志望動機が書けない時に!志望動機を作る3つのステップ

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志望動機が書けないと悩んでいませんか?「なんとなく良いな」程度の気持ちはあっても、いざ志望動機となると、作成に手こずりますよね。

ただ、リクルートの調査によれば、78%の企業が採用にあたり「企業への熱意」を重視しています。ちなみに、所属ゼミを重視しているのは全体の6.1%。いかに「企業への熱意=志望動機」が重視されているかがわかると思います。

でも、大丈夫。ゼロからでも説得力のある志望動機を作る方法を徹底的に解説いたします。以下の3つのステップを押さえれば、説得力のある志望動機がすぐにつくれます。

1.就活の軸をつくる

まず、最初に「就活の軸」をつくりましょう。就活の軸とは、「私は仕事を通して、〜を成し遂げたい」「私は仕事を通して、〜という価値を世に送り出したい」という、あなたの仕事上の目標です。

これが決まっていると、簡単に志望動機を量産できるようになります。軸をつくるのは、簡単で、

就活の軸の作り方

  • 学生時代に「頑張ったこと」「打ち込んだこと」を箇条書きにして洗い出す
  • 「なぜ頑張れたか」「どんな点に喜び・やりがい・達成感を感じたか」を言語化する
  • 上でわかった「やりがいのポイント」を仕事の上でも追求するにはどうすればいいか?

この3つのポイントを考えましょう。3つのポイントを押さえると、以下のような「軸」が出来てきます。

就活の軸…ITシステムを通して、社会を支え、効率化していきたい

大学時代に、中小企業で社内エンジニアのインターンをし、簡単な業務システムを開発しておりました。

請求書・見積もり書を自動作成する簡単なシステムでしたが、社内スタッフの事務作業を一人あたり平均30分ほど短縮できた。

少しの労力でも、業務を大きく効率化できるシステムの力を実感しました。ITシステムの開発に携わることで、システムを通して人の暮らしを豊かにしたいと思い、ITシステムの開発を仕事にしたいと考えるようになりました。

学生時代に「頑張ったこと」「打ち込んだこと」例

ゼミで取り組んだことを軸に、ポイントを言語化した志望動機の例文を確認しましょう。

例文

観光地である○○○の商店街で新しいイベントを提案しました。
現地のカフェとタイアップして自分たちで作ったスイーツを提供するという企画で、大学の授業やゼミ活動で学んだことを活かして旧来の体制を変えた新しいことがしたい、と考え実行しました。

まずは、自分の熱意を周りに伝えることでゼミを中心に仲間を募りました。

次に、 自ら様々な企業に出向き行動することで、チームを鼓舞しながら協力店を探し出しました。

妥協せず、情報収集・分析・ヒアリング調査などを重ねた結果、100人に自分たちのスイーツを食べてもらうという目標を達成することができました。
結果、商店街の総合評価で10店舗の中から、優秀賞に選ばれることができました。

この経験から、自ら率先して動くこと、情報は待つのではなく自ら取りに行くこと、周りに働きかけることを学ぶことができました。

なぜ頑張れたのか、やりがいのポイント例

上記の学生が最も力を入れたことは、ゼミで取り組んだ商店街の新しいイベント企画です。
箇条書きから以下のような想いが言語化され、上記の内容につながっています。

  • ゼミで先輩の活動を引き継ぐだけの、現状の活動を改革したい。
  • ひとつの目標をチームメンバーと共に達成するためにチームをまとめた。
  • 大学の授業やゼミ活動で学んだことを活かしたい。
  • 下級生の時に先輩と行ったイベント企画の経験を活かしたい。
  • 成果を外部から評価されたい。

上記のような想いがあったからこそ、熱意を仲間に伝え、オリジナルスイーツの販売を通じたイベントの成功につながったと考えられます。
この時に感じたやりがいを、さらに言語化し、辛いことでも乗り越えていったこと、今後に活かせる能力が身についたことがわかります。

就活の軸があれば、志望動機を量産できる

さて、この軸があると、なぜ便利なのか?志望動機がとても簡単に制作できるようになるのです。

「就活の軸」に、企業の特徴をあてはめれば良いのです。

たとえば、医療システム開発に強い会社を志望するなら、「ITシステムを通して社会を支えたい」→「医療システムに携わるのが、最も人の生活を支えられる」とつなげます。例文を見てみましょう。

人の命に関わる医療システムの開発に携われば、人の生活の根幹を支えることになるとつながり、システム会社の中でも医療システムの会社に興味を持つようになりました。その中でも、御社は医療システム開発においては〜(会社の特徴をとりあげる)。御社で人の命を支えるシステム開発に携わりたく、御社を第一志望としております。

とつなげられますし、金融システム開発に強い会社を志望するなら、「ITシステムを通して社会を支えたい」→「経済の心臓である金融システムに携わることで、経済に血を送り出す手助けをし、人の生活を支えたい」とつなげます。例文を見てみましょう。

金融システムは経済にお金という血液を送り出す心臓そのものです。金融システムに携わることは、人の生活の根幹を支えることになるとつながると考え、システム会社の中でも金融システムの会社に興味を持つようになりました。その中でも、御社は金融システム開発においては〜(会社の特徴をとりあげる)。御社で金融システム開発に携わり、経済の心臓を支えていきたいです。

と、このように、スムーズに志望動機につなげられます。一つ軸が決まっていれば、同業界なら何社でも使いまわせるので、志望動機がすぐに書けるようになるわけです。

志望動機の例文2つ(それぞれ別業界に向けたものを記載してください)

例文1

①SMBC日興証券(文系・男子を想定)

人間力で勝負できる金融業界に惹かれました。

モノを扱わない金融業界は、信用に基づく人間力が勝負になってくると私は考えています。

中でも、お客様と対面で話し合い、ライフプランなどの将来を一緒になって提案できる証券会社に魅力を感じています。

私は、現在まで野球を続けてきており、小学校からどのチームでも主将としてチームを率いています。

強いチームは、人間力に優れた選手が多く、皆、生き生きと野球をしていることを体感してきました。

貴社のセミナーに行った際に、自分の仕事をすごく活き活きと語る社員の方や、仕事を純粋に楽しんでいる姿が、
他の証券会社の中でも優れていると感じました。

最初に現場が実際にどのようになっているかを知ることが重要だと考え、私は総合部門を志望します。

Point

自身の今までの経験をプラスできたことや、実際に働いている社員の様子から雰囲気を掴んでいる点は好印象です。

ここに金融業界を目指して既に努力していることや、身に付けたい専門スキルなど将来の活躍が期待できる要素をプラスできれば、もっとアピール度の高い志望動機になるでしょう。

例文

②ファーストリテイリング(文系・女子を想定)

私の企業選択の基準は以下の3つです。

1つ目は多くのお客様と直接触れ合える仕事だということ。

私はお客様と直に触れ合え、自分の提案に対する反応が早いことから、接客が大好きで、高校時代から今までに接客業を中心に様々なアルバイトをやってきたため、是非接客業を一生の仕事にしたいと考えています。

2つ目は若いうちから責任ある仕事が与えられること。

私は若いうちから、市場で自分自身が評価される実力をつけたいと考えています。若いうちから店長として自分を磨き上げることのできる環境は魅力的です。

3つ目は若くて勢いのある企業ということです。

古くからある会社でなく、日に日に進化していく新しい会社で、様々な変化を楽しみながら働きたいと考えています。
以上の3点を御社は満たしていると感じたため、志望しています。

Point

文章全体から、今までに接客業にやりがいを持てていること、お客様のために頑張れる力を持っている学生であることがわかります。

職業観をしっかりと持っていて、志向性も、この会社の特徴とマッチしていることは好印象です。
あとは、豊富なアルバイト経験に裏づけされた、企業に直結した独自アピールであればもっと良くなります。

志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用してみよう

ここまで志望動機を作成する方法を解説してきましたが、文章を考えるのが苦手で、上手く書ける自信がない人も多いはず

そんな時は、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。

志望動機ジェネレーターなら、簡単な質問に答えるだけで説得力のある志望動機が完成します。

志望動機作成ツールを活用して、人事を唸らせる志望動機を完成させましょう。

2.会社の特徴を洗い出す

「就活の軸」を用意したら、次に、志望企業の特徴を理解しましょう。志望企業の特徴を「就活の軸」に上手くあてはめれば、簡単に志望動機がつくれます。そのために、志望企業の特徴を洗い出します。志望企業の特徴を洗い出すには、

企業分析につかえるリソース

  • 業界研究本を一冊読み、業界の概要、各企業の主要な特徴を理解する(志望度の低い企業なら、ここだけでもOK)
  • 業界内の主要企業(志望企業含む)の新卒採用ページにざっと目を通す
  • 業界内の主要企業(志望企業含む)の株主向け説明会資料を読み、業界の動向・各企業の戦略・志望企業の戦略を理解する

と、このようなリソースから

企業分析で調べておくべき点

  • 志望企業はどんな戦略・方針をとっているか?
  • 志望企業は、業界内でどんなポジションにいるのか?
  • 志望企業は、業界内でどんな強み・長所を持っているか?
  • 志望企業の長所を示す最新の事例はあるか?それはどんなものか?

これらを分析して、志望動機の材料に使う「志望企業の特徴」を理解しておきましょう。

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3.就活の軸に会社の特徴をあてはめる

ここまで終えれば、十分に材料はそろっていますから、すぐに志望動機作成に入れます。ここまでの材料を以下の順に構成します。

  • 志望動機の結論(その会社で何をやりたいのか?)
  • 就活の軸(仕事上、どんなことに取り組みたいのか?)
  • 軸から志望業界・企業へつなげる(その軸を実現するには〜業界が一番良い)
  • 御社は〜に強みがあり(軸に合致する会社の特徴を取り上げる・最新の事例も踏まえられるとなお良し)
  • 貴社でこそ〜ができると考え、志望しております(自分の目標に取り組めるのは、御社しかない)

このような順番で構成していきます。といっても、イメージがわかないと思うので、上記を押さえた例文を見てみましょう。

志望動機の例文をチェック

志望動機…三菱東京UFJ銀行 コース別採用(システム)

【志望動機の結論】貴行の金融システム開発に携わり、日本経済に血液を回す「心臓」を支えたいと考えております。

【就活の軸】大学時代に、中小企業で社内エンジニアのインターンをし、簡単な業務システムを開発しておりました。少しの労力でも、業務を大きく効率化できるシステムの力を実感し、ITシステムの開発を仕事にしたいと考えるようになりました。

【就活の軸→志望業界・企業へつなげる】より多くの人の生活に影響を与え、支えられるシステムは何か?と考えた時に、金融機関のシステムが最も重要なのではないかと思いました。お金という血液が回らなければ経済は動かず、経済の根本を支えるのが金融機関のシステムだからです。

【会社の特徴と就活の軸をあてはめる】貴行は、世界規模でも類を見ない勘定系システム統合を早くから終え、安定したシステム運用においては、都市銀行の中でもトップであると存じます。貴行でなら、経済の基盤となるシステムを開発・運用し、人の生活を支えることができると考え、貴行を第一志望としております。

【文字数に余裕があれば、入社後にどんな働き方をしたかも書いておく】仮に入行できた際には、国際業務系のシステムに携わりたいと考えております。グロバール化が進む中で海外との連携強化はますます重要になる点、大学時代の留学で培った英語力を活かせる点に魅力を感じております。

このように「就活の軸」「会社の特徴」「軸と会社の特徴のあてはめ」この3点を意識するだけで簡単に志望動機が書けるようになります。

就活の軸は、あまりカッチリしていなくてもOKです。たとえば、「日本製品の魅力を海外に伝えたい」「安心できる『食』を届けたい」とか、やや抽象的なものでも構いません。そのかわり、「なぜその軸なのか?」という根拠はしっかり語れるようにしておきましょう。

説得力のある軸がひとつあれば、その軸に会社の特徴をあてはめて「御社で働くのが私の軸に一番合致している」と第一志望と感じるような志望動機がすぐに書けます。

面倒ですが、時間をかけて「就活の軸」をつくっておきましょう。志望動機が書けないなんて悩みはなくなるはずです。

Point

金融機関のシステムに興味を持った理由に、インターンシップでの体験が裏付けとなり、志望理由に説得力があります。

また、数あるメガバンクと比較して、優位な部分を分析し、魅力に感じていることを伝えられているのも好印象です。

最後に自身の英語力を活かせる業務にも触れており、志望度の高さが感じられる点も高く評価できます。