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多くの企業では、Webでエントリーシートを提出する際に「web適性検査」を受験することになります。ただ「Web適性検査って何?どう対策すればいいの?」と悩んでいる学生も多いでしょう。
でも、大丈夫。そんな就活生のために、「Web適性検査の実態」と「効果的な対策法」を詳しく解説いたします。以下の通り対策をしておけば、Web適性検査の対策は万全です。
そもそもWeb適性検査とはなにか?どんな内容なの?
Web適性検査とは、「性格検査」と「能力(学力)検査」を通して、就活生の職業適性を測るテストです。筆記試験による能力検査だけでなく、性格検査もあわせて出題されるのが一般的です。
Webテストの形式は企業ごとに異なるため、志望企業で出題されるテスト形式を把握しておき、事前に学習しておく必要があります。
では、「Web性格検査」と「Web能力検査」について詳しく解説していきます。
web性格検査とは?どんな内容なの?
Web性格検査とは、性格に関する質問をし、その回答を通して、就活生の職業適性をチェックするテストです。たとえば、以下のような質問をされます。
Q…見知らぬ人にも率先して話しかけることができる
1.全く思わない 2.あまり思わない 3.どちらともいえない 4.少しそう思う 5.そのとおりだと思う
このような質問に回答していき、その回答から職業適性がチェックされます。
リクルートの調査「就職白書」によれば、性格検査の結果を重視する企業は全体の40%。全項目の中でも4位と非常に重視されています。大学名…20%が重視、ゼミ…6.8%が重視という数字を見れば、いかに重視されているかがわかりますよね。
web能力検査とは?どんな内容なの?
能力検査は、簡単な計数テストや論理思考力のテスト(中学生レベルです)と言語テスト(これも中学生レベルの知識で回答出来ます)を通して、応募者の基礎的な能力をチェックするテストです。主に、以下のような出題形式があります。
- 玉手箱(最も多い出題形式。言語は長文の主旨把握。計数は四則計算や図表の読み取りが中心。制限時間が厳しい)
- Webテスティングサービス(テストセンターと同様のSPI形式。言語は語彙[同義語・対義語など]と長文の主旨把握。計数は小〜中学生レベルの算数[塩の濃度計算・速度と時間など]SPIをやっていれば対策不要)
- Tg-web(言語は語彙[同義語・対義語]難解な長文の主旨把握。計数は暗号の解読・図形の展開図予測・論理推論など、全体的に難易度が少し高い)
- GAB・CAB(システム企業で頻出。図形の並びから法則を理解する問題、暗号解読など問題形式が特殊)
Webテストの問題形式や制限時間は、企業により大きく異なるので、志望企業のテスト形式を事前に調べておくのが肝心です。
ただ、「玉手箱」と「Webテスティング」は就活をしていれば必ず取り組むことになるくらい出題頻度が高いので、とりあえず対策しておいて間違いありません。
既に述べたように、Web性格検査の結果は、実は非常に重要です。エントリーシートがよく書けていても、「適性なし」と判断されると、容赦なく落とされるケースがあります。
Web性格検査を突破するには、「企業が採用したい人材はどんな人材か?」を意識する必要があります。
たとえば、素直に「すぐカッとなる方である」「感情をコントロールするのが苦手だ」などの設問に「そう思う」と回答すれば、マイナス評価をされてしまいます。
求める人材像を意識して回答しよう
「この質問への回答を人事はどう評価するか?」を考えながら回答しましょう。たとえば、「論理思考力」を重視している企業のテストなら、「物事は論理的に考えて、整理するのが得意だ」にはYesと回答した方がいいですよね。
もちろん、自分と全く傾向が違う回答をしても面接で嘘がバレてしまいます。嘘のつきすぎには注意。ただ、ある程度「志望企業の求める人材像」を意識しながら回答していきましょう。
ライスケール(引っ掛けテスト)には注意
ただ、全て「望ましい人物に見えるように回答する」のが良いわけではありません。というのも、「良く見えるように回答する」学生を引っ掛けるための「嘘つきを見つける質問(ライスケール)」があるからです。
たとえば「今までに一度も嘘をついたことがない」「今までに人に悪口を言ったことは一度もない」というような設問がライスケールです。
「一度も嘘をついたことがない」なんて人はいません。なのに、「一度も嘘をついたことがない⇒その通りだ」と回答すると、「嘘つき」と判定されてしまうのです。すると、「この学生は自分をよく見せるために回答している可能性が高い」とテスト結果が出てしまうのです。
「絶対に〜ない」や「一度も〜ない」等の質問は、ヒッカケの質問なので、注意してください。
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Web能力検査(筆記試験)の対策法
種類の把握
Webテストは、いくつかの種類が存在しており、主に使用されている種類は玉手箱、webテスティングサービス、TG-web、GABやCABなどがあります。
他にも英語に特化しているとされるENGやIMAGES、単調でありながら膨大な処理を求められる内田クレペリン、様々な分野の能力を総合的にSCOA、マイナーではありますがTAPやCUBIC、DATA-α、HCiを利用する企業も存在します。
ここではメジャーである玉手箱、webテスティングサービス、TG-web、GABやCABを以下で紹介していきます。
企業によっては適性検査をする案内の際に、どのようなタイプの検査を実施するか教えてくれることもありますが、Webテストとしか教えてもらえない場合もあります。
玉手箱
計数は四則計算やグラフ・図表の読み取りなどの簡単な問題が中心。言語は長文の主旨把握問題です。最も出題頻度の高いWebテストなので対策は必須です。
言語・計数ともに問題は簡単ですが、制限時間が非常に短く、時間内に問題を解ききるのは至難の技です。問題形式になれ、早解きできるようになりましょう。
Webテスティングサービス
Webテスティングサービスはリクルートが運営するWeb能力検査です。出題内容は、SPI形式です。テストセンターのためにSPIの対策をしていれば、新たに対策の必要はありません。出る問題のパターンも、制限時間もSPIテストセンターと同じです。
TG-web
計数は暗号の「解読」「図形の展開図」「論理推論問題(例 Aは〜といっています。Bは〜といっています。Cは〜といっています。嘘をついているのは誰ですか?)」が出題されます。言語は難解な長文の読解と、語彙(同義語・対義語など)が問われます。
問題数は少ないのですが、問題の難易度は高いです。ただし、問題パターンが限られているので、パターンを理解しておけば、高得点が取りやすいです。志望企業で出題される場合は、必ず問題集を解いておきましょう。
GAB・CAB
論理思考力や類推能力に重きをおいた能力試験です。システム関連企業でよく出題されます。図形の並びを見せられ、図形の並びから法則を見抜き、次にくる図形を予測するテストなど、他のテストとは問題形式がかなり異なります。たとえば、以下のような問題です。
内容はあまり難しくありませんが、癖があるので、事前準備は必須です。
時間配分
Webテストはペーパーテストとルールが異なっている点がいくつかあるため、それに沿った対策をしなくてはいけません。
その中でも対策が必要であるのが、時間配分です。ペーパーテストにおいても問題を全て解くために用意されている時間は多くはなく、Webテストも同様です。
Webテストでは、ペーパーテストとは違い一問ずつに制限時間が設けられていたり、出題された問題を解いた後は戻れないようになっています。
このため、分からないからといって今出題されている問題を後回しにはできず、また解けそうな問題から解き始めるといったことや、最後に改めてすべての回答を見直すといったことができません。検査を受ける前にしっかりと対策しておきましょう。
性格検査では一貫性のある回答をする
企業に求められる人柄の結果を出すことが、性格検査においては望ましいと言われていることもありますが、真面目であるという結果を出した一方で真面目ではないという結果を出してしまうような、一貫性のない回答を作成してしまうと嘘をついていると認識されてしまう可能性があります。
一貫性のある検査結果を出す自信がないのであれば、今後の面接評価にも影響する場合があるので素直に回答しておくほうがいいでしょう。
性格検査は、回答者が意図的に回答内容を操作する場合があることを想定しており、意図的に操作された場合の対策も盛り込まれた内容になっているためです。
素直に性格検査を受けるのであれば、なるべくポジティブなエピソードを根拠に判断を行うようにしておきましょう。
テストセンター(SPI対策)も忘れずに
Webテストではありませんが、筆記試験ではテストセンター対策も必須です。テストセンターは問題は簡単ですが、制限時間が短いので、素早く回答しなければなりません。問題傾向になれておけばスピーディーに回答でき、高得点がとれるでしょう。
テストセンターの問題形式は、Webテスティングサービスと同じ「SPI」形式です。SPI形式の問題集を最低でも一冊はこなして、問題形式になれておきましょう。
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