ、何社にエントリーしても書類選考を通過できず、見送り通知ばかりとなってしまいます。
不採用にならないエントリーシートは、どのような内容にすればよいのでしょうか?
各項目の記載例を紹介します。
志望動機
私が貴社を志望した理由は、より多くの人にお金に関する正しい知識を持ってもらいたいと思ったからです。
私は大学時代、金融関係のゼミに所属しており、ゼミの研究の一環で、人々がお金に対して持っている印象や知識についての調査を行いました。
調査の結果、投資などのお金の運用に対して怖いイメージを持っている人が多く、さらに間違った知識を持っている人も多いことがわかり、こうしたお金に関する知識不足によって、お金のトラブルに巻き込まれたり、効率的な運用であっても、手が出せないのではないかという考えを持ちました。
お金のトラブルに巻き込まれないために、私自身もお金に関する正しい知識をつけ、より多くの人に広めていきたいと思い、銀行への就職を志望しました。
銀行員として、経済面だけではなく、社会環境の面でも貢献していきたいと考えています。
銀行の志望動機の例文です。
志望動機はまず結論を述べ、その後具体的なエピソード、意気込みという構成で考えると、話の内容を面接官に理解してもらいやすくなります。
履歴書で志望動機を記入する欄は限られているため、300〜400字程度でまとめるように心がけましょう。
また、限られた文字数の中でエピソードを詳しく伝えるのは難しいので、面接で深堀りされることを想定しながら、志望動機を考えましょう。
自己PR
私の強みは調整力です。
私は大学時代、ゼミ長としてゼミをまとめ、ゼミ生と教授とのパイプ役を担いました。
私たちのゼミは、はっきりと意見を言う人が多く、会議や研究の発表会ではたびたび口論が起きていました。
そこで私が取り組んだのが、口論が起きた際、どちらか片方の意見を支持するのではなく、それぞれの意見を紙に書き出して検討するという方法です。
第三者が客観的に評価することで、それまでのような感情的な口論はなくなり、相手の意見を尊重しながら冷静に自分の意見を言い合えるようになりました。
社会人になれば、より多様な意見や、意見のぶつかり合いの場に出会うことがあると思います。
そのため、ゼミの活動を通してさまざまな意見を調整してきた経験を活かし、さらに高いレベルを目指して貢献していきたいです。
自己PRも志望動機と同じく、300〜400字程度にまとめ、結論・エピソード・意気込みという構成で考えると、理解しやすく読みやすい文章になります。
志望する企業が求める人材に合った強み、自分の人柄や価値観をアピールできるような強みを表現することが大切です。
エントリシート不採用の原因:書き方が雑
不採用の原因で一番もったいないのが、雑な書き方が原因で不採用になるケースです。
手書きで書き方が雑というのは、エントリーシートの内容の良し悪し以前の問題で、たとえ志望動機や自己PRの内容が素晴らしかったとしても、面接官の印象は良くないでしょう。
書き方が雑というだけで不採用が決まるとは限りませんが、第一印象が悪くなることは間違いありません。
内容以外のところで評価を落とさないためにも、エントリーシートを作成する際は、文章の内容以前に、見た目をきれいにすることが大切です。
時間をかけて丁寧な字で書く
対策としては、丁寧な文字を心がけることです。
就活では、複数の企業の選考を同時に進行しなければならない場合もあり、時間が限られているため、エントリーシートの書き方が雑になりがちです。
しかし、エントリーシートの段階で既に選考は始まっているため、一つ一つしっかりと時間をかけ、丁寧に作成しなければなりません。
手書きだと文字が汚くなったり、誤字脱字が多くなったりと、作成に時間がかかってしまう人は、PCを使うことをおすすめします。
PCを使うことで、文字の汚さは企業側に伝わりませんし、誤字脱字があった場合、1からやり直す必要がなく、「Delete」キー1つでやり直せます。
また、一度作成してしまえば、名前や住所などの基本情報を入力し直す手間がかからず、手書きで作成するよりも遥かに効率的です。
ただし、企業によってはエントリーシートの様式や作成方法に指定されることもあるため、注意しなくてはいけません。
エントリシート不採用の原因:履歴書がスカスカしている
スカスカで空欄だらけな履歴書も、書類選考で不採用になる原因の一つです。
多くの学生が内定のために充実した履歴書を作成するなか、空欄が目立つような履歴書は悪目立ちし、第一印象が悪くなってしまいます。
空欄を作らないだけでなく、1つの質問に対して枠8割は埋めるようにしましょう。
空欄や文字数の少ない履歴書は、入社意欲が伝わらずに不採用の原因となるのです。
対策
ひと目見たときに、空欄が目立つような履歴書にならないように心がけましょう。
一般的に志望動機や自己PRは、300〜400字以内で書くことがほとんどですが、小論文や作文の書き方と同じように、最低でも8割は埋めたいところです。
また、文字数は十分であっても、文字の小さすぎやバランスの悪さが原因で、空白が目立つこともあります。
特に、罫線がない履歴書は、自分で文字の大きさやバランスを調節するのが難しいため、後から消せる鉛筆で罫線を引くなどして、書きやすいように工夫しましょう。
文字数、文字の大きさ、バランスに注意しながら作成すれば、スカスカで空欄が目立つような履歴書にはならないはずです。
エントリシート不採用の原因:志望動機が他の会社にも通用する内容
リクルートの調査によれば、企業の77%が「企業への熱意」を採用項目として重視しています。「企業への熱意」にかかわる志望動機がいい加減では、書類選考通過はおぼつきません。
企業への熱意が疑わしい「他の企業にでも通用する志望動機」を書いていると、エントリシートが通らない原因になります。
例を挙げると、以下のようなものです。
- 仕事を通じて成長できそうだから
- 人・社会の役に立つ仕事に携わりたいから
- お客様の笑顔と向き合う仕事がしたいから
「それ、この会社じゃなくても通用するものだよね」と気がつくはずです。
志望動機は「その会社を志望する理由」ですから、これでは弱すぎます。
対策
「その会社のためだけの志望動機」をつくるには、「その会社独自の長所」や「取り組み」についての自分の考えを志望動機に取り入れることです。
たとえば、地銀ながら新しいタイプの金融商品を積極的に開発している会社を志望するなら
と、企業の長所を織り交ぜつつ、志望動機を書きます。
「企業の独自の特徴・長所」を織り交ぜて志望動機をつくると、簡単に「その会社のためだけの志望動機」が作成できます。
情報収集は企業のホームページではなくOB訪問やインターンがおすすめ
情報の種類には「一次情報」と「二次情報」の2種類があります。
「一次情報」は、直接聞いたり、体験した、自分自身で仕入れた情報を指し、「二次情報」は、本やテレビ、インターネットに書いてあったなど、第三者から知った情報を言います。
実際に説明会に行くと、会社の特徴について、ホームページに公開されていない情報を得たり、働く先輩の話をじかに聞いたりと、より有益な情報が入手できます。
さらにOB訪問により、実際の働き方や、具体的な仕事内容を知ることで、独自の企業情報が手に入るだけでなく、自分が働くイメージがつくため、充実したエントリーシートになります。
エントリシート不採用の原因:アピールポイントがわからない
人事は、大量のエントリシートを少ない人数で確認し、選考結果を決めます。
したがって、1つ1つのESを見る時間は非常に短いのです。結論を後回しにしたダラダラとした内容では、最後に辿り着く前に、切られてしまいます。
たとえば、以下が駄目な例です。
(学生時代に力を入れたことはなんですか?)
私が学生時代に力を入れたのは、フリーペーパーの制作です。
学生が大企業ばかりに目を向けている現状を打破するため、「ベンチャー企業のことを学生によく知ってもらう」目的で、このフリーペーパーを立ち上げました。
最初は、協力している企業がほとんど見つからず…(中略)最終的には、20社の企業から200万円の協賛金を集め、3000部の発行規模まで成長させました。
何をアピールしたいのかがつたわりません。「一行目でアピールポイントを理解させる」構成にしましょう。
対策
活動の詳細や取り組んだ経緯をダラダラ書くと「結局、何がアピールしたいのか?何が凄いのか?」がぼやけます。
最初の一行目に「アピールになる内容」を書きましょう。最初の例文を改善すると、
(学生時代に力を入れたことはなんですか?)
学生時代には、「ベンチャー企業の良さを学生に伝える」フリーペーパーの制作に力を入れ、最終的には、企業から200万円の協賛金を集め、3000部の発行規模まで成長させました。
このように「アピールポイントを一行目に持ってくる」だけでエントリシートはぐぐっと良い内容になります。自己PRや学生時代に力を入れたことを聞かれたら、「一行目で自分の凄さを伝えられる」ように書いて下さい。
17 年間続けている水泳の中で、目標達成に向けて強い意志を持ち、努力できる人間になれました。
高校入学時は、日本選手権出場を目標に掲げ、周りへの感謝を結果で示せるように努力しました。
- 日々小さな目標を立て努力することが目標達成を導くこと
- 強い意志と、周りの支えが後押ししてくれること
の2点を意識して練習を継続した結果、3年時に目標を達成することが出来ました。
自身の体験を通じて1行目でアピールしている能力が備わっている印象を与えます。
現在も続けていることもわかるため、学生生活の中でどのようなエピソードを持っているかも気になるため、面接に呼んでみたいという気持ちにさせられます。
アパレルショップのアルバイトで、3カ月連続売上がエリア最下位の店舗を1位に導きました。
大学2年時に、 店の売上が3カ月連続でエリア最下位が続くという問題に直面しました。
そこで原因を把握するためにクレーム内容や、他店に行き自店との違いを調査しました。
そこから問題点を発見し、以下の3点の対策を提案しました。
- 1.お客様からのどんなお問い合わせにも対応できるように商品知識を強化
- 2.売上目標を商品ごとに設定し、目標を明確にすることによってスタッフのモチベーションを維持すること
- 3.スタッフ間の情報共有を強化するためミーティングの回数を増やす。
以上を半年間実行した結果、売上はエリアで1位を達成しました。
実際のビジネスでもよく起こる事で、困難な状況下でどんな対応をしたのか興味を持ちます。
お店の現状に即した提案を的確に行い、最後の結果に結びつけている点も好印象です。
エントリシート不採用の原因:具体性がなく人柄が分からない
エントリシートが不採用の理由として「せっかく良い活動をしているのに、説明不足のせいで、良さが伝わらない」ことも挙げられます。
にもかかわらず、「皆で力をあわせて必死に頑張った」とだけ書いて終わらせる。これでは「どう頑張ったか」が伝わらず、その人の良さがわかりません。
例をあげると、
(前略)戦略コンサルタントの◯◯さんをお招きして、「これからのキャリアの構築法」についてのセミナーを行いました。ただ、目標人数の500人がなかなか集まらず、このままでは会場がガラ空きの状態でセミナーを敢行することになり兼ねませんでした。
しかし、なんとしても目標人数を集めるため、サークルのメンバー全員で力をあわせて、必死に努力した結果、最終的には目標人数を集客することができました。
自己PRや学生時代頑張ったことといった、自分をアピールする場で「この人が何をどう頑張ったか?」が全く見えてこないのです。したがって、この就活生の良さが伝わりません。
対策
エントリシートには「書いてあることしか」伝わりません。したがって、自分の良さを伝えるには「何をどう頑張ったか?」を具体的に、絵で浮かぶくらい具体的に書く必要があります。
たとえば、上の駄目な例を改善するなら、
セミナー開催まで時間がないなかで、目標人数を達成するため、以下の3つの施策を行いました。「セミナーの内容に興味がある可能性が高い3年生の授業後に講義室前でビラまきをする」「同種のセミナーへの参加率の高い法学部・経済学部の学生をメインで勧誘する」「就職課に頼み込み、告知に協力してもらう」これらの策を実施しました。
とくに経済学部の3年生の反応が良く、最終的には期日の3日前までに目標人数の申込みを達成することができました。
このように書けばどうでしょうか?「どう頑張ったか?」が伝わる内容になっていますし、「ビジネスのターゲット像を想定しつつ、戦略的に訴求活動を行う」という学生の良さも見えてきますよね。
エントリシートでは「書いてあることしか伝わりません」あなたの良さが伝わるように、どう頑張ったか?どう工夫したか?を「絵で浮かぶように」具体的に書いて下さい。
留学生100人が住む大學の国際寮でアシスタントとして留学生の生活サポートをしています。
寮生間の交流を促進するために、 まず自分が担当の寮生 30 人のコミュニケーションの中心になろうと考え、以下の3つを実践しました。
- 1.全体の話し合いを設け、生活のルール作りを行う。
- 2.1日の中で最低2時間は共有部屋にいて、全員の性格や育った環境を理解する
- 3.気が合いそうな寮生同士の交流を促すパイプ役になる。
半年後、休日は皆で旅行をしたり、テーマパークに頻繁に行くほどの仲になりました。
この経験から、利害関係の異なる人々でも、一人ひとりと真摯に向き合い信頼関係を築ければ皆をまとめることができることを学びました。
リーダーシップや、調整能力があることはもちろん、国際的なコミュニケーション力が備わっていることも高評価です。
グループの輪の中心で、回りを笑顔にしている情景も想像できるので、実際に会って面接をしてみたいといった気持にさせられます。
私は大学から新しいことを始めたいと考え、 ボクシングを始めました。
当初は周りの動きに付いていくことができず、練習中に倒れてしまうこともありました。
しかし、始めたからには納得いく結果が出せるように、自分なりのベストを尽くしたいと考え、以下の3点を実施しました。
- 1.目標は全日本大会出場にする
- 2.複雑な動作や技術は、先輩や同期の部員に助言をもらう。
- 3.毎日2時間は自主練習を、全体練習とは別に行う。
試合のための厳しい減量や、試合でも思うような結果が出ない日々に、なぜここまで辛いことをしなければいけないのかと、涙を流す時もありましたが、励まし続けてくれた仲間の期待に答えるために、歯を食いしばって耐えました。
その結果、3年時に県大会で1位となり、念願の全国大会に出場することができました。
未経験の分野でも挑戦できるチャレンジ精神が評価できます。
厳しい練習でも乗り越えて結果につながったことも好印象です。
エントリーシートはすぐに改善できる
ここまで述べてきた点に気を配ってエントリーシートをブラッシュアップすれば、短時間でもエントリーシートを大きく改善できます。
曖昧な書き方では、あなたの良さは伝わりません。「具体的に、絵が浮かんでくるように」エントリーシートを仕上げ、書類選考が突破できるESを書きましょう。
エントリーシートをどうやって書いていいかわからない
面接に進むための通過点として重要なエントリーシート。しかし、自己PRやガクチカなどをどうやって書いていいか悩む人も多いもの。
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基本的な書き方から、評価されるポイントを詳しく解説。内定者のエントリーシートを基にすれば、魅力的な文章を効率よく書けるでしょう。
掲載企業:ANA/JAL/トヨタ/日産自動車/花王/電通/博報堂/三菱UFJ銀行/みずほ銀行/三井住友銀行/伊藤忠商事/三菱商事/ 三井物産/NTTデータ/JR東日本/JTB/HIS/リクルート/サントリー/日清/明治/森永製菓/IBM/ゴールドマン・サックス/ モルガン・スタンレー/BCG/NHK/東京海上日動/三井住友海上火災/野村證券…(他)